なるべく分かりやすくコロナの事37~8月11日、今が感染ピークなのか!?
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続くコロナウイルス感染拡大、
7月30日に初めて1日の感染者数(全国)が1000人を超えて1264人に、
その後も増え続け8月8日には1日当たり過去最高の1601人に、
(いずれも厚労省日報)
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この4週間で新規感染者数は約2.5万人!
2万人が感染するのに1月16日から7月8日まで約半年掛かったのに、
その後の4週間で倍増した計算になります、
◆ハイペースの感染拡大が続きますが、重症者は少ない
しかし、たしかに重症者数は春よりも少ない、なぜだろう?
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単に若者の感染が多いから?
高齢者の新生活様式への模範的行動の成果?
医療体制が整ってきたから?
東京型・埼玉型の弱毒化?若者ターゲットに変異?
(これはどうも違うような気がしてきました)
ここはまだ、ハッキリと確信が持てる結論がないです、
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この数週間、ずっと感染者数、重症者数を見守っていますが、、、
なぜか重症者数が少ない、これがどういう事象なのか?よく分かりません、
(後で少し書いています)
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ある程度、逼迫してきていると思いますが、医療体制も春よりは少し余裕があるのか?
(これからの事を考えると油断できませんが)
ここが現在の“コロナと経済の両立”戦略を推し進める大きな拠り所になっているようです、
が、一気に脆弱さが露呈する事態も想定できます、
ここはずっと強化支援しなければなりません、
(ここも後述)
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◆陽性率で観る現状、感染拡大はいつまで続く?どこまで広がる?
感染人数は飛躍的増加、これはもちろん検査数の増加も影響しています、
(8月2日までの1週間の検査数は、初めて10万件を突破)
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しかし、何度も書いていますが『検査数が増えたから、感染者数が増える』と云う訳ではありません、
感染者がいなければ、検査数を増やしても感染者は増えません、
(当たり前ですが)
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陽性率(検査の中で感染者が現れる割合)が、検査数と感染者の関係を示す重要な指標の1つだと考えます、
【週単位の全国の陽性率】
(厚労省日報より集計・その日までの1週間の陽性率)
陽性率が最も低かった6月21日の週からの陽性率の変遷、
1週間の 陽性率 検査数
6月21日 0.5% 73911
6月28日 1.3% 39103
7月 5日 2.6% 43392
7月12日 3.4% 57911
7月19日 3.8% 81922
7月26日 5.9% 80286
8月2日 6.0% 121121
8月9日 6.1% 164877
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検査数は飛躍的に増えていますが、この3週間陽性率が6%前後で高止まり、
これはまだ感染が続いていることを示しています、が、、、
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もう1週様子を観たいのですが、、、
ひょっとすると(3週続いている)この陽性率が上限かもしれません、
陽性率は高止まり傾向、これ以上は増えないのか?
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どうしても、この考えが頭を過ぎります、
やはり、東アジアの流行のピークは欧米に比べると低い!!
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◆何度も再掲+追加事項 東アジアでの感染ピークが低い理由(候補)
① 初期の“クラスター潰し”戦略が功を奏した(初期の押さえ込みに貢献)
② 日本の高い衛生習慣(手洗い・マスク着用などの習慣)
③ 日本の距離のある社会習慣(握手・ハグはほとんどしない+靴を脱いで家に上る)
※36で追記 ⇒ トイレが清潔
④ BCG接種のラッキーパンチ(未だエビデンスなし)
※23で追記 ⇒ 山中教授も未だ注目
⑤ 外出自粛3密回避・都市間移動制限などの効果(絶対的効果も、実情は心もとない)
※23で追記 ⇒ 自粛なのに日本人はよく頑張りました、一部解除以降は緩んでいますが
⑥アジア人はコロナウイルス(SARS-Cov-2)に対するなんらかの免疫があるかもしれない
※37(今号)で追記 ⇒ 交差免疫の存在 東アジア人には過去の風邪体験などからCOVID-19への何らかの免疫が存在する?
この議論、未だに結論が出ていませんが、やはり気になる、
とくに③と⑥は未だ有力、
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◆世界的な感染容認路線
経済を止めることの重大さに気づいた政府は、ある程度の感染拡大を容認、経済を動かす戦略へ、
安倍さん、管さんは繰り返し“経済との両立を目指す”と明言、
戦略としては結構だと思います、世界中が今はこの戦略で進んでいます、
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でも、経済との両立を目指すという戦略=何もしないで放置する、ということではありません、
『感染をコントロールして』と安倍さんは云います、これは原発事故後の発言と同じフレーズ、
どうコントロールしているのか?
政府が招集している分科会からも明確な戦術に関する発言が減り、野放しのように見えるのが残念、
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少なくとも、GOTOキャンペーンはこの時期にやるべきではなかったかも、
止まれない利権と官僚主義、、、
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地方での感染拡大という現実を受けても、
矛盾を抱えた(いつもの木で鼻を括ったような)菅さんのコメントには力がない、
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前回も書きましたが、
少なくとも医療・保健所体制の強化と医療法人の経営支援に関しては、
もっと積極的に具体的に政策を発表できると考えます、
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◆社会のひずみを突いてくるコロナ
高級クルーズ船、高齢者施設のクラスター発生から始まり、
医療施設、医療関係者の感染、
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そして7月後半からは、、、
沖縄の離島での流行、
(これはホントに避けるべき事象だった)
在日米軍での流行、
高校生のクラブ活動でのクラスター発生、
病院経営の先行き不安、医療従事者へのボーナス減、
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矛盾を抱える今の日本の社会(問題)の隙間に的確に入り込むコロナのしたたかさには舌を巻きます、
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でも、高校野球の各地域での大会も進んでいるし、8月15日も近づいてきています、
いろんな祭り、ライブ・イベントも形を変えながらも、少しづつリスクが増える方向に動いているように思います、
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仕方ない、経済もあるし、慣れもある、
また、どこかで大きなクラスターが発生するリスクを抱えながらの夏から秋へ、
コロナと経済の両立路線の中ではリスクは避けらない、
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秋の再流行時に医療機関や保健所への支援体制、検査体制はしっかりと出来上がっているのか?
政府はここらを今しっかりやるべきだと考えます、
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