2024年元日夕方に発生した能登半島地震から1か月、
最大震度7を記録し、地震の大きさをしますマグニチュードはM7.6、
阪神淡路大震災や熊本地震が7.3だったそうなので、
それを上回る大きな地震だったのですね、
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1月29日時点での死者238人、被害住宅44,386棟、
停電約3,000戸、断水41,890戸、
そして、避難所487か所に今も14,228人の方が避難生活を送っておられえます、
(数字はすべてNHK NEWSサイトを参照)
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道路も徐々に復旧し、ボランティアも部分的ながら入れるようになり、
たしかに一歩ずつ前に進んでいると思えます、
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しかし、避難所での生活が早1か月、緊急避難の状況は終わり、
生活再建までの準備のための避難生活という側面が強くなっていると思います、
二次避難所へ移動するのもその手段の一つですが、
一次避難所に留まる決断をした人も少なくないようです、
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長期化する避難所生活、
多くの支援物資が届き、
それなりに最低限の避難生活は担保されているとは思いますが、
生活再建のための長期にわたる避難所生活となると、
より快適な避難所作りがこれからの課題になってきます、
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屋根があるだけで良い、
横になれるだけで幸せ、
3食食べられるだけで感謝、
避難者の方々はそういう気持ちも持っておられるとは思いますが、
劣悪な環境下でこれからの数か月を我慢する、という訳にもいきません、
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少しでも快適で、衛生的な、人間らしい避難所生活を送っていただく、
これは贅沢でもない、高望みでもない、
持病や感染症による震災関連死を減らす意味でも、
快適な避難所作りはこれからの課題です、
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今の日本ならできる避難所作りというのがあるようです、
こちら、『避難所のTKB』というのがありました、
(NHKのサイト)
T=トイレ
K=キッチン
B=ベッド
ちょっと考えれば、だれもが容易に察しが付く避難所のTKBの現状、
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トイレは困りますよね、汚れやすいし、今も和式が多い、
避難所内のルールがうまく機能すれば、当番でのトイレ掃除も有効ですが、
高齢者には和式が辛い人も多いです、
やはり、清潔な洋式トイレが避難所にもあれば良い、
ウォシュレットでおしりも清潔にしたい、
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避難所の食事と言えば、当初はパンと牛乳、
そこからお弁当へ移行、
温かい食事はあくまで特別、ボランティア任せ、
という自治体も多いのではないでしょうか?
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口に入れば助かる、から、
より美味しい、心も温まる食事を求めるようになるのが人情です、
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避難所では床に雑魚寝が当たり前、
冬のこの時期、床で寝るのは本当に寒い、
先のサイトでは段ボールベッドが紹介されています、
比較的安価で、組み立ても簡単、
なにより床から数10センチ上がるだけで体感温度は10℃ほど変わるそうです、
これは有効ですね、
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国や自治体の避難所計画は、そのボリュームや場所の策定、
そして、生命の危機を乗り越える段階までの食事の提供、
くらいまでしか想定されていないような気がします、
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避難所のトイレが汚いのは当たり前、
避難所の食事が冷たいのは当たり前、
避難所にベッドが無いのは当たり前、
こういう“当たり前”が自治体の避難計画の根幹に今もあるのが現実、
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もちろん、少しでも改善しよう、現場の方々は頑張っておられるはずです、
しかし、ノウハウや機材が無いと避難所のTKBが劇的に改善出来ないのも事実、
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イタリアでは、災害直後からキッチンカーが現地に入り、
温かい食事を提供するシステムがあるそうです、
国とボランティア団体が事前協定を結び、
費用は国が負担し、ボランティアが現地に入る、
(先のサイト参照)
こんなシステムなら日本でも作れるのではないでしょうか?
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幸か不幸か、日本には「OBENTO」(お弁当)という食文化がある故、
避難所にはお弁当、という当たり前感覚が思考のベースにあるので、
炊き出しなどの提供は、どうしてもスペシャルなサービスという風に思ってしまいがち、
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この“あたり前”を変えてみましょう、
避難所には温かい食事を!
避難所のトイレは洋式ユニット、ウォシュレットも!
避難所にはベッドを並べよう!
国内のメーカーやボランティア団体にはそれを実現する力があると思います、
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次の大災害に備えて、国や自治体は今、
『避難所の当たり前を変える』ための英知を集めて、
自治体と民間とボランティアが力を合わせて、
快適な避難所作りの一歩を踏み出してほしいと思います、
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