テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:衝撃の見出し!韓国「国家消滅」危機感!?日本も対岸の火事ではない!?

2024年02月21日 | 世の中

2024年2月8日(木)毎日新聞朝刊の1面見出しを見てびっくりしました、

韓国「国家消滅」危機感

直感的に北朝鮮問題の話かと思って読むと、、、

これが全然違う物語、人口減少による国家存続の危機!!

という内容の記事でした、

残念ながらこの記事、現在はネットでの閲覧が出来ないようなので、
(毎日新聞さん、この記事を再公開してくださいませ)

紙面を見ながらサックとお伝えすると、、、

韓国統計庁の推計によると、

韓国の人口:2022年 5167万人 ⇒ 2072年 3622万人 に減少と推計、
(毎日新聞2024年2月8日朝刊から)

なんと、50年で人口が約30%減少するという衝撃の内容です、

ここまで人口が急激に減少すると、

国家の基盤である労働人口不足が顕著になり、国家の存族自体が危うい

すなわち、国家消滅 の危機!!という訳です、

対策としては『出生率の向上』『移民政策』が取り上げられています、

『出生率の向上』については後で書くとして、

現在の韓国内外国人定住者は約250万人

これでは労働力不足は補えない、

しかし、労働力確保のための『移民政策に対しては、

保守層を中心に反対意見が多く前途多難のようです、

移民政策促進に反対:60.6%、賛成39.4%
(2023年11月韓国政府発表)

我が国同様、移民に関しては保守層が圧倒的に否定的な国民性のようです、

もうひとつの対策:『出生率の向上』=現状の出生率が如何に低いのかというと、

指標は「合計特殊出生率」という数字です、

これは“女性が一生のうちに産む子どもの数”と考えればよいのですが、

この数字、韓国と日本を比べると、、、

合計特殊出生率
     韓国   日本
1970年  4.50   2.13
2022年  0.78   1.26

2022年の韓国では、夫婦2人の間に生まれる子供の数が0.78人ということです、

一世代で 2人 ⇒ 0.78人 に減る、という事ですね、

合計特殊出生率が2.00で人口維持2.00以上だと人口増加となりますが、

韓国も日本も、2.00を大きく下回っている以上、

人口減少は避けられないのです、

韓国でここまで合計特殊出生率が落ち込んだ原因としては、

青年失業率  :近年まで高い水準が続いた
極端な学歴社会:子供の教育費負担が大きい
首都圏一極集中:住宅(マンション)価格が高騰

などが挙げられています、

収入が少なく、教育費と住宅費に収入を吸い取られ、

子どもを2人、育てる金銭的な余裕は今の韓国国民にはない、という事のようです、

このまま現状が続くと人口は急激に減少、移民も認めないとなると、

早晩、韓国という国は消滅してしまう可能性がある、ということです、

2023年ですが同様の趣旨のニュースをNTVが流していました、

こちらは今も閲覧できます、

「韓国が消えていく!」 日テレNEWS はこちら ⇒

これを隣国の特殊事情、対岸の火事、と思ってはいけません、

韓国ほど極端ではないにせよ、日本も同じような道を歩んでいます、

・低い合計特殊出生率と進む人口減少
移民政策に消極的な保守層
上がらない賃金
・働き方改革による労働人口の不足
教育費の増大
首都圏一極集中首都圏マンションの高騰

このままいくと早晩、日本も100年後には消滅!?

なんていう見出しが出てくるかもしれません、

日本の少子化対策政策は毎年強化されていますが、

韓国の例を見ると、手当の増額や優遇制度だけでは解決できないような気がします、

国の有り様から変えていかないといけない?

移民政策働き方改革教育制度改革首都機能分散などが

一体となった抜本的な国の体質改造が必要な21世紀になりそうです、

来週は国内の労働人口不足について、書いてみます、