blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

口笛を吹く男:マニュアル主義完結前夜

2007-04-08 22:30:48 | 日記
小説のようなタイトルをつけてしまったが、これがわが店の店長の姿である。
その日の大事な売上金を締めている最中の話である。
まったく、ここの社員は現場を完全にナメ切っている。

20代の若者がこのような尊大な態度を取れるのは、会社の教育がずいぶん影響しているのだと思う。
正社員だけの集まりでは、現場の人間など道具のような存在なのであろう。
いやはや、会社の成長に人間がまったく追いついていないと言うべきか。

どちらにしても、現場の苦労を知らない人間は、ほかの会社へ行ったら間違いなく使えない。
普通の20代ならまず使い走り同然の仕事が待っているが、ここの教育を受けた人間が耐えられるわけがない。
私がどこかの会社の人事担当なら、この会社の出身ということだけで容赦なく落とすだろう。

わが店の店長、担当を3店も持たされて表面的には辛そうである。
「やめたいですよ」などと漏らすこともあるくらいだが、それが本心でないことは顔をみればすぐ分かる。
結局は、こんな若いうちからやりたい放題やらせてくれるこの会社を辞められるわけもなく、いいように飼い馴らされて一生を終わるのであろう。

私のこの店での時間もあとわずかとなった。
もうこれでお互いの立場は変わり、30代半ばのオッサンと、20代半ばのアンチャンに戻る。
個人的にはもうあの店には用事はないし、店長の顔など見たくもないが、万一街で出会ったら「クン付け」で呼んでいいのだろうか?

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