blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

愛とは何かと聞かれても

2013-02-03 19:44:15 | 休日
月初めの1日は、やはりそれなりに仕事量があった。
とはいえ、それほど遅くもならなかったからホッとした。
その日は市内C店Eちゃんの誕生日にからみ、前日ながら顔を出すことにしていた。
富山市内では私のお気に入りの雑貨屋さんである「Red & Blue」さんの閉店時間には余裕で間に合い、ゆっくりとプレゼントを物色する時間が取れた。
時間的にはあせる必要もなく、帰り道での買い物や自宅での夕食やシャワーなど一通りのことをやってから出て行ったので、お店には22時前にようやく着いた。
気のいいメンバーばかりで特に間が持たないこともなく、いつも通りの時間を過ごした。
誕生日がらみはシャンパンで乾杯などがあって多少高くつくが、ギリギリ想定内といったところだ。

C店には私とは気の合うHちゃんもいた。
お店に行く前のチョイ飲みなど、会っている回数も抜けて多い。
その彼女が、自分のことが好きかと突然聞いてきた。
テキトーに答えるのはたやすいが、その前に、彼女にはダンナ様がいるので「今、ダンナとはどうなのか」という話を思い切ってぶつけてみた。
一瞬で顔色が変わったのが分かったが、簡単に言えば年々愛情を感じなくなってきているとのことだった。
あまりズカズカと踏み込んではいけない話とは知りつつ、唐突に自分が好きかと問われればその話は出さざるを得ない。

仮に彼女が私に対して憎からぬ思いを抱いているとしたところで、彼女が現状を打破する覚悟がないことには、いくら来るもの拒まずの私でも期待に沿うことは難しい。
愛を感じられない現状は気の毒だが、夫婦のカタチは壊したくなく、しかし気持ちの空白は私で埋めようというのもムシがいい話ではある。
ケンカにまではならず、しかし話に結論も出ず、最後に彼女から出た言葉が「愛って何?」というものだったが、その質問にも満足に答えることはできなかったし、今もってちゃんと答える自信はない。

その後は誕生日祝いの当事者であるEちゃんが隣に来てくれ、その難しいテーマについて話した。
40年以上生きてきた今の時点で一つだけ言えるのは、愛は「条件付き」であってはならず、相手から求めたり奪ったりすることが目的の愛は本物ではない。
Hちゃんの場合、他のメンバーがしないような世話を焼いてくれる反面で、自分の誕生日などいろいろな節目で「当日」にこだわり過ぎ、客である私の行動をややもすると縛りがちである。
「これだけしてあげているから私にもこうしてね」というのは条件付きの愛そのものであり、まして彼女は私を「担当」しているわけでもない。
私自身たくさん世話になっているからといって、私が数いるメンバーの中でHちゃんを一番に考えるという思い込みは、最近のニュースの言葉を借りれば「一方的な信頼関係」ということになる。
彼女自身も独身なら話はまったく違うのだが、現状では注がれれば注がれるほど「重い」のが正直なところである。

閉店間際、疲れたのか私の肩にちょこんとアタマを乗せるようにして話していたEちゃんの姿が印象的な金曜日ではあった。
土日は飲み疲れもあってゆっくり休養した。
あと数日は仕事のほうも忙しいだろうから、早めに休むことにしたい。

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