すみかがなくなるぞ！ PARTⅡ

週明けの月曜なのに仕事量はまったく落ち着いている。
9月は定時上がりが当たり前のようになっており、月末近くの給料日がかなりこわい状況になってきた。
きちんとした仕事があるだけありがたいと思わなくてはならないのだろうが、人間というのは欲張りなものだ。

私は富山市内から滑川市に通っているので、渋滞を考慮してかなり早めに自宅を出る。
8時20分始業に間に合えばいいのだが、ギリギリを狙うと間違いなく遅刻する。
国道8号の交通量は、朝は5分ずれるだけでかなり変わる。
愛車の性格上、ある程度の速度で流せるほうがいいというのもある。

同期のM氏も富山市内に住んでいるから会社に着くのはいつも私と同じくらいだ。
しかし、始業までの数十分をあれこれ話すことが多かった状況が変わって、最近はほとんど話すことがない。
M氏は話をしたそうで寂しそうな視線を投げかけては来るが、私が無視している。
くっついて来られるのがいい加減イヤになってきていることと、ここのところ氏の仕事上の甘さが目に見えてハッキリしてきたことが理由だ。

氏に欠けているものについてはここ最近の記事でも何度も触れているので繰り返さない。
とりあえず今のままでは一人で自動倉庫をこなすことは無理である。
機械のトラブル対処など大事なことをこれまですべて他人任せにしてきたツケが回ってきて、今日あたりはほとんど使い物にならなかった。

職場は戦場とは何度も書いているが、本当に自分からすすんで何かを身につけようとしなければ、やがて残念ながら淘汰されることになる。
「次はない」という気持ちで氏が取り組んでいるかといえばかなり疑わしい。
話題として持ち出されるのは本人は不本意だろうが、あまりにひどい状態が続けば皆が今は飲み込んでいる「ベタベタのコネ入社」が蒸し返されないとも限らない。
信頼が低下すれば、ちょっとしたことでもからかわれたり、場合によっては怒声を浴びたりということになってしまう。

仕事は毎日のことなので、日々怒られてばかりではだんだん意欲も落ちる。
しかし仕事上必要と思えば私も時に声を荒げてモノを言う時がある。
本人は面白くはないだろうが、今を乗り越えない限り、現状から少しでもステップアップしようという意志が見えてこない限り、私ばかりでなく周囲の目は厳しさを増すばかりだ。
つまらないプライドを捨て、今こそ必死に前向きに取り組むことが氏には求められている。