せっかく縁のあった会社を離れようとまで思い詰めて相談した結果、役割を変更した上で引き続き会社に留まることになり、それからだいたい1週間が過ぎた。
このことについては、実際に相談の場に立ち会った上の人以外には詳しい経緯は話していない。
元の部署の人にしてみれば、あまりにも急に私がいなくなったことでいろいろな推測はされただろうが、会社そのものをあきらめようとまでしていたことを知る人は少なく、せいぜい現場がイヤになったからぐらいにしか思っていない人もいるだろう。
私としては、当初は車両の運転を任されるはずが練習時間の不十分さもあるとはいえ上達に乏しく、運転以外の仕事でもなぜかヒヤリとする場面に多く出会い、毎日怒声が飛び交う殺伐とした環境も重なり、先々明るいものを感じられずモヤモヤしながら日々を送っていた。
とどのつまりがトラックが付くホームからの転落ということで、車両の運転どころではない人間がいていいものかと本気で悩んだ末に進退伺の提出にまで至った。
前の会社を辞めてすぐに次が見つかったがここはダメかもしれない、とりあえず1ヶ月収入があったことに感謝し、また切り替えて次を探そうと考えた。
しかし、周囲の厚情により会社に残れることになったのは前回も書いた通りだし、早くも会社の中に何人も「恩人」ができてしまった以上、これからはその恩返しを時間がかかっても必ずやっていかなくてはならない。
相談して後の1週間、新しい役割をやっていく中で、災い転じて、ではないが、あれほどドンヨリとした気持ちで通っていた場所が全く変わって感じられている。
与えられた仕事に慣れるのも早く、仕事の中身によっては、自分もやりやすく、かつ他人にも見栄えのいい方法を考えるなど、日々アイデアをひねり出しながら少しでもいい仕事をしていこうという心持ちになっている。
自分の力が幸いにも足りて、少しは役に立てている実感が出てくるなど、ほんの1週前にはおよそ考えられなかった。
拠点にしている事務所の雰囲気もいい。
仕事中に笑うことも話すことも増えたのがその証だ。
自分がいた現場しか見ていなかったのが、同じ会社の他の現場や他のメンバーとの接触も自然にある役割になって、同じ会社でも空気感の違うところがあると分かったし、急に役割が変わった私にも、以前と変わらず声をかけてくれる人も多いのは本当にありがたいことである。
事務方に回ったからには、現場に最大限必要な支援をすることが一番の役割だ。
少なくとも、現場に出る人たちは日々大変な場所に出て行ってくれる人たちだという思いを持って接したい。
それほど大きな組織ではない、現場と事務、どちらがえらいということもない、みんなが仲間ではある。
しかし、現場仕事に挫折して役割が変わった人間からすれば、現場を尊敬できなくて何ができるということだ。
これから自分の役割も増えてくるので他人の心配をしている余裕はないが、日々現場が安全に終わることを願わずにはいられない。
このことについては、実際に相談の場に立ち会った上の人以外には詳しい経緯は話していない。
元の部署の人にしてみれば、あまりにも急に私がいなくなったことでいろいろな推測はされただろうが、会社そのものをあきらめようとまでしていたことを知る人は少なく、せいぜい現場がイヤになったからぐらいにしか思っていない人もいるだろう。
私としては、当初は車両の運転を任されるはずが練習時間の不十分さもあるとはいえ上達に乏しく、運転以外の仕事でもなぜかヒヤリとする場面に多く出会い、毎日怒声が飛び交う殺伐とした環境も重なり、先々明るいものを感じられずモヤモヤしながら日々を送っていた。
とどのつまりがトラックが付くホームからの転落ということで、車両の運転どころではない人間がいていいものかと本気で悩んだ末に進退伺の提出にまで至った。
前の会社を辞めてすぐに次が見つかったがここはダメかもしれない、とりあえず1ヶ月収入があったことに感謝し、また切り替えて次を探そうと考えた。
しかし、周囲の厚情により会社に残れることになったのは前回も書いた通りだし、早くも会社の中に何人も「恩人」ができてしまった以上、これからはその恩返しを時間がかかっても必ずやっていかなくてはならない。
相談して後の1週間、新しい役割をやっていく中で、災い転じて、ではないが、あれほどドンヨリとした気持ちで通っていた場所が全く変わって感じられている。
与えられた仕事に慣れるのも早く、仕事の中身によっては、自分もやりやすく、かつ他人にも見栄えのいい方法を考えるなど、日々アイデアをひねり出しながら少しでもいい仕事をしていこうという心持ちになっている。
自分の力が幸いにも足りて、少しは役に立てている実感が出てくるなど、ほんの1週前にはおよそ考えられなかった。
拠点にしている事務所の雰囲気もいい。
仕事中に笑うことも話すことも増えたのがその証だ。
自分がいた現場しか見ていなかったのが、同じ会社の他の現場や他のメンバーとの接触も自然にある役割になって、同じ会社でも空気感の違うところがあると分かったし、急に役割が変わった私にも、以前と変わらず声をかけてくれる人も多いのは本当にありがたいことである。
事務方に回ったからには、現場に最大限必要な支援をすることが一番の役割だ。
少なくとも、現場に出る人たちは日々大変な場所に出て行ってくれる人たちだという思いを持って接したい。
それほど大きな組織ではない、現場と事務、どちらがえらいということもない、みんなが仲間ではある。
しかし、現場仕事に挫折して役割が変わった人間からすれば、現場を尊敬できなくて何ができるということだ。
これから自分の役割も増えてくるので他人の心配をしている余裕はないが、日々現場が安全に終わることを願わずにはいられない。