blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

スキルは強い

2019-02-25 19:09:38 | 日記
世の中で重宝されるために必要なものとは何か。
それをスキルと言い換えるなら、各年代で捉え方は違うと思う。

基本的に同じ年齢の人間に囲まれ、横並びの教育を受ける若い時期は、なるべくいい学校に行くことがそれに近いと考えられる。
実は、学力なるものは世の中で生き抜く力とは全く別物なのだが、それによって同世代はいつの間にか振り分けられて、学歴というものに違いが出る。
我が国の会社では、より上の学校を出た者が事務や開発や企画に携わり出世コースも用意されるが、そうでない者は最初から現場一本でずっとそのまま、というあまりにも分かりやすい配属をするところも多い。
新卒で入社し、大過なく一つの組織で勤め上げられるなら学歴は大きなアドバンテージとなるのは確かである。

しかし、そうやってレールに乗ったつもりでいた人間も日々の仕事の中で挫折を味わい、時には体に響くようなことになって、せっかく入った会社を辞めてしまうようなことがあれば、それ以後の本人にとって、輝かしい過去はほとんど意味はなくなる。
まだ20代ならともかくも、30代以上ともなれば「それまでの実績」と「これから何ができるか」だけが次の会社に対するアピールポイントとなる。
いくら人がうらやむような過去を持っていても、これから始めようとする仕事に役立つスキルがないことには話にならない。
逆に、何でもいいから誰にも負けないスキルさえ持っていれば、相手が旧帝大出であろうと博士様であろうと全く怖くはない。
格差格差と騒がしい世の中、一度差が付いたら絶対に巻き返せないかと言えばそうではなく、我が国ではスキルさえ身につければ下克上が十分かなう。

私は、今の会社では事務方になったのでもう乗ることはないと思うが、前にいた会社でフォークリフトをある程度動かせるようになったこと、また昔の普免の範囲で動かせる4トントラックも運転できるようになったことで、仕事の幅がずいぶん広がった。
以前からあった英語や旅行の資格にすがっていても、元々のコミュニケーション下手があって、その方面の仕事に恵まれてもうまくいかなかった。
前の会社では、たまたま縁あって物流倉庫からのスタートだったから、何かとうるさい周囲を黙らせるためにもリフトとトラックのマスターは必要不可欠であった。
一時はひどい嫌がらせも受けた会社で、トラックまでマスターした以後はあからさまな攻撃はなくなった。
どんなベテランにも、すべてではなくても「勝つ」ことができたのはスキルのおかげなのである。

今は現場が主役という環境にいて裏方稼業に近い仕事を毎日続けている現状だが、現場で必要なスキルを身に付けるところまで行けなかったのだから仕方がない。
教科書通りの運転しかできない私のような人間でも我慢してもらえるのなら良かったが、残念ながらそれではダメだということだったから、今の会社にいるうちはフォークリフトに触ることはできないし、触る気も起きないだろう。
せっかく自ら望んで取った資格、再度生かせないかという気持ちもよぎるが、今は事務方という役割の中で精度の高い仕事を目指すよりないのだと思う。
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