■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

七草がゆ ~誰がために七草摘む手に願いこめ~

2017年01月07日 23時32分07秒 | 伝統行事
年明けから既に7日も過ぎ、お正月のご馳走で胃が悲鳴をあげそうな、毎年1月7日に「七草の節句」がある。簡単に言うと「七草がゆ」を戴く日であって、日本古来より野にある草の早春のエネルギーを粥に混ぜ込んで戴く事で、災いを除け邪気を祓い、一年の無病息災を祈る風習と伝えられている。



君がため 春の野にいでて
若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ (光孝天皇)

  


ヒョンなことから思い出した、親父の受け売りだが、こんな説もあるのをご紹介したい。雪が積もって、吹雪いている野原に出て菜を積む姿・・・元気でいて貰いたい人のために、手が凍えそうになりながらも七草を捜し求め「七草がゆ」を作って大事な人に食べさせる人。七草粥は野草のエネルギーに頼るのではなく、傍にいて自分に誠心誠意尽くしてくれる人の存在が「無病息災」で暮らせる理由だと認識し感謝すること。これが「七草の節句の意義」である・・・・・と続けた。





七つの種類の野草がはいったスーパーの「七草粥セット」も、苦労の度合いは違えど、大事な人を想う心に変わりは無い。日本の伝統的な行事に簡単に参加できる今、情緒は残していくと共に、意義だけは覚えておいても損はないだろう。七草を仕分けしていると、少々ややこしくこんがらがったが、上段から右へ順に、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの順・・・とまぁ~気取って書いているが、たんぽぽ・ぺんぺん草・カブ・大根と言えば親近感も湧くというもの。隠し味には本山葵を少々。




・・・・・・・・・<切り取り線>・・・・・・・・・


七草を刻む包丁の、トントントンの音が邪気を祓う言い伝えもある。しかし、菜摘みが始まった西暦830年の包丁は、日本刀包丁でバカ長いもので、これが江戸時代まで続いたとある。従って軽やかにトントン出来ないので、後付けに他ならない。ワシは下手に記憶力が良い分、嫌なことも良いことも数多く覚えている。雑学は大量にインプットされているが、ショックで嫌な事や後悔した事実も克明に覚えているって良いこと?悪いこと?

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6 コメント

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Unknown (くにちゃん)
2017-01-08 06:52:14
おはようございます。
炎クリさん♪

今朝のいいお話に、優しい気持になりましたよ。
そうですね。冷たい雪の下を掻き分けながら、春の草を摘みそろえ、刻んでことこととお粥さんを炊き上げて。
一杯の白い粥に若緑の青菜を刻みいれる
健康もそうですが、この一杯にこめられた労力や気持ちを思う事、感謝とともに喜びですね。
炎クリさん♪
ご両親から云われや訓えを
折りにつけ想うこと出来る時間やお料理。
凄くいいなと思います。炎クリさんの素晴らしい財産となってる事と見受けました。

こんなお話を披露いただく私も。。幸せですよ!!(笑

さぁ~帰って、我が家も息子にご飯食べさせます!!
感謝??(笑。。どっかな・??(笑
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Unknown (しじみ)
2017-01-08 10:14:04
おはようだす

好きな和歌だす

だすが、そんなに深く意味を知ることなく

来たような気がしまふ(笑)

七草粥、実家でも食べた事ないだす

昔の人なのに、母は作らなかっただすね

その流れできてるので、我が家でも

作らずにきただす でもその日には

作らないかもだすが、七草売っていたら

作ってみたいだす 初荷の頃に売ってるだす

から来年作ってみたいと思っただす

お粥を作る気持ちと時間も必要だと

思っただす

ぷっちんだす
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Unknown (plumeria)
2017-01-08 15:52:01
炎クリさん
こんにちは^^

お父様のお話、素晴らしいですね^^
お互いが相手のことを想い合って
感謝をする日、素敵です^^

良いお話を聞かせて頂きありがとうございました^^

ポチ
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Unknown (satoko)
2017-01-08 19:24:34
こんばんは~
七草粥ね、先ほどスーパーでもうなかったのです笑
当たり前ですけど・・・

ここで上品なおかゆさん見せていただいたので
食べた気になりますね^^

おかゆも盛り付け一つでこんなに変わるおのだなって思いました。
返信する
光孝天皇は、男性です・・・ (炎クリ)
2017-01-08 22:43:23
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ

一月七日の年中行事になった「七草の節句」は、兄貴の誕生日であって、小さい頃は自分の誕生日だけ、何で「粥」で済ますのか?と、オカンに良く迫っていたものです。これが一般家庭なら、何を作ろうがオカンの自由も、お寺の年中行事となっている「菜摘みの日」にゃ~、そうは行かなかったです。そんなエピソードも含めて、思い出しつつ胃を休めました。


くにちゃん
こんなお話なら山ほど思い出すんですが、最近の歌手や芸能人の名前が直ぐに出てこない・・・情け無いです。そうそう、ここで「我が家も息子にご飯食べさせに・・・」とあったんで、「素泊まりのご子息にはご飯は不要」と繋がったんですよ。従ってくぅぅぅちゃんが男かな?と。いつも(^_-)-☆ありがとうです。

しじみちゃん
この素晴らしい和歌を詠まれた「光孝天皇」は、女心の歌を詠まれたような気がしてましたが・・・何と男性なんですよ。お粥を米粒から土鍋で炊くって、情緒があって良いものですよ。七草でなくとも美味しいし、胃に優しいのは一緒ですからね。応援(^_-)-☆ありがとうです!

plumeriaさん
親父の言いたかったことは、いつも世話をして貰えても、当たり前だと思ってはいけない!という教訓でしょうね?その気持ちを「光孝天皇」は、見事に詠まれているってことですね。応援(^_-)-☆ありがとうです!

satokoさん
胃が弱った今の季節には、七草でなくとも良いものですよ。大根おろしと食べる「お粥」は、究極の健康食と地元の医者は言ってまして、それを実践していた先生は100歳ちかくでも元気なヤブ医者です。いつも(^_-)-☆ありがとうです。
返信する
七草 (英さん。)
2017-01-09 09:33:54
おはようサンダース。

七草がゆ・・・・・実は、たべたことありません。
スーパーではセットで売っていますが。

その昔。
特に雪国では、7種そろえるのは不可能?
カブや大根やセリはOK。
しかし、タンポポやぺんぺん草は、雪を掘っても無かったでしょう。

大応援団派遣\(^o^)/
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