私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

大悟から解脱の悟りへ

2014年10月01日 21時20分36秒 | 自覚ワーク等の紹介
◇大悟から解脱の悟りへ◇

今日は、大悟から最終的な悟りである解脱の悟りに至るときの手掛かりについて書いてみたいと思います。

なお、大悟とは自我の大半が滅せられることによって生じる悟りであり、自我である主体と客体である考えとの統合は始まる段階です。
大悟の特徴的な感覚や理解としては、「見るものは見られるもの」という感覚や理解が生じたり、ハートに私という自我の感覚が消失することなどが挙げられます。


大悟から解脱の悟りに進むときの方法は、基本的には自分を見つめる内観的な手法しか無いのだろうと思っています。

私という自我にしっかりと意識を向けて、私をしっかりと捉えつつ、私に起こってきている考えを逐一観察して頂きたいと思います。
そして、私という自我が何かの考えを握りしめ、その握りしめた考えに関連して起こってくる考えにより突き動かされるように、右往左往して彷徨っている自分の姿に気づいて頂きたいと思います。

何か考えを握りしめているから、それに関連して不足感等が生じ、それをなんとかしようとして、衝動的に意識が彷徨ってしまうのです。
だから、心の中で何かハッキリしないものがあり、スッキリせず、意識も定まらないのです。
そのような自分の意識やその動きに気づいて頂きたいのです。

自分が掴んでいる考えをわざわざ探す必要はありません。
多くの場合、探そうとしても対象とする考えをなかなか見つけられないことが大半ですし、探そうとするとどうしても意識が私からずれてしまい、ぐるぐると空回りすることになります。


大悟に至ったあなたは、起こってくる展開に身を任せる「あるがまま」や「それそのもの」という意識状態を選択することもできるでしょう。
その状態は確かに楽で平穏でとてもいいものかもしれません。

しかし、あなたはその「あるがまま」等の意識状態を、その都度選択しています。
無意識のうちにその選択をやっておられる方も多いのだろうと思いますが、間違いなく、あなたはその意識状態をご自分の自我(エゴ)で選択しておられるのです。
どうしてそれを選択するのでしょう。
それがいいものだと思っておられるのです。
そこに、あなたの自我の判断と迷いがあります。
まずは、そのことに気づいて頂きたいと思います。


私(慧空)の例を書かせて頂きますと、私は自分に意識を向ける自覚を通じて、解脱の悟りを得る確か3週間ほど前に、解脱したいとか、解脱の悟りの実感がほしいという考えを握りしめ、右往左往している自分に気づきました。
そして、解脱の悟りを得るときの最後の気づきは、「苦」を握りしめ、その苦しみをどうにかしたいと右往左往している自分に対する気づきでした。


できるだけ高い集中度で絶えず自分を見つめ続けることで、そう言った自分の意識の囚われや迷いに気づいて頂きたいと思います。

自分が握りしめているすべての考えに気づいて手放せば、その時点で解脱の悟りとなります。
その最後の気づきの瞬間、それまで右往左往して揺れ動いていた自分の意識がすうっと一点に定まり、静止します。
そのとき、何らかの形で「終わった」という感触を得られると思います。
それを誰かに確認してもらう必要などないのです。
自分で「これか」とハッキリ分かります。(^^)


また、他の補足的な手法として、瞑想等により涅槃に落ち、涅槃から通常の意識に帰ってくるときの自分の意識を観察するという方法があります。
涅槃とは完全な無我の状態のことであり、涅槃に落ちると、感覚を含めたすべての意識が落ち、気絶状態となります。
涅槃から通常の意識に帰ってくるときは、五感と意(意識)の六根のいずれかを通じた認識が起こるのと同時に帰ってきます。
よくあるパターンとしては、耳から入る音に対する認識と同時に通常の意識に戻ってくることが多いです。

そしてまずは、六根を通じた認識と同時に戻ってきた瞬間の自分の意識を捉えて観察して頂きたいのです。
さらには、その六根を通じた認識そのものとして帰ってきた自分の意識が、連鎖的に他の意識(考え)へと展開していく様子を観察して頂きたいのです。
そうやって、私という意識の成り立ちについて知っていかれるうち、自然と私という存在の姿について理解が深まり、掴んでいる考えや、囚われが解放されていきます。
なお、この方法はあくまでも補足的なものであり、無くても大丈夫です。


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読んで頂いてありがとうございました。

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