私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

龍樹は空を悟っていない

2024年09月27日 21時41分31秒 | 悟り
◇龍樹は空を悟っていない◇


龍樹の悟りはどういうものなのかと、ネットで中論を拾い読みをした結果、彼が悟っていない、少なくとも空を悟っていないことがわかりましたので、ここに書いてしまうことにしました。
もちろん、こんなことをぶっきらぼうに書くと、いろいろご意見やご批判はあるだろうと思います。
どのようなご批判もお受けしますので、遠慮なくコメント欄等にどうぞです。


彼は、釈迦が説いた縁起に基づいて、一切無自性であることを論証し、さらに一切空であることを論証しています。
しかし、これでは論証になってないのです。
なぜなら、縁起、無自性、空、無我の概念は、ほぼ同義といいますか、同列のものですから、論点を空から縁起にすり替えただけなのです。
本当に空について論証するのなら、論理展開の出発点になっている縁起についてまず論証しておく必要があるのです。
彼がどこまでそのことを自覚していたかは不明ですが、縁起は論証の必要のない正しいものとして論理展開の前提に置いてしまっているのです。

そもそものところ、縁起、無自性、空、無我は、証明しようとしても不可能であり、証明や論証の対象となるものではなく、悟るものなのです。
それがわかっていない彼は、空も、無自性も、縁起も、無我も悟ってないのです。

彼はおそらく、覚者というより、哲学者だったのだろうと思います。



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