in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

2017.04.16 DEZERT LIVE TOUR 2017“千秋を救うツアー”at 宇都宮KENT

2017-06-21 02:25:00 | ライブレポート


4月は毎週DEZERTを観てました。日が経ってしまったけれど、“千秋を救うツアー” 31本目・宇都宮KENTの話。

KENTは外観が浦和ナルシスに似ていました。雑居ビルで1Fがガレージみたいな駐車場になってるところが。番号を呼ばれた人から2Fへ。

フロアは下手前方に調光卓があって(フロアより数段高くなっている)、その後ろに太めの柱が1本。上手後方にPA卓。下手後方にはドリンクカウンター。なんだかいろいろと詰め込まれている設計でした。

キャパは約200名。ソールドアウトしていましたが、若干余裕があったのでもっと入りそう。ステージはやや低めで、弦楽器陣の楽器は見えないけれど、ドラムは台に乗っているのか少し見えました。



開演前BGMはおなじみThe Beatlesの「Yesterday」エンドレスリピート。KENTは幕がありました。浦和と盛岡はなかったので久々に幕見た。15分遅れの17:45分過ぎに開演。

SEは「Toy-Karte」

SORAさんは黒いタンクトップにジレのようなものを羽織っていました。髪はピンク。
Miyakoさんは黒いシャツに、毛先だけくるんとさせた外ハネヘア。
SaZさんはスタジャンに黒いシャドウをぼかしたメイク、メガネなし。

この日の1曲めは、いきなり「ゴシック」でした。いつもはライブ中盤か後半に挟む逆ダイ曲なので意外。

イントロ演奏中に、「元気ないなぁ宇都宮〜」というようなことを言いながら千秋さんが登場。アーティスト写真でも着ていた、裾に穴開きダメージのある白いロングシャツに、黒いジャケット、スカンツみたいな黒のワイドパンツ。エクステが襟足についていて、それに逆毛を立てているため、低い位置で結んだツインテールみたいに見えました。小さい女の子が自分でぐしぐし結ったような(笑)。

「自分をぶっ壊してこい!」

千秋さんの煽りによって、初っ端から暴れ倒すフロア。「遺書。」を披露する前にも「自分をぶっ壊して、再生しよう。だから遺書を書こう」と言っていて、ラストの歌詞“明日を諦めますか??”は、“明日に追いつくために”と変えていて、何度も繰り返し歌っていました。

「脳みそくん。」では“謎の整形外科医が笑いながら”と歌ったあとに「宇都宮こんにちは!」。SaZさんもMiyakoさんもステージギリギリまで前に出て弾いていました。


そして「宗教」「擬死」「告白」「遭難」の歌モノ4連発。

「宗教」も歌詞を少し変えていて、“変わらないでと願う君たちの声は 宗教としてではなくて ただの呪文です。”と歌っていました。ラストサビ前のA3メロでは“変わらないでと歌う(願う?)君たちの声は 呪文としてではなくて ぼくの宗教だ。”と。“ぼくの宗教だ。”のところはウィスパーボイス。ファンの声に縛られているみたいなニュアンスを感じました。“出来の悪いタンパク質”という抽象的な歌詞を“出来の悪い人間だ”に変えて歌っていたのも印象に残りましたね。

「擬死」“今、消えることが死ぬことよりも怖い、怖い、怖い…”と声を震わせていたり、“俺だけじゃない”とつぶやいたりしていました。「宗教」「擬死」の千秋さんは、完全に閉じこもって自分に対して歌っている感じ。

「告白」は久々に聴いた気がします。6拍子が入ってるのかと今さら気がついてSORAさんのドラムばかり観てました。「擬死」の舞うようなドラミングもカッコ良かった。

「遭難」はSaZさんのピアノと千秋さんのボーカルのみ。時々、千秋さんが後ろを向いて手で指示してSORAさんにシンバルをシャララーン♪とやらせてました(笑)。シメはドコドン!とフロアタムも叩かせる。

この曲はいつも以上に丁寧に歌っていました。演奏後、客席は咳ひとつ起こらずシーンと静かに。
シーンとしたまま10秒、20秒…30秒くらいかな、千秋さんがSORAさんになにやら耳打ち。イヤモニをしているためよく聞こえなかったようで、去ろうとする千秋さんの服の裾を引っ張ってもう一回聞くSORAさん。次の曲の打ち合わせかな?と思ったら、SORAさんがいきなりパチパチ拍手しながら立ち上がる! 拍手してほしかったのかー⁉︎と観客も拍手。笑う千秋さん。

ここでMC。覚えていることを抜粋。

千秋:さっきピアノ間違えたよね? 俺さっきそっちに行ったでしょ。ミスってたよね。

SaZ:ミスってないよー。というか、最後のドラムのドコドン!はいらなかったよね。

客席:(笑)

千秋:(SORAさんを見て)こいつが勝手に入れた!←指示者

SORA:あとで楽屋で正座して聞くんで教えてください!

千秋:宇都宮、どうもDEZERTです。宇都宮ケント……ケントであってるよね? ケント(メンバーに確認)? ケンティー? ケーエンティー? ケーエント?とか。あ、それケントか。宇都宮の人いる?

客席

千秋:ちょっといる。北関東だから恥ずかしがってるんだな! すいとん食べるんでしょ? 北関東。……すいとん(笑)。でもSaZくんが一番バカにしてたよね?

SaZ:してない(笑)。

千秋:小麦粉まるめたやつって言ってた。まるめてちぎったやつって(笑)。
ツアー、何本まわった? 30本くらい? 30本? ミスター大川、サンジュッポン

SORA:サンジュッポン。サーティーン!←13

千秋:サディスティック?

SORA:デザイア。

千秋:なに、それ?

SORA:ラヴィアンローズ!

千秋:くれ?

SORA:ないだー!

千秋:こうやって意思の疎通もツアーをまわってできるようになりました。あとは高崎。と、東海か。高崎……なくてもいんじゃない(笑)? 高崎はうちのスタッフの出身で。茨城は今回行けなかったんだけと、いつかやりたいなと思います。
(中略)
……ライブって簡単にできるなって思って。イベンターの人にライブやりたいって言ったら、バーっと(候補地が)出てきて、制作の人が組んでくれて。おれたちはあとは行くだけ。行ったらお弁当があって、冷たいコーラがあって、肩もんでって言ったらもんでくれて。肩もんでくれるかは言ったことないからわかんないけど(笑)。
ほかのバンドはパンパンパンとライブやっててすごいなと。おれはもうね、ステージ立つの怖いなって。きみたちもライブ、パンパン行くんでしょ? きのうもライブだった人とかいる? 土曜日だからいるでしょ? ……元気だね。貴重な休日公演です。宇都宮もね、集まってくれて感謝してます。

ツアーをこうやってまわってきて、ライブで気づいたことがある。ひとつ言いたいことがあります。いや、2つ? 3つ? いや、5つくらい!あの、ひとつ言いたいことがあって。
きみたちは難しく考えすぎ! あと、気をつかいすぎ! そんなに怒らないで?とか(苦笑)、そんなに気をつかわなくても。おれにも気をつかって、隣の人にも気をつかうんでしょ? (メンバーを見ながら)ここにいる人たちには存分に気をつかってもらいたいんですけど。
ミスター大川なんて気をつかいすぎてドラム叩けなくなるもんな? DEZERTのドラムは難しいんです。なぜかというのは、死ぬときまでに話そうと思います、ね ?

SORA:うん。

千秋:あとさ、クロールみたいなのなに? ほかのバンドとかを観に行ったときもクロールしてて。

客席:(クロール……?)

SaZ:(動きをマネする)←どうやら手扇子の模様

千秋:あれね……(フッと鼻で笑いながら)変! 前に来い!っておれが言うときもバッと前にくるのはいいんだけど、距離感考えてね! おれは近くで歌いたいからできるだけ近くに行くけど……。踊るのもね、そう。踊りたいならクラブに行って(笑)。クラブに行くか、そういうバンドに行くか。そう、おれたちの曲をBGMにしないでほしい!

SaZ:ハハハハッ(爆笑)

千秋:なにが言いたいかっていうと、音楽がしたい! そう! きみたちと音楽がしたい。拳上げてても、棒立ちでもいいから、音楽がしたい。でも、前のほうで棒立ちは、おれの音楽が傷つくから……。
ギリギリでいこう。そう。ギリギリの音楽をしよう!覚えておいて! ギリギリね。じゃ、ギリギリなベース弾いて。

SaZ:(考え中)

千秋:遅い! 次いこう。


会話には参加していなかったけれど、Miyakoさんも話を聞きながら笑ってました。

この千秋さんの話、書いてみるとそれなりに良いことを言ってる感じがしますが、実際その場で聞いたときはちょっとモヤモヤが残るニュアンスだったんですよね。
失礼な言い方になっちゃうけども、「音楽をしたい」とかなにクサイこと言ってんだ〜!みたいな。今思い返すとその場の思いつきで言った言葉だったのかなと思うんですけど。なぜなら千秋さんもその場で自分の発言に対して「そう!」とセルフ相槌を打っていたので(笑)。そこだけおもしろくてすごく覚えてる。

そんな感じだったので、千秋さんの「おれたちの曲をBGMにしないで」という発言に対して、SaZさんが深刻な顔をせず爆笑していたのは救いでした。さっちゃんが笑っているうちは、このバンドは大丈夫感ある。



観客のノリに対する千秋さんの疑問?不満?は、「秘密」のときにも口にしていました。パタパタと観客が手バンする様子を見て「それも変!」と言ったり、土下座ヘドバンのときに「その座るのもなー予定調和みたいだけど……あえてその予定調和もいいのかもね。今日は何日? 4月17日?(16日ですが間違えていた) 今日は今日だけだから」というようなことを言ったりしていました。

「君の子宮を触る」は観客に歌わせる部分もあったのですが、バッ!と千秋さんがSaZさんを振り返ったりもしていて。SaZさんが口ずさんでいるのを見て嬉しそうにしてました。

「ピクトグラムさん」の前には、「棒立ちでノらなくてもいいよ」とポツリと言っていました。メロ部分でも手を挙げているお客さんに対して「少数派だね」と声をかけたりも。
歌詞を少し変えていて、“いつかはね 今日にすればいい”という意味のことを何度も歌っていましたね。“意味を探す朝なんて”“夜なんて”に。“意味を探す夜”と歌われると、ライブのことを指しているように聴こえる。

「拳あげてもいい! 棒立ちでもいい! ゲロ吐いてもいい! いやゲロはダメ、迷惑かけるのは!」

そう千秋さんが叫んで、ラストは「変態」。観客に対して、ジェスチャーで半分に分かれろと指示し、WODが起こりました。人が分かれたときにステージを観たら、千秋さんが裸足でした。いつも靴を履いているので意外。
歌い出しの“例えばお客様に 媚びへつらい音楽を売る”の部分を“売らない!”と叫んでました。



この日のアンコールは潔く1曲のみ。
メンバーは本編の衣装のままで、誰も着替えていなかったと思います。

「また観たいと思った人はまたどこかで逢いましょう。3500円払ってくれたらまた逢えるから・・・† 1曲歌って帰ります」

なんだか手刀バンドみたいなMC・・・。新曲「おやすみ」をしっとりと披露して終演。


ライブとしては良くも悪くもなかったんですが、千秋さんの発言からくるモヤモヤが残った日でした。現にこの宇都宮公演の翌々日に行なわれた高崎公演でいろいろとあったらしく…。宇都宮はその予兆だったのかもしれないです(笑)。
千秋を救うツアーは4本くらいしか観てないんですが、今思うと起承転結みたいなツアーだったと思います。宇都宮は「転」に差し掛かったところというか。



【SET LIST】
SE.Toy-Karte
01.ゴシック
02.「排泄物」
03.「遺書。」
04.脳みそくん。

05.「宗教」
06.「擬死」

07.「告白」
08.「遭難」

09.MONSTER
10.「死刑宣告」
11.「秘密」

12.大塚ヘッドロック
13.遮光事実
14.「君の子宮を触る」
15.「ピクトグラムさん」
16.「切断」
17.「変態」

-EN-
18.おやすみ








川沿いの桜が満開できれいでした〜。

2017.04.08 DEZERT LIVE TOUR 2017“千秋を救うツアー”at the five morioka

2017-04-16 16:30:42 | ライブレポート


DEZERTの“千秋を救うツアー”27本目、盛岡・the five morioka。全36公演ツアーも残り10本。終盤戦です。

the five moriokaは盛岡の繁華街と思われる大通にあります。写真のビルの3Fがthe five morioka。1FはCLUB CHANGE WAVEで、別の入り口が用意されていました。

コインロッカーなし、1袋500円のクロークあり。
キャパは180人くらいみたいです。東京のハコでいうと、新宿FNV以上渋谷RUIDO K2以下みたいな(伝わりづらい)。ステージは低いけれど横長で見やすい。後方でも端でもメンバーとの距離がめちゃくちゃ近く感じました。

床も壁も板張りで温かみのある内装です。ちょっと体育館っぽさもある。普通のビルだからか、家庭用のエアコンがついていた。音はドンシャリ系ではなく丸みのある音のように感じました。結構好き。



開演前BGMはThe Beatlesの「Yesterday」。同期用のノートPCに不調があったようで、開演直前にスタッフさんが調整していました。それもあって約20分押しの17:50過ぎにようやく開演。

登場SEは「Toy-Karte」

SORAさんはたしか黒のタンクトップ。hideさんみたいな鮮やかなピンクの髪。
SaZさんはスタジャンでたぶんグレーっぽいカラコンもつけていました。メガネなし。
Miyakoさんのインナーはパラシュートシャツ風の黒いシャツでした(浦和公演もたしかこの服)。ジャケットについていた缶バッジはヴィヴィアンのもの。

千秋さんは白いシャツにネクタイ。ボトムスは見えず。黒髪ショートカット。黒いメイク。
マイクスタンドをつかみ、「排泄物」からライブスタート。が、マイクのスイッチが入っていないようで声が聴こえない。

「マイクくらい入れとけやボケ!」と怒鳴り、スタスタと1人ステージを去ってしまう千秋さん。

これは最悪なパターンだ、終わった……と不穏な空気が漂うフロア。「千秋ー! 千秋!」とメンバーコールが起こりましたが、なかなか千秋さんは戻ってこない。だんだんメンバーコールが「千秋ぃ…! 」と悲痛な声に変わってくる。
SaZさんがワーッと両手を挙げながらドラムソロ!というように身ぶり手ぶりで煽って、それを見たSORAさんがドラムを叩いてくれて、気まずい空気を和ませてくれました。

5分も経っていなかったと思いますが、すごく長い時間のように感じました。ホントにこれはマズイのでは、と思い始めていたところに、ようやく千秋さんが帰還。

「もう1回やります」とボソッとつぶやき、「排泄物」を仕切り直し。なぜかこのときSaZさんが天井の照明の角度を調整していました(笑)。

「脳みそくん。」では千秋さんもギターをかき鳴らす。観客と掛け合いのように歌わせる場面もアリ。「肋骨少女」は最前のお客さんを筆頭に観客全員でピョンピョン飛び跳ねて、だんだん楽しくなってきました。

「遺書。」では、“さぁ遺書を書こう〜”の部分を観客に歌わせる千秋さん。何回か繰り返し歌わせるも、キーがあってなかったみたいで、「おまえらヘタクソやな! (そんな歌じゃ)ごめんなさいやで⁉︎ 歌えるやつおらんの???」とお叱りの声が飛んでくる。
「叫びながら歌え!」ということで、最後はシャウト混じりのヤケクソ合唱に。一応合格をもらえたみたいで「前に進もう」と続きが演奏されました。


ここでMC。千秋さん、たしかハロー、ハロー!と挨拶していたと思います。「遺書。」の前に「Sister」を演ったのですが、そのノリについての話。細かいところは忘れてしまったのですが、こんなニュアンス。

千秋:「Sister」わかる? さっき演ったからわかるよな? わからん人は物販で買って。3000円で売ってます。
おれらにも歴史があって……初期のころはよく演ってたんやけど、最近あんまり「Sister」演らなくなったやろ? 理由知ってる? SaZくん言ってやって(無茶ぶり)。

SaZ:(ちょっと考えて)……元気がない。

千秋:違う! 元気はあるんだけど、生ぬるい。(ゆらゆら揺れるマネをして)踊ってんの?って。踊りたいならクラブに行ってください。過去と比べるのもよくないけど、昔は激しかった。今はみんな女の子っぽい! なにカマトトぶってんの? 女の子みたいな動きしてる!

客席:(笑)

千秋:そう思うよなぁ、男! 女の子なのに男みたいな動きしてんのがおもしろかったのに。(男性ファンに同意を求めて)なぁ?
踊りたいなら本当にクラブに行ったほうがいいと思う。きみたちがもう首も動かせないくらいになったときにホールで演るんで、そのときに思う存分踊ってください。きみたちが生ぬるいと、おれらのライブも生ぬるくなる。……以上、Sisterでした。


あとはラルクの話。


千秋:岩手の人いるー?

客席

千秋:岩手にいる人ー?←ひっかけ問題

客席

千秋:今日なんの日か知ってる?

観客A:初めての日!

千秋:初めての日か! じゃあ初めて、人とたくさんぶつかった日にしてください。(二本指を立てながら)目つぶしはダメ! 殴るのもダメ。平手打ちはいいよ。……今日はね、L'Arc〜en〜Cielの東京ドームです。

客席:(笑)

千秋:行かなくていいの? こんな僻地にいていいの? ラルク1曲なにか演っとく?

客席:(拍手)

千秋:♪とぉーおーくっのー風を〜 身ーにまーとう〜 あーなーたぁーにーは〜〜♪ ←裏声で「Blurry Eyes」

客席:(笑)

千秋:いや! おれらのライブやで! おれらの曲をやろ!


ここだったか忘れちゃったけれど、千秋さんがギターを持ってSORAさんと軽くセッションしたらりもしてました。

そして「追落」「ordinary」「ピクトグラムさん」と歌モノゾーンへ。

「ordinary」は始めるときにSORAさんが軽くシンバルを入れていましたが、そのあとはSaZさんのピアノと千秋さんの歌のみ。歌詞はまだ確定していなくて流動的かもしれない。ラストは“理由なんてひとつでいい”と歌っていたと思います。

SaZさんの奏でる不協和音に、Miyakoさんがカッティングを重ねて「ピクトグラムさん」
千秋さんも最初はギターを弾いていたんですが、なにかが違ったみたいで、メンバーの演奏を途中でストップさせて、自分もギターを置いて仕切り直し。「俺もできてる、君たちもできてる」と言っていたように思うのですが(=楽器陣の誰かがミスった?)、「できてる」じゃなくて「生きてる」って言ってたのかもしれないです。このへんなにがあったのかよくわからなかったんですよねぇ。

でも、仕切り直した「ピクトグラムさん」、この日のライブのターニングポイントだったと思います。ライブ前半の千秋さんのMCもあったからか、客席では自然と手が挙がってました。
Miyakoさんのギターだけになる間奏部分では、千秋さんが“不安定でいい 1人だっていい”と歌いながら、その言葉に“言いわけだ”と付け加えていたんですよね。「ピクトグラムさん」の歌詞は、良く言えば「救い」だけど、捉えようによっては「逃げ」でもあるわけで。一瞬のエスケープ、非常口であって、本質的には救われていない。それがちゃんとライブで表現されていたので、ガツーンときました。

「ゴシック」では演奏前に千秋さんが「前に詰めろ!」と煽ったことで、観客が1/2くらいに圧縮。逆ダイパートを繰り返して、フロアはぐちゃぐちゃ。千秋さんはステージから身を乗り出して、観客に半分埋もれてるし、SaZさんは水撒くし、Miyakoさんも下手で半分ダイブしたり、上手で水撒いたり、ベー!と舌出したりアグレッシブ。
千秋さんは端にいるお客さんも気にかけていて、「せめて真ん中に来い!」と煽ったりもしてました。あと、途中でギターを持ってSaZさんとバトルしたり。

「教育」もたしか前に詰めたまま演奏されたと思います。1曲めの「排泄物」でのマイクの一件のあと、不機嫌にならずにライブできてる!と思っていたけれど、ここで掘り返して怒ってました(笑)。「マイク入れ忘れるなんてなぁ!?」みたいなことを千秋さんが言って中指立てて、それをマネして観客も中指立てて、\お前が嫌いさ!/とみんなで叫んだのがおもしろかった。スタッフさんが不憫だけども、このときだけはみんな千秋さんの味方だったと思います(笑)。全員で中指を立てている光景が、すごくインパクトあっていい絵面だった。

「秘密」は中盤で土下座ヘドバンをする部分があるんですが、千秋さんが「寝ろ!」と指示。千秋さんもステージで寝っ転がってたので、床に寝転がれってことかな?と思っていたら、お客さんのほとんどが座ったままその場で頭を垂れて( ˘ω˘ )スヤァ…しだしてかわいかった。

ここで千秋さんがステージを降りて、スタスタとフロアの一番後ろにあるPA付近までやってくる。前かがみになってユラユラしていたと思ったら、そのまま「君の子宮を触る」の演奏が始まり、千秋さんはまるまる1曲フロア後方で歌っていました。
観客はそんな千秋さんを取り囲むように、自然と円になっていました。フロアの前半分にいるお客さんはステージで演奏する楽器陣を観ていて、後ろ半分にいるお客さんは千秋さんを取り囲むという図。

歌の入りの“君のしっきゅうを〜さわるぅ↑”の部分で、近くにいたお客さんにマイクを向け、戸惑う様子を見て笑う千秋さん。サビは、千秋さんを囲んだお客さんも一緒に歌っていたんですが、なんだかこのとき降りてきている感じがしました。
「神々しい」というのではなくて、「無垢」とか「全能感」が近いかなぁ。周りに雑念がなくて、めちゃくちゃ純度の高い空間が生まれていたんです。文章じゃ伝わらないかもしれないけど、あ、今すごいもの見てる!って感覚でした。


ステージに戻った千秋さん、仰向けになってお客さんに背中を支えてもらいながら(お客さんを椅子の背もたれみたいにしてるのが王様みたいでちょっとおもしろかった)、最後の曲はあれだよね?とSaZさんに話しかける。
それを受けたさっちゃんは、「包丁の正しい使い方〜終息編〜」のイントロを弾いたのですが、千秋さんが「違う!」と反論。お客さんの手から逃れてストン、とフロアに降り立ち、「丸をつくれ!」と。千秋さんが円の中心に立ち、本編ラストは「変態」でした。

イントロでは千秋さんに向かってモッシュ。流されるまま、フロアで歌う千秋さん。途中で転んだお客さんを千秋さんが助けたらしく、「おれが助けた! おれが助けた!」というアピールも上手のほうから聞こえてきました。助けられたお客さんだと思うんですが、「ありがとう!」という声も聞こえてきて、青春かよ!って感じでした。さわやかでしたね(笑)。



アンコール。
千秋さんはKMKのApple Xシャツ。SaZさんはグッズのHELP MEと描かれた救われたいVer.Tシャツ。MiyakoさんとSORAさんはなに着ていたか忘れてしまった。


アンコールとはいえ、休ませることなく「不透明人間」でモッシュ。「不透明人間」のラストで挙がった手を見て、「その手は挙げたままにしろ!」と千秋さんが煽り、続けて「遮光事実」。ミドルチューンでありながら、聴かせる面もある曲なので、普段はそこまで激しく動いたりはしないのですが、この日はフリとかあまり関係なしにフロア全体がノリながら聴いていたと思います。

ここでMiyakoさんがギターチェンジ。見えなかったけれど、たぶんテレキャスか黒のゼマイティスだと思います。「今ギター持ち替えたから静かな曲やると思ったやろ? 違うから、激しいのやるから」と我々の予想を否定する千秋さん。ですが、披露されたのは新曲の「おやすみ」(←静かな曲)。

「ordinary」「ピクトグラムさん」の流れもあって、この日はこの曲が「赦し」の歌に聴こえました。すぐに変われなくてもいい、ひと休みしながらでもいいみたいな。ライブで聴くごとに印象が変わりそうでこれからが楽しみです。
歌い終えた千秋さんは、照れ隠しかなんなのか両手で中指を立ててました。


終演時間は20:10ごろ。
マイクが入ってないトラブルがあって、当初はどうなることかハラハラしましたが、それが良い方向に作用して、結果的にすごくいいライブでした。小箱かつソールドせずという条件もあって、物理的にも精神的にもすごく近かったからかな。

ひとつ思ったのは、やっぱりまだメンバーの背中は、支えたい背中、守りたい背中って感じがしました。これからだんだんとそれが、頼もしい背中になっていくんだろうか?


【SET LIST】
SE.Toy-Karte
01.「排泄物」×2
02.胃潰瘍とルソーの錯覚
03.大塚ヘッドロック
04.脳みそくん。
05.おいしい脾臓は笑わない
07.肋骨少女
08.Sister
09.「遺書。」

10.「追落」
11.ordinary(未発表曲)
12.「ピクトグラムさん 」×2
13.MONSTER
14.「死刑宣告」
15.ゴシック
16.「教育」
17.「秘密」
18.君の子宮を触る
19.「変態」

EN.
20.「不透明人間」
21.遮光事実
22.おやすみ(未発表曲)





【ライビュ】2017.04.09 L'Arc〜en〜Ciel“25th L'Anniversary LIVE”at 東京ドーム

2017-04-10 01:15:30 | ライブレポート


ラルクの25周年ライブ2日目!のライブビューイング!

一般で申し込める最初のチケット先行から申し込みチャレンジしていたんですが、まったく当選せず、今回は映画館で鑑賞することにしました(ステージバック席は博打すぎて買わなかった苦笑)。

ライブビューイングというものに初めて行ったのですが、着席状態ではあるものの手拍子・拍手OK、合唱OK、ペンライトOKで普通のライブと同じように楽しめるんですね。とはいえ本物のライブのようにワーッと盛り上がるのではなく、超超超ひかえめなノリです(笑)。

でもhydeさんが「全国の映画館でも中継されてて〜」とMCで触れてくれたときは、大きな拍手が起こりました!

音は普通の映画と同じ感じでした。臨場感を求めるなら絶対にナマの現場のほうがいい。
カメラワークはメンバーに寄った映像が多かったです。そういえば、現地のライブが始まる前(開場時間中)に、kenさんのヒョウ柄アンプ、tetsuyaさんのトリコロールカラーのアンプ、yukihiroさんのスネアに揃えて置かれたスティックも映し出されていてカメラさんGJ!と思いました。


ライブは新旧の楽曲をまんべんなく、ベストアルバム的なセットリストでした。固定のセットリストがあって、1日目と2日目めで何曲かその日限定の楽曲が演奏された模様。

特筆すべきは、過去の秘蔵映像をということで、90年代のメンバーのオフショット映像などが公開されたあとに、「花葬」「侵食〜lose control〜」「HONEY」のシングル3枚同時リリース(1998年7月8日)を告知する当時のCMが流れ、2017年のメンバーがその3曲を続けて演奏した場面です。

hydeさんは白っぽい金髪をオールバックにして黒いシャツ風の衣装で、まるで「花葬」のPVから抜け出してきたようだったんですよ。約19年前と遜色ない美貌と深みの増した歌声でひれ伏すしかなかったです…。
この3曲にはバックにポールダンサーも4名ほどいてカッコ良かった。綾波レイみたいなモノトーンのロボ風スーツを着たおねえさんで、ボリュームのあるツインテウィッグで白い仮面をつけてて。怪しげな雰囲気にマッチしてました。


そうだ、序盤の「真実と幻想と」「forbidden lover」「Shout at Devil」のダークな3曲も良かった。kenちゃんの作るこういう暗めの曲があってこそのラルクだなと。hydeさんの歌からも気迫を感じました。
バックに映し出される映像も荒れた海や燃えさかる炎など自然や大地を彷彿とさせるもので、メンバーの神々しさが半端なかった。

前半のhydeさんの衣装は砂漠の姫君みたいで。ベージュとホワイトで派手なカラーはいっさい使ってないのに華やかでした。
デザインは小学生のころに読んでいた児童文学「シェーラひめのぼうけん」に出てくるシェーラを彷彿とさせた。ユッキーは髪型がシェーラだった。


ライブ後半では、わたしがラルクに興味を持ったきっかけの曲、「NEO UNIVERSE」も聴けたので感無量。固定セトリに入っていて良かった…。ステージと客席の上を空飛ぶ車が飛んでいましたね。次はナマで聴くのが夢だなー。


で、アンコールに突入し、ラストを飾ったのは「瞳の住人」。この曲を演る前のhydeさんのMCも良かったんですよ。

要約ですが、「25年前はなにしてたかなぁ? ……理想を追いかけていた、好きな音楽や先輩を。でも今はたくさん後輩ができて、同じ場所に立ちますと何回か言われたこともある。
人生の半分以上L'Arc〜en〜Cielをやっているけど、これからもその月日が長くなっていけばいいなと思います。楽しいことも苦しいこともあったけれど、今みんなの笑顔を見られるための道のりだったのであれば、悪い道のりではなかったなと思います」
というような内容で。
後輩アーティストにもファンにも夢を与える話だなと思ってじんわりとした感動が広がりました。

「瞳の住人」、ラストのサビでは白い羽根が天から舞い落ちていました。美しかった。
終演は20:30ごろ。23曲3時間半に渡る壮大なライブ(ビューイング!)でした。


【SET LIST】
01.虹
02.Caress of Venus
03.the Fourth Avenue Cafe
04.Vivid Colors
05.Lies and Truth

06.真実と幻想と
07.forbidden lover
08.Shout at Devil

09.RAVELATION
(vo&dr:hyde、gt:yukihiro、ba.tetsuya、dr.ken)※ムービングステージで移動しながら
10.風の行方
11.XXX


※メインステージへ戻る

12.花葬
13.侵食〜lose control〜
14.HONEY

15.MY HEART DRAWS A DREAM
16.NEO UNIVERSE
17.STAY AWAY
18.Driver's High
19.READY STEADY GO

EN.
20.Don't be Afraid
21.Blurry Eyes
22.Link
23.瞳の住人

2017.04.02 DEZERT LIVE TOUR 2017“千秋を救うツアー”at 浦和ナルシス

2017-04-03 03:00:11 | ライブレポート

↑よく見ると盟友アルルカンのポスターとコラボしてる。



後半戦に突入したDEZERTの“千秋を救うツアー”に行ってきましたー。2月中旬からスタートしていたツアーなんですが、ようやく参戦。

BGMはいつも通りThe Beatlesの「Yesterday」エンドレスリピート。ソールドアウト公演だったため、スタッフさんが「詰めてくださーい」と声かけをしていたんですが、「携帯を触れるのであれば、それはまだ詰められるということです!」とか「ライブを始められません! 詰めないと千秋さんを救えません!」とか、ユーモアを交えて叫ぶので笑いが起こっていました。


開演時間の17:30を10分ほど過ぎたころに暗転。SEは、2014年のミニアルバム『精神科医(拒食症)のスナッフフィルム集』から「Toy-Karte」。このSEから始まるライブを観るのは初でした。

そしてメンバーが1人ずつ登場。
Miyakoさんは白いインナー(記憶曖昧)に黒いジャケットで、右肩の当たりにいくつか缶バッジがついてました。髪は毛先をくるくるに巻いていて、いいトコのおぼっちゃまみたいな外ハネヘア。

SORAさんは黒いタンクトップ。髪は照明の加減でよく見えなかったけれど、明るめだったのでピンク色だったんじゃないかなと。ドラムセットはたぶんワンバスで高いところに設置したクラッシュシンバルは1枚だけ。
3/29の名古屋公演と3/31の浜松公演はSORAさんがインフルエンザを発症したということで延期になりました。それなので、この浦和公演が復活1本めのライブです。

SaZさんはブルゾンを着てストレートヘア。額にはいつもの紐。黒縁メガネ。ヒゲは若干伸びたような?

千秋さんは白シャツを第1ボタンまできっちり留めて、黒のループタイにジャケット。黒いプリーツスカート、ハイソックス、厚底靴。黒髪はかなり短くなっていて、顎下ぐらいまでの丸いシルエットのショートカット。ところどころにアッシュ系のハイライトが入ってました。
メイクは黒基調。瞳も黒かったからカラコンなしかも。


1曲めは「排泄物」。Miyakoさんも歌詞を口ずさんでいました。
「Sister」「大塚ヘッドロック」と起爆剤的な楽曲を続けたところで、「『跳び』が足りない!」と煽る千秋さん。それによって、「脳みそくん。」ではみんないつも以上に飛び跳ねる。サビ終わりのイェーイ!のところでピースサインをする観客に向けて、千秋さんはバッと中指を突き立てる。

たしか「大塚ヘッドロック」と「脳みそくん。」は千秋さんもギターを弾いてました。黒のレスポールタイプ。浦和!とか埼玉!とか地名でも煽ってました。

「包丁の正しい使い方〜実行編〜」では、千秋さんが両手を大きく広げたり、客席後方を見たりしながら歌っていました。
ステージが狭いからというのもあるかもしれないけれど、この曲に限らず上手・下手にも頻繁に移動。後ろのお客さんもたくさん煽っていたし、誰1人取りこぼすまいとした振る舞いが印象的でした。“千秋を救うツアー”というのは「お客さんをみんな千秋(自分)だと思えば救えるんじゃないか?」というところから始まっているそうなので、ちゃんと(?)実践しているんだなーと思いましたね。

イントロで歓声の上がった「胃潰瘍とルソーの錯覚」は、Miyakoさんのギターソロもあるんですが、トラブルなく弾けていてホッとしました(笑)。
「遺書。」では、千秋さんが客席へ身を乗り出して、「来い!」と言ったあとに「物理的に!」と付け加えたことで、ぎゅうぎゅうに詰まるフロア。“「20年吸った酸素が〜」”のヘドバンパートは、千秋さんが客席に身を乗り出したまま何回か繰り返し、“さぁ遺書を書こう〜”の部分は観客に歌わせていました。下を向いている人に向けて「前を向け!」とも。SaZさんを見たら「ヤッホー」みたいに口に両手を当てながら歌っていてかわいかったです。SORAさんはパフォーマンス面は無理せずに、演奏することに徹していた感じ。
最後の歌詞は“明日に追いつくために”だったか、前向きな言葉に変わっていました。

この時点でフロアはすごい熱気で、メンバーも汗だく。「休憩」と千秋さんがつぶやいてブレイクを挟み、「追落」へ。序盤で結構体力を消耗したであろうに、しっかりと歌を届ける千秋さん。最後の“窓を閉めた君のその色は〜”“僕のその色は〜”と歌っていた気がします。

シーンと静まり返り余韻に浸る観客に向けて、千秋さんが「1曲歌います、『ordinary』とボソッとつぶやいて新曲も披露。これは1/29の主催ライブで初披露された曲ですね。主催のときはバンドアレンジだったのですが、この日は演奏前になにやらMiyakoさんに耳打ちしていて、SaZさんのピアノと千秋さんの歌のみの構成でした(あとから考えるとSORAさんを1曲分休ませてあげるためだったのかなぁ?)。

“君の朝も 君の夜も 君の愛も”(←これは2サビの歌詞)というサビのメロディは、1回聴いただけで耳に残る。いつでも僕は「君」に向けて手を伸ばしている、というニュアンスの歌詞もありました。この曲、“理由はひとつだけ”という言葉で終わるのですが、主催ライブで初めて聴いたときから、「ピクトグラムさん」とリンクするものがあるなーと思っているんですよね。アンサーソングというか、違う視点で見たアナザーソングというか。「ピクトグラムさん」の締めの“意味を探す朝なんて 何度でも迎えるから”という歌詞が、「ordinary」の“理由はひとつだけ”につながっている感じがする。
ちなみに主催ライブのときは「ordinary」を披露したあとのMCで「僕がここに立つ理由はひとつだけです! 楽しいから!」と言っていました。

この浦和公演では「ordinary」のあとに続けて「ピクトグラムさん」が演奏されたので、より一層近いものを感じたというのもあります。Miyakoさんはストローク、SORAさんは優しくシンバルを鳴らして「ordinary」を締め、SaZさんがピアノで不協和音を奏でて、千秋さんはお立ち台で両手を広げる。そこから「ピクトグラムさん」のイントロが始まるという流れでした。フロアはじっくり聴き入る方向性に変わってましたね。そのときのテンション感によって手が挙がったり、聴き入ったり、ノリが変わるのもまた一興。

千秋さんがタイトルコールをし、「MONSTER」から終盤戦がスタート。「MONSTER」と言ったあとにイーッ!と顔を歪めてました。“その痛みは無駄にすがりつき〜”のところはシャウト混じりではなく、地声に近いトーン。

「死刑宣告」では、再び物理的に観客を前方に呼び寄せ、千秋さんがフロアにダイブ! とは言っても、バッと飛び込むのではなく、よいしょと寝転がるというのが正しいです(笑)。ちょっとガリバー旅行記の挿絵が頭に浮かんだ。
千秋さんはお客さんに支えられながらうつ伏せ→仰向けになって歌っていて、ときどき左手で持ったマイクを側にいるお客さんに向けていました。仰向けに寝転んだまま足を90度にピーンと伸ばしたりも。注目を集める膝小僧…。

「秘密」も千秋さんは客席に身を乗り出したままでフロアはぎゅうぎゅう。「無理に座らんでいい!」ということだったので、立ったまま暴れるオーディエンス。この曲だったか忘れてしまったけど、「これまでに見たことがないくらい高く手を挙げろ!」「それは見たことある! もっと高く!」といった煽りもありました。

そして「歌を歌おう」「君の子宮を触る」。サビを観客に歌わせているときに、「(楽器の音が)うるさい!」とSORAさん、SaZさんのほうを向いて文句を言う千秋さん。お客さんの声が聞こえないから、という意味でそう言ってくれたんだと思うんですけど、もっと言い方があるでしょうに(笑)。でもそれも含めてわかっているSaZさんは、ハイハイという感じで笑いながら弾いていて、みんなええ子たちや〜という感情が押し寄せました…。

「浦和に全部置いていけ!」

「切断」はみんなで\切断!/と叫ぶところが一体感ありました。
ラスト前に、「丸を作れ!」「段差はいくつある!? 1段目は1段めで丸作って、2段めは2段めで丸を……」と指示していたものの、2段めではうまくいかず「2段めは普通に分かれろ!」とだんだん大雑把になる千秋さん。
WODがある「包丁の正しい使い方〜終息編〜」かな?と思っていたら、まさかの「変態」でした。この曲でも千秋さんはフロアに身を乗り出していて、へんたーい!へんたーい!のところを観客に歌わせていました。熱気ムンムンの中、本編終演。


アンコールの声もすごく大きかったです。
Miyakoさんは長袖だったのでパーカー?、SORAさん見えず、SaZさんはHELP MEと描かれた救われたいVer.Tシャツ。千秋さんはKINGLY MASKのシャツで、また第1ボタンまで留めてました。シャツはこののグラフィックのもの。


そっぽ向きながらでしたけど、「SORAくん復帰おめでとう」と快気祝いをしてくれた千秋さん。

アンコール1曲めは、このツアーでお披露目された新曲でした。このとき、会場の熱気で結露が起きて天井からポタポタ水滴が垂れていたんですが、降り始めの雨のような演出に見えました。
千秋さんはお立ち台にドンとマイクスタンドを載せ、観客に顔を見せて、しっとりと歌い上げる。びっくりするぐらい優しい静かな曲です。サビで「おやすみ おやすみ」という言葉が出てくる。2サビは「さよなら」。どうか生きていてというようなメッセージ性も感じ取れました。同期メインで楽器陣は控えめだったので、歌詞が際立っていましたね。

でも、こんな優しい曲を披露したあとに真逆の曲をもってくるのが天邪鬼DEZERT。「あと1曲やって終わります。この2分54秒くらいのあいだに全部やってってください」「殺意」「これまでに聞いたことがないくらいの声出せ!」といった煽りもして、サビを観客に歌わせていました。“頭がもう初期化しそう”と合唱するのは、なかなかおもしろい光景。千秋さんは客席の柵に立っていたんですが(2柵はなかったはずだからお客さんに支えられていたのかも)、頭が天井の梁部分にぴったり合っていて、柵と天井に挟まるような感じでバランスを取っていたのがシュールでした(笑)。ラストの歌詞は、また「君」から「僕」に変えて歌っていました。

「……もう1曲やろうか。いい曲やります」

と、最後の最後に「doze.」でトドメを刺して終演。
最後までステージに残ったSORAさんが下手のマイクに歩み寄り、「迷惑かけてスンマセン。これからのツアー、ぶっぱなしていくんでよろしくお願いします!」と挨拶。「よろしく」は「夜露死苦」と書いてもいいくらい、気合いと誠意のこもったひと言でした。

MCというMCがなかったので、19:30ごろに終わるという。めずらしく健全タイム。

客席ダイブとかハチャメチャやりながらも、曲はしっかりやるというメリハリの効いたライブでした。DEZERTにしては少し優等生なライブにも思えたけれど、SORAさんが病み上がりだったからかもしれないです。次に観るときはぶっぱなしてくれることを期待!


【SET LIST】
SE.Toy-Karte
01.「排泄物」
02.Sister
03.大塚ヘッドロック
04.脳みそくん。
05.肋骨少女
06.包丁の正しい使い方〜実行編〜
07.胃潰瘍とルソーの錯覚
08.「遺書。」

09.「追落」
10.ordinary(未発表曲)
11.「ピクトグラムさん」
12.MONSTER
13.「死刑宣告」
14.「秘密」
15.「君の子宮を触る」
16.「切断」
17.「変態」

-EN-
18.新曲
19.「殺意」
20.doze.




2017.03.05 sukekiyo“二〇一七年公演「落下する月面」-盲目の獣- …私の断面からガバガバと、それこそ愛だ恋だの無機質な私の断面から…”at 仙台CLUB JUNKBOX

2017-03-18 16:30:09 | ライブレポート


sukekiyoのライブハウスツアーのファイナル公演を仙台で観てきました。sukekiyo初の東北公演だそうです。

JUNK BOXはフォーラスの地下2階にあるハコで、キャパシティ約450名。フロアが縦長の造りでした。柵は最前と真ん中あたりにひとつ。ステージは低めで幅が狭い。メンバーの姿は終始お客さんとお客さんの隙間から観る感じ。
でも、こういう物理的に距離が近いライブハウスに京さんが立っているのを観るのが久々だったので、不思議な感覚で新鮮でした。

入場したらPortisheadの「We Carry On」が流れていました。アルバム持っているのでこの曲だけはわかったけれど、ほかのBGMはわからず。


定刻にブザーが鳴り暗転。
基本的にsukekiyoのライブは、「私語・雑音禁止、お静かに」というのがバンド側から提示されていて、暗黙の了解として激しく動いたりすることもないのですが、“盲目の獣”と銘打たれているライブに関しては、無言であればヘドバンしたり手を挙げたりするのはOK。とはいえ、この日は押しもなく、みんなその場で楽しむ感じでした。終始じっくり観る人7割、激しい曲ではノる人3割。


SE「destrude」でメンバーが1人ずつ登場。
みんな黒い衣装、黒基調のメイクです。UTAさんはシャラシャラした銀の飾りがたくさんついたネックレスをしていました。YUCHIさんは髪を巻いていてゴージャス。匠さんはさらさらのストレートヘア。未架さんは前髪だけストレートっぽくて、後ろはウェーブのかかったヘアスタイル。

京さんは袖がヒラヒラしていて着物みたいに見えるトップス、両手にレザーグローブ。黒髪でサイド刈り上げ、トップの髪は無造作に散らしていました。ちょびっとだけある後ろ髪はひとつに括っているように見えたのですが、錯覚かも。白っぽいグレーのカラコンも着けていました。



ライブは潔く新曲2連続で始まりでした。2曲めは、Tシャツとセットで販売されている8cmシングル「黝いヒステリア」。「黝い」………読めない! 調べたら「あおぐろい」と読むみたいです。色を指す漢字だとは意外。
女性目線の歌詞なんですが、京さんが身振り手振りを交えながら歌うと、よりそれが強調されて、女性が憑依しているようでした。

新曲は全部で4曲披露されたのですが、どの曲も結構打ち込みガッツリで意外でした。UTAさん作曲っぽい変拍子炸裂のものもあれば(京さんがファルセットで歌う曲があって、9GOATSの匂いを感じた)、歌モノもあり。打ち込みといってもEDMみたいなノリノリなものではなく、90年代のシンセ曲みたいな……(アバウト)。

未架さんとYUCHIさんが位置的にほとんど見えずだったので確認できていないのですが、同期で流している電子音だと思っていたドラムも、サンプリングパッドでリズム隊がリアルタイムで叩いていたのかもしれないです。

キャッチーさは控えめで、ゴシックロックだったりデカダンな雰囲気だったりを感じました。「黝いヒステリア」はタイアップがつきそうなくらいキャッチーだけど、ライブが進むにつれ、マニアックな曲がどんどん投下されていくという。


京さんの妖艶なパフォーマンスもグレードアップしていまして。
序盤は指先を舐めるくらいだったのですが、中盤の新曲ではレザーグローブを外した左手に唾液を吐き出し、グローブを着けたままの右手と手をつなぐようにしてこすり合わせていました。そして袖から覗く右腕を誰かの腕に見立てて口づけをし食む。

あとは、YUCHIさんに後ろから近づいていって、首筋あたりのウェーブのかかった髪に半分顔を埋めて口付けするような素ぶりも。

ミソなのは、決してオーディエンスに見せつけるようにはしていないところなんです。どちらかというと、オーディエンスである我々がたまたま事に及んでいる場面を「見てしまった」感覚。だから背徳感がすごい。本当に。
ホールで観たときはショーのようだな、と思ったのですが、距離感の近いライブハウスだと生々しさが増します。

あとは、「貴方」とか「お前」という歌詞に合わせてふわりふわりと指差ししていたのが印象的でした。「貴方」というワードがsukekiyoには多いですね。

「mama」“誰も救ってなんかくれない”でも一点を指差していたのですが、それがズガーンときました。「vandal」“本当のお前を見付けたから”も。基本的に伏し目がちに歌っているのですが、時にカッと目を見開くときがあって、グレーの瞳と相まって蛇に睨まれたようなインパクトがありました。


ライブ後半で「in all weathers」が披露されて、アウトロのピアノなしで「elisabeth addict」に突入したのが、ストーリー性があってゾワっとしました。「elisabeth addict」には“月影の中で産まれたあの子が欲しい”とか、“月蝕の中で産まれたあの子が嫌い”という歌詩があるので、ツアータイトルの“落下する月面”とは産み落とされる命、落ちてゆく命みたいな意味なのかな、と考えたりもしました。

「leather field」の前あたりだったか、ジャムセッションがあり、京さんは詩を朗読するかのように静かつぶやく。

聴こえていますか
まだ聴こえていますか

この歌が
遠くへ遠くへ
溶けていく


といったニュアンスの言葉だったと思います。

「zepher」では“羅針盤を〜”のところで、腕を大きく回して円を描いていました。

ラストの「anima」はマイクスタンドを人に見立てて抱き締めるような仕草。最後の“側に居てもいいですか?”は、シャウト混じりに表情もくしゃくしゃで感情的に歌い上げていて圧倒されました。
そして息が上がったまま、大きく息を吐き出すように「……おやすみ」と一言。格好つけていない優しい言い方でした。


楽器陣についても少し。
匠さんは前に出てYUCHIさんと背中合わせで絡んだり、序盤で水を吹いたりもしていて、アグレッシブになっていました。忘れていたけど、水吹きはリエントのころもやっていた気がする。ちょっと懐かしい気持ちにもなりました。

UTAさんは相変わらず宇宙と交信していました。おっカッコいいフレーズ!と思った次の瞬間には、なぜかガッツポーズを1人でキメていたり謎行動が多くて、ずっと観ていると笑ってしまいそうになります。

YUCHIさんは歌詩を口ずさんでいることも多かったです。「hidden one」の“ピルの山を見て”のところを歌っていたのが印象に残っています。男らしい見た目で、ピルの山って歌うインパクトよ。

未架さんはこのライブハウスではあまり見えなかったんですが、音だけでも縁の下の力持ちというか、ものすごい安定感があると思いました。

結成から3年経って、「sukekiyo」というバンドがどんなバンドか明確になってきたと思います。なんとなく、次の作品ではこれまでよりコアな方向へ転がっていきそう。

2016.11.13 DEZERT × アルルカン“ダブルラリアット〜五大都市編〜”at 名古屋E.L.L.

2017-02-05 05:00:00 | ライブレポート
もう3ヶ月も経ってしまったけれど、途中まで書いていたのでアルルカンとDEZERTの5大都市2マンツアーの話。
4都市めの名古屋E.L.L.公演。ソールドしたのかな?ってくらい超満員でした。







DEZERT

この日も開演前のBGMはThe Beatlesの「Yesterday」エンドレスリピートで、DEZERT先攻。

たしかSEが流れて1人ずつメンバー登場だったかと思います。楽器陣はいつも通りな衣装。SaZさん、髪もヒゲも伸びた。髪はストレートヘアだったからかな。
千秋さんは細身のブラックスーツでした。靴は厚底だったけれど、ちゃんと長いパンツを履いて、ネクタイ締めて。いつもスカートかガウチョだからすごく新鮮。


初日の赤坂公演同様、レスポールを持って「あー。」のイントロのリフを弾く千秋さん。SORAさんがイントロ途中でウォイッ!と気合いの一声。おお、Sakuraさんの弟子だ……。

千秋さんの歌い方が音源よりもストレートでした。ヘンなクセがないというか、はっきり言葉を発している感じ。足を後ろに蹴り上げるTHE ヴィジュアル系なヘドバンもしてました。

「肋骨少女」のときだったか、千秋さんが「絶好調ー!」とゴキゲンに叫んでました。
が、「メリーさんの自殺未遂」はあまり歌わず、「死ね。死ね」「お前が死ね」「おれが死ぬ」と言いながらステージをぐるぐる徘徊。

「opening」でも千秋さんはギタリスト。この日はアドリブなのかノイジーなギターを入れてました。

「宗教」は、SaZさんのベースラインがギターフレーズみたいで、手元を観るのが楽しかった。ZEAL LINKのフリーペーパーかなにかでその話をしてて、あーこれのことか!と、いまさら納得。
このへんから千秋さんがあれ?というおかしな雰囲気で、“呪文としてではなくて 唯一の宗教です。”“唯一の雑音です。”と変えて歌ったり、“生まれなければよかったと”の続きをずっと、“言わないで。言わないで。言わないで。”と淡々とつぶやいたりしていました。

「へんたーい、へんたーい」と千秋さんがブツブツつぶやいて「変態」へ。Miyakoさんは黒いレスポールタイプのギターにチェンジ。
この曲だったか忘れてしまったけれど、なにかの曲終わりに客席を背にして、後ろに腕をまわした千秋さんが、ハンドサインみたいに指をピロピロしてたのが謎でした。バレーボールのセッターみたいでちょっと笑った。

「MONSTER」はわざとなのか、そうなっちゃうのか、Aメロ、Bメロの千秋さんのピッチがずれてました。「死刑宣告」ではモッシュする観客に、口に含んだ水を吹きかける。

「包丁の正しい使い方〜終息編〜」では、千秋さんが「またこの曲かー」。オイ!オイ!と拳を挙げる観客に向かって「オイしか言えねぇのかよ!」とも。そう言われても、ほかに思いつかないのでオイオイ言い続ける我々オーディエンス(笑)。

WODまでのタメが長くて、SORAさんにも「長ぇよ!!」とキレる千秋さん。マイクスタンドを床にガンガン打ちつけていて、そのまま客席に飛び込んできそうな勢いでした。ずっとステージ上で歌ってましたが。

「宗教」だったか、「終息編」だったか、「秘密」のときだったか忘れてしまったけれど、千秋さんがドラムのほうを向いて歌っていたときがあって、SORAさんが呼応するようにあ゛ー!と、大口開けて叫ぶ場面もありました。

ラストの「ピクトグラムさん」は、また少し歌詞を変えていました。
“ピクトをあげるから”“記憶をつくるから”に。間奏のところでも“この記憶も〜”みたいなことをアドリブで歌ってました。“「いつか」はね 来ないけど”のところも“「いつか」はね 今日だから”になっていました。

ライブ前半はいいライブになる予感がしたんですが、中盤からは淡々と進んでいった感じでした。そのぶん、アンコールで巻き返した。


【SET LIST】
01.「あー。」
02.肋骨少女
03.メリーさんの自殺未遂
04.「排泄物」
05.脳みそくん。

06.opening

07.「宗教」
08.「変態」
09.MONSTER
10.大塚ヘッドロック
11.「死刑宣告」

12.包丁の正しい使い方~終息編~
13.「秘密」
14.「ピクトグラムさん」




アルルカン

アルルカン、この日は前のほうで観てみました。
照明明るい! メンバーがめっちゃ客席を見ているし、前に出てくる。

なんというか、「伝えたい」という想いがストレートすぎるくらいでまぶしかった。
ライブ中盤で暁さんが「ライブは1人でやってるんじゃない! ……お前に言ってんだ!!!」みたいなことをものすごい迫力で叫んでいて印象に残りました。でも、暁さんからは「伝えたい」を通り越して、「僕を見て」と承認欲求のようなものも感じる。それもまたアルルカンの魅力なのかもしれない。

MCでは、「今日はDEZERTファンも残ってくれてんねんな」「変態さん、もとい、イイ人間」と言ったり、「名古屋!」と煽ったものの客席から反応をもらえなくて、気をきかせて照明を明るくしようとした照明さんに「あ、明かりそのままでいいです。返事ももらえない男なんで……」と言ってすねたりもしてました(笑)。

あと気づいたことといえば、ダメ人間(アルルカンファン)の運動量のすごさですね。ステージ見るヒマなく頭振ったかと思えば、「像」でくるくるその場で回りだすし、DEZERTのライブよりよほどハードだと思います。
でもバラードのときはものすごくステージに注力する。ほぼほぼ微動だにせず聴くスタイル。バンドも全力だけど、観客も全力! そういえば、「白死蝶」はあまりやらない曲なのか、歓声が上がってました。

ところで、新曲「カルマ」のイントロのギターリフがどこかで聴いたことあるなぁと思っていたんですが、PIERROTの「MAD SKY -鋼鉄の救世主-」かも。でもちゃんと聴いてみたらそこまで似てなかった。でもなんだろ、PIERROTのニオイを感じる……。
公式動画以外は貼らないスタイルなので、アルルカンの該当部分は下の動画にはないんですけど、聴いてみてほしい……。








【SET LIST】
01.拒絶
02.in the dark
03.墓穴

04.ハッピーセット
05.白死蝶
06.カルマ

07.道化ノ華
08.暁
09.像

10.omit
11.ダメ人間
12.Eclipse




アンコール

まず暁さんが1人で登場。たしかこの日もパーカーを着てたんだったかな。布製の氷嚢(赤い花柄?)を持っていて、顔まわりを冷やしてました。


「誰が出てくるのかなー?」「天下のDEZERTサマはなかなか出てこないんだろうなー」みたいなことを暁さんが言うと、すぐさまSaZさん登場。「DEZERTは調子にのってないんですぐ出てきますよ」と。そんなSaZさん、アルルカングッズのダメ人間パーカーを着てました。背中にでっかく「ダメ人間」って書いてあるんですが、SaZさんが着るとなんか迫力がすごい。

初日の東京公演で、千秋さんが「風邪が治らない」という話をしていたんですが、暁さんも風邪をひいていたらしい。


SaZ:風邪大丈夫?

:東京からひいてる。でも鼻水黄色。鼻水の色、黄色だとなおりかけなんだってぇ〜。


鼻水事情を公の場で(笑)。
SaZさんが暁さんの黒い片手用のグローブを着けていて、おもむろに口で外し、「あきくんのまねー」とかもやってました。

で、わらわらと楽器陣集合。來堵さんとMiyakoさんは上手で固まっていて、みーちゃんが來堵さんの衣装のシルクハットをかぶって遊んでました。

奈緒さんはDEZERTグッズのカットソーを着用。祥平さんは途中から建設現場のおにーちゃんみたいに白いタオルを頭に巻いていたんですが、流血してたらしい。ぜんぜんわからなかった…。




SORAさんはドラムセットに向かう前に、マイボトルで飲み物を飲んでいた暁さんに話しかける。


SORA:それなに?

:まずいお茶。

SORA:(くれ、と手を伸ばす)

:(お茶渡す)

SORA:………(飲んだあと無言で渋い顔をし、暁さんに返す)

客席:かわいいーー!!

SORA:かわいいっていうな!!!


そのあとドラムセットのほうに歩いていったSORAさんに、堕門さんがなにやらコショコショ話をしてました。のちに明らかになるのですが、SORAさんに「『殺意』叩きたい……(小声)」と相談していたらしいです。

あと、堕門さんはヘッドマイクをつけていて、SORAさんとこんな会話もしてました。


堕門:C-C-Bスタイル!

SORA:C-C-Bってなんの略か知ってる?

堕門:知らない。なに?

SORA:いや知らない(真顔)。


知らないんかい(笑)。というか、C-C-B自体わかる人どれくらいいたんだろう?


「あいつ(千秋)を呼ぶにはどうしたらいいんだ?」と客席に問う暁ちゃん。しかし、そう言われてもわからないので、メンバーも観客もみんな一瞬悩んでヘンな間が生まれてました。

そんな様子を知ってか知らずか、千秋さん登場。私服。ポップなうさぎイラストのDEZERTグッズカットソーに、ベージュのチノパン、たまに履いてる折り返しのあるブーツ、ハット。サングラス。

アンコール1曲めは「像」。千秋さんはたしか黙々とギターに徹していたので、暁さんとSORAさんがボーカル。2人でお立ち台にのぼって、「らーらー らーらーらー らーら らーらー おーれがSORA!!!」と替え歌するSORAさん。

とりあえずここまでは順調だったんです。
しかし、ここから千秋さんが駄々っ子のようにグズり始める。私服で来たのは帰りたいから、おれ機嫌悪い!みたいなことを言ってました。

で、「おれやりたいことあんねん! 前詰めろ」と観客に指示。

「前の人はいいねん。アルルカン前で見れて良かったねぇええ! 後ろのヤツ、前来い。ステージ登ってこい! 」

とはいっても、冒頭に書いたように客席はもとからパンパン、かつ割り込みみたいになってしまうのでなかなか詰められず。そうしたら千秋さんが「あ、明るいから恥ずかしいんでしょ? 照明さん暗くしてくださーい」と。違うそうじゃない(笑)。そんなこんなで5分くらいグダグダしてました。

「押してるのはおれのせいじゃなくて、言うこと聞かないきみらのせいやで!」

「さっき『像さん』じゃなかったやろ? 大阪来た人は昨日のほうが楽しかったって思っとるで。答えを出そう」
←前日の大阪公演では「像」が盛り上がって、千秋さんの中では「像さん」になったらしい。

千秋さんがずっとグズっているので、後方のお客さんの1人が先陣をきって詰めてくれた模様。それをきっかけにみんな前方へ移動しました。

「1人が動いたらみんな動くんやな、日本人は!」

「1人の悪意が殺意を生む・・・†」
←なぜか急にヴィジュアル系っぽい発言。

そして、來堵さんから緑色のコンバットギターを借りて、下手にやって来た千秋さん。柵に片足を掛けて客席に身を乗り出し、再び「像」へ。わたしも下手サイドにいたので、必然と千秋さんが落ちないようフォローする要員になってしまったため、このときは千秋さんのズボンからのぞくポワポワ生えたすね毛と、祥平さんの裾しか見えてなかった。千秋さんはあまりギターは弾かずに後方のお客さんを煽っていたと思います。

サビにいく前くらいのタイミングで、「もう気が済んだ!」と演奏を止めてステージに戻り、「楽しかったのこのへん(下手)だけやもんな(笑)」と千秋さん。会場中が、なんなん!?という空気になったのは言うまでもありません。

でも、千秋さんはだんだん調子を取り戻したみたいで、「アルルカンのもう一曲やりたい! 『クオリア』やろうや。おれこの曲好きやねん」と言ってアコギを準備。サングラスとハットを取って、スタッフからペットボトルの水を受け取ったと思ったら、飲まずに頭からかぶり始める。え、大丈夫か?とざわっとする観客に対し、暁ちゃんが「あれ、かけなあかんやつやねん」と謎の解説。

「(クオリア)練習してきてん。これ演ってうまいこと『殺意』演って『終息編』やろ。笑えるところがあったら笑えばええ」と、水をボタボタ垂らしながら話す千秋さん。モニターに足をかけたら、パンツから濃いグレーのリブソックスが見えていて、客席が「靴下……靴下……」と再びザワザワ。

千秋さんはほかのメンバーにも、「ちょっと待っとってな? オブジェになってて」みたいなことを言ってました。祥平さんはSORAさんにお水を手渡し。奈緒さんは、寝そべる感じで組んだ腕をアンプに置いてリラックス(魔女の宅急便のポスターみたいな)。

演奏中もギターに水がボタボタ垂れていて狂ってたけど、赤坂のときより千秋さんも暁さんも息が合っていてカッコ良かったです。

ですが、「クオリア」の演奏が終わっても「殺意」にいくことなく、再びグダクダタイムが始まる。記憶が途切れ途切れなんですが、千秋さんがなかなか次にいこうとしないので、それを見かねた暁さんが取り仕切ろうとがんばっていた。


:9人で心を込めて演奏します、「殺意」(キメ顔)。

千秋:…………。

(演奏始まらず)

:ええ〜。

千秋:おれが喋らんとこうなる。

:……すみません(不服そうな顔)。

千秋:おれが必要け?

客席:(笑)

千秋:必要あるけぇ。あるけぇ?←自分でなに言ってるかわからなくなってる。
おれは暁のエッセンシャルや!

:エッセンシャル……? シャンプー?(観客に同意を求めようとする)


なぜだか忘れたけど、エッセンシャル!エッセンシャル!とエッセンシャルコールも起こりました(笑)。
この千秋さんと暁ちゃんのやりとりの間、ほかのメンバーはやれやれ……という感じで、事のなりゆきを見守っていました。Miyakoさんはうろうろしていて、下手のケーブルにつまずいてコケそうになっていたんですが、それを千秋さんが真顔で見ていて笑った。

そんな中、千秋さんが「助走が足りない」と言い出して、暁さんが再度「9人で心をこめて演奏します、『殺意』」と曲フリをするも、やっぱり曲は始まらず(笑)。


千秋:帰れない人いる? オフィシャルとかにも(時間についての意見が)たまにくんねん。見たことある?

:俺そういうのない……(スタッフに任せてるのでというニュアンス)。

千秋:でもおれまだ話すよ?
制作の人、怒って帰っちゃったもん(喜)。さっきまでそこ(上手袖)にいたのに!


テンションの上がった千秋さんは、暁さん、祥平さん、奈緒さん、SaZさんに対して、ステージを降りてフロアに行けと指示。ぞろぞろと一列になって、楽器を持ったままフロアに降りる4人。


千秋:おれ最後にいく! 2柵で待ち合わせ!


フロアはパンパンなので、メンバーが立てるスペースをなかなか空けられずにいたら、千秋さんは柵を明け渡したくないんだと思ったらしく、「柵か! 柵買ったらええ! ひとつ3万とか?」と言っていました。

一方、フロアに降りたものの2柵がどこかイマイチわかってなくて、お客さんに「ここ2柵?」と確認するかわいい奈緒さん。暁さんは物販席のある一番後ろのほうまで行っていたみたいです。祥平さんとSaZさんは一列になって2柵にいる奈緒さんの後ろに立っていたかと思います。

その状態をステージから見ていた千秋さんが「やっぱ危ないかも! みんな戻って!」と前言撤回。振り回されても怒らない楽器隊、本当にやさしすぎる……。さっちゃんが重さ的にステージに戻れるか下手民が心配していたら、先にステージに登っていた奈緒さんが手を伸ばして引っ張りあげてくれました。やさしい……。暁さんはそのまま客席後方に残っていたはず。

「吐き出すんやない! 飲み込め!」

そんな煽りからようやく「殺意」へ。「殺意」を叩いてみたかったという堕門さんが最初はドラムだったのですが、その後SORAさんにバトンタッチ。
千秋さんは歌わずにうろうろしていたので、代わりに堕門さんが歌ってくれてました。それを見た千秋さん、ぼくの場所が奪われた~と言わんばかりに泣き真似みたいに顔を覆ってました。自由すぎる。祥平さんはベース弾かずに、ドラムスティックを1本だけ持ってニコニコ。


「殺意」のあともまだまだしゃべる千秋さん。「ツアーの感想言ってこ!」と総括に入るも「あ、まだ仙台あるか」と自分でツッコミ入れてました。

千秋さんにとって暁ちゃんは、「数少ない好きな人間」だそうです。「苦しんだツアーだったよな?」と千秋さんがメンバーみんなに問いかけたときに、暁さんは「成長痛」と例えていて、なるほどなぁと思いました。でも暁ちゃん、何度も成長痛!成長痛!って言っていたのに、千秋さんが同時にしゃべっているから、誰にも拾ってもらえてなくてかわいそうだった(笑)。

千秋さんはこの日のアルルカンのライブについて、「アルルカン、昨日と違ったな。良い悪いではなく、なんかエモかったな」と褒めてました。
そして「おれはデザルカンがやりたいの!」と、ちょっといいことを言って「包丁の正しい使い方〜終息編〜」へ。

WODで二手に分かれる観客。千秋さんが暁さんの手を引いて(!)ステージを降り、フロアの真ん中へ。2人でモッシュに混ざるのかな?と思っていたら、暁ちゃんの叫び声が。







「体勢が!人間の構造と違うことになってる!」



お客さんの隙間からよくよく見たら、千秋さんが暁さんを逆肩車していた。どういうことかというと、千秋さんはステージを向いているけれど、暁さんは客席後方を向いているわけです。千秋さんの後頭部というか頭頂部?に暁ちゃんのお尻がのっている。
汗をたらしながら必死の形相でステージを睨みつけて、重みに耐える千秋さん。ワーワーわめいてる暁ちゃん。ここは中学校の教室か!? なんか笑いすぎて記憶がない……。

演奏後、ステージに戻った千秋さんは暁さんの氷嚢を持っていて、中の氷水で口元を濡らしたり、お客さんにかけたり。
そして、「アルルカンはわるくないんです! おれがぜんぶわるい! ちょっとしんでくる!」と言い残してスタタタタッと捌けていきました。


その後ろでは、SORAさんが奈緒さんになにやら耳打ち。地方公演で恒例になったらしい、捌け際のキザなセリフコーナー。


SORA:夢で会おうぜ

奈緒:(PAさんに向かって)いつものお願いします!……あ、リバーブ強めに。
あ、あ!……夢で会おうぜ


先に捌けてしまった堕門さんは、袖で出ようかどうか迷っていたんですが、祥平さんに出るなら早くしろ!とせっつかれて、ダッシュで出てきました。


堕門:夢で会おうぜ バラードのように包まれた……(なんて言ってたか忘れた)
愛してるよおやすみ


【アンコールSET LIST】
01.像
02.像(途中まで)
03.クオリア
04.「殺意」
05.包丁の正しい使い方~終息編~





自分のふるまいを悔いているらしい千秋さん。




ライブ後の移動では爆睡したらしいMiyakoさん。




オツをカタカナにしているのはD'ERLANGER Tetsuさんの影響かと思われるSORAさん。




エッセンシャルを引っぱる暁ちゃん。




アルルカンの物販では盗難があったとか。こういうことってあるんだ……。
楽しい気持ちで終えたライブのあとに気分悪くなっただろうなぁ。





名古屋は日帰り遠征だったので、終電までに終わるのかヒヤヒヤで、千秋~~~!!と思った場面もあったけれど、無事間に合ったのでよかったよかった。しかし2マンで3時間半近くやるとは!
このツアー、メンバーは“変わらざるを得ないツアー”なんて言っていたけれど、観ている側としては“親にならざるを得ないツアー”だったと思います。なんか心が寛大になった気がする。でも、バンドを甘やかして(?)ばかりではいけないんだということを、このライブの翌々週に観たcali≠gariに教えてもらうことになるんです(笑)。その話はまた時間ができたら書こうかと。

2017.01.28 STEREO.C.K“手刀ドーム新春特別公演『LOVELESS』” at 池袋手刀

2017-02-03 00:30:47 | ライブレポート


今年もさっそくお世話になります、池袋手刀ドーム・・・。



Sioux

トップバッターは、2016年に始動したばかりのSioux。バンド名の読み方に少しとまどいますが、「スー」と読みます。

旅人、放浪者、詩人をコンセプトにした5ピースバンド。
人として生まれ、人として死する、その真意や本質の追及。
概念に捉われる事無く歩み続ける姿を理想とする。
僕達は旅人=Siouxと称した。
(オフィシャルサイトより引用)

この文からも想像できる通り、かなりコンセプチュアルなバンドです。

amber grisのギタリストだったKanameさんがボーカルに転向。ドラムはトーマスで叩いていたLotto(ロット)さん。上手ギターのSoaさん、下手ギターのCiela(シエラ)さん、ベースのYACHIRUさんは経歴不明。どこから来たかわからないメンバーがいるっていいなぁ。

Sioux始動の情報が解禁されたのは2016年の8月。amber grisもトーマスもちょこちょこ観ていたバンドだったので、KanameさんとLottoさんが組んだというのはハッピーなニュースでした。でもTwitterやオフィシャルサイトの写真を見てびっくり、この2人がこういう系統のバンドをやるとは!
Kanameさんはamberの前に黒いコテ系のバンドをやっていたし(amber結成時も1人系統違うところから来たぞ?とちょっとシーンがザワッとしていた気がする笑)、トーマスも激しいライブをするバンドだったので、意外っちゃ意外だなと思いまして。

ライブは美的センスがすごくいいです。ヴィジュアル、楽曲の雰囲気が。ただ、技術がまだ追いついていないように感じてしまいました。これからに期待。

Kanameさんはギターボーカルじゃなくて本当にボーカル1本なんですよ。見慣れなくてニヤニヤしちゃう。

しかしホントに曲が良くてですね、こんなことを思ってしまってはホントに失礼極まりないと思うんですが、手鞠さんの声や空気感にこの楽曲たちはドンピシャなんじゃと思ってしまった。Kanameさんのボーカリストしての立ち居振る舞いがどことなく手鞠さんを彷彿とさせるからかもしれない。ネクロマンサーの降霊術みたいでゾワっとした。amber gris在籍時、Kanameさんにはネクロマンサーイメージの衣装があったんですが、それを思い出した。今、ステージで儀式をしてる感がある。

あー!
どうして2人は別れてしまったんや〜!

まぁそんな懐古的なことを言っていてもアレなので、早く「ボーカリスト Kaname」を受け入れられるようになりたいですね。Kanameさんがどんどん成長して、うまくなっていく様を楽しめるようになれればいいなーと思う。

KanameさんはMCもしていて、「新人バンドのSiouxです。今年は池袋手刀にも定期的に出たいと思います」といったことも話していました。あと、共に旅をしようみたいなことも言っていたような。

YACHIRUさんのベースはスタビライザー(であってるのかな?)付きの5弦でかなりゴツい。ヴィジュアルが中性的な雰囲気なので良きギャップ。Kanameさんにぶつかりそうになってて2人で笑ってました。


Soaさんは水色?ペールカラーのテレキャスでした。衣装がノースリーブなんですが腕がめちゃくちゃ細い。体の線自体が細い。

Cielaさんのギターは見えなかったんですが、音が好み。アー写同様ヴェネチアンマスクを着けてました。口元しか見えないけど上品な口元です(?)。Soaさんがリードギターだと思うんですが、Cielaさんのフレーズが前に出てくるときもあって2人の音の絡みがおもしろいです。

Lottoさんのドラムは全体的に低めにセッティングされてました。


この日のイベントタイトルに掛けて、ライブ中盤にはLUNA SEAの「LOVELESS」も演奏! RYUICHIさんに寄せて歌っていて、自然と笑みがこぼれるKanameさん(笑)。

個人的には後半に演奏されたバラード調の曲が気に入りました。4月リリースのシングル曲かな。
ラストの「カミオ」演奏後は、Kanameさんだけ先に捌けて、楽器陣4人での短いセッションがあり終演。



【SET LIST】
01.snuff
02.Adonis
03.human

04.LOVELESS/LUNA SEA

05.Last scene
06.嘘
07.ピギー

08.カミオ
〜END SE〜




STEREO.C.K




というわけで、中年男性の成育状況をば・・・。
この日は板付で登場。歌謡曲調の「in secret」からスタート。前々から思っていたんですが、この曲のイントロ聴くとスピッツの「遥か」を思い出す(笑)。「遥か」はもっと爽やかだけど、最初のフゥーウーウーウーっていうコーラスの部分が頭に浮かぶんです。コード進行が似てるのかなぁ。
瀬音さん、ウォーミングアップ不足かロングトーンで声が途切れてしまった箇所あり。ラストはマイクレスでシャウト。


ユアナさんはツヤツヤ栗色のボブヘア(ヅラ)でした。柄シャツにシルバーのキラキラしたネックレス。

kazuさんはサラサラストレートヘアに、タイトな黒の衣装。黒マニキュアも塗ってました。あ、そうだ。今さらだけどkazuさんはステレオでは今のところ全部ピック弾き。

亜門さんは黒っぽいシャツに、髪は伸びてて少し巻いてました。

瀬音(せな)さんは黒スーツ。第一ボタンまで留めていたと思います。メイクは黒シャドウがっつり。この日は口元にも黒シャドウを入れていて、昔のムックみたいな雰囲気でした。

kazuさんのベースから始まる「the day」は、いつも1曲めに披露することが多いのですが、この日は2曲めでした。そして新曲「Focus」。曲の特徴忘れた。でも前にも聴いたことがある曲だった気がする。

「Grow&Crow」だったか、瀬音ちゃんが間奏でドラムのほうを向いていたんですが、亜門さん笑ってました。変顔でもしたのかな? ドラム演奏中はうつむき気味で完全没頭タイプなので、ある意味貴重な場面でした。

「今年もよろしくお願いします」「明日につながる曲を」と瀬音さんが短いMCをして「Fly」。ユアナさんのギターソロの音がキラキラしてしてきれいでした。

新曲「Dice」も聴いたことある曲でしたね。サビの歌詞に“路地裏”というワードが入ってる。ここでも瀬音ちゃんが亜門さんを笑わせてたと思います。
もうひとつの新曲「Prism」は、Aメロだったかに8分休符くらいの短い休符が入っていて、なんだこれー!?と耳が引っ張られる。kazuさんがパッとミュートするのカッコ良かった。なんか、個人的にはラテンとかサンバっぽいと思いました。ハネる感じのリズム。

ラストの「残響」はこの日一番のグルーヴを感じました! フロアもヘドバン、拳で盛り上がる。
捌け際にユアナさんが変顔をしてたんですが、コロッケさんそっくりだった。

【SET LIST】
01.in secret
02.the day
03.新曲(Focus)
04.Loop
05.Grow&Crow

07.Fly
08.新曲(Dice)
09.Squall
10.新曲(Prism)
11.残響




dieS

トリはdieS。この荒瀬さんのブログ、セットリストを示しているんだと思うんですけど、コアなファンしかわからないやつ! まったくわからん(笑)。

ライブ中盤、「セックス....ダイスキ.....」と荒瀬先輩が言い出して色っぽい曲をやってました。
“花”という言葉が出てくるバラードがいい曲だったなー。そしてラストは、「頭ちょうだーい! 鬼はぁ〜外! 福はぁ〜内!」と煽って「バーサーカー」

アンコールは「幻影」。サビの♪Without you shiny sunrise sunrise〜のところで、手を大きく振るフリがあったのですが、壮大でドーム感あった。この瞬間はホントに手刀ドームだったYO・・・†



2016.12.29 gibkiy gibkiy gibkiy“avantgarde barbarian Ⅱ” at 高円寺HIGH

2017-01-02 21:00:44 | ライブレポート
明けましておめでとうございます
年明けましたが、ガンガン去年の話をします。



↑看板、よく見るとバンド名思いっきり間違えてますね(笑)。「gibky」ではなく「gibkiy」です!


年末は、kazumaさん(ex.Merry Go Round)、aieさん(deadman / the studs etc.)、kazuさん(STEREO.C.K / ex.蜉蝣 etc)、sakuraさん(ZIGZO / Rayflower etc.)によるバンド、gibkiy gibkiy gibkiyのワンマンに行ってきました。

個人的には、4月のファーストワンマン以来のギブキー。そのときのブログに「殺し屋みたい」と書いたんですが、すみません、今回もそう思いました・・・†

4月のワンマンのときと同じく、kazumaさんの呻き声のサンプリングをSE代わりに1人ずつメンバーが登場したのですが、あっこれ完全に1人殺ってきたあとですわ・・・という雰囲気で。

sakuraさんの眼光の鋭さ半端ない。顔の右半分に、植物(桜)モチーフのアートメイクを施していました。黒シャツに白い細身のタイで、髪はハーフアップ。aieさんとkazuさんも黒のタイトな衣装。aieさんはお馴染みのハットをかぶって、たぶんガム噛んでました。ずっと誰かに似てるなーと思っていたんですが、あれだ。横顔が次元大介だ。髭はないけど。
kazumaさんはアー写と同じ衣装で膝と太もも見えてる。脚ほっそい。右手に銀のバングル。顔の左半分は真っ黒に塗っていました。



「spoiled me」が1曲目でした。最初は客席に緊張感が漂っていたんですが、ライブが進むにつれ徐々に解けていきましたね。メンバーコールだったり拳を突き上げたりはないものの、静かに白熱する感じ。

kazumaさんは小さな脚立(スツールかも)お立ち台代わりにしていて、片足を掛けたり、腰掛けたりしていました。

今回は前方で観ていたので、kazumaさんとたまにガッツリ目が合った。そらすにそらせず怖いもの見たさで見ちゃう。魔力・・・。
あとkazuさんはピック弾きと指弾きを曲によって使い分けている! いつも遠目で観ているので、ほかのバンドでどうだったか思い出せぬ。


たぶん新曲だと思うのですが、ちょこちょこ休符が入る曲があって、楽器陣が一音だけパッと音を止めるんですが、息がぴったりすぎてすごい!と思いました。キレがすごい。すごいしか言ってない。
なんかギブキーって、楽譜通りに正確に演奏している感じがベースとしてありながら、ライブならではの空気感やアドリブもあって、そのバランスが絶妙なんですよねー。

「管」では“呪 込めて、”という歌詞を、kazumaさんが“愛を込めて”に変えて歌っていてハッとしました。コーラスのsakuraさんは“呪 込めて、”と歌っていて、その対比がなんだか耽美だった。愛と呪いって素敵じゃないですか?

「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」はイントロのaieさんのギターからテンション上がる(まったくもって激しい曲ではないけど)。この曲がいちばん好きなんですよね。
“終わりを殺す”の歌詞のところで、kazumaさんがマイクをナイフに見たてて胸に突き立てていました。ライブで聴いたら、失って形なきものになっても愛する、みたいなイメージが入ってきた。あと、前も書いたかもしれないですが、曲後半のkazuさんの歌うベースライン〜sakuraさんのタム連打の盛り上がりがやっぱり最高でした。

「脳内に」を始める前、sakuraさんが飲み終えた「いろはす」のペットボトルをマイクにこすりつけたり、握りつぶしたりして効果音を入れていた。いろはすは楽器・・・†

ライブ終盤は本当に音が心地よくて酔えた。気を失う直前とかフワフワするじゃないですか。ちょっとそれに似ている感じがする。苦しさの先の快楽…みたいな。ヴィジュアル系っぽく言ってみた。

「蟻は血が重要である」はやはりライブに限る。音源だと14分あるので聴くのに体力がいるのですが、ライブだと即興の臨場感があってすごく楽しいのだ。
最後はaieさんが置いたギターを広い上げ、マイクでこするkazumaさん。aieさんが去ったあとに、sakuraさんがうぉおおいっ!と雄叫びを上げて、kazuさんが弦をベイン!と叩いたのが唐突すぎて本当にびっくりした。kazumaさんが最後まで残り、両手を合わせて一礼。拍手で終演。


秋に発売されたシングルも「I LOVE YOU」というタイトルですし、いろいろな愛の形がギブキーのテーマなのかなぁ。まだ3回しか観ていないのですがそんなことを感じました。ライブハウスで見る白昼夢というか、音で世界を構築するバンドだと思います。



【SET LIST】
01.spoiled me
02.劇中劇
03.新曲
04.嫋嫋たる対象
05.箍を外す場合、穴に群れる具合
06.形状において歪な、または不自然な(←たぶん)
07.grotesqueに、明らか
08.管
09.新曲
10.頭蓋、紛い
11.新曲
12.I LOVE YOU
13.新曲
14.形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
15.脳内に
16.蟻は血が重要である

※公式ツイッターだと6曲めと14曲めが「形の無い〜」になっていますが、2回は演奏していないので、6曲めは別曲だったと記憶しています。


2016.12.18 DEZERT“『完売音源集-暫定的オカルト週刊誌②-』購入者限定アコースティックライブ(アウトストア)〜健全なお昼の部。〜”at 新宿LOFTバーステージ

2016-12-24 05:30:00 | ライブレポート
いろいろ書きたいことが溜まってるんですが、このあいだ行ったDEZERTのアウトストアイベントが楽しかったので、とりあえず記録。
その名も『完売音源集-暫定的オカルト週刊誌②-』購入者限定アコースティックライブ(アウトストア)〜健全なお昼の部。〜”。タイトル長っ。


11/23に発売されたアルバム『完売音源集-暫定的オカルト週刊誌②-』のリリース記念的イベントでした。12:30〜14:00までのお昼の部と、24:00〜始発までの深夜の部の2部制で、場所は新宿LOFTのバーステージ。各部150人限定。CDの予約開始日早々、参加チケットの配布が終了するという人気っぷり。

ロフトのバーステージに150人も入るのかな? バーの奥にあるラウンジのソファまで人で埋まっちゃうんじゃないかな?と心配だったんですが、記憶よりもフロアは広かったですね。いつもある丸テーブルが取り払われてたからかも。

最後列はバーに続く通路の段差あたりだったかな。椅子は想像よりも少なくて、30席くらいでした。フロアは2列目まで椅子あり。あとは整列も特になく自由にスタンディング形式。楽屋に続く通路のギャラリーみたいなところも使ってました。ここにも椅子はちょっとある。



開始時間になりBGMがフェードアウト。薄暗くなる会場。
脇の楽屋扉からメンバーが1人ずつ出てきました。

まずMiyakoさん。髪の毛はゆるーく巻いていてナチュラルメイク。首元が広く開いた黒いゆるっとしたカットソーに、金ボタンのついたロング丈のダブルジャケット。

続いてSORAさん。スカジャン着ていてヤンキーがヤンキーファッション!?と二度見した。ボディが黒で、袖が白。背中に白い糸で虎の刺繍が入ってました。メイクはアイラインを入れているくらい。髪は金髪ストレート。

SaZさんはハーフアップのお団子ヘア。髪サラサラで女子だった。でもあご髭フサフサ。グリーン系のチェックのロングシャツにグッズのパーカーを着てました。メイクはファンデ塗ってるくらいかな。黒縁メガネもかけてました。

最後に登場した千秋さんはTシャツ1枚で出てきて、季節感皆無!?とこれまた二度見した。まあ屋内なので暖かいですけども。テディベアの目元や周りにどかんとロゴの入った白いTシャツ。M■LK B■Yっぽいデザインで、ロゴは“I LIKE SWEET and FUNNY”みたいな感じだった。デニムにブルーグリーンのチェックシャツを腰巻きしてて、かわいいパンクスファッション。
髪は黒髪で少し逆毛を入れて立てていて、襟足は長めのエクステ。メイクはアイホールにがっつり黒シャドウ。でもカラコンは入れてなくて裸眼?クリアコンタクト?でした。

追記:ほかのバンドマンのツイッターがきっかけで、Tシャツを特定してしまった(笑)。↓の白です。



メンバーの立ち位置は普段のライブ通りで、SORAさんが奥(千秋さんに被らぬようやや上手寄り)、下手にSaZさん、上手にMiyakoさん、センターに千秋さん。

楽器はこんな感じ。
SORAさん→Pearlのカホン
SaZさん→いつものベースとYAMAHAのCPシリーズのキーボード
Miyakoさん→アコギのアッコちゃん

アッコちゃんはこれです。





最初はメンバーも緊張気味というかぎこちなくて、挨拶もそこそこにさっそく曲へ。
メンバーのトークは覚えているところを抜粋して書きます。こんなニュアンスで話をしてた、というざっくりとしたものです。


千秋:あ、あ、おっ?(挙動不審)

一同:???

千秋:出したCDの名前忘れた。

SaZ:オカルト週刊誌(笑)。

千秋:あ、『オカルト週刊誌②』! その中の曲やりまーす、「MONSTER」。


〜「MONSTER」演奏〜


千秋:「MONSTER」はね、あんまり作ったときのこと覚えてないんだよね。めずらしく英語入ってるし。次、「脳みそくん。」やろうと思うんだけど、この曲を作ったときのことはすごく覚えてる。当時思ってたことを書いて、リキッドのイベント*で初めてやったんだけど。でもみんな(メンバーは)歌詞の意味を理解してない! この歌詞の意味わかる?って聞いたら全然違う答えが返ってきて。意味のない歌詞なんて意味ないやん。でも、ぼくも歌詞あらためて読んだら、ライブで全然歌詞ちゃうやん!ってなって(笑)。……気をつけます。
*2013年8月10日のDIAURA主催イベントだと思われる。


「MONSTER」のアコースティックver.はオリジナルより遅めのテンポでシャウトなしで、歌詞が際立っていました。“その痛みは無駄にすがりつき〜”の部分も、シャウトではなく地声に近いトーンで歌っていたので、そういう言葉をのせてたのかーと新鮮味がありました。サビ以外の歌詞ってうろ覚えだったりするので。
でも、そんなことを思ったあとに、千秋さんが歌詞の意味をみんながわかってくれない!という話をしていたので、なんかすまんという気持ちにもなった(苦笑)。

「意味のない歌詞なんて意味がない」という言葉も深いなと思いました。歌詞の意味は聴いた人にゆだねるというアーティストもいると思うんですが、千秋さんは自分の想いを詞にのせて、少なくとも今のモードとしては、聴く人に理解してほしいという考えなんだなーと。ライブで歌詞やギター間違えると結構ずるずると気にしたりもするし、「伝える」ことに対して真面目だと思った。

2000年代って歌詞解釈してるサイトとかブログとかありましたよね。今ないのかなー。



千秋:あーカバーやりたいな。「脳みそくん。」いったん置いとく?

SaZ:それ、置いとくと絶対やらないよね(笑)。(その通りで結局やらなかった)

千秋:おれらツアーもとばしたもんな(笑)?

SORA:今年やる予定だったやつ(笑)。

千秋:んー、カバーやろ。前のZEAL LINKのイベントのときにもやったんやけど、KinKi Kidsの堂本剛の曲で、「Breath」っていう曲があって。この曲好きなのね。めっちゃいい曲だから聴いてみて。


SORAさんもこの曲が好きらしくて「剛の〜」みたいに話していたら、


千秋:剛って言うなや。

SORA:剛サンの! 前に演ったときに気に入って、俺カラオケで歌ったもん。1人で行った。


このあたりだったか忘れちゃったけれど、途中で立ち上がって熱弁するSORAさん。


千秋:なんで立ってんの(笑)。

SORA:俺が(お客さんのこと)見えないの! 見えてる〜?(後ろの観客に手を振る)


〜「Breath」/堂本剛 演奏〜


途中、演奏がSaZさんの静かなベースだけになって、千秋さんがそこに歌をのせるアレンジがあったのですが、千秋さんがあはははっ!ふふっ!とこらえきれなくなったように笑い出して。何事かと思ったら、SaZさんのベースと自分の歌だけになったことと、人の曲に酔いしれて熱唱している自分がおもしろくなっちゃったらしい。

でも、この「Breath」という曲、ホントにいい曲でした。物憂げなバラードなんですが、千秋さんのちょっとかすれた声質にあってた。

作品について調べたら、堂本剛さんのソロアルバムじゃなくて、2005年リリースのキンキのアルバム『H album -H・A・N・D-』に収録されている、堂本剛さんのソロ曲だった。「桜」で有名な河口恭吾さんの作詞作曲だそうです。わたしの中でキンキは2004年の「ね、がんばるよ。」で止まっていたので知らなかった〜。こうやって生演奏でメンバーのルーツの曲とかおすすめ曲を教えてもらえるのって楽しいものだ。



千秋:「Breath」ホントいい曲だから。聴いてみてください。あーなんかもうやりきった(笑)。これ何時間あるの?

SORA:1時間半っす!

一同:(笑)

SORA:そこ笑うとこ!?(このあともSORAさんが喋るたびに笑いが起きてました)

SaZ:なんでコロコロキャラ変えんだよ(笑)。

千秋:8曲くらい用意してんけど、もう燃え尽きた(笑)。今日ね、最後はSORAくんの弾き語りで締めてもらおうと思ってます。

客席:おお~!

SaZ:やってみたらその流れがいちばんしっくりきたんだよね。

千秋:SORAくんが演るとき、ぼくたちは帰るから。

SORA:今から緊張してきた! フゥゥ~

客席:(笑)

千秋:あ、そういえば(店舗購入)特典のDVD観た? ん? CDか。聴いた人ー? あれ(SORAの)キャラおかしいよね。ファン減ったと思う。育ちが出るよね(笑)。

SaZ:「俺ステージではクールにいくわ!」とか言ってたのに。

千秋:埼玉の人いるー?

客席:(パラパラと手が挙がる)

千秋:結構いる! おれ、埼玉の人みんなこんな感じだと思ってるから!!


フヒャヒャ!とテンション高く笑うSORAさん、SaZさんに飲んでんの?と突っ込まれる。


SORA:先輩にもよく言われるけど飲んでません!


おれらリリースしないもんな〜、イベントもな〜みたいな話もしていました。「アウトストア」っていう名前は前からあったと思うけど、おれらが使いだしてから増えてない?とか。


千秋:ほかのバンドのイベントとかライブ行くやろ?

SORA:浮気!?

千秋:浮気じゃない。音楽に浮気とかない。DEZERTしかバンド知りません!って人いたら怖いやん。逆にどういう出会い方したの!?って(笑)。

SaZMiyako:(笑)。

千秋:後ろの人とか、はよ曲いけやって思っとるで、きっと。椅子に座ってる人と、立ってる人がいて不平等やん。ぼく、ここもっと広いと思っててん。全員座れると思ってた。 前にZEAL LINKでやったときは音があんまり良くなくて……マイクとかも限りがあるし。ここならPAさんもいるし、いい音でできるかなって思ったんだけど、ここの人と話したときに、椅子はここだけで、あとはオールスタンディングになります、不平等になっちゃいますけどいいですか? やめますか?って聞かれて。不平等! 不平等……?ってすごい考えて。でも、ライブでも前と後ろがあるし、しょうがないと思う。

Miyako:あの……。

一同:おおう!?

SORA:どうしたどうした(笑)!?

Miyako:あの、どうしても立ってるのがつらくなったら、手を挙げてくれれば(自分が座っている)この椅子貸すから。

SORA:カッコつけてんの(笑)?

Miyako:カッコつけた(笑)。


急にMiyakoさんがカットインしてきて、ほかのメンバーが動揺してたのがおもしろかった。椅子を貸すよという話をしているときのみーちゃん、まっすぐ客席を見る目がキラキラしていて、かわいさありあまってました。


千秋:「遮光事実」か「肋骨少女」か、どっち聴きたい?

客席:肋骨……。遮光……。

千秋:ちゃんと言わんと伝わらんで?

一同:\肋骨!/\遮光!/\肋骨!/\遮光!/

SaZ:じゃあ俺「遮光」弾くから、みーちゃんは「肋骨少女」弾いて?

Miyako:(笑)

千秋:じゃあ、おれ脳みそ歌うー!

SORA:俺は? 俺は?

千秋:SORAくんは喋ってて。
……なんかさ、こういうのとか喋りうまくなったよね(笑)。滑ってるのがかわいかったのに。

SORA:おじさんたちに喋らせられるから(笑)。おしゃべり大好きおじさんたちに。


でもSORAさんのハイテンションがすぎて、千秋さんに軽くキレられたりも。


千秋:うるさい(笑)。ちょっとイライラしてきた(笑)。少し黙ってて。

SORA:ハイ、スンマセン。

千秋:(PAのお姉さんに向かって)さっきリハやったときなにがいいと思いました〜?

PAお姉さん:(困惑)

千秋:(笑)。遮光やろっかー。


〜「遮光事実」演奏〜


千秋:この曲もあんまりやってなくて。おじさんとのツアーの大阪(11/26のD'ER≠gari feat.DEZERT)の1曲目とかでやったんかな。で、いい曲だなと思って。でもまわり(楽器)がうるさいの。ライブ中って本当に耳がキーンってなる。スピーカー前とかわかるでしょ? だから静かにやりたいと思ってて。
CDのは声が若いよね。最近歌い方変わったと思う。思うよね?

SORA:あれ、俺喋っていいの(嬉)?
俺はね、『タイトルなし』からちょっと変わってきたと思った。

千秋:あー『タイトルなし』ね…。『タイトルなし』の曲はあんまりやりたくないねん。「殺意」もライブで毎回やるみたいな流れになってんのが嫌で。好きでもないのに好きって言うのが嫌、みたいな感じで、思ってもいないことをやるのは違うと思う。

SORA:俺カラオケで「殺意」歌ったよ! Natsu(NOCTURNAL BLOODLUST)と! 若いころみたいにソファに足かけて、殺意だー!って。

客席:(笑)



千秋:そういえば最近、SaZくんセットリストにいろいろ言うよね。

SaZ:ん?

千秋:「ここでこれをやったほうがいいと思う。やりたくなくても入れたほうがいい」とか「新曲は入れないと」とか。ビジネスライクな感じで言ってくるやん。ぼくも前はやりなくないのはやらん!って言い返したりしてたけど、最近は、そうやなーとか聞いてて。洗脳されてんねん。ああいうのやめてください!

SaZ:(笑)

千秋:やっぱり、やりたい曲をやるのがいいと思う。あのーBlackHoleっていうお世話になってるハコがあるんですけど、このあいだ行ったときにうちの曲をやってるバンドがいて。観てはいないんだけど、(ハコのスタッフと話しているときに)音が聴こえてきて、「最近DEZERTの曲やるバンド多いんですよー」とか言われて。聴いてたら、セトリもなんかすごいねん。な?

SaZ:うん。

千秋:「おはよう」と、「ストロベリー・シンドローム」と…。で、「ストロベリー・シンドローム」いい曲やな、と。人がやってるのを聴いて思った(笑)。ちょっと(自分たち)ぽかったよね。だから(今後のライブで)やろうかなと。今アレンジ中です。
……ちょっとおれトイレ行ってきていい?

SORA:えっ俺も!

千秋:行ってきていいよ。

SORA:俺の悪口とか言わないでよ!(と言いながら席を外す)

千秋:(カホンの後ろに移動して)おれのほうがうまいと思うねん。リハのときも箱叩いてるだけでしょ?とか言ってて(笑)。おれらが「ギターのキーは~」とかやってんのに、箱叩いてるだけやん!って(笑)。高校のときに、前の席に(四角を描くように身振り手振りをしつつ)モアイくんっていう子がいてな、背中でドラム叩いててん。だから、指で叩くのは得意。

SaZ:モアイくんは嫌がらなかったの(笑)?

千秋:3ヶ月くらい経つとなにも言わんくなる(笑)。


3ヶ月間も背中トントンされ続けたモアイくんっていったい(笑)。
そんな中、SaZさんが「肋骨少女」のベースをちょろっと弾きだして、やる?みたいに千秋さんに目配せ。


千秋:(カホンをタカタカ叩きながら、SaZを急かして)はやくはやく! ←SORAさんが戻ってくる前にやりたかった模様。


~「肋骨少女」演奏~


千秋:(テンポを)もっと速く!


Miyakoさんはジャカジャカとカッティング。
すっきりして戻ってきたSORAさん、自分がいないのに演奏しているメンバーを楽屋扉の前でポカーンと見つめる。ちょうどイントロが終わるところだったので、千秋さんかSaZさんがとっさに「歌って!」と言い放ち、SORAさんがセンターのマイクに駆け寄りボーカルをとる。アルルカンとの2マンツアーのときも思ったけれどSORAさん歌うまいんですよね。


千秋:歌うまくなったなー。でも、これあんまりおもしろくなかったなー(と、トイレタイム)



SaZ:ただ箱叩いてるだけって話してた。

SORA:あーこれね! 前のアコースティックのときは自分で作ったの。Sakuraさんと。Sakuraおじさんと。Sakuraおじさんわかる?

SaZ:(おじさんとか言って)怒られないの?

SORA:大丈夫大丈夫! 昨日、「親父!」って呼んだら、「おう」って感じだったから。その親父と作ったんだけど……。(カホンを持ちあげて)あ、これカホンです。カホンでございます! でもね、作ったやつは音が悪かったの! それで、Pearlの人に「貸してくれませんかね~?」って聞いたら、「いいですよー(アッサリ)」って。新兵器です。ってそんな話どうでもいいかっ!


ここで千秋さんが帰還。


千秋:カバーやろう。前もやったんだけど、シドの「合鍵」。いい曲だよね。シド好きでしょ? 東京ドーム行ったでしょ?


〜合鍵/シド 演奏〜


「合鍵」ではSaZさんはキーボードでした。演奏前に千秋さんがSaZさんに「(キーボードは)どっから入る?」と確認。Bメロからキーボード参加だったかな。

最後、Miyakoさんがオリジナル音源と同じようにピッキングハーモニクスをやろうとしたもののできてなくて、千秋さんに「もう一回やっていいよ」と言われていました。が、結局できずに、照れ笑いでごまかすみーちゃん(笑)。



千秋:いい曲だよね。なんかやる気出てきた! シド、聴いてみてくださーい(宣伝)。シドとthe GazettEはみんな好きだよね? シドは曲がいいし、the GazettEはカッコいいし。あとX JAPAN?

SORA:!!!(ハイ!ハイ!と勢いよく手を挙げて大好きですアピール)

千秋:X JAPANはさ、ダサいとか嫌いですとか言えない雰囲気があるよね(笑)。それってすごいなと思う。こないだのおじさんたちとまわったツアー(D'ER≠gari feat.DEZERT)もさ……。

客席:(笑)

千秋:いや、尊敬をこめた「おじさん」だからいいの。cali≠gariはまだだと思うけど、D'ERLANGERはおじさんでしょ。あの年になってもカッコよくいられるってすごいと思った。


ここ記憶が曖昧なんですが、D'ERLANGERみたいになるのが「夢になったよね」だったか「ああいうふうになりたいよね」だったか、そんなことを千秋さんが言っていて、Miyakoさんがコクンとうなずいてました。なんかいいなーと思った場面。


千秋:(D'ERLANGERは)若くはないでしょ、だから「おじさん」。あ、そうそう、最近楽器練習してて。品川ステラボールのときにベース弾いたの。制作の人にやるって聞いて、おれ一番目立っちゃいますよ?とか言って。そしたら研次郎さんが来て。あの人めっちゃうまいのよ。あんま目立てんかったなー。(楽屋に戻って)研次郎〜!って言ってて(笑)。おれ練習しすぎて手から血出てたもんな?

SaZ:うん。

千秋:血豆できて、「これどうしたらいいん!?」って聞いて、(SaZに)刺してもらって。
そうだ、トシくんのさー……。間違えた!

SORA:トシくん(笑)。

SaZ:うちのスタッフだった人ね(笑)。

千秋:Toshlさん! (トシくんと)一緒になっちゃった(笑)。出るんでしょ? 恵比寿ガーデンプレイス*の……。2月だっけ?
*SORAさんは2017年2月12日(日)恵比寿ガーデンホールで行なわれるToshlさんのソロライブにサポートとして出演予定。

SORA:そうです、そうです! 曲がすごいんで。

千秋:行ってみてくださーい。

SORA:なんか、ありがとうございます(照)。

千秋:X JAPANやる? 「Say Anything」? これX JAPANの曲?

SORA:そう、「Say Anything」。これ歌うコツはね、♪ユー セーェイ エニツィン〜だから!

千秋:(笑)

SORA:本当にホントに! thをね! 英語わからないけど。歌いだしは、♪騒めきーだーけが〜こころーをさーして〜だから!!!

千秋:(SaZに向かって)弾ける? ソロ! YOSHIKIさんみたいに。

SaZ:えっ(笑)。

SORA:「Forever Love」は?

SaZ:練習してないからなあ(笑)。

SORA:ん? 弾けるの?


どうやらMiyakoさんが弾けるかもとのこと。


SaZ:どいたほうがいい?

Miyako:(コクリ)


SaZさん、キーボードをみーちゃんに替わって、SORAさんの後ろの角のスペースに座る。


Miyako:(鍵盤の端から端まで使って)ジャララララ〜ン♪

SORA:すげえ! すげーじゃん!

千秋:弾ける?

Miyako:(うーんという顔)

千秋:練習してないのをやるのはやめよう! (SORAに向かって)ソロやろ!


SORAさんがカホンを叩き、アコギに持ち替えたMiyakoさんがギターでスラップを入れて、千秋さんが「いい感じじゃん!」と褒めてました。


千秋:おれもソロやりたい! アルルカンとのツアーでもやったんやけど、来てない人はわからんかもしれないけど、「クオリア」って曲があって。いい曲なの(そう言ってMiyakoからアコギを拝借)。

客席:(ホント好きやな……という笑いが起きる)

千秋:暁よりおれのほうがうまいと思う(笑)。おれがこの曲一番わかってる! あのあと、ちょっと売り上げ伸びたらしいで。

SORA:ホントに?

千秋:物販でな? 曲知らんかったぼくらのファンの子たちが、シングル買ってったって。


ダブルラリアットツアー楽しかったね、またやりたいねぇ、という話もしてました。


千秋:あ! 「flower」やろ! (アコギを弾きながら、後ろに立っていたMiyakoに)キーは? あってる?


〜「flower」/L'Arc〜en〜Ciel 演奏〜


意気揚々と始めたものの、千秋さんはイントロとサビの一部しか弾けなくて(それも結構ボロボロ笑)。SORAさんとSaZさんがツインボーカルだったんですが、千秋さんが弾けないところを補うように口ギター&ベースをするからおもしろかった。

ドゥルルルッルッルッルッル〜とベースラインを歌ったり、サビ終わりの“かなわぬ想いなら〜”をSaZさんが歌っていたときに、SORAさんが♪フゥ〜ウ〜ウ〜とコーラスを入れてたりしたのが細かすぎて伝わらないモネマネでめちゃ笑った(笑)。千秋さんも、わはっと笑っていて2人を交互に見ながら弾いてました。
が、千秋さんが弾けなさすぎて1コーラスで強制終了。この間、Miyakoさんは千秋さんの後ろで見守る係でした。


千秋:夜までに練習する!

SaZ:これPVもカッコいいよね。牢屋で歌ってて。

SORA:憧れたよね。hydeさんがサラサラヘアーでさ。

千秋:ラルクで初めて好きになった曲が「flower」なんだよねー。

SORAえっっ! 俺もっす!!←食い気味

SaZ:初めて会った人みたいに(笑)。



千秋:時間大丈夫? 何時まで?

SORA:2時までっす!

SaZ:まだ大丈夫だよ。あと20分くらいある。

千秋:(立ち見客に向かって)疲れた? ま、なんとかなる!
(着席している客に向かって)このへんはなんか勝ち誇った顔してるー。

SaZ:夜もこの配置なの?

千秋:うん。でも夜は長いからね、さすがに休憩入れます。ぼくらも少し飲むと思うんやけど、きみらも飲むやろ? 18歳以下の人は来たらあかんで。お酒もハタチになってない人はダメ! 本当困るから、頼むで!

SORA:小学生も来たらダメ。

SaZ:そうそう、オリジナルドリンクもあって(近くに貼ってあったメニューを見る)。……これ昼は飲めないの?

SORA:頼めるよ(即答)!

SaZ:なんでも知ってんな(笑)。

SORA:(バースタッフに向かって)頼めますよね〜? 「頼めます☆」←スタッフの返事がなく、裏声で一人二役

客席:(笑)

千秋:ハタチ以上の人は、みーちゃんをオカズに飲んだらいいと思いまーす。←!?


たぶん千秋さんは「肴」とか「ツマミ」という意味で言ったんだと思うんですけど、オカズて(笑)。気のせいかもですが、みーちゃんも、えっ?って顔がこわばっていたように見えました(笑)。


メンバープロデュースのアルコール/ノンアルコールドリンクが販売されていました。千秋さんとSORAさんプロデュースのアルコールは強烈。


千秋:そうそう、ツアー(千秋を救うツアー)のチケットの先行、そろそろ終わるんかな。このあいだスタッフに聞いたら、応募が多いところもあるって。来たい人が来れるように……と思って組んだんやけど、会場を大きくするってことが頭になくて。いっぱいやれば(人が)分散されると思ってた! 宮崎とね、金沢……が少ないんだったかな。四国? 高知は大丈夫だって言ってた! あとどこだっけなー?

SaZ:石川?

千秋SORA:それ金沢!

千秋:あっ、金沢は平気だったかもしれない。あと香川か。四国だ! 宮崎と香川は、来たい人は全員来れると思う。(SNSに)書いといて! 宮崎と香川! あと、きみら保険かけたりとかはやめ? このあいだ■プ■スの人と話す機会があったんやけど……(中略・チケ先行裏事情)まぁ、保険かけるのやめたらええ。
ツアーではね、新曲作ってやろうかなって。映像もつけよっかなって。なんでこういうことを言うのかというと、言えば(自分が)やるんじゃないかなって(笑)。

客席:(笑)


このときだったかあやふやですが、いい曲はやっぱりいいよね、みたいな話もしてました。「おれはメタルやる!って言ってた時期もあったけど」「あったねぇ(笑)」というやりとりも。
あと、千秋さんがMiyakoさんに「こんなに歪ませたギター弾くとは思わんかったやろ?」と言っていて、「うん」と笑うみーちゃん。


千秋:ツアーでは、SORAくんは世界を救う一言を考えて。Twitterでだれかに書いてもらったらええやん。SORAくんの今日の一言、みたいな。

SORA:俺じゃない人が書くの(笑)?

千秋:そう。考えて言うのはダメね! おれはね、世界を救おうとは思ってないから。漂っていたい派だから。

SORA:でも俺バカだから、今「世界を救う一言」って聞いて、スパイダーマンはなんて言ってたかな〜とか考えてた(笑)。

千秋:さっきも楽屋で話してたんだけど、そう考えるとジャスティン・ビーバーはすごいよね。ピコ太郎が広まったのも、ジャスティン・ビーバーが「良い」って言ったからでしょ? 世界を変えたよね。すごい。

SaZ:すごいよね。

SORA:ジャスティン・ビーバー……俺Justy-Nastyしか知らない!

千秋:おれ知らん。

SORA:マジで!!!?


なにかのタイミングで千秋さんが、「SORAくんドラム叩かれへんようになったら、3人でアコースティックでまわるから。SORAくん運転な?」みたいな、いじわるなことを言っていて、返しが思いつかずにちょっと困っていたSORAさん。だけど千秋さんがそれを察知して、「嘘うそ!」とフォローする場面もありました。
ザーッと砂嵐みたいな音響トラブルも途中であって、PAのお姉さんにちょろっと苦言をこぼしたあとも「嘘! 嘘ですよー」と言っていて、好きな子をいじめちゃう小学生みたいだなと思いました(笑)。

あと、地方ツアーに出たら出っぱなしで、東京には戻ってこないそうです。嘘かホントかわからないけれど、さっちゃんはヒゲを剃らないみたいで、千秋さんに「ずっとヒゲ伸ばすんだって。ボーボーになるかも!」と言われてました。


SaZ:あっ、あれやらなくていいの?

千秋:うん?

SaZ:(耳打ち)

千秋:あ、そうだ。アルバムに「Ghost」って曲を入れたんやけど。最初のころはライブでしかやらん曲、知ってる人がいない曲ってことでやってたんだけど、最近は知られてきちゃって。口ずさんでるヤツとかいるし! ライブの最後にやる曲、レア曲みたいになってるのが嫌で入れました。そういえば名古屋(11/27のD'ER≠gari feat.DEZERT)のとき、(Miyakoを見ながら)落ちサビで間違えてたよね。

Miyako:(照笑)

千秋:あのあと楽屋で大変で……。そういうわけで「Ghost」を……って、あ! また洗脳されてた! 今すんなりやろうとしてた!!

SaZ:(笑)


〜「Ghost」演奏〜


この曲は千秋さんの歌とMiyakoさんのギターのみ。リズム隊は見守ってました。最後のサビの歌詞は“息をしてる”“君を見てる”に変えていました。アウトロもつけていて、“相変わらず君を見てる 君を見てる 息をしてる”と、だんだんと声量を上げて歌う千秋さん。魂がこもっている感じがしました。みーちゃんもギターしっかり弾けてました!


SaZ:良かった。

千秋:今プロデューサーみたいだったよね? 良かったよーって(笑)。はい、じゃあ、あとはSORAくんが。

SORA:えーホントに帰っちゃうの?

SaZ:ありがとうございましたー。


事前に告知していた通り帰っていく3人。


SORA:ちょっと待ってねー、喋ってて! (ギターを準備して)黒夢の「少年」を演りたいと思います。

客席:おお〜!


〜「少年」/黒夢 演奏〜


原曲と同じようにオルタネイトでジャカジャカとアコギを弾いてたんですが、「あっ間違えた!」「あっ、、、間違えた」「笑えよ」「(間奏)間違えた、難しい……」と終始テンパりすぎてて、まずは君が落ち着け!って感じでした(笑)。一生懸命でかわいかったです。

歌はモノマネ入ってて、“Boy”のシャウトのところでは、いったん演奏を止めて、「ここすごいの! ボォーゥォイッ!!!って!」と解説してからの“Boy”でした(笑)。
演奏中に楽屋の扉が時々開いていたので、メンバーも覗き見してたのかも。

なんとかやりきったSORAさんの元に、Miyakoさんがお迎えにやって来て、肩をポンポン。体格差!
「みーちゃん……。穴があったら入りたぃぃ」と泣きそうなSORAさんをよそに、サクサクとギターを片付け始めるみーちゃん。自分のギターだから心配だったのかな(笑)。「昼寝しよっ!」と気持ちを切り替えたSORAさん、Miyakoさんと仲良く帰っていきましたとさ。


【SET LIST】
01.MONSTER
02.Breath/堂本剛(KinKi Kids)
03.「遮光事実」
04.肋骨少女
05.合鍵/シド
06.flower/L'Arc~en~Ciel
07.Ghost

08.少年/黒夢



カホンもPearl! ほんとに難しいけど楽しいよ!

DEZERT SORAさん(@dezert_sora)がシェアした投稿 - <time style=" font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-12-10T12:50:44+00:00">2016 12月 10 4:50午前 PST</time>










2016.11.06 DEZERT × アルルカン“ダブルラリアット〜五大都市編〜”at 赤坂BLITZ

2016-11-18 06:00:00 | ライブレポート
DEZERTとアルルカンの2マンツアー“ダブルラリアット”の初日!

変わり者でちょっとだらしないところもあるけれど繊細な兄貴・DEZERTと、真面目でしっかり者だけど時々考えすぎちゃうこともある優しい弟・アルルカンって感じでした。

会場の写真撮り忘れたのでサカスのイルミネーションでもどうぞ。




DEZERT

開演前のBGMはThe Beatlesの「Yesterday」。というわけで先攻はDEZERT。

この日は板付ではなく、1人ひとり登場。シーンと静まり返った空間に、黒いタンクトップ姿のSORAさんが登場。無言で片手をクイッとやってフロアを煽る。ドラムはフルセット。

続いてMiyakoさん、SaZさんが登場。Miyakoさんは黒っぽい服装で(たぶん「変態」MVと同じ)、SaZさんはアディダスブルゾン。

そしてツインテール(!)の千秋さんがツカツカとやってくる。毛先は赤い。ツインテール部分はおそらく半分エクステで、ボリュームあり。曲中にジャンプするとファッサファッサ髪が揺れていました。
ダメージ入りの白いロングシャツに黒ジャケット、スカート、ハイソックスで、マイクはワイヤレス。ジャケットの袖口からシャツがでろーんと出てました。


新曲の「変態」が1曲め。SORAさんのタム回しを観たかったのに、千秋さんに気を取られて完全に見逃した。千秋さんはマイクスタンドで歌っていて、「へんたーい! へんたーい!」のところで両手を広げるなど大きなアクション。SaZさんのスラップ後のラップパートにある“起死回生”のコーラスは同期音源でした。いつか楽器陣がコーラスしたりするのかな。

ラストの“いずれ君も少数派です”のあとに、もうひとうおまけに“です!”と千秋さんがつけ足していたんですが、それが「BABYMETAL DEATH」みたいで個人的にちょっとツボでした。
ちなみに歌詞は耳で聞いただけなので合っているかはわかりません!




「生きてるー!? 生きてるーっ!? 今日も元気に生きようねー!」


ワイン色のレスポールを持った千秋さんが、うさんくさいうたのおにいさんみたいなセリフを言い放って「あー。」。イントロのMiyakoさんが弾くフレーズを千秋さんが弾いていました。またオイシイところを…。

↓ギターはこの2枚目の写真のもの。青く光るケトナーのアンプめっちゃ目立ってた。



雑誌『PHY』Vol.8のインタビューで、「あのころの自分を音楽で救いたい」という発言があったんですが、それをふまえてライブを観ると、「生きてるか?」という言葉も、ライブハウスの片隅にいる千秋少年へのメッセージだったのかも、と思えて腑に落ちる。

“この場所には救いはない”の部分は、“この場所に救いはあるか?”と疑問形にして歌っていました。ドラムのダダン、ダン、ダン、ダン!というキメのあと、“この場所に救いはない!”と吐き捨てるように歌っていて、コントラストが強烈。

続いて「肋骨少女」。イントロのSaZさんのスラップに沸くフロア。Miyakoさんがピョンピョン飛び跳ねる。でもなにか別の曲ではナチュラルに中指立てて、フロアに見せつけたりもしていました。「あのみーちゃんがこんなことを……!」という意味で、いまだにびっくりしてしまう(笑)。

「君の子宮を触る」では、一番最初の“きみのしっきゅうをーーさわるぅ”をオーディエンスに歌わせる千秋さん。
「不透明人間」は、フロア後方でもモッシュが。ボーッとしてるとマジでラリアットかまされそうです。そしてファーストMC。話した順序とか言いまわしはニュアンスですがこんな感じ。


「……ティッシュがない(一同笑)。風邪がなかなか治りません。

ダブル ルァリアット(巻舌)、BLITZをやるのは1年ぶり……アルルカンもそれぐらい? まだ序盤ですが、アルルカンありがとうございます。

アルルカンのZeppも行ったんです。(中略)歌だけで伝えるのは難しいから、映像とかセットとかをつけてようやくやん? 俺は人(アルルカンメンバー)をわかってるからわかるけど、観てる人には伝わるのかね?

聴いてないでしょ? Aメロの歌詞とかわかる? 横に揺れてばっかでさぁ。(横揺れしながら)最近これ好きになってきた(笑)。

この1年、スタッフとかまわりの人と離れたりして、思うことがあって、そんなときに作った曲をやります。(中略)なんとか踏ん張ってやってます。まぁ生きてればなんとかなるなって。「ともだちの詩」」


「ともだちの詩(うた)」というのは、アルバム『最高の食卓』に収録予定だった曲。
http://ameblo.jp/dezert-official/entry-12087108381.html

その後、紆余曲折あって収録曲変更&発売日変更となり音源化はされていません。お蔵入りかと思いきや聴けるとは!

テレキャスに持ち替えたMiyakoさんのアルペジオから始まる、優しい雰囲気の曲でした。SORAさんも力を抜いたドラミング。

Miyakoさんが加入前に初めてメンバーと合わせた曲でもあり、10/26のSaZさんバースデーで初披露だったそう。



別れ(おそらく死ではない)があって、きみは元気でやってるかな?みたいな、ストーリー性のある歌詞だった気がする。

サビの歌詞は“〜防衛線”、後半には“左手が生えてくる”というワードが出てきました。あと“海”も。きみはうまく泳げている?みたいな感じだったかな。DEZERTにはなんだか「空」のイメージがあって、海は意外性があって印象に残りました。
曲の最後、千秋さんが笑っていた。感情は読めない。

ここで暗転。そして千秋さんがギターを持ち、「opening」。ワンマンや最近のライブで最初に演奏されていたインストゥルメンタル曲です。Miyakoさんがバッキングを弾いて、千秋さんが単音のフレーズを弾いていました。赤い照明にメンバーのシルエットが浮かび上がる。

「切断」はSORAさんが舞うようにドラムを叩くところが見どころだと勝手に思ってます。最後、千秋さんはヘドバンするフロアをニヤニヤ眺めてました。
たしか「Sister」だったと思うんですが、千秋さんがギターの音色を変えて、Miyakoさんのギターと掛け合いをしてました。

「大塚ヘッドロック」では、イントロでモッシュするフロアを千秋さんがヴォイ!ヴォイ!と煽って声を出させる。この曲じゃなかったかもしれないけれど、そんな場面がどこかであったんですよねー。後半でSaZさんとMiyakoさんが立ち位置入れ替わり。


「歌いたい歌を! 歌いたい場所で! 歌うことは! 悪いことじゃないよねー!」

「包丁の正しい使い方〜終息編〜」では、千秋さんがWODするために二手に分かれたフロアに降り立ち、ギターを持ったまま2柵によじ登ってまたがる。赤い照明の当たった横顔がきれいだった。

その貴重なショットがこれだ!




そしてファンからペットボトルに入った水を受け取り、頭からかぶってボトルを後ろにぶん投げる。※ペットボトルはお客さんのもの。


「せんそうだー!」

千秋さんがマイクを持っていないので、SORAさんが雄叫びを上げWOD。千秋さんのまわりには人、人、人! カオス。そのあといつのまにかステージに戻ってました。


「一歩前へ! 前進あるのみ!」

そう言って観客を前に詰めさせ「秘密」。途中、土下座ヘドバンのために座った観客に対し、そのまま左右に分かれろっていうジェスチャーを千秋さんがしていたんですが、座ったバンギャルには通用せずあきらめてました(笑)。

ど忘れしちゃったけど、「ピクトグラムさん」の前にもなんかいいこと言ってたんですよね。たしか「そこで歌いたい!」みたいなことも言っていて、ステージから身を乗り出して、半分観客に埋もれながら歌ってました。

歌詞もまたところどころ変えていて、
“苦しみで吐いて喜びで跳ねて”“苦しみで吐いて楽しくて跳ねて”に。

Miyakoさんのアルペジオだけになる部分では、千秋さんが「不安定でいいとか都合のいいことしか今は言えないけれど」というようなことを言っていました。このとき、みーちゃんのギターもやわらかくてすごく良かった。

ラストの歌詞も、
“「いつか」はね 来ないけど”“「いつか」はね 今日だから”になっていて、外に向かっている感じがしました。

この写真、「ピクトグラムさん」のときのかなぁ。




「2Fにいる大人たちに! ぼくたちは、変わらなきゃってコンセプトでやってます! だけど、(ファンには)変わらなくてもいい!って言われることもある。「昔の曲がいい」って…………わかる!!! でも、なにをやったらいいかわからないときは、変わらざるを得ないときだと思うんです」

うろ覚えだけどこんなMCをして、「殺意」。混沌とした余韻を残し終演。

【SET LIST】前半自信なし…
01.「変態」
02.「あー。」
03.肋骨少女
04.「君の子宮を触る」
05.「不透明人間」

06.「ともだちの詩」(未発表曲)

07.opening(未発表曲)

08.「切断」
09.Sister
10.大塚ヘッドロック

11.包丁の正しい使い方〜終息編〜
12.「秘密」
13.「ピクトグラムさん」
14.「殺意」




アルルカン

「全部ちょうだい! 全部あげるから」

最初にこんなようなことを暁(あき)さんが言っていて、すごく惹きつけられた。背筋がピーンとなった。

とにかくアルルカンは強かったです。
これが47都道府県ツアーを乗り越えたバンドか、と。DEZERTには申し訳ないけれど、差をありありと見せつけられた気がしました。

変拍子の「カレイドスコープ」やヘヴィな「独白」とかもしっかり魅せていたし、これまで來堵(くると)さんと奈緒さんのギター隊ばっかり観ていたけれど、祥平さんと堕門(たもん)さんのリズム隊も重心低くてどっしりと基盤を築いているんですね。

そんな強靭な楽器陣を背に立つ暁さんは、曲間に語りを挟んだりもしていて、教祖っぽさがあるし。こりゃーハマる人はハマるなと。
これまで、アルルカンの人気の秘密がいまいちよく理解できていなかったんですが、ちょっとわかってきた気がする。個人的にはベースの祥平さんが好きかも。

「ハッピーセット」では、オーディエンスに向けて「幸せにしてやるよ!」と言い放つ。曲タイトルはかわいいけど、これもなかなかトチ狂える曲です。

どこのタイミングでのMCだったか忘れてしまったけれど、暁さんが「変態。変態」とボソッと言ってました。この発言により、DEZERTファンは「変態」という名称になりかけた(笑)。

「千秋が『揺れてるだけでちゃんと聴いてないだろ』って言ってたけど、さっき裏で『“(観客が)そういうこと言わんで”って顔してた』って言ってた。『今日は聴いてくれてる客だった』って。アイツもそんなふうに言うようになったんだなあ」

と、観客に伝えてくれた暁さん。やさしい……。

「ダメ人間」で本編を締めくくり、「2番手アルルカンでした!」と颯爽と去っていくのでした。
今のところ「墓穴」、新曲「カルマ」、「像」あたりのメロディアスな曲が好きだなぁ。アルルカン気になります。

【SET LIST】
01.暁
02.「私」と理解
03.墓穴

04.カルマ
05.カレイドスコープ
06.独白

07.ハッピーセット
08.Apotosis
09.像
10.ジレンマ
11.ダメ人間






〜アンコール〜

ステージには意味深にアコギがセッティングされていました。
最初にダメ人間パーカーを着た暁さん登場。髪の毛はぺたっとなってました。

「友達を呼びたいと思います!」と言ったものの誰も来ず(笑)。「いちのせくーん!!!」と再度呼びかけ、千秋さん登場。エクステ外して、地毛をサイドでひとつ結びにし、ハットをかぶってました。そして、おもむろにアコギを手に取る。「なに持ってん!?」とすかさず暁ちゃんがツッコミを入れるものの、千秋さんはスルーして、ラルクの「flower」のイントロを弾いてました。

で、アルルカンの「クオリア」をアコースティックでやろうということに。なんでも千秋さんがこの曲を好きなんだそうな。

千秋:「クオリア」、きみたちが思ってるよりもいい曲やで?

:曲が好きなの?

千秋:いや歌詞も。でも重い。アルルカンは(歌詞が)重い。そんなに悩んでるの?って。アルルカンのZepp観に行って、珍しく本編最後までいたんですよ。いつもはSORAくんとかに、「いたってことにしといて!」って言うんですけど。「ずっと煙草吸ってましたよ、とか言っといて!」って。でも、こいつ(暁)大丈夫かな?って思って最後まで観ました。

それに対して暁さんが、DEZERTも重いやろ?みたいなことを言ったら、「DEZERTはポップだもん」と。

:俺らはステージでしか発せられないでしょ?

千秋:歌詞とか読むの?

みたいな話をお客さんに振る場面もありました。


千秋:「クオリア」、ツアーでもやるでしょ?

:うん。

千秋:おれもやる。

:!?

とにかく千秋さんが「クオリア」好きってことは伝わってきましたよね(笑)。


途中でなぜか千秋さんが自分のマイクをスタッフさんに返してしまって、暁さんが「なんでマイク返したん!?と言いつつも、自分が話したあとにマイクを貸してあげてました。やさしい……。

あとは幸せになりたい話。なかなか曲にいきません。

:救われたいでしょ?

千秋:そういうのはちょっと……あとで話そう。。。

真面目な話は裏でしたいらしい。

千秋:なあ、「ハッピーセット」ってマクドナルド(一同笑)? 「みんな幸せにしてやるよ!」って言うてたやん。幸せになりたいねん。

:(客席を見ながら)した!!

千秋:みんなを幸せにするんならおれもやろ?

:……。


アルルカンの新衣装がヘン!という話も千秋さんがしてました。「こないだ美容室でCure見て、えっ…!って。なんか髪ついとるし……髪! 髪! 髪!」みたいなニュアンス。

ライブでは外しているみたいなのですが、アーティスト写真や雑誌の写真だと暁さんの衣装の肩に長〜いエクステがいっぱいついているんですよね。
ライブバージョンの髪なし衣装はGANTZスーツみたいで個人的に結構好きなんだけどな。暁さんとか、祥平さんとか、「着せられてる」感がなんかいいなと思うんですけれども(笑)。


そしてようやく「クオリア」を披露することに。暁さんが千秋は歌わんの?みたいなことを聞いたら、

千秋:きょうはギタリストやってん。さっき「終息編」で下降りたら、ダメ人間のパーカー着た人にゴミを見るような目で見られたけどな!

:(ダメ人間はそんなことをしない、というように手を振りながら)いやいやいや(笑)!

千秋:このあと「像」をやって「殺意」をやります! わかってたほうがいいでしょ? お客様サマサマのニーズに応えないと!


で、「クオリア」にいこうとするのですが、練習はしていなかったようで、うまくかみ合わず何回かやり直し。

千秋:おれに合わせて?

:(千秋のギターを見ようと体勢を変える)

千秋:前見て!

:えっ(笑)

暁ちゃんはちょっと笑いつつ、照れながら歌っていたけれど、千秋さんは大真面目でギターを弾くからおもしろかった。後半はある程度形になってました!






そしてわらわらと楽器陣が登場。DEZERTチームはこの日発売になったパーカーをお揃いで着ていました。アルルカンチームも自分のバンドのTシャツとかだったかな。

奈緒さんはDEZERTのカットソーを着てくれていました。

DEZERT ロングカットソー モデル アルルカン 奈緒くん(^∇^)

DEZERT【SaZ→🤘Sacchan🤘】※どっちでも。さん(@sacchan_occult)がシェアした投稿 - <time style=" font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-11-06T08:01:48+00:00">11月 6, 2016 at 1:01午前 PDT</time>



SaZさんがおもむろにハードスプレーで暁さんの髪を立て始め、「これわかる人いる!?」と暁さん。4月のダブルラリアットのときも同じことをしていたらしく、それを再現したらしい。

千秋さんはいつのまにか、ちゃっかりドラムセットに座っていました。側で堕門さんが立往生して困ってますが……(笑)。その後、堕門さんにドラムを譲り、DEZERTファンは変態ではなくイイ人間だと訂正した千秋さんがフロアを煽る。

千秋:ダメ人間!

客席:ヴォーイ!

千秋:イイ人間!

客席:ヴォーイ!

そして「像」が始まったかと思えば、今度は曲中に「ベースソロやりたい! ベースソロ!!」と騒ぐ千秋さん。祥平さんがベースを貸してくれて、ご満悦でスラップを披露。

ほかのメンバーにも、ギターソロ! ベースソロ! ドラムソロ!と振っていく。奈緒さんはチョーキングでソロを弾き、ベースソロを振られたさっちゃんは奈緒さんのまねっこをして似たような音を出してました。暁さんは1人真面目にフロントに立ち、両手を広げてヘドバンしてましたね。




手持ち無沙汰になってアコギを持っていた祥平さんに、ゴメン!というポーズでベースを返す千秋さん。



「像」が終わり、「殺意」にいくのかと思いきや……

千秋:次なにやろっか!

:さっき言うてたやんけ!!!


自由すぎる千秋さん、メンバーをとっ捕まえて水をかけ始める。身長の高い祥平さんは、自ら頭を下げてかかりにいってくれてました。どこまでもやさしい……。

千秋:おれのせいでグダってない?←みんな否定しない
でも楽しい、おれ幸せだから!

そして謎のコールアンドレスポンス。

千秋:No War!

客席:No War!?

千秋:戦争ダメ!

客席:戦争ダメ!

千秋さんにマイクを向けられ、Miyakoさんも……

Miyako:せんそうだめっ!

客席:戦争だめっ!

このときのMiyakoさんがかわいすぎて吐血した。

千秋:出口がない! 出口がない! 非常口でいい!

\\ジャーン!!//

というわけでようやく「殺意」。なぜかドラムは千秋さん。代わりにドラマーの堕門さん、SORAさんがボーカルをとります。堕門さん、普通に歌うまい!

SORA:バッダァ!! $◀︎%☆&".@+◆サツイダァァア!!
サツイダァァアアァ!!!! 東京!っていうか、あかさかぁあああ!!

SORAさんは体を折り曲げて全力で歌ってました。後半は暁さんも一緒に歌う。
Miyakoさんと奈緒さんは、小猿のようにステージの端っこにあるスピーカーによじ登ってフロアを盛り上げてました。來堵さんと祥平さんは大人なので、ステージで弾いてたはず。

千秋さんも最後はドラムをSORAさんにバトンタッチしてボーカリストに戻り、前で歌っていたのですが、歌い切ると同時にゲッホゲッホ咳き込んでました。

SORA:これやったら怒られるかなぁ? さっちゃん!

と、SORAさんがSaZさんに振り、予定外の「包丁の正しい使い方〜終息編〜」へとなだれ込む!

千秋:整番とか関係ない! 前に詰めてこい! 男! 痴漢するなよ! 2柵とりたい! 2柵に人がいないようにしたい!

客席:???

千秋:(暁に向かって)2柵を空けろ!

:自分で説明しろよ!

千秋:(スルー)

:……2柵から離れてっ!←サスペンス風味

千秋:あ、でもきみら柵好きやんな? 2柵にいる人は家に柵あるもんねーっ? 3柵の人も家に柵あるもんねーっ? 後ろの人はそこに居場所を見つけたんだよねーっ?


暁さんはフロアに降りて、曲中はパーカーのフードをかぶってステージを1人眺めたりしてました。


変わらざるを得ないツアー。僕は何を選ぶんだろう。

暁 / アルルカンさん(@aki_meme)が投稿した写真 - <time style=" font-size:14px; line-height:17px;" datetime="2016-11-07T14:42:30+00:00">2016 11月 7 6:42午前 PST</time>




グダッた場面もあったけれどなんとかすべての曲をやりきった「デザルカン」の面々。客席に手を挙げ去っていきます。

千秋:最後、あれ(ジャンプ)やりたい! このあいだのリキッドでおれとさっちゃんでやったの。

:お前が???

目をまん丸にして驚く暁ちゃん。
が、すでに退場してしまったメンバーも……。

千秋:全員じゃなくてええねん! 3人とか4人とかでも!

それはないでしょ!ということで再び全員集合。ローディーも、マネージャーも!と呼び込み、みんな大集合。

言い出しっぺは千秋さんなのに、自分の入る場所がなくなってしまい右往左往。結局、上手のいちばん端っこに収まり、せーの!でジャンプ。照れたのか、体を後ろにひねった微妙なジャンプをした千秋さん、マネージャーやローディーと一緒にそそくさと袖に捌けていきました(笑)。
SORAさんは帰り際、「風ひくなよ!」とフロアに声をかけていました。男前。


裏テーマ?が“変わらざるを得ないツアー”ということで、どちらのバンドもベクトルは違えども一生懸命で、目を離せないライブだったと思います。それにしてもたくさん笑った。