in a schale

シャーレにとじ込めたありふれた日常。

11/21“Dummy's Corporation LIVE DVD 発売記念PARTY!”at 下北沢MOSAiC

2008-11-23 18:20:10 | ライブレポート
祝・下北初上陸。高円寺も行ったので、あとは吉祥寺に行ってみたい澄華です。今日のライブは行って大正解でした。しかし、チケットに整理番号がついていないので、入場は並んだ順という。海外みたいだよね。私ですか?気合い入れて並びましたよー。手刀の時全然見えなかったから、リベンジ兼ねて笑。結果かなり前のほうで観られることに。
フロアは白を貴重とした内装でした。ステージのホリを含め壁も白いので、2バンドとも黒いスーツがよく映える。


〇9GOATS BLACK OUT〇
◆SET LIST◆
SE.
01.sink
02.690min
03.夜想曲-nocturne-
04.raw
05.lestat
06.新曲
07.Sleeping Beauty
08.in the rain
09.float
10.新曲

近づきすぎてはいけない、と思った。
これがこの日の感想でございます。いきなり「sink」でryoさんに泣かされた。息遣い、神経が研ぎ澄まされた指先、眼球の動き。すべてが恐ろしいほどに五感を刺激する。ライブ後に周りの方と少しお話させていただいたんですが、ある方が“蛇に睨まれたようだ”とおっしゃっていて、まさにその通りだと思いましたね。
utAさんとhatiさんはストイックなプレイ。無表情なんだけど、それが曲にぴったり合っていてカッコいいんですわ。
6曲目にやった新曲はメロがラップ調のやつ。なんだかレクイエムみたいな印象を受けました。最後のPlease no darling(←絶対違うと思う)みたいなコーラスが綺麗。
Sleeping~の前には“ここにいる人の瞳が綺麗なように、綺麗な想い出を消えない結晶に…Sleeping Beauty”といった感じの曲紹介。ラストの新曲は拍数がわからなくてシャウトのタイミングを逃すアレね笑



〇Dummies Corporation〇
◆SET LIST◆
SE.
01.turn
02.DARLING
03.I SYNC SO...
04.TIME
05.side
06.set tie
07.piece
08.n.e.u.
09.SHINE THE SEE
10.mountain

ファンの方がメンバーコールしてまして“ヒトキー!”って言ってるから“黒夢の人と同じ名前だなー”とぼんやり思ってたら、ホントに黒夢の人時さんじゃないですか!すみません、MCで気付きました(遅)スケジュールを告知されていて、

HITOKI:1月(のライブ)は俺がダメだから…
Yokoyama:大人の事情でね(笑)
HITOKI:うん、大人の事情で(一同笑)

黒夢解散ライブか!と。まさか武道館埋める人が数m先にいるなんて思いもしないじゃないですか。ホントびっくり。HPも彼のブログも見たのに…なんで気付かないんだ自分。先日はKoziさんにびっくりしたしなぁ。いやー感激です。
曲はご本人たちが“マニアック”とおっしゃってましたが全然そんなことは感じませんでした。同期モノなのにバンドサウンドもしっかりしていて、ノリやすい。楽しかった!MCも面白いですしね



〇Dummy Goats〇
◆SET LIST◆
01.Salient soul
02.KICK IT OUT

ダミコと9GOATSのセッション。
ダミコのアンコールのような形で横山さんとドラムのNONさんが登場し、横山さんがryoさんとの関係を説明。…してくれたんだけども、わかりづらくて覚えてない笑 横山さんが人時さんとバンドを組もうとセッションを重ねている時にSTRAWBERRY FIELDSの方に“いいボーカリストがいるよ”と紹介されたのがryoさんだった、みたいな感じかな?間違っていたらすみません。
で、その時に作った曲が「Salient soul」。当時もう完成型に至っていたそうで。今日はそれを披露しますとryoさんを呼び込む。…ryoさんすっぴん!しかも私服と思われる。センスがなんともいえないのは今に始まったことじゃないのでしょうか。というわけでそれには触れないでおこう。話を戻して。この曲をやろうと決まった時に“俺ギター弾きます!”と立候補したらしいutAさん(黒タンクトッブ姿フルメイク)が呼び込まれ、さっそく曲へ。カッコよかった!それしか出てこない。ryoさんの声も楽器の一部のように曲に溶け込んでいて。世に出ないのはもったいない。
セッション2曲目はBoom Boom Satellitesの「KICK IT OUT」のカバー。こちらは人時さん、hatiさん(すっぴん)も登場し、6人がステージに勢揃いでやってくださいました。上手が9GOATSで下手がダミコという立ち位置でした。


またryoさんの話になってしまうのですが、素はかわいい人なのかな?
“(首の後ろを指して)このへんに楽に話せるスイッチがあると思うんですけど…”と横山さんにお願いしたり、セトリの紙を床に貼り直していた時に靴に張り付いちゃって焦ってたり、メンバーの出身地を説明するときに“(手で新潟の形を描きながら)新潟県があるじゃないですか。うちのメンバーは上からトントントンって。で横さんはこのクッってなったとこなんです”と擬音語だらけだったり。そして横山さんに“ryoくんの歌いいよね”と褒められたときの照れながらも本当に嬉しそうな顔といったら!なんかほっこりしちゃいました。でもいざ曲が始まると目が据わって、全身の神経がまたピーンとなって入り込むんだよね。さすが。

また2組の共演観てみたいですね

11/19 RENTRER EN SOI“MILLENARIANISM”at 目黒鹿鳴館

2008-11-23 12:58:18 | ライブレポート
 27。これは、この日RENTRER EN SOIが演奏した曲数である。通常のイベント・ライブであると、各バンドが演奏できるのは5曲ほど。そう考えると、彼らはいつもの約5倍の長さのライブをしたことになる。その時間は、実に2時間半にもおよんだ。

 RENTRER EN SOIの最初で最後のワンマン・ツアー<MILLENARIANISM>がついに幕を開けた。その初日に選ばれた会場は、東京・目黒鹿鳴館。バンドをやっている者の間では“聖地”と呼ばれることも多いこの会場。RENTRER EN SOIにとっても、まさにそれだった。
“どうしても鹿鳴館でやりたかった”
 砂月はMCでそう語った。2004年2月10日、Rentrer en Soiとして初めてのワンマン・ライブを行ったのが、この場所だったのである。“自己回帰”をバンドのテーマに掲げ活動してきた彼らにとって、ツアーの出発点はここでなければならなかったのだろう。むしろここ意外に考えられなかったのかもしれない。RENTRER EN SOIへと進化した今、再びあの日と同じステージ立つ。彼らの目には、どんな景色が映ったのだろう……。

 この日の1曲目は「LAST SCENE」。砂月がゆっくりと十字を刻む。透き通る声が会場を突き抜けると、歯車が回り始めるように、彼らの時が流れ出す。リズムに合わせ無数の拳が上がった「STIGMATA」「UNENDING SANCTUARY」は、直訳すると“聖痕”“永遠の聖域”。ふたつでひとつのような不思議な関係にあるこの2曲は、続けて聴くからこそ感じられるものがあるように思う。彼らの聖域となったオーディエンス。私たちの聖域となったRENTRER EN SOI。相思相愛のようなこの関係が成り立った今、穢れのない無敵の場所がそこにはあった。
 アコースティックアレンジでぐっと大人の表情を見せた「LAST WARD「 」」「SECRET SCARS-BESIDE YOU-」を挟み、久々に演奏される「JUDE」へと続く。匠のギターソロに重なる砂月の迫力のシャウトに思わず身震いしてしまう。さらに、この日発売を迎えたベスト・アルバム『AIN SOPH AUR』から「月の舞い降りる事のない大地」「太陽の届かない場所」を披露し、光を探し求める5人。
「BAPTISM」では瞬が手拍子で場を一つにまとめてみせ「AMONGST FOOLISH ENEMIES」では砂月が仰向けの状態で客席へダイブ。しかし「分裂LE+DD人格」では、オーディエンスがステージへと押し寄せ反撃に。本編は互いにボルテージが上昇する中幕を閉じた。

すぐさまアンコールがかかり、再び姿を現したメンバー。歴代のハード・ナンバーを6曲も畳み掛け、少しの隙も与えない。客席もヘドバンと拳で応戦し、必死に喰らいついていく。アンコール2ではなんと砂月がPROTOPLASM時の衣装で登場し、そのまま本当に「PROTOPLASM」を歌い始める。まるでタイムスリップしたような感覚に陥る一幕であった。また、節目節目でRENTRER EN SOIを支えてきた「神話」は、ここでも絶妙なフックとなった。
“どうしてどうして離れてしまうの?”
切ない歌詩が、解散が迫りつつある現実と重なり、胸が締め付けられる。

 メンバー全員が物販Tシャツ姿で登場したアンコール3は、現メンバーでのスタートを切った名曲「空白の情景」を皮切りに「苺オブラート」や「浮遊追想」など、懐かしの曲が次々と飛び出した。フロントメンバーは積極的に客席を煽り、無邪気な笑顔を見せる。

鹿鳴館への思い入れを語り“時が止まったようです”と砂月が話していたが、本当にその通りだと思った。過去の楽曲も決して廃ることなく輝いているのだ。見た目は変わったとしても、RENTRER EN SOIはRENTRER EN SOI以外の何者でもないと改めて実感させられた。


“俺はこの景色を忘れない”

ラストの「METEMPSYCHOSIS」を前に、静かに、しかしはっきりと砂月は言った。そして、ここに辿り着くまでに26もの曲を歌い、叫び続けてきたにもかかわらず、力強い歌声を響かせる。そこに未架の感情と熱が込められたドラミング、包み込むような遼のベース、匠と瞬の儚いアルペジオが絡み合い、心地よい空間が生まれていく。まるで彼らの想いそのものが溢れ出しているかのように。ただまっすぐに、伝えよう、届けようとする彼らの想いが、ひしひしと伝わってくる。演奏を終えた彼らには盛大な拍手が贈られ、素晴らしい締め括りとなった。

これから彼らは札幌、福岡、大阪、名古屋と全国を周り、聖なる夜に渋谷CLUB QUATTROにて終幕を迎えることとなる。自己回帰の旅の終わりも目前。果たしてそこには何があるのだろうか。自分の目で、確かめてほしい。