次週に続くとは!
ニノがコンサートのMCのとき、
バーベキューしてたとき、情熱大陸のスタッフの人たちとお話したって言ってましたね。
(
宮城 2007/8/26第2部参照)
それがこの旬くん密着200日のスタッフの方々だったのでしょうか?
ニノの情熱大陸と比較すると、
まったく自由ですね、旬くん。
「彼女が欲しい!・・・最悪。」とか。
アイドルと俳優の制約のレベルの違いですね。
まあ、ニノが違う事務所に所属していても、
旬くんみたいにストレートな表現はしないでしょうけどね。
あと気になったのは、旬くんの癖毛を朝必死にアイロンで伸ばしているメイクさん。
リアル道明寺ですね。
以下、完全文字起こしレポです。
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東京が秋を迎えた頃、夏を突っ走った彼は、ひどく疲れていた。
(楽屋?で。)
旬くん
「恋がしてえな。恋してえ。恋がしてえ。」
役者小栗旬(24歳)
旬くん
「もう本当にダメだオレ。」
スタッフ
「自己嫌悪ですか?」
旬くん
「昨日よく知らないところで携帯叩きつけたみたいで、
この辺壊れちった。
終わってる、本当にオレ。
どうしたんだろう?最近。」
小栗旬24歳。
正直な男だ。
(スタジオソファーの上でうつぶせに寝っ転がりながら)
旬くん
「本当こんなに忙しくなると思わなかった自分。
今、旬な人なんだって、オレ。
これ勘違いして調子乗れるなって、本当に思いますもん。
怖い。
本当に怖い。」
スタッフ
「怖いですか?」
旬くん
「怖いっす。
すっげえ怖い。」
(ソファーの上で横に寝て、左手で頭を支えて、携帯いじりながら。)
旬くん
「あれ?やべえ。バイブしなくなちゃった携帯が。
バイブしねえ。」
スタッフ
「じゃあ、やろうか。」
旬くん
「おいっす。」
今、人気絶頂にある彼が、なぜこれほど弱気になっていたのか。
それを知るには少し季節を遡る必要がある。
近頃街で小栗の顔を見ない日はない。
ファッション誌や芸能誌がこぞって取り上げ、
写真集は今年だけで2冊を出版。
どちらも驚異的な売上を記録している。
そして、こんな言葉さえ独り歩きしはじめた。
”小栗旬の時代”
小栗はこれまで、同世代の俳優と共演しても、
二番手、三番手の役を演じることが多かった。
(1995年小学校6年生のとき芸能界入り、のテロップ)
(ごくせん2002年のときの写真。隣には成宮くん。)
だが、その才能は早くから注目されていた。
あの演出家の評価。
”小栗は主役をやるべき俳優。悪そうでオシャレで叙情もある。演出家蜷川幸雄”
”引き出しからいろんな要素が出てくる人。ちゃんと地獄を見てるから。俳優香川照之”
あの、名優が見た小栗。
(花男の映像。公園のベンチで類がつくしに告白する場面。)
小栗旬の名を世に広め、人気に一気に火をつけたのが、
このドラマ(花より男子)だった。
類
「牧野を幸せに出来るのは、オレだと思うよ。」
この姿に女性ファンが熱狂した。
小栗を王子様と呼び、彼をアイドル俳優として祭り上げた。
(映画キサラギ舞台挨拶風景)
小栗は、しかし、この人気以上のなにかを手に入れたかった。
旬くん
「結局今のオレの人気なんて、あと1年で終わるんですよ、絶対。
いまのこういうバカな人気はね。
それで調子に乗ってもさあ、自分が壊れるだけだから、
逆に今はこんだけ応援してくれてる人たちを、
裏切りたいと思うことのほうが強いですよね。
ただ、芝居が好きなんですよね、やっぱり。
お芝居するのすごい好きだから。」
(小栗旬のマネージャーが実際に使用しているスケジュール帳の映像)
そしてスケジュールが組まれた。
5月から11月まで、200日間ノンストップの仕事漬け。
来た仕事はなんでも引き受けた。
そうして辿りついた先にあったのが、小栗にとって最も高い壁(舞台カリギュラ)だった。
(楽屋で腹筋している旬くんの映像)
アイドルでもなく、人気俳優でもなく、すごい役者になりたい。
(メイクさんに髪を直してもらっている映像)
旬くん
「これ最近の僕の応援歌なの。」
(ガチンコ200日-オレは役者だ。のテロップ)
♪僕は知ってるよ、ちゃんと見てるよ~
旬くん
「♪頑張ってる君のこと~。」
♪ずっと守ってあげるから、君のために歌おう~
(タバコに火をつける旬くん)
1/200日(5月1日-9日大阪)
5月。
小栗は大阪にいた。
(クローズZEROの撮影風景)
撮影していた映画は、これまでに3,200万部を売った爆発的人気の不良漫画を原作にしたものだ。
その映画化が待ち望まれていた作品だ。
乱闘シーンに迫力がなければ、それこそ物笑いのタネになる。
旬くん
「ああ、しんどい!
さすがに今日は寒いっすね。」
その顔つきは、少し前まで王子様を演じていたのとは違うものになっていた。
小栗には役者としてひとつのルールがある。
”現場に台本を絶対持ち込まない。”
セリフを完璧に頭に入れてから現場に臨む。
そして、自在にアイデアを出していく。
役柄に没頭しがちなタイプで、その熱い性格は、
若い若手俳優の仲間内でも、よく知られている。
(殴りあうシーン)
このシーンで監督からかなり無理な注文がとんだ。
監督
「これを2秒で(演じて)。」
旬くん
「2秒?」
言われればムキになる。
(2秒で本番撮影のシーン)
いつでも全力投球。
おかげで生傷も絶えない。
監督
「腫れてるのかな?」
映画スタッフの方
「傷にならなきゃいいけど。たぶんまぶたのここなんですよ。」
監督
「ああ、ちょっと赤いな。
映画スタッフの方
「ちょうど目の上。」
監督
「病院行って、ちょっとお薬もらって。」
(目に氷を当てて冷やす旬くん)
いくら24歳とは言え、毎日これではヘトヘトのはず。
ところが、もうこの頃、小栗は過酷なスケジュールの中にあった。
(午前1時大阪市内ホテル)
その夜。
(ホテルでオールナイトニッポンの生放送)
旬くん
「時刻は午前1時になりました。
小栗旬のオールナイトニッポン。
おはようございまーす!小栗旬です!
オープニングのセリフから始まりましたけども・・・。」
今年1月から始めた深夜ラジオのDJ。
律儀な小栗は事前収録をヨシとせず、
大阪でのロケ中も宿舎の部屋から生放送していた。
旬くん
「それでは、アスカちゃんのリクエストで、HYのナミダをかけたいと思います。」
”午前3時終了”
(ベットの上で紫煙をくゆらせながら)
旬くん
「この先多分、本当にこういう生活なんじゃないかな?」
スタッフ
「明日6時半?」
旬くん
「6時出発。」
山本マネージャー
「世の中には忙しい人と忙しくない人がいるんですよ。」
旬くん
「オレ、忙しくない人のほうがいいなあ。」
山本マネージャー
「でも、忙しい人には忙しい人の幸せがあるんですよ。」
旬くん
「そうかあ。」
山本マネージャー
「忙しくない人は忙しくないことを実は喜んでいないんですよ。」
旬くん
「それはわかります。
暇だった頃は、本当に仕事が欲しいと思ってたからなあ。」
山本マネージャー
「今年はちょっと走る年って決めたから。」
旬くん
「そうねえ。小栗旬走ります。
レモンサワー飲む?レモンサワー飲もうよ!」
しかし、人気はさらに高まり、5月後半から仕事がどんどん舞い込むようになっていった。
(民放連CM撮影風景/東京東映大泉撮影所)
この日はCM撮影。
旬くん
「♪いーつもあなたにあたらCM。チャン。」
おつぎは、これ。
旬くん
「(顔を黒く塗って)活きがいいねえ!タコ?」
スタッフ
「ハイ、カット!いいんじゃないか!大丈夫かな?事務所?」
本当になんでも引き受けた。
(アニメ湾岸ミッドナイトアフレコ/東京麻布)
この日からまた新しい仕事が加わった。
1年間続くアニメのアフレコだ。
旬くん
「アサクラです。アサクラアキオ。」
小栗は勘がいい。
初めて渡された台本でも、すぐに雰囲気をつかんでいく。
旬くん
「なんかの因縁ってやつなんですかね。」
そして、時間が空くと、なにやらトレーニング。
実は、映画の撮影もまだ終わらぬうち、
連続ドラマのクランクインが近づいていた。
今度はラブコメディーで、ハイジャンプの選手を演じる。
(クローズZERO撮影最終日-長野県松本市)
その準備をここでも。
旬くん
「これもうこのまま食えるの?」
マネージャー?
「それもう出来上がり。」
旬くん
「今日はゴマだれだ。」
スタッフ
「なに食ってるの?」
旬くん
「豆腐そうめん。」
スタッフ
「結構(腹筋)割れなきゃいけないんですか?」
旬くん
「割りたいので、だから脂肪落としたいんですよね。
なんだ、小栗旬脱いだら格好悪いじゃん、
みたいなこと言われるのシャクですからね。」
26/200日-5月26日長野県松本市
深夜2時。2ヶ月にわたる映画の撮影が終了。
ところが、その余韻に浸っている暇さえなかった。
終わったその夜に東京に戻り、翌日からドラマのクランクイン。
しかも、それだけじゃなかった。
同時並行でこんな仕事まで入れていた。
(舞台お気に召すまま稽古-埼玉彩の国さいたま芸術劇場)
この夏、小栗はシェイクスピアの舞台にも立った。
どんなに忙しくとも、ここでの仕事は断らない。
役者として自分を鍛えてくれる人がいるからだ。
演出家蜷川幸雄とは、二十歳のときからの付き合いだ。
蜷川さん
「小栗、今日は完璧か?」
旬くん
「完璧じゃないと思う。」
蜷川さん
「じゃあ、完璧の完ぐらいだね。」
旬くん
「そうですね。完ペ、くらいまでいけるかもしれない。」
蜷川さん
「今日は小栗が完璧の完ぺ、ぐらいまでいくって。
見ものだね。」
映像と舞台では、セリフの発声法が違う。
この日も、きっちり鍛えられた。
(舞台の稽古の模様)
旬くん
「みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
鐘の音が誘うあたりに住んだことがおありなら。
まぶたの涙をぬぐったことがおありなら・・・。」
蜷川さん
「小栗、小栗、小栗!
全部頭の音が同じだよ、今の。
みなさんが、鐘の音が、立派な、全部同じ。
もう1回いくよ。」
旬くん
「みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら・・・。」
蜷川さん
「ブレス落ちてるよ。もう1回いくよ。
みなさんがどういう方が存じませんが、
人が寄り付かないこんな場所で、
夢や時の間をやり過ごしておられる。
もう1回いくよ。」
そして、また頑張りすぎてしまった。
旬くん
「痛って!」
スタッフ?
「血が出てる。ちょっと休憩しよう。
さあ(ドラマの)撮影つながんなくなっちゃうよ。
小栗らしからぬ。」
(おでこに氷嚢をあてながら)”うわごとのようにまだセリフをつぶやいていた。”
(お父さんと3人の子供の写真。)
(1982年東京都小平市生まれ)
父親が舞台監督、母親がバレリーナ。
3人兄姉の末っ子として生まれた。
(小学校6年生のときの写真)
小学6年生のときに児童劇団に入団。
両親の影響というより、
そのころファンだった内田有紀に会う近道に思えたからだ。
(モヒカンの写真)
が、十代の頃は、それほど仕事に恵まれたわけでもなく、
道に迷いそうになったこともある。
その才能が一気に開花したのが、
(舞台タイタス・アンドロニカス/蜷川幸雄演出)
イギリスでのこの舞台。
小栗の演技は、現地のうるさい批評家たちからもこう絶賛された。
”Shun Oguri makes him impossibly beautiful, androgynous.”
(アニメ:サーフズ・アップ吹き替え風景)
旬くん
「それが夢だし、諦めたくないんだ。」
そんな小栗がこの夜、自分の仕事に対する姿勢を聞かせてくれた。
それも、とりわけ若者らしい語り口で。
旬くん
「こんなこと、ここで言ってもあれなんだけど、
オレ仕事のときって携帯電話って一切触らないんですよ。
で、(仕事)終わって、
たとえば、彼女から、
今日も1日連絡がなかった、
とかっていうメールが入ってると、
プレッシャーでしかたなくって、ただ仕事してるだけなのに、
なんでこういう風に思わせちゃうんだろうっていう・・・。
だんだん、もう、うるせえな、みたいになってきちゃって、
もう、今は恋愛は無理だって。」
スタッフ
「え?自分で絶ったんですか?もう別れようって?」
旬くん
「うん。」
スタッフ
「仕事が好きで?」
旬くん
「だけど、結局今日なんかは、彼女いたらなあ、
癒してくれるんだろうな、みたいな。
ホント、勝手。」
スタッフ
「でも、今は彼女が欲しい?」
旬くん
「今日は。」
スタッフ
「今日は?」
旬くん
「最低。」
(楽屋でパイプ椅子に座りながら携帯をいじっている旬くん)
旬くん
「誰からも連絡ねえな、本当に。
林家いっ平さんから留守電が。」
6月末。舞台とドラマが入り乱れ、本当に時間がなくなってきた。
(花ざかりの君たちへイケメンパラダイス収録風景/東京品川)
1日、2・3時間しか眠れない日が続いた。
つかれきっているのが、傍目にもわかるようになってきた。
59/200日(5月29日東京品川)
(花ざかりの君たちへ-ハイジャンプシーン撮影/茨城県たつのこフィールド)
そんな中、この日はいよいよハイジャンプの撮影。
(メイクさんにドライヤーをかけてもらいながら)
旬くん
「最近、どんどん痩せていくもん。」
スタッフ
「食っても?」
旬くん
「うん。」
スタッフ
「このぐらい忙しいと、
もうあんまり世間のニュースとか気にならないですか、もう?」
旬くん
「一応、でも、時事関係には。
だって、(年金問題で)徳光さん、死んじゃっていることになっているんでしょう?」
スタッフ
「(笑)らしいですね。」
旬くん
「グーパンチだよね。」
小栗は、知れば知るほど、今時珍しく古風な男だ。
世の中のこともちゃんと知っておきたい。
(ハイジャンプ成功シーン)
周りの期待にもしっかり応えたい。
その生真面目さが、小栗をまた仕事に向かわせる。
(堀北さんとのキスシーン)
監督
「カット!OK!」
誰か
「長いキスだなー。」
7月には舞台も幕を開けた。
(舞台お気に召すまま/東京・大阪・静岡・仙台)
仕事を掛け持ちしながら、全国4箇所で51公演。
チケットは売り切れが続出した。
なにが小栗を仕事へと奮い立たせているのか?
その理由を1つ知った。
(撮影現場?のビルへ入るシーン)
珍しく濃いサングラスをかけてやってきた。
(楽屋で)
ひどく目が腫れているのだという。
旬くん
「昨日ちょっと泣いちゃったんですよオレ。」
スタッフ
「そうなの?なんで?」
旬くん
「(事務所の)社長が泣かすから。」
泣いたのはある女性のためだった。
エキストラに過ぎなかった小栗を発掘し、
(元マネージャー細川美由紀さんと旬くんの写真)
育ててくれたマネージャー細川さん。
3年前癌に冒され他界した。
細川さんに今の自分を見せられないことが残念で、
みんなで泣いた。
旬くん
「なんだよ、泣いた顔で来んなよ。」
女性スタッフ
「泣いてないよ。」
旬くん
「もう泣き虫ばっかりいるんですよ、オレらの周り。」
(CMスチール撮影/大阪)
スタッフに恵まれて今がある。
(ドラマ名探偵コナン撮影/茨城県神栖市)
この日小栗はひどく怒っていた。
3ヵ月半をかけてようやく撮影を終えた連続ドラマのスタッフとの打ち上げ。
(週間女性2007年10月9日号の記事)
小栗が怒っていたのは、写真を撮られたことではなく、
そのカメラから逃げ隠れしなければならなかった自分たちのことだった。
旬くん
「オレらの打ち上げの席をさあ、
なんでオレらが逃げ隠れしなきゃいけないんだと思うの。
終わったドラマの打ち上げをみんなで楽しくしてるのをさあ、
撮られるのは困るから逃げてください、隠れてくださいみたいな、
格好悪いじゃないですか。
逃げるから撮りたいんでしょう?
普通にみんな前から出てって、
どうもありがとう!いい打ち上げでした!さよなら!
って言ったら、誰も撮りたくなくなるじゃん。
最後、出るっていうときに、
オレ、表から出るからって言ったら、
みんなにこうやって止められて、
結局裏から出されて。
悔しい、本当に。
なんで胸張っちゃいけないんだろうと思う。」
そして、そんな一本気な男に与えられたのが、
あの大役だった。
75/200日(7月14日東京)
7月あるポスター撮りが密かに行われた。
旬くん
「すごいTバックなんですけど、これ。
ここに名前入れる?」
(ベージュのTバックにバスローブを着ている旬くんの正面の姿に、
役者小栗旬の文字が。チーン。)
ほぼ丸裸。
小栗がこの撮影に臨んだのは、
11月に幕を開ける舞台のためだった。
(カリギュラの台本の映像)
ローマ帝国の皇帝暴君カリギュラの物語。
日本ではほとんど演じられたことがない。
蜷川が小栗のためにと温めていた企画だ。
中身は小栗と同じ24歳のカリギュラの残虐非道の限りをつくして殺されたその生き様を通して、
不条理な人間の本質を描くもの。
この難解な作品がなぜ小栗だったのか?
本人はそれを蜷川から、
人気が先行しがちな自分への宿題として、
よく理解していた。
(雑誌Top Stage取材/埼玉彩の国さいたま芸術劇場)
記者
「もうまさに今の小栗旬にぴったりじゃないですか。
絶大なるカリスマ性。」
旬くん
「そんなことない。」
記者
「だってすごい並んでるんだもん、トークショー。
(夜中)3時とかから並んでるんでしょう?」
旬くん
「もうやめて欲しい、ホントに、ああいうの。
やっぱり、こういう環境で周りにチヤホヤされるようになると、
どっかで調子に乗る自分もいるし、
そうすると、なんかオレ、すげえ態度のでかい嫌なやつになって、
気がついたら役者として終わっているんじゃないかと思うときもある。
本当にそういう運には恵まれているんだなと思う。
その前に燃え尽きなきゃ言いなと思っているんですけどね。」
記者
「大丈夫じゃないですか?」
旬くん
「多分、大丈夫だと思う。」
しかし、その不安はあながち的外れではなかった。
稽古初日は10月8日。
ところが、稽古前のスケジュールは御覧の通りで、
セリフを覚える時間さえままならなかった。
134/200日(9月11日東京)
カリギュラ稽古初日まで1ヶ月を切った。
小栗の様子に少し変化が現れた。
どこか不機嫌。
(楽屋で)
スタッフ
「眠そうだね。」
眠いだけではない。
稽古までの間にスペシャルドラマも入ってきて、
1つの役柄に没頭できない。
苛立ちが募る。
旬くん
「最近、仕事詰めすぎだよ、本当に。
よし、頑張るか。」
”この頃から音楽で自分を盛り上げるのが頻繁になった。”
旬くん
「♪明日は休みだ仕事もない~早起きなんかしなくてもいい~
君と昼間で眠れそう~」
”こうでもしてないと色々な感情が爆発しそうになっていた。”
旬くん
「SMAPだったらなあ。
この間スマスマに行ったんですよ。
SMAPやっぱり緊張しますよね。
ガキの頃から見てたからさ、いざそこに入ったらね、
やっぱ、うわあすげえなって思う。」
(スタジオで)
旬くん
「音楽SMAPでもいいですか?」
そんな小栗が異様な姿で現れるのは、
2週間後のことだった。
(映画クローズZERO完成披露試写会/東京六本木)
それは稽古初日が10日後に迫り、
また映画の完成披露でもある大切な日だった。
小栗が(車から)起きて来ない。
スタッフ
「小栗くん!小栗くん!おはようです。」
149/200日(9月26日東京)
やつれきっていた。
壊れてしまったのかと思えるほどだった。
小栗になにがあったのか?
次回の情熱大陸も、小栗旬!
続けます。
(怒涛の延長戦!)