オープニング
功一アップ:背景は黒
「大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうな。」
*****
戸神
「誰かが入るところでした。」
功一
「誰かって誰だよ。」
*****
泰輔
「信じるのかよ。」
功一
「信じるわけないだろ!
そんな話を鵜呑みにするほどオレたち単純じゃないんですよ!」
*****
戸神
「私は傘を忘れたわけじゃないんだ!
間違いなんです。」
*****
傘の柄の擦り傷に気づき、震える功一。
戸神邸前で。
功一
「柏原さん、ちょっと話があるんですけど。
できれば2人で話したいんですよね。
お時間取らせませんから。」
*****
柏原刑事
「黙ってねえでなんとか言えよ。おーい。
話があるっていうからこんなとこまでついてきてやったんだぞ。」
功一
「事件が解決したら引退するって言ってましたよね。」
柏原刑事
「そのつもりだよ。」
功一
「引退してどうするんだよ。」
柏原刑事
「寂しいもんだよ。
家族もいないし、これといった趣味もないしな。」
功一
「ゴルフは?」
柏原刑事
「もうやめたよ。あれ金かかるんだよ。」
功一
「あの頃やってたでしょ。事件の頃。
かなり熱心にやってたでしょ。
暇があればすぐ素振りしてたでしょ。
あのとき見てたんですよ、屋根の上から。
柄の部分を逆さにして素振りしているところを。
柄に細かい傷がついちゃうでしょうね。
さっきのビニール傘みたいに。」
柏原刑事
「なにが言いたい?」
功一
「もし戸神さんの言うとおり、傘が入れ替わっていたら。
戸神さんが出て行くの泰輔が見てるんです。
ちょうどオレもそのとき家の中に。」
(子供の頃の再現)
功一
「誰も傘には近づけないはずだった。
つまり犯人は被害者の子供たちが帰宅してから拭いた。
そんなことできる人は限られている。」
柏原刑事
「警察官なら可能っていうわけか。それで?」
功一
「こっからは推測です。
犯人は、ミスを犯した。
犯人はそこで考えた。
事件の通報が入ったら、すぐに指紋を消してしまおうと。」
(再現)
功一
「被害者の子供たちの目を盗んで犯人は指紋をふき取った。
ここで犯人はもうひとつミスを犯しました。
傘でゴルフしてるのを見られちゃったんですよ。
癖になっていたのか、気持ちを落ち着かせるためか、
それが14年後に犯行を露呈するとも知れずに。」
柏原刑事
「なんで気づいたとき言わなかった?」
功一
「自分で真実を聞きたかった2人きりで。
だって、オレの勘違いかもしれないし、
そうであって欲しいと思ったから。」
柏原刑事の携帯がなる。
功一
「どうぞ、出てくださいよ。」
警察で、傘の検証が行われているところから。
柏原刑事
「萩村、ひとつ頼みがあるんだけどなあ。」
萩村
「カシさんの机の引き出しですか?じゃあ、のちほど。」
柏原刑事
「東京はビルばっかだな。
やっぱ横須賀の景色が一番だ。
ダメだ普通のことしか言えねえ。」
功一
「あんたが犯人なんだろ。柏原さん。
オレたちの両親を殺したんだろ。
答えろよ!」
柏原刑事
「いつかこういう日が来ると思ってたよ。
14年前君たちを車に乗せて施設に送っていった日から、
自分が追い詰められる日が来るなって。」
功一
「はぐらかすなよ。
なんでだよ、なんで殺したんだよ!柏原さん!」
柏原刑事
「柏原さんって。
簡単だよ。
オレが悪い人間だからだ。
悪くて弱い人間だから。こんなことした。」
功一
「格好つけてるんじゃないよ。
オレたちがどんだけの思いして生きてきたか、あんた知ってんだろ!
大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうなって、
それだけ信じて生きてきたんだよ。
その結果がこれかよ!ふざけんなよ!
なんか言えよ!」
功一
「なんで殺したんだよ。」
柏原刑事
「金だ。」
功一
「金?」
柏原刑事
「オレには金が必要だった。
君の家には200万あった。
しかし、実際には借金はその倍以上だった。
君のお父さんは、刑事だからオレがヤクザに顔がきくと思ったんだ。
オレはお父さんにこう言った。
その200万をオレに預けてくれ、
飲み屋に返済を待ってくれるように交渉してやるって。
で、その金を受け取りにいったんだ。
ちょうどきみたちが星を見に行ってる時間だ。」
(再現)
柏原刑事
「約束通りオレは200万を預かった。
そしてこう切り出したんだ。
この金をオレに貸してくれないかって。」
(再現)
柏原刑事
「そのままオレは金を奪って裏口から出た。
そのときは、傘のことなんか全く頭になかったよ。
あとは君の推測通りだ。」
功一
「許せねえ。
そんな話聞かされて我慢できるかよ!
金のために殺されてさ、そんなんやってられるかよ!
料理の味盗むために殺される方がマシだったよ。
誰でもよかったのか!
オレの親父は1人しかいなかったんだよ。
なんで母ちゃん殺したんだよ。
母ちゃんまで殺す必要なかったじゃないか。
母ちゃん、父ちゃんのこと大好きだったんだよ。
そんなの納得いかねえ。」
拳銃を向ける柏原刑事。
柏原刑事
「もっと早くこうするべきだった。
あの晩でも、君たち3人とここでしゃべった夜でも。
ごめんな功一。
オレみたいな人間になるなよ。」
銃口を喉に向ける柏原刑事。
功一
「ふざけんな!」
もみ合う2人。
銃声!
拳銃を持ってたちすくむ功一、倒れている柏原刑事のところへ、
萩村、泰助、静奈が到着。
泰輔
「兄貴。」
功一
「来るな。」
萩村
「功一くん。」
功一
「オレがやる。
捕まるのはオレ1人で充分だ。
そこで見てろ。」
銃口を向ける功一。
柏原刑事
「よこせ。
こんなにつまらない人間でもな、殺したら人生終わるぞ。」
功一
「犯人探して殺してやるって言っただろ。」
泰輔
「だったらオレがやるよ。」
功一
「オレがやるよ。」
泰輔
「オレらの人生半分終わってるんだよ。
オレたち死んでるんだよ。」
柏原刑事
「助け合って生きていかなきゃ。」
静奈
「あんたになんか言われたくないよ。
今までだって、助け合って生きてきた。
あんたのせいで助け合ってきたんだよ。
なんでそんなこともわかんないの!」
功一
「教えてくれよ。死んだ後、近づいてあんたなにがしたかったんだよ?」
柏原刑事
「いたかったんだ。
オレは君たちと一緒にいたかったんだ。
それだけだ。」
功一
「あんたさ、泣いたのかよ?
息子が死んだとき、あんた泣いたのかよ。
オレらの両親殺してそこまで守りたかった息子死んだとき、
泣いたのかよ。」
柏原刑事
「泣いたよ。」
功一
「だったらオレらの気持ちわかるだろ!
なんであんたなんだよ!
頑張って生きてきてせっかく信用できる大人みつかったと思ったのに、
なんであんたなんだよ。」
柏原刑事
「功一くん、泰輔くん、静奈ちゃん、本当にすまないことをした。」
土下座
銃口を下ろす功一。
静奈
「おにい。」
流星が流れる空
静奈
「しし座流星群。」
泰輔
「ふざけんなよ。なんで今なんだよ。」
静奈
「ホントだよ。やっと見れたのに嬉しくない。」
泰輔
「オレたちっていつもこうだよな。」
功一
「ずっと願ってたのが叶わなかったのに、
こんなときに叶うなんてさ。
(銃口向けて)あんたには、生きてもらう。
生きて、罪償って、オレたちがこの先どうやって生きていくか見続けてもらう。
生きて遺族が泣いたり笑ったりするのを見てもらう。
死んで終わりなんて虫が良すぎる。
死ぬよりつらくても、ただ生きてもらう。
いいだろう?」
*****
スタジャン着て歩くニノとニュースをが流れる街頭ビジョン。
犯行告白と遺族に対する謝罪の手紙。
功一
「すっきりしないですね。
すっきりする日なんて来ないでしょ。」
*****
功一と泰輔@公園
功一
「もう詐欺はやんないよ。」
泰輔
「オレ自首しようと思うんだよね。
かわいそうな顔すんなよ。」
功一
「今のはかわいそうって顔じゃないよ。
もう遺族じゃないよ、おまえ。
だけど、自首するならおまえじゃなくて、オレが行く。」
泰輔
「兄貴は顔見られてないんだし。」
功一
「オレが納得すると思うか?
問題は、しーだ。
あいつだけはオレたちが守ってやんないと。」
泰輔
「うん。」
*****
行成
「まいったなあ。
詐欺を働くのが目的だったなんて。
彼女のことを今でも好きです。
血のつながらない妹を愛するなんてすごいと思うし。
その代わりが僕に務まるかどうか。
わかりました。やってみましょう。
ただし、条件があります。
条件?
あるものを売っていただきたいんです。」
*****
”妄想係長高山久伸 年末スペシャル”
*****
詐欺したカモに返済する功一と泰輔。
*****
戸神亭開店前日に招待された静奈。
行成
「僕はあなたが必要です、今も将来も。
あなたは私に嘘をついた、身分を偽った。
有明静奈さんをゼロからしることになる。
むしろ得したと思ってる。」
指輪を差し出す行成。
静奈
「どうして?」
行成
「これをあなたに渡すのが僕の役目だったんでしょ。
僕もあなたたちと絆で結ばれていたいんです。」
*****
”幸福の黄色いポストイット”
サギさん。
アクセルには2年の実刑判決。
垂れ目の濡れセンベイには、執行猶予。
泰輔
「眉なし!」
サギ
「眉なし・・・。悔しい、たしかに眉は薄いけど。」
出所した功一。
静奈への手紙を朗読する功一。
”入口に目印を。なんでもいい、ポストイットでも。”
アリアケにお札でデコレーション!
サギ
「アクセル、おかえり!」
功一
「おまえかよ。」
♪Beautiful days
エンディング
アリアケでハヤシライスを作る3人。
コック姿の功一!
行成
「ハヤシライス。」
功一
「終わっちゃいましたね(笑)。」
***************
第1回 東野圭吾×宮藤官九郎!涙の№1ミステリー感動大作 21.2%
第2回 傘と似顔絵と謎の女-17.3%
第3回 親の秘密とハヤシの王子様-15.0%
第4回 真犯人と繋がった記憶-15.6%
第5回 仇の息子と盗まれた味-15.1%
第6回 本当の兄妹じゃない-14.8%
第7回 妹は仇の息子に惚れてるよ-14.5%
第8回 妹の正体と追いつめられた真犯人-11.5%
第9回 時効当日最後の告白-15.4%
最終回 犯人はお前だ!3兄妹の運命は・・・涙と感動の最終回!-22.6%
功一アップ:背景は黒
「大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうな。」
*****
戸神
「誰かが入るところでした。」
功一
「誰かって誰だよ。」
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泰輔
「信じるのかよ。」
功一
「信じるわけないだろ!
そんな話を鵜呑みにするほどオレたち単純じゃないんですよ!」
*****
戸神
「私は傘を忘れたわけじゃないんだ!
間違いなんです。」
*****
傘の柄の擦り傷に気づき、震える功一。
戸神邸前で。
功一
「柏原さん、ちょっと話があるんですけど。
できれば2人で話したいんですよね。
お時間取らせませんから。」
*****
柏原刑事
「黙ってねえでなんとか言えよ。おーい。
話があるっていうからこんなとこまでついてきてやったんだぞ。」
功一
「事件が解決したら引退するって言ってましたよね。」
柏原刑事
「そのつもりだよ。」
功一
「引退してどうするんだよ。」
柏原刑事
「寂しいもんだよ。
家族もいないし、これといった趣味もないしな。」
功一
「ゴルフは?」
柏原刑事
「もうやめたよ。あれ金かかるんだよ。」
功一
「あの頃やってたでしょ。事件の頃。
かなり熱心にやってたでしょ。
暇があればすぐ素振りしてたでしょ。
あのとき見てたんですよ、屋根の上から。
柄の部分を逆さにして素振りしているところを。
柄に細かい傷がついちゃうでしょうね。
さっきのビニール傘みたいに。」
柏原刑事
「なにが言いたい?」
功一
「もし戸神さんの言うとおり、傘が入れ替わっていたら。
戸神さんが出て行くの泰輔が見てるんです。
ちょうどオレもそのとき家の中に。」
(子供の頃の再現)
功一
「誰も傘には近づけないはずだった。
つまり犯人は被害者の子供たちが帰宅してから拭いた。
そんなことできる人は限られている。」
柏原刑事
「警察官なら可能っていうわけか。それで?」
功一
「こっからは推測です。
犯人は、ミスを犯した。
犯人はそこで考えた。
事件の通報が入ったら、すぐに指紋を消してしまおうと。」
(再現)
功一
「被害者の子供たちの目を盗んで犯人は指紋をふき取った。
ここで犯人はもうひとつミスを犯しました。
傘でゴルフしてるのを見られちゃったんですよ。
癖になっていたのか、気持ちを落ち着かせるためか、
それが14年後に犯行を露呈するとも知れずに。」
柏原刑事
「なんで気づいたとき言わなかった?」
功一
「自分で真実を聞きたかった2人きりで。
だって、オレの勘違いかもしれないし、
そうであって欲しいと思ったから。」
柏原刑事の携帯がなる。
功一
「どうぞ、出てくださいよ。」
警察で、傘の検証が行われているところから。
柏原刑事
「萩村、ひとつ頼みがあるんだけどなあ。」
萩村
「カシさんの机の引き出しですか?じゃあ、のちほど。」
柏原刑事
「東京はビルばっかだな。
やっぱ横須賀の景色が一番だ。
ダメだ普通のことしか言えねえ。」
功一
「あんたが犯人なんだろ。柏原さん。
オレたちの両親を殺したんだろ。
答えろよ!」
柏原刑事
「いつかこういう日が来ると思ってたよ。
14年前君たちを車に乗せて施設に送っていった日から、
自分が追い詰められる日が来るなって。」
功一
「はぐらかすなよ。
なんでだよ、なんで殺したんだよ!柏原さん!」
柏原刑事
「柏原さんって。
簡単だよ。
オレが悪い人間だからだ。
悪くて弱い人間だから。こんなことした。」
功一
「格好つけてるんじゃないよ。
オレたちがどんだけの思いして生きてきたか、あんた知ってんだろ!
大人になったら犯人探してさ、3人でぶっ殺そうなって、
それだけ信じて生きてきたんだよ。
その結果がこれかよ!ふざけんなよ!
なんか言えよ!」
功一
「なんで殺したんだよ。」
柏原刑事
「金だ。」
功一
「金?」
柏原刑事
「オレには金が必要だった。
君の家には200万あった。
しかし、実際には借金はその倍以上だった。
君のお父さんは、刑事だからオレがヤクザに顔がきくと思ったんだ。
オレはお父さんにこう言った。
その200万をオレに預けてくれ、
飲み屋に返済を待ってくれるように交渉してやるって。
で、その金を受け取りにいったんだ。
ちょうどきみたちが星を見に行ってる時間だ。」
(再現)
柏原刑事
「約束通りオレは200万を預かった。
そしてこう切り出したんだ。
この金をオレに貸してくれないかって。」
(再現)
柏原刑事
「そのままオレは金を奪って裏口から出た。
そのときは、傘のことなんか全く頭になかったよ。
あとは君の推測通りだ。」
功一
「許せねえ。
そんな話聞かされて我慢できるかよ!
金のために殺されてさ、そんなんやってられるかよ!
料理の味盗むために殺される方がマシだったよ。
誰でもよかったのか!
オレの親父は1人しかいなかったんだよ。
なんで母ちゃん殺したんだよ。
母ちゃんまで殺す必要なかったじゃないか。
母ちゃん、父ちゃんのこと大好きだったんだよ。
そんなの納得いかねえ。」
拳銃を向ける柏原刑事。
柏原刑事
「もっと早くこうするべきだった。
あの晩でも、君たち3人とここでしゃべった夜でも。
ごめんな功一。
オレみたいな人間になるなよ。」
銃口を喉に向ける柏原刑事。
功一
「ふざけんな!」
もみ合う2人。
銃声!
拳銃を持ってたちすくむ功一、倒れている柏原刑事のところへ、
萩村、泰助、静奈が到着。
泰輔
「兄貴。」
功一
「来るな。」
萩村
「功一くん。」
功一
「オレがやる。
捕まるのはオレ1人で充分だ。
そこで見てろ。」
銃口を向ける功一。
柏原刑事
「よこせ。
こんなにつまらない人間でもな、殺したら人生終わるぞ。」
功一
「犯人探して殺してやるって言っただろ。」
泰輔
「だったらオレがやるよ。」
功一
「オレがやるよ。」
泰輔
「オレらの人生半分終わってるんだよ。
オレたち死んでるんだよ。」
柏原刑事
「助け合って生きていかなきゃ。」
静奈
「あんたになんか言われたくないよ。
今までだって、助け合って生きてきた。
あんたのせいで助け合ってきたんだよ。
なんでそんなこともわかんないの!」
功一
「教えてくれよ。死んだ後、近づいてあんたなにがしたかったんだよ?」
柏原刑事
「いたかったんだ。
オレは君たちと一緒にいたかったんだ。
それだけだ。」
功一
「あんたさ、泣いたのかよ?
息子が死んだとき、あんた泣いたのかよ。
オレらの両親殺してそこまで守りたかった息子死んだとき、
泣いたのかよ。」
柏原刑事
「泣いたよ。」
功一
「だったらオレらの気持ちわかるだろ!
なんであんたなんだよ!
頑張って生きてきてせっかく信用できる大人みつかったと思ったのに、
なんであんたなんだよ。」
柏原刑事
「功一くん、泰輔くん、静奈ちゃん、本当にすまないことをした。」
土下座
銃口を下ろす功一。
静奈
「おにい。」
流星が流れる空
静奈
「しし座流星群。」
泰輔
「ふざけんなよ。なんで今なんだよ。」
静奈
「ホントだよ。やっと見れたのに嬉しくない。」
泰輔
「オレたちっていつもこうだよな。」
功一
「ずっと願ってたのが叶わなかったのに、
こんなときに叶うなんてさ。
(銃口向けて)あんたには、生きてもらう。
生きて、罪償って、オレたちがこの先どうやって生きていくか見続けてもらう。
生きて遺族が泣いたり笑ったりするのを見てもらう。
死んで終わりなんて虫が良すぎる。
死ぬよりつらくても、ただ生きてもらう。
いいだろう?」
*****
スタジャン着て歩くニノとニュースをが流れる街頭ビジョン。
犯行告白と遺族に対する謝罪の手紙。
功一
「すっきりしないですね。
すっきりする日なんて来ないでしょ。」
*****
功一と泰輔@公園
功一
「もう詐欺はやんないよ。」
泰輔
「オレ自首しようと思うんだよね。
かわいそうな顔すんなよ。」
功一
「今のはかわいそうって顔じゃないよ。
もう遺族じゃないよ、おまえ。
だけど、自首するならおまえじゃなくて、オレが行く。」
泰輔
「兄貴は顔見られてないんだし。」
功一
「オレが納得すると思うか?
問題は、しーだ。
あいつだけはオレたちが守ってやんないと。」
泰輔
「うん。」
*****
行成
「まいったなあ。
詐欺を働くのが目的だったなんて。
彼女のことを今でも好きです。
血のつながらない妹を愛するなんてすごいと思うし。
その代わりが僕に務まるかどうか。
わかりました。やってみましょう。
ただし、条件があります。
条件?
あるものを売っていただきたいんです。」
*****
”妄想係長高山久伸 年末スペシャル”
*****
詐欺したカモに返済する功一と泰輔。
*****
戸神亭開店前日に招待された静奈。
行成
「僕はあなたが必要です、今も将来も。
あなたは私に嘘をついた、身分を偽った。
有明静奈さんをゼロからしることになる。
むしろ得したと思ってる。」
指輪を差し出す行成。
静奈
「どうして?」
行成
「これをあなたに渡すのが僕の役目だったんでしょ。
僕もあなたたちと絆で結ばれていたいんです。」
*****
”幸福の黄色いポストイット”
サギさん。
アクセルには2年の実刑判決。
垂れ目の濡れセンベイには、執行猶予。
泰輔
「眉なし!」
サギ
「眉なし・・・。悔しい、たしかに眉は薄いけど。」
出所した功一。
静奈への手紙を朗読する功一。
”入口に目印を。なんでもいい、ポストイットでも。”
アリアケにお札でデコレーション!
サギ
「アクセル、おかえり!」
功一
「おまえかよ。」
♪Beautiful days
エンディング
アリアケでハヤシライスを作る3人。
コック姿の功一!
行成
「ハヤシライス。」
功一
「終わっちゃいましたね(笑)。」
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第1回 東野圭吾×宮藤官九郎!涙の№1ミステリー感動大作 21.2%
第2回 傘と似顔絵と謎の女-17.3%
第3回 親の秘密とハヤシの王子様-15.0%
第4回 真犯人と繋がった記憶-15.6%
第5回 仇の息子と盗まれた味-15.1%
第6回 本当の兄妹じゃない-14.8%
第7回 妹は仇の息子に惚れてるよ-14.5%
第8回 妹の正体と追いつめられた真犯人-11.5%
第9回 時効当日最後の告白-15.4%
最終回 犯人はお前だ!3兄妹の運命は・・・涙と感動の最終回!-22.6%