北のパラダイス

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黒千石大豆(くろせんごくだいず)

2013年03月07日 | グルメ


黒千石大豆(通称:黒千石)は黒豆の一種で、昔は北海道十勝地方の緑肥大豆として適当であるため北海道の暫定的限定有料品種とされていたそうです。
栄養価が高く、かつては軍馬の飼料にもされていたという黒千石ですが、収穫までに時間がかかり栽培が難しいことから、1970年代以降はほとんど生産されていなかったそうです。

しかし、2001年に「北海道の農業を復興させたい」「幻の黒豆・黒千石を蘇えらせたい」と願う人々の尽力により、30年以上前に保存していたわずか50粒ほどの黒千石を発芽させて栽培を復活をさせ、その後少しづつ生産者を増やしていったそうです。
現在では、北竜町黒千石事業組合を中心に年間300トン以上を収穫するまでになりました。

この黒千石、栄養価的には優れ物で、他の大豆に比べて脂質やナトリウム含量が多く、抗酸化成分であるアントアシニンやポリフェノールも多く含まれています。
特筆すべき事は、リンパ球を刺激してガンへの免疫力高める働きのある「インターフェロンγ(ガンマ)」を生み出すように促す物質が含まれていることで、2008年6月に北海道大学の研究によって明らかにされました。

ところで、2~3年前に十勝管内本別町の十勝豆工房「岡女堂本家」に寄った時に、小さなボトルに入った素焼豆「黒千石大豆」を買って食べてみました。
同時に、普通の黒豆の素焼豆ボトルも買って食べ比べてみましたが、味は歴然で、黒千石のほうが断然美味しかったですね。粒は小さいのにコクがあり深みのある味わいでした。

弊社の「宮の森アイス」には黒千石の焙煎チップを混ぜ合わせていますが、美味しい黒千石をさらに焙煎してチップ状にしてありますので、いっそう味わい深く食べやすくなっています。
「宮の森アイス」は、まずお口の中でホエー入りアイスをゆっくり溶かしてから残った黒千石を歯で砕いて味わって戴く、というのがもっとも美味しい食べ方です。
チップ状の黒千石は、硬すぎず、柔らかすぎず、私はちょうど良い硬さだなと思っています。