4年半前に購入したトレックのデュアルスポーツバイク(クロスバイク)を売却することにした。 当初、購入する時には、バイク(400ccのアメリカンタイプのバイク)を売却して、自転車に転向するつもりで購入したのだ。
購入時は当然だけど、意欲満々で、片道50Kmを超える場所まででも走っていたけど、それも本当に1年程度で、その後はお遍路で片道20Km程度がやっとである。 さらに、再びバイクを購入。 これはやはり遠方のお寺に行くには、どうしてもバイクじゃないと無理だと実感したからだ。
そして、体力維持のために時折は乗っていたけど、ここ1年以上は乗っていない。 バイクと自転車を同時に乗るのはやはり無理があり、時間的な余裕はそんなに無いのである。
さらに、バイクも売却して、今はギターオンリーの時間を過ごしている。
自転車は自分の部屋で大切に保管している物で、今でも4年半の時間を感じることが無い程に綺麗な状態を維持している。
しかし、それでも乗らないで部屋に飾っているだけの自転車は意味がない。
ショップなどでディスプレーとして展示するなら別だけど、そうでないなら、場所だけ取るような無用な代物と変わり果てている。
もちろん、丁寧に保管してきたので、愛着もあるし、購入時の価格に比較すると、売却価格のあまりにも低い買い取り価格にはちょっと納得できないことも確かだ。 がしかしである。 このまま部屋に放置している事も意味がない。
さらに、場所の問題もあるし、この先、再び乗ることもないなら、今回、新しいギターを購入した機会に手放すことを決断してのである。
今日の夕方には買い取り業者が訪れるので、その時に予定していた価格なら、即、売却しようと決めている。
その費用で、ギターの椅子と譜面台を購入しようと思って居る。
そのギターは、やはり想像以上に難しい。 ギターは手頃に始める楽器としては誰もが経験した楽器としては1位になるぐらいの楽器だ。
しかし、実際にはそのほとんどの人は断念するか、時間的な余裕がないという理由もあり、なかなか長く弾き続けることが出来ていない。
実際に、単なる弾き語り程度ならアコギでジャラジャラ鳴らす程度の技術ならそれほど難しいことも無い。
しかし、本格的にクラシックやソロギターとなると、やはりかなりハードルは高いのである。
しかし、これほど音色が魅力的な楽器もないし、弾き方やギターの材質や製作者や弦などの組み合わせを考えると、無類の音を奏でる事は可能なぐらいに、とても魅力が多い楽器でもある。
もちろん、それだけに弾き熟すにはそれなりに相当な時間を要する。
さらに、手の大きさや、爪などの形など、かなりシビアな要素がある。
ギターそのものの作りだけではなく、弾く人の個性は勿論、その技術的な技巧は当然だが、音楽的な感性も曲を奏でるためには必要な重要な物だ。
意外と簡単に見える演奏も、かなりの練習を要するし、完璧に弾けるには、相当量の練習は絶対的に必要となる。
そうした意味でも、ギターを長く続けるには忍耐力は勿論だけど、それ以上にギターそのものが好きだと言う事が何よりも大切な事だろう。
この音が好きではない人はそもそもギターを弾こうとは思って居ないだろうけど、ギターそのものの音に魅力を感じる感性を持ち続ける事が出来る人は、それほどギターを継続して続けることは難しいことでは無いだろう。
この歳になって、ようやく、私はそのギターの魅力を再認識することが出来た。 そして、やはりギターを弾くことが好きだし、その音が好きで、曲自体も他の音楽よりも、ギター向きの音楽がとても好きだと実感することが出来た。 ポピュラー曲もギター向けにアレンジしている曲などもとても好きである。 こうして、いよいよギターを再開する事がこの先の私の人生の生き甲斐となる物であると確信することが出来た。
そうして、バイクを売却、今度は自転車も売却、部屋のレイアウトも変更して、ギターを気持ちよく弾けるようにスペースを確保して、本格的にギターに専念しようと決めたのだ。
今はまだまだ初心者レベルを抜け出すことが出来ない。
それでも、難しいと言いながら、ギターを弾いている時間はやはり楽しい。
時間を忘れて、弾き続ける事が出来ると言うことは、やはりギターが楽しいのだろう。
やはり、楽しい事を実感することが出来ない物を継続するには難しい。
これで、ギターに専念する為により一層の意思を持てる気がする。
他の物から離れて、ギターを唯一の私のライフワークとすることは、今回購入したギターに対しても、真摯に向き合うためにも、今回は自転車を売却することで自分の意思を固めるための良い決断となるだろう。