次の部長が見つからない

伊那分団第１部は、伊那市消防団の最右翼。
昔の第１分団第１部です。
「集まれ！」の号令がかかると、第１部長の私が基準になります。
だから、一番重要なポジションと言えるのかも知れません。
まあ、私みたいな素人が本当は部長になってはいけないのです。
私もあと４ヵ月半でお役ご免となりますが、思い起こせば２年前。
伊那分団第１部は、御園・山寺・坂下地区が輪番制で部長を出しています。
私は坂下在住。
当時、翌年４月からの部長選出の件で、坂下は揉めていたのです。
確約を貰っていた部長候補者が、なんと市役所職員ということもあり、消防団の本部長（事務方トップ）に任命されてしまったのです。
続いて、２番目の候補者ですが、父親が翌年の区長ということで、自営業のため家族で役職２人は無理…で断り。
それから色んな人を当たったみたいですが、地元の人は消防団部長の大変さを知っていますからね。
みんな断られたみたいです。
そして、私の所に来たのです。
ずっと東京にいたので、消防団の組織・活動自体良く分かりませんでした。
「部長はただ立っていればいい、後は全部団員がやってくれる」
その言葉を信じてしまいました。
「そんな象徴みたいな役職ならやりましょう！」
と引き受けてしまったのです。
それが間違いのもと。
“回れ右”の所作も分からず、春季訓練は地獄でした…。
各地区の区長は自分の区だけを見ていれば良いわけですが、部長は３地区を常に見ていなければなりません。
訓練・行事・会議・防火指導・巡視・火災出動・水防出動・人捜し・団員勧誘・消火器販売・独居老人宅訪問…。
凄い忙しさです。
こんなの消防団を知っている人だったら、絶対引き受けませんよね。
私の無知と親父が亡くなっていたので、アドバイスしてくれる人もいませんでした。

それが２年後、今度は御園で同じような事が起こっています。
なぜか、私も毎回勧誘に呼ばれて、区長たちと一緒に歩いています。
私みたいな無知な人間は、今のところいないようです。
さて、部長探しはどうなる事でしょうか…。
一応、１１月末が最初の締め切りです。