鈴木有機農園

鈴木有機農園の代表、鈴木英俊のブログです。

水稲モチと絆に流し込み準備  追肥で想うこと

2021-07-20 15:47:11 | 日記

こんばんは  鈴木有機農園です。

 


 飼料米を除いて今日準備している所に流し込めば穂肥えは終わりです。出穂して花が咲いた後に養分が足りないときはまた流し込みします。そのときにやるのは「実肥え」と言います。40年前若い頃は追肥を5回も・・・動粉のタンクに20kgの化学肥料を入れて、背負って田圃に追肥をする重労働でした。稲作人生の中で10aあたり780kg超えたのが化学肥料栽培での栽培記録です。昭和50年は今年のような日照りの年で12俵720kgで、数年後に最高記録の780kg越えでした。平成5年に冷夏で大冷害、周りでは10aあたり90kgとか120kgで特にササニシキが皆無のところが有って、次の年からササニシキは姿を消しました。生育の遅れを取り戻そうと追肥した農家は大被害を被ったのです。何もしなかった私は1割減程度の被害で済みました。見守って耐えてやるのも技術の一つと、米を作ると言ったおごりが冷害減収を大きくしたのです。人間は米を作れない、稲が子孫を残そうとする生命力にほんのちょっと手助けするのが農業の在り方と気付かされた平成5年でした。生命力の強い作物を作るために抗酸化作用の有る肥料を作り始めたのも、ササニシキは 化学肥料栽培で弱くなる事の探求に繫がりました。大冷害の翌年から手作り肥料を作り始め、平成10年から完全に化学肥料を止めました。私は災害や障害があると燃えるタイプのようです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする