従妹は元気でなにより

昨年乳がん手術で片方の乳房を切除した従妹から電話があった。

「そら豆食べる？」唐突でつっけんどんな会話が許せる私なのでそういう会話が成立するが

兄に対して同じ電話をすると散々な評価をされてしまう。

「要件を先に言え！」的な厳しい対応では従妹との会話は成り立たないのです。

「おぉっ！そら豆は好きでよく食べるんだよ～」と応じてから

「房総に住む友達が作った新鮮なそら豆だよ」と話が進むのだ。

間もなく抗がん剤治療が終了して放射線治療が始まるそう。

全身の毛が抜けて手の爪が波打ち真っ黒に変色して指先の皮膚がボロボロになっているのに

新宿のゴールデン街でゲイと飲み歩いたとか彼女は平気。

抗がん剤の副作用でうつ状態になるがん患者は多いのに。

何処までも前向きでくよくよしないのが彼女流。

「今度、千倉町でクジラの解体を見るけど興味ある？」

「貴重な体験になるだろうから行こうかなぁ～」

それにしても変な会話(笑)