英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

ペラペラなんて幻想

2014-04-22 08:57:26 | 英語力UP

This Flight Attendant Made Her Passengers Laugh So Hard!
Her Safety Speech is HILARIOUS!

FaceBookでファンの1人にしてもらっている
映画『小さな村の小さなダンサー』'Mao's last dancer'の
Chi Caoさんからshareした動画です。

彼はイギリスロイヤルバレエに所属するトップダンサー。
なのでもうこれくらいのリスニングは当然聞き取れるんでしょうね。

あぁぁ~、それなのに私は10回聴いてもわかんない。
ところどころ、今年のゴールデンウィークみたいに
飛び石でしか意味がとれない。
だから「笑えない」→「孤立感」。
寂しぃ~~。
何がおかしいんや!!とふてくされることに(汗)。

こんなレベルなのだけど、
私が英語に長年携わっていることがわかると
知らない人は、
「ペラペラなんでしょう?」とか、
「これ全部英語に訳してみて」とか
妙なムチャぶりをしてきたりするんですよね(ため息)。

そんなんムリ!
こういう現地での超高速スピーチが当たり前に聞けて
笑えるようになったらようやくそのレベルじゃないのかな。

実際にネイティブじゃないもんは、
同じくらいに話せるようになりたい、とかいう夢は幻想だと思った方がいい。
それはムリ、ムリ。
私は早々に諦めました。

発音も通じればいい。
単語のチョイスも変だろうが、日本でずっと生きて死ぬまで暮らすんだから
「何が悪いんじゃ。そっちが日本語話さんかい。」
と云いきってしまえば、それですむことじゃないっすか?

一番大切なことは、「あなたにこれを伝えたい」という気持ちじゃないのかな?
そして目線を向けること。
真摯に相手と感情のキャッチボールをしたいなら、
言葉の巧拙はもっと後のことになると思う。

最近、DHC英日メディカル全6冊の4冊で血液を学んでいますが、
こういう学びをしていると、どんどん英語から遠ざかっているような
一抹の寂しさを覚える時があるのです。
自分の決定が正しいのかどうか。

もちろん正しいかどうかは自分次第だと思うのだけど、
英語の実力より日本語の上達を優先しなくちゃいけないことの
覚悟を迫られているように思えてくるから。
つまり人間力で相手と対峙することのほうがずっと重要だったりする。

そこから何度も忘れないように思い返すことがある。
大きな目標と小さな目標のこと。

大きな目標は大義名分と言い換えてもいいかな。
私のすることが、多少なりとも世の中のために役立つかもしれないという思い。
もう一つが少しばかりお金を稼いで社会の仕組みの中で自分の意義を感じられること。

この大小の目標がバランスよく動くと迷いなく
前に進めそう。

すこし話がずれるのですが、
遅読者の面目躍如の私はやっとamazon経由で買った
最相葉月著『セラピスト』を読了。
3週間ほどかかってしまった(涙)。

県内の他館から借り受けるつもりで図書館に予約したものの
3カ月待ちとかの盛況ぶり。
仕方なく自腹で買ったのです。
しかし思ったより骨太の内容で寝しなにチビチビ読み進めたら
無茶苦茶時間がかかってしまった。

驚くのは、彼女が神経症の一種、軽度躁鬱病の持ち主だということ。
自分の既往歴から、セラピストがどのようにクライエントと共同して
心の病と取り組むのかルポしたかったのだとか。

最近の傾向は、自我が弱く、自分の心の中の問題を具体化できないほど
病理が深いクライエントが多くなっていることだとか。

神戸にある甲南大学という有名校があるのだけど、
ユング心理で有名な山中康弘氏の門下生の1人がここで学生カウンセラーをなさっている。
そこへ不登校気味の学生が訪れ、自分のどこに問題があるのか
一緒に話し合うのだが、長期間カウンセリングをしても
結局当初の「もやもや感」は晴れずじまいに終わることが多くなってきたとか。

この事実は衝動的な通り魔事件の発端になりやすい
怖いものがあるように思ったりする。

自分より弱い小学生を襲ったりする犯人の動機が
「イライラしていたから」というように、
簡単にスカッとすれば、関係のない他人をいくら傷つけても
自分さえよければいいという図式になるのと同じだと思う。

考える力が落ちている。
自分に戻せない。

だから河合隼雄氏が提唱して根付かせてきた「箱庭療法」も
徐々に廃れてきている。
というのも、時間がかかりすぎるから。

早くできて早く目に見える結果が欲しい。
お金を出すからそれに見合う結果(事実)が一刻も早く欲しい。
待つなんて愚かだと言わんばかりなのですよね。

世の中がどんどんそちらへ移行しているから
誰もがじっくり腰を据えて待てない風潮になってるんだろうか。
待つことってすんごく大切なのに、です。

子どもにまつわる要素で
大人が一番嫌うのもこの「待つ」こと。

子育てもそうだけど、10年ぐらいのスパンで
親やまわりの大人がドンと腰をすえて子どもの未来を考えてやれば
子ども時代に本人が自分で考えて決める癖をつけるようにできるはず。
育ちの遅い早いってのは絶対に個人差があるんだから。

大人になってしまってからの人生が
一生のうちほとんどなんだもの。
見かけは大人でも、自己中心的に動く大人のような幼児が多くなると
社会が荒れるように思います。

どうも英語学習者としては、こんな風にあれこれ考えたい人なので
きっと英語力は読む力以外は落ちていくしかないのだろうと思う。
でも職人になると決めた以上、そこに向かって地道にまい進していくしかないなぁ。
ま、ぼちぼち頑張りましょうか。