英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

一歩ずつ前へ前へ

2013-03-30 11:39:40 | TIME reading
実姉のことで暗くなっても仕方ないって思いながら暮らしています。
人生初、目の前が真っ暗とはこのことか、と思いましたが、
真っ暗じゃなくて、「無彩色」になる感覚でした。
自分の命を賭けて闘うということの意味がどういうものか。
私はやっとわかったように思います。

同じ時期に私よりずっと優秀なスコアで1級を取得なさったYoshikoさんのブログから
この抜粋の転載の許可をいただきました:

「わたしは1秒1秒を楽しむつもりです。
そして、楽しんでいる間は、そのことを意識していようと思います。
たいていの人たちは、生きているのではなく、
ただ競争をしているだけ。

はるかかなたの地平線にある決勝点にたどりつこうと一生懸命です。
そして、そこに行くことに熱中するあまり、
息がきれ、あえいでしまって、自分たちがいま通過しいる、
美しく静かな田園風景も目に入らないのです。

そして、そのあげくに知ることは、もう自分たちは年老いて、疲れ果てていて、
決勝点に着いても着かなくても、結局、何の違いもない、ということ。

わたしは、たとえ大作家になれなくても、道草をして、小さなしあわせ
をたくさん積み上げることに決めました。」

A・J・ウェブスター『あしながおじさん』より

とても示唆に富んだ文章だなぁと心にしみじみ染み入りました。

ウェブスターの人生の真の幸せとは?という命題への追求が
彼の作品を時代の淘汰に負けずに、
名作として後世に読みつがれていく一因だと思います。

人間って欲の塊だなぁ、と常日頃思っています。
私がうまくつきあえない人のタイプが自分の考えを押し付ける人です。
誤解を承知で言うなら、私の姉は第一子の長女として
このタイプの人間だといえると思う。
平等にたとうとするとぴしゃりとはね付けられてきたなぁ、と
まるで娘と同等の妹の私は思い返します。

でも、生まれ順って日本では人間の性格形成に多大な影響があると思います。
長年培われた日本の風土と文化のなせるものでしょう。
習俗ともいいますね。

欲や快の感情は良いものとするアメリカの文化は、
日本人とはちょっと趣が異なるのではと感じています。

その最たるものが、時宜を得た今週号のTIME'How to cure cancer'

姉に少しでも希望を持てるような内容がないだろうか。
この一念で一字一句読みました。
こんなに真剣に英文から情報を読み取ろうとしたのは
1級の1次試験以来だなぁ。
でもこういうのが本当の読解力になっていくのだろう。
「必死に取り組む」、これが最終的な手段になると思う。

今回の「ガン特集」で興味深いのは、ハリウッド方式のがん治療法解明レース。
何人かの著名なハリウッド関係の映画人がガンに倒れてきた。
2011年に亡くなったLaura Ziskinは映画『スパイダーマン』の敏腕プロディーサーだった女性。
こういった映画関係者が大金を出し合って作った団体が、
'Stand Up to Cancer',SU2C。

映画の作製手段と同じく、どうやってヒットする映画を作るのか。
MITの教授であり、分子生物学分野のノーベル賞受賞者でもある
Philip Sharpが議長となって、3年以内という期限つきで
最初に治療法を解明した組織および団体に膨大な報奨金を出すのだそうな。

内容は・・・・。
まぁ、アメリカ的です!
お金の力でそれぞれに個々の名誉や秘密保持をしてきた団体が
縦横の障壁をとっぱらってしまい、必死に解決策を探り始めています。
あともう少しかもしれない。
日本でもips細胞の技術が革命的に進んでいるので
あっと驚くような打開策がもたらされるかもしれない。
絶対に希望を捨てないようにします。

自分が一番辛かった時に親身に助けてくれた人が
心身ともに弱り、助けを求めている。
その災難は誰にでもいつおこるかわからないわけです。
たとえ可能性や望みがわずかでも、安易に「○×にかかれば助からない」という
自分だけは大丈夫、勝ち組だ、というような言葉は絶対に聞きたくありません。
今日最終回だったNHKドラマ『純と愛』の中で、
主人公の待田純のセリフに、
「神様がいても、神様にはもう頼らない。奇跡は人間がおこすのだから。」
と彼女が語っていました。

姉ともいっしょに温泉や名古屋の街へ靴を買いにいこうと
話しています。


最後に、とうとう買いましたiPad。
まだ使い方がぎこちないのだけど
retinaにしたので、なんてキレイ!
これで実務翻訳のgoogle操作もきびきび行えそうです。
すこしずつ「前に前に」向かって歩いていきます。




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4 コメント

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なんとも言えない気分ですね (sylphide1832)
2013-03-31 22:58:31
マダムへ

私は今回のことでとてもよくわかったことがあります。
それはね、「誰にでも災いが突然やってくるんだ」ということです。

マダムが僕ちゃんがいても、それだけ前向きに生活を一つ一つ積み重ねていることは
ホンマに「有難い」、ほとんど「ない」ことだからとても貴重だと思います。
マダムのブログサロン(汗)に集う面々も、日ごろの世知辛さに身まで凍りそうになると
マダムのサロンに焚き火にあたるが如く、集まってくるのじゃないかと思いますぞ。

私は社交的に見えて内向きの人なので、
親友と呼べそうな人は姉も入れると3人ほどかな?
その一人が日ごろの私をよく知るから
3日前に自宅に呼んでくれたのに、また明日「家庭訪問においで」と招いてくれました。
その心遣いが嬉しいなぁ、と思っています。

私も彼女に何かあれば、ぜひ恩返しせねば、とそう思いますね。

さぁってと。
とうとう明日から4月。
17日の締め切りまでにちょっとエンジン始動せねばな!
すこしずつ5ミリでも1センチでも前に進もうと思います。
マダムも睡眠時間をちゃんと確保してエネルギー、チャージしてくださいよ!!
返信する
Unknown (大阪の主婦)
2013-03-31 15:41:22
もうね。。。。(汗)
前に進むしかないんですよね。。。(汗)

うちのケース。。。治るっていうことが前提にないだけに、
「いかに命のともしびを消えないように守るか」

これだけなんですわ。。。

ただ、毎日、本人が、楽しく、楽で、笑顔で過ごせること。
これをモットーにがんばってんだけどね~。

それも、介護側、家族が 笑顔で元気でいないと、患者側もそうならないってこと、学んだな~。

医療分野の翻訳の勉強、健闘祈ってます。
返信する
すごく勇気づけられました (sylphide1832)
2013-03-31 13:07:00
Yoshikoさんへ

本当に偶然に1級ネタで合格時が同じだった貴女から
これほど貴重な情報をいただけるなんて
私は幸せ者だと思っています。
本当に有難く、嬉しかったです。

命を賭けてたたかうことが日常になるには
もうすこし時間がかかりそうです。
でも、日々は刻々と進んでいきますよね。

私もYoshikoさんと同じ意見です。
科学の発達は日進月歩です。

難解を承知で最新情報を得たいがために
Nature電子版をiPadに定期購読しました。
最新号には卵巣がんの新たな情報がresearchのひとつとして載っています。

お知らせいただいたJason winters tea,
姉にもすぐ知らせました。
私も購入しようと思います。
またぜひ患者の側から支える家族の心構えを教えてください。
私は医療分野の先端技術を翻訳する方に
しっかり舵を切ろうと決めました。
返信する
Unknown (Yoshiko)
2013-03-31 12:49:44
同じ病気(乳がん)で2回手術をしましたが、手術方法がずいぶん違っていました。
現在は再発治療中ですが、今使っているお薬も比較的新しい薬で、これが10年前だったらどうなっていたことかと思います。

医療の進歩ってすごいなぁと感じています。

私は神様も信じているし、人間の力も信じています。
両方の力が合わさって大きな試練に立ち向かえるんじゃないでしょうか。

お姉様のために立ち上がって前に進もうとされているシルフさんに、きっと神様も力を貸してくださるはず。

そしてきっと周りの色んな人たちも力を貸してくれると思います。私も応援しています。


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