うちに帰って来てから、しばらくすると、宅急便で、先日頼んでいた、「トンボ楽器・複音オクターブ・ハーモニカ・１６穴」という、全く未知の楽器を買ったのがさっき届いたばかり。
この、複音オクターブ・ハーモニカ、というのは、普通のドレミファソラシドの音階のリードに、その下の音階のドレミファソラシドのリード、いわば、二重構造で、二つ上下に音がオクターブ違い、それぞれ穴が並んでいるんだが、純粋な複音トレモロ・ハーモニカとも違う、或る意味、異種・異次元の、本当に未知で、生まれて初めての音の私としては驚嘆のハーモニカの楽器なのであった。
皆、ショッピングサイトのレビューでは、「本当にオルガンのような響き」「二重になって、音が倍になる、正に幼い日々に聴いた事がある、学校のオルガンの音」などと、皆が皆、驚嘆、感嘆して表現している事から、私も非常に興味を持った。
色は、この複音オクターブ・ハーモニカは青・ブルーである。（これと同じ１６穴の「赤」の複音ハーモニカは、オクターブハーモニカじゃなくて、そちらはただの複音トレモロハーモニカなので、色の好みで間違わないように）。
それが、穴が普通は２１穴、多くて２４穴だが、この機種は、少なめの１６穴であり、オクターブ・ハーモニカの中でも、小型ミニの部類に属する。
しかも、三千円前半（３，１１１円）という、非常に廉価、安価の、楽器メーカーは日本のトンボ楽器だが、本当に価格的にも、軽量小型サイズの可愛さからも、この楽器は大変に価格値段が勉強しているな、と思った。ケースが透明なスケルトンのプラスチックで出来ていて、極めて簡素だ。
それから、私は、昨日だか、直接、トンボ楽器、東京の西日暮里にあるハーモニカメーカーに電話した所、それらこの、複音オクターブ・ハーモニカは、部品も組み立ても日本製で、特にそれを本体に刻印してはいないが、同じ、これより高価な「トンボプレミアム２１」なども、日本製の刻印が無いものでも、正真正銘の日本製に他ならないのである。
同じトンボ楽器でも、最廉価版の（多分）、「トンボバンド２１」等という、非常に安い、二千円台位で買えるトンボの複音ハーモニカは、やはり、中国製だ。中国版は、値段が非常に安く作るのが、トンボ楽器の特徴、流儀のようだ。その分、日本製を高い評価額とする。
しかし、この、三千円余りの小型のサイズの複音オクターブ・ハーモニカ１６穴が、日本製と言うのは、余りに魅力的であり、その価格から来る凛々しさに、魅了される。
これが、鈴木楽器だと、日本製、中国製、どちらも余り、値段が変わり映えがそれ程ない。どっちを選択・購入したらいいのか、それが判るのか、ハッキリとは、判らない。迷うが、むしろ、買う前の事前のネット上のレビュー等の自己調査次第で、日本製が簡単に手に届く価格の範囲内で購入出来得る魅力メリットが、鈴木楽器にはある。スズキは、メイドインジャパン、の刻印がハッキリと、ある。
それに比べて、トンボ楽器の場合は、日本と名乗らない所が、日本製の奥ゆかしい所を実感させる。元々、昔から、日本製、メイドインジャパン製品は、これは自国国内向け販売製品に限るのかは全く判らず知らないが、どこの国製を敢えて名乗らずに、販売して来た歴史がある。どこに、「日本」と書いてあるのかを、探しても全くない、という感じ。
中国製など、けばけばしい程に、メイドインチャイナ、中国製、と、自慢するが如くに、しつこく書いて刻印している。この違いはどこから来るのだろうか。中国も自国内製品には、どこ製とは、敢えて名乗らないのであろうか。
とにかく、最近の私自身は、どこの国製、にはほとんどあんまり深くこだわらないようにはして来ているが、こうやって、たまーに、日本国製品に出くわすと、儲かったな、嬉しいな、是非とも応援したいな、と思うクセは、相変わらず私の脳裏の意識の上には上り、間違いなく、あるのだ。
特に、愛国者の私には、こうやって、まだまだ自国製品を手にして取る事の出来る良い環境に、自身が恵まれているなあ、と思う今日この頃なのである。
これは、電化製品のようなモノにはもう、海外製造製品に侵され浸食され過ぎてしまっている日本の世界の現状だが、音楽産業、特に楽器類には、まだまだ、日本国製、メイドインジャパンが、深く根強い影響力を持って、リーダーシップを握って頑張っている事に、自国への魅力と誇らしさと嬉しさを思わず本当に感ずるのである。
日本よ、頑張れ！と。
以上。よしなに。ついつい、長文失礼。wainai
