国連児童基金(ユニセフ)が行った調査によると、日本は世界で身体的健康では一位だったが、精神的な幸福度で37位と、いじめや自殺率の高さなどから、参加38か国中最低レベルだったという。
経済面では恵まれているが、心が不幸。ここでも日蓮大聖人の言う、「色心不二の仏法哲学」から言うと、日本は「色」の唯物論的世界が優勢で、「心」の唯心論的世界観が不足気味である。これら二つの二大潮流を超えて、統合し、束ねた思想哲学が、大聖人様の「色心不二の仏法」なのだ。日蓮正宗が多くの国民に信じるに足る宗派だと認識されるには、時間が掛かるが必要な事だ。
この間隙(かんげき)を縫って、キリスト教などの唯心思想の代表的な宗教が流行るかも、と想像したが、日本は大乗仏教の国であり、仏教の内道を捨て置いて、外道のキリスト教の入り込む余地はないので、あんまり関係はないか、と思う。
心と物(体)。唯心と唯物。対立から融合、和合へ。色心不二の仏法哲学は時代の趨勢、行方を見守っている。