一寸の虫にも五分の魂。確か樋田昌志さんの動画ユーチューブで、一匹の虫を殺した時も、本当はお題目を上げるといいと仰っていた。
あの憎っくきゴキブリでも、人を見たときには慌てふためき、逃げる態勢になる。
まるでその虫にも虫なりの前世があり、一度殺された記憶がまだ残っていて、その恐怖であれだけ逃げ惑うのではないか。
トンボなんかでも、地域性があり、福島のトンボは人懐っこいというか、余り人を怖がらない気性を持っている種が多い気がする。一度、秋に栃木県今市市に行って泊まった時、トンボがいたが、皆、人を避け、人にも留まらず、逃げるのが早かった。
福島のトンボは、平気で人の頭でも背中でも留まり、指を近づけると指に止まった。
動植物、昆虫などが、福島はおっとりとしていて、人を余り怖がらない印象を受けた。
この差がどこにあるのかわからないが、その虫の育ってきた環境、我々仏法者からみれば、前世の因縁、因果にまで考えが及ぶ。
ふと、この間まで金曜の夜の八時にやっていたNHKラジオ第二放送の虫博士による虫の生態の紹介番組が楽しく、面白かったのを思い出した。