漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その106:準1以下):蒙:童蒙 幼蒙  罷:罷黜 罷遣・・・

2017年08月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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<蒙:モウ、ボウ、こうむ(る)、おお(う)、くら(い)、おさ(ない)>
(漢検2)
蒙:モウ・ボウ くらい・おおう・こうむる *漢検2は“おさ(ない)”訓ナシ。
意味:①くらい。道理にくらい。「蒙昧(モウマイ)」「啓蒙」 ②おおう。こうむる。身にうける。「蒙塵(モウジン)」 ③おさない。子ども。「童蒙
下つき:愚蒙(グモウ)・啓蒙(ケイモウ)・童蒙(ドウモウ)・幼蒙(ヨウモウ)
大見出し:蒙い(くら-い)蒙る(こうむ-る)蒙古斑(モウコハン)蒙塵(モウジン)蒙昧(モウマイ)勧学院の雀は蒙求を囀る(カンガクインのすずめはモウギュウをさえずる)
訓蒙(クンモウ):子どもや初学者におしえさとすこと。また、その書物。「蒙」は知識や道理にくらい意。「キンモウ」とも読む。
呉下の阿蒙(ゴカのアモウ)発蒙・発矇(ハツモウ):①道理に暗い人を導いて、物事が分かるようにすること。「蒙・矇」は暗い・愚かの意。 ②覆っているものを取り除くこと。きわめてたやすいことのたとえ。
無知蒙昧(ムチモウマイ)

*漢検2掲載の「童蒙」や「幼蒙」の「蒙」は・・・“くらい”か“おさない”か・・・調べた。 
童蒙(ドウモウ)」
(デジタル大辞泉)幼くて道理がわからないこと。また、その者や、そのさま。「―な顔の体のずんぐりした少女」〈秋声・仮装人物〉
(大字源)①こども。蒙は、物事に暗いこと。②道理に暗いこと。無知な初学者。童昧(ドウマイ)。 ①② 同)僮蒙(ドウモウ)瞳矇(ドウモウ)

幼蒙(ヨウモウ)」
(大字源)①幼くて道理がわからない。幼昧(ヨウマイ)。②こども。童蒙。
 *ネットでは見当たらず。

・どうやら、「童蒙」も「幼蒙」も「蒙(くら)い」という意味の方が適切のようだが、漢検2では(少なくとも)「童蒙」は「蒙(おさ)ない」の方の意味でとらえているようだが・・・ホントかね・・・

<罷:中学…ヒ 準1…や(める)、つか(れる)、まか(る)>
(漢検2)
罷:ヒ 外)やめる・つかれる・まかる
意味:①やめる。やすむ。「罷業」 ②役目をやめさせる。しりぞける。「罷免」 ③つかれる。「罷弊」類)疲 ④まかる。退出する。行く。
「罷」から始まる言葉:罷業(ヒギョウ)罷工(ヒコウ)罷馬は鞭箠を畏れず(ヒバはベンスイをおそれず)罷弊(ヒヘイ)罷免(ヒメン)罷り通る(まかりとお-る)罷る(まか-る)罷める(や-める)
罷駑(ヒド)*「駑」の下つき熟語として掲載されている・・・

罷駑(ヒド):(漢字源)①疲れてのろくなった馬。同)疲駑 ②役にたたない鈍才。自分の才能をへりくだっていうことば。
*<関連の故事成語類>(既出)
 ●王良 車に登れば、馬は罷駑せず
 ●王良、車に登れば、 馬に罷駑なし
 ●“罷馬(ひば)”は鞭捶を畏れず:疲れきった馬は、鞭をおそれないのと同様に、困窮した人民は過酷な刑罰をおそれない。
 (注1)王良:馬の良否を見分ける名人の王良と伯楽。転じて、馬を見分け、御することにすぐれた人をいう。伯楽と並んで「良楽」ということも。
 (注2)罷馬=疲馬=罷駑(ヒド)
 (注3)鞭捶・・・漢検2では対象外の「箠」を使用して、「罷馬は鞭箠を畏れず」と掲載している。

*「罷」の現行音は“ヒ”のみのようだが、“ハイ”音もあり・・・“ハイ”音読みの熟語は以下のとおりだが・・・
(大字源)
罷官(ハイカン):①官を辞める。退職。②免職する。罷免。
罷休(ハイキュウ):仕事を辞めて休む。
罷業(ヒギョウ・ハイギョウ):同盟休業。ストライキ。罷工。
罷工(ヒコウ・ハイコウ):仕事を辞める。ストライキ。罷業。
罷止(ハイシ・ヒシ):やめる。廃止。
罷織(ハイショク・ヒショク):職を辞めること。また、職を辞めさせること。罷黜(ハイチュツ)。
罷省(ハイセイ):取りやめにし、省く。
罷退(ハイタイ):辞めて退く。また、免職になる。
罷黜(ハイチュツ):辞めさせ退ける。罷免する。黜も、しりぞける。
罷廃(ヒハイ・ハイハイ):免職されること。
罷免(ヒメン・ハイメン):役人などを辞めさせる。

<大字源の音による意味分け>・・・関係するところのみ抜萃・・・
🈩ヒ(慣用音)ハイ(漢音)・・・①やめる。(ア.中止する。休止する。イ.休む。休止する。ウ.しりぞける。免職する。)②ちる。類)散 ③かえる。類)帰 ④ゆるす。放免する。・・・
🈔ヒ(漢・呉音)・・・①つかれる。同)疲 ②にぶい。おろか。働きがない。ぐうたら。③きわまる。つきる。同)極 ・・・
🈪・・・(略)・・・

*“つかれる、おろか、にぶい”などの意味の熟語は“ヒ”(漢・呉音)の読みのみでよさそうだが、“やめる、休止する、しりぞける”などの意味の熟語は“ハイ、ヒ”両読みの場合と“ハイ”のみの熟語があるようだ・・・

*現行“ハイ”音はないけど、上記の“ハイ”音のみの熟語の場合、万一、出題されたらどうすんだろ!?ちなみに、「罷遣」は大字源・大漢和ともに“ハイケン”読みのみ。他の辞典にも当ってみた方が良いかもしれないが、一級漢字も含んでいる「罷黜」なんて、“ハイチュツ”と読んだら✖になるのだろうか・・・ 

 (注)罷遣(ハイケン)については、過去記事でこんなのを掲載しています。
  「故事成語類(実践問題18)2014年08月20日 | 故事成語類」
(問題・・・読み)
④衆は尚ほ十余萬、輜重は七千余両、皆な(罷遣)して郷里に帰せしむ。  (注)衆:ここでは集まった兵のこと。
(解答)
④(はいけん):罷遣:ちょっと難問かも知れません。罷:中学…ヒ 準1…や(める)、つか(れる)、まか(る) 「漢字必携」の常用漢字表では左記の読みしか出ていません。罷免、罷業、罷工、罷士、罷女・・・すべて音読み「ヒ」です。本熟語のみ、大漢和辞典では「ハイ」となっています。ので、出題はされないかもしれませんね。(文意)その集った十余万もの張歩の兵と、輜重は七千余両を、すべて解散させて郷里へと帰らせた。

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熟語の読み・一字訓読(その105:準1以下):免(ベン、ブン)

2017年08月01日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●29-1までに間に合わず、かつ、事故のため中断していたシリーズを再開しています。漢検2の頁とは順不同です。
●準1以下の漢字については、自分の調べたいところ(不明なところ、興味あるところ抔)のみ、調べて記載していますのでお含み置きください。
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●漢検2辞典、<マ行>まで終了、あと140頁弱・・・準1級以下の漢字(音訓)調査のつもりが、途中でどんどん脱線してかなり時間かかってしまったが、どうやらゴールが見えてきた^^
●「免」・・・すでに、過去の弊ブログ模試で出題した熟語などもありますが、あらためて、「免(ベン、ブン)」についてまとめたものを開示・・・。

<免:中学…メン 高校…まぬか(れる) 準1…ベン、ブン、ゆる(す)、や(める)、う(む)
(漢検2)
免:メン 外)ベン・ブン まぬかれる  外)ゆるす・やめる・うむ
意味:🈩メン ①ゆるす。「免許」「免罪」 ②まぬかれる。のがれる。「免疫」「免責」 ③やめさせる。「免職」「罷免」
   🈔ブン うむ。子を産む。
下つき・大見出し・・・略。 *“メン”以外の熟語などはナシ・・・。

(主として大字源)

う(む):<ブン>:乳(ブンニュウ:子を産む
          免身①ブンシン:子を産む。分娩。免乳。 ②メンシン:自分一身の罪を免れる。
(その他の、訓読みに対応する音熟語は、漢検2にすべて掲載あり・・・略・・・)

・その他1(つとめる意)
 免尽(ベンジン):つとめはげむ。免も尽も、勉の意。
 閔免(ビンベン):勤めるさま。 同)黽勉(ビンベン)
 免耕(ベンコウ):(大漢和か字通)つとめたがやす。
・その他2(喪に服する意)
 袒免(タンブン):喪中の服装の一。袒衣免冠の意で、左の肩を脱ぎ、冠を脱いで髪をくくる。
         (注)ネット上では“タンモン”と表記&説明してあるものもあるが、出典辞書等不明。
 免袒(ブンタン):喪に服する(大)喪服、喪服をつけて死者を弔う(字)

<参考:大字源による、音による意味分け>
🈩フ(漢・呉音):ふす。うつむく。かがむ。同)俛・俯
🈔メン(呉音)ベン(漢音) :①「閔免(ビンベン)」は、勤めるさま。 同)黽勉 ②まぬかれる・・・③ぬぐ。ぬぎすてる。「免冠」④やめさせる。しりぞける。解職する。・・・⑤ゆるす。・・・⑥よわい。類)弱 ⑦星の名・・・
🈪バン(漢音)マン(呉音):だまる。類)黙
㊃バン(漢音)マン(呉音):喪服の一。冠を取り去って、白布で髪を束ねる。
㊄ブン(漢音)モン(呉音):①子を産む。類)娩 ②新しいもの。乾物でない、生の食事。 ③㊃に同じ。「袒免(タンブン)」 ④喪服を着けて、死者に悲哀哭泣すること。

 *上記の「袒免(タンブンまたはタンモン?)」の“タンモン”読みは、㊄の呉音の“モン”を採用しているものと思われる。

<付記>

*大漢和か字通では「免起(ベンキ):伏したり起きたりする」という熟語があったが、大字源にはナシ・・・ただし、本熟語の意味からしたら、大字源の音分けによれば「フキ」と読むべきかもしれない・・・が、現行音には“フ”音はナシ。(たぶん)字通(だったと思うが)には“フ”音はなかったのではないか・・・本件、後日再調査要かも・・・ま、あまり重要な熟語ではないが・・・
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