漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

「倡佯(ショウヨウ)」(漢検2掲載熟語)の類義語は「逍遥」だけか・・・「彷徨」はダメか・・・

2017年08月02日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●お知らせ:(オアソビの類義語問題にお付き合いいただいた方へ)
・コウモリ(蝙蝠)の類義語をもう一つ発見しました・・・
老鼠(ロウソ):①ねずみ。家鼠。②こうもりの異称。③世慣れてずるいことのたとえ。」
・該当箇所には追加・補筆はいたしませんのでお含みください。

●漢検2掲載熟語の「倡佯(ショウヨウ)」・・・
・過去記事で「「倡佯(しょうよう) - 佯(さまよ)う 」 ・・・倡佯=逍遥・・・」と紹介していましたが、今回、「倡佯」の類義語(または同義語)は、ホントにこれだけなのかなどと(類義語問題を作ろうとしているときに)色々と考えて調査しているうちに、以下のような内容を調べ上げましたので、ご参考までにお知らせします。

 *「倡佯」という熟語ひとつ取ってみても、書いて記事にして案内するだけなら誰でもできるでしょうが、なかなか、この熟語ひとつを暗記することは難しいものがあります・・・特に、暗記力の衰えている私なんかは、なんとか記憶に定着させるために模試や問題づくりなども行っているわけですが、その過程で得た周辺知識などもかなり有効です。
 *今回は、類義語作成の過程で、こういう調べ方をすると、いろいろと情報・知識が増え、結果的には、いろいろな周辺知識と一緒に記憶に定着する可能性が大であるということをお知らせしたいと思い、記事の形でご案内するものです・・・暗記力に自信のある方には必要ないかもしれませんが(笑)

●倡佯(ショウヨウ)
・漢検2の掲載場所・内容:(「佯」の項で)「意味 ①いつわる。だます。みせかける。「佯狂」「佯言」 ②さまよう。「倡佯(ショウヨウ)」
・デジタル大辞泉:気ままに歩き回ること。 逍遥(しょうよう)。「春風に吹かれながら―する年少の男女がある」〈魯庵・社会百面相〉
・広辞苑:歩きまわること。ぶらつくこと。相羊。(なお、「逍遥」は別項で、「①そこここをぶらぶらと歩くこと。散歩。②心を俗世間の外に遊ばせること。悠々自適して楽しむこと。」となっている。)
 (注)「相羊」:広辞苑には、読みが書いてなかった。“ソウヨウ”でも“ショウヨウ”でも出てこなかった。

・漢検2は、「さまよう」ところに「倡佯」と掲載しているので、
 ・「彷徨」とも類義語になるんじゃないか・・・
 ・広辞苑にある「相羊」ってのは何だ?・・・それから、「逍遥」=「散歩」って類義語もできるんだ・・・
 ・広辞苑では、「倡佯」のところには「逍遥」は記載ナシ・・・他の国語辞典と少し異なる・・・

・ということで、大字源に当たってみたら、
(大字源)
倡佯:さまよう。思うままに行楽するさま。 同)尚羊。相羊。・・・
 ➪ 相羊(ショウヨウ)・相佯(ショウヨウ):①ぶらぶら歩く。さまよう。うろつく。 ②よるべのないさま。 尚羊・尚佯(ショウヨウ):さまようさま。ぶらぶらするさま。 同)常羊(ショウヨウ) 類)逍遥。倡佯。相羊。相佯。襄羊(ショウヨウ)。
 ➪襄羊・襄洋(ジョウヨウ・ショウヨウ):ぶらぶら歩くさま。・・・

と、いっぱい、「倡佯」の類義語・同義語が出てきた・・・でも、なかなか、倡佯=彷徨が出てこない・・・

・念の為、「彷」で「彷徨」を調べたら、
彷徨(ホウコウ):①さまよう。当てもなくぶらぶら歩く。行きつ戻りつする。 同)方皇・・・旁皇・・・房皇・・・②③(略) 
(注)「・・・」は1級対象外漢字の熟語なので省略している。②③は虫の名とか魯迅の作品の題名とか・・・
・そのそばに、「彷徉」が・・・
彷徉(ホウヨウ):ぶらぶら歩くさま。さまようさま。彷徨(ホウコウ)。逍遥(ショウヨウ)。徘徊。 同)方羊・方佯・・・「徉」は対象外漢字。
とあった!!・・・やっと、「彷徨」=「逍遥」・・・となりうる根拠を見つけた。 だから、「彷徨」=「倡佯」でもよさそうだ、と。・・・
・じゃ、倡佯=彷徨・・・➪「徘徊」もokかな・・・と。
「徘徊(ハイカイ):さまようさま。ぶらぶら歩くさま。行ったり来たりするさま。同)裴回・裴徊・・・」と、「倡佯」と類義とは明記はされていないけど、「彷徨」≒「倡佯」なら、「徘徊・裴回・裴徊」もほぼ同じ類義としてとらえても良いのではないか・・・と、考えた次第。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

罔:<罔象(みずは)>=罔象(モウショウ) 罔両(モウリョウ)=魍魎=方良(ボウリョウ・モウリョウ)

2017年08月02日 | 漢検1級高得点獲得のためには
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・脱線しつつも、漢検2、あと100頁ちょっと・・・早く次の事をやりたいのだが、もう少しだ・・・
・今回の記事は、漢検の試験的にはほとんど役に立たない、また、“高得点”のためにも役立たない記事のような気がする・・・
・「罔」・・・一応、既出記事も含めて、少しは役に立つように体裁を整えておこう(笑)

<罔:モウ、ボウ、あみ、くら(い)、おろ(か)、し(いる)、あざむ(く)、な(い)>
(漢検2)
罔:モウ・ボウ あみ・くらい・しいる・ない  *「おろ(か)」、あざむ(く)」訓ナシ。
意味 :①あみ。鳥獣などを捕らえるあみ。「罔罟(モウコ)」類)網
    ②くらい。道理にくらい。おろか。「罔然」
    ③しいる。あざむく。
    ④ない。なし。否定の語。
下つき:欺罔(キモウ)・(ギモウ)・誣罔(フモウ)・(ブボウ)・迷罔(メイモウ)
大見出し:罔(あみ)
    〈罔象〉(みずは):(漢検2)水の神。水の精。 
     学びて思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し
    欺罔(ギモウ)誣罔(フモウ)
    罔(あみ)鳥獣などをとらえる道具。糸や針金などを粗く編んだもの。「小魚が―にかかる」「網」とも書く。
    鞅罔(おうもう):漢検2「わるがしこい」 悪賢いこと。また、 頼みのないことを言う。
    *当ブログ:鞅罔(オウモウ):無頼、わるがしこい、ごろつき

「熟語の読み・一字訓読(その218) 罍 罎 罕 罔 罘」

<罔:モウ、ボウ、あみ、くら(い)、おろ(か)、し(いる)、あざむ(く)、な(い)> 
 モウ(呉音)ボウ(漢音)
・あみ:罔罟(モウコ)=けもの網と魚網
    罔羅=①大あみと小あみ ②残りなく集める=網羅。
    罔利=利益を独占する(利を罔(あみ)する)
・くら(い):罔然(モウゼン)=罔罔=ぼんやりする、うっとりするさま。
       罔惑=心くらく迷う(大)
・おろ(か):疎罔、迷罔(メイモウ)
・し(いる):誣罔(フモウ・フボウ)
・あざむ(く):罔惑=まどわす(字)
        罔人=人をだます
        罔辟(モウヘキ)=君を欺く
        欺罔(キモウ・ギモウ)
・な(い):罔象(モウショウ)=無象=①ただよう(一説に虚無)②水中の怪。
      罔極(モウキョク・ボウキョク)=無極・・・罔極の恩。
      罔欠=無欠。
      罔法(ムホウ←字通のみ)=法を無視する
・その他 :罔談=とりとめのない話  罔悵=あきれいたむ(=惘に通じる)・うれえいたむ(大)

●今回、大字源をベースに「罔」を復習している中で、「罔象」が気になったので色々と調べた・・・漢検2では当て字・熟字で<罔象(みずは)>となってるが、音読みでは何と読むのか、その熟語はあるのかという視点から調べたら、下記のとおり、色々と視野が開けた。

罔象(モウショウ):(畳韻)①漂うさま。一説に、虚無で形のないこと。象罔。 ②水中の怪物の名。一説に、水神の名。 古訓:ミヅハ
➪<罔象(みずは)>(広辞苑):(古くはミヅハ)水をつかさどる神。

罔両(モウリョウ):(畳韻)①影のそばにできる薄い影。同)魍魎 ②ふわふわしてよりどころのないさま。③山や川の妖怪。 同)魍魎

<魑魅魍魎(チミモウリョウ)>
(漢検2):さまざまな化け物の総称。また、私利私欲のために悪だくみをし、人に害を与える悪者のたとえ。
      「魍魎」は、河川の気から生じる水の化け物。〈『春秋左氏伝』〉類)百鬼夜行
(大字源):いろいろの化け物。山中の怪物と水中の怪物。山川の精。同)魑魅罔両(チミモウリョウ)

<魑魅(チミ)>
(漢検2)
魑・〈魑魅〉(すだま):山林や木石などの生気から生じるとされる精霊。また、怪物。「魅」とも書く。「魑魅」は「チミ」とも読む。
魑魅(チミ):①「魑(すだま)」に同じ。 ②人間の顔をした化け物。山の神。
(大字源)
魑魅(チミ):すだま。山林の精気より生じる化け物。人を害するという。

<魍魎(モウリョウ)>
(漢検2)
古代中国の山の霊気や木石の精。すだま。「魑魅魍魎:いろいろな妖怪や化け物」
(大字源)
①すだま。山水木石の精気から生じるという妖怪。
 一説に、耳が長く目が赤く三歳ぐらいの小児の姿をしており、人の声をまねて人を惑わすという。方良(注)。
②影の外側に見える薄い影。半影。
③ふわふわと寄るべないさま。 
①~③: 同)罔両(モウリョウ)・魍魎(モウリョウ) 古訓:ミヅハ

方良(ボウリョウ・モウリョウ):(畳韻)すだま。山川の精気から生じる妖怪。また、木石の精。人を迷わせて喜ぶという。 
                 同)罔両(モウリョウ)・魍魎(モウリョウ)。 
 (注)方(ボウ・モウ):現行音ナシ。大字源によれば、「㊃ボウ(漢音) モウ(呉音)➪「方良」(ボウリョウ・モウリョウ)となっている。

👍👍👍 🐔 👍👍👍 決して、「魍魎」を「罔両」とか「方良」とか書いてはイケマセン・・・たぶん。 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする