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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

<29-2向け模試>の補足説明 ~文章題~(後編)

2017年08月22日 | 漢検1級高得点獲得のためには
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
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●今回の<29-2向け模試その1~その5>文章題(書き問題)・・・後編・・・
・全50問のうち、
 1級熟語26~27 1級以外の熟語23~24  *“前編”で調べた過去問のそれに比べて1級以外の熟語の比率が高かったようだ・・・
 うち、漢検2掲載熟語36~37・・・意外に、漢検2掲載熟語が多く、自分でも吃驚(笑)・・・

・各模試の内訳と若干の補足
<29-2-1>(俳諧大要・正岡子規)・(ひょっとこ 芥川龍之介) 
・1級熟語4 ・それ意外6 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 9個

〇1.勁健 〇2.婉麗 〇3.奇警 4.突梯 〇5.野狐禅 〇6.輪廻 〇7.上乗 〇8.艘 〇9.銘仙 〇10.襦袢
 *補足:略。ほぼ漢検辞典掲載熟語だが、文章題なので文脈・文意から適切な熟語を導き出す必要はある・・・。

<29-2-2>(十二支考 鼠に関する民俗と信念 南方熊楠)(野呂松人形 芥川龍之介)(尾生の信 芥川龍之介)
・1級熟語3 ・それ意外7 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 8個

〇1.懈怠 〇2.尤物 3.賊魁 〇4.誅戮 〇5.几帳 〇6.素袍(素襖) 〇7.中啓 〇8.頃刻 〇9.蒼茫 10.橋欄
 *補足:「中啓」は漢検2掲載だが、見落としやすく、普段見慣れない熟語なので意外に難かも・・・。「橋欄」はまさに文章題、文脈から判断する要あるため、意外に難しい。

<29-2-3>(「孤独地獄」 芥川龍之介)」(「蜜柑」 芥川龍之介)
・1級熟語6 ・それ意外4 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 7個

1.大通 2.粉本 〇3.嫖客 〇4.拵(え) 〇5.顴骨 〇6.隧道 〇7.藁 8.一旒(「一流」でも可) 〇9.蕭索 〇10.揃
 *「大通(ダイツウ)」はいわば歴史的用語・・・「八大通」とか、紀伊国屋文左衛門とか、吉原・札差などなど、江戸の文化・歴史・・・とまでいかなくても、時代小説なんかではよく出てくる熟語・・・この辺の知識がないと苦しいかも。

<29-2-4>「吉田松陰(徳富蘇峰)」
・1級熟語6~7 ・それ意外4~3 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 6~7個
〇1.敷衍 〇2.督責 〇3.咄嗟 〇4.妹婿 〇5.後嗣 〇6.檻送 △7.数株 8.悼歌 9.謖々(謖謖) 10.九原

 *漢検2「妹」:意味①:いもうと。年下の女のきょうだい。「妹婿」  ・・・文意からとらえられれば意外に容易・・・
 *漢検2・大見出し:檻送(かんそう):囚人や罪人を檻(おり)に入れたまま送ること。・・・同じく、文意から容易・・・
 *漢検2「」:意味①切り株。木を切ったあとに残った部分。 ②草木を数える語。・・・ウッカリすると「数種」と書いてしまうが、これも注意して文章・文脈をよく読む必要がある・・・
 *「謖」・・・この字は「泣斬馬謖」と、この“松風、松を吹く風の音”を意味する「謖謖(しょくしょく)」ぐらい・・・訓読みもあるが、音読みはこれぐらい覚えておけば良いかも・・・。

<29-2-5>「吉田松陰(徳富蘇峰)」 漢検25ー2文章題(C)と若干ダブったところありましたが・・・(苦笑)
・1級熟語7 ・それ意外3 (うち、漢検2掲載熟語・単語(〇印 6個
1.西陬 〇2.稼穡 〇3.皺腹 〇4.輯睦 〇5.公衙 6.野芹 7.虎皮 〇8.苟安 9.扞挌(〇扞格) 10.千瘡

*「西陬」・・・長門の位置がわからない、地理に弱い人には難問(笑)
*「虎皮」・・・昔の文章や手紙の末尾(「虎皮下」)にはよく使われていたようだ・・・偉い人の座る敷物・・・
*「苟安」・・・「苟且偸安」からでも発想・連想できる。
*「千瘡」・・・「百孔千瘡」から発想可能・・・「千“創”」でも✖にはならないと思う。

*「野芹」・・・これが今回一番の難問と思ったけど・・・
 ・漢検2には、「芹献」「献芹(ケンキン)」の熟語のみ掲載あり。
 ・「献芹」:君主に忠義を尽くすこと。また、それをへりくだっていう語。
 ・このあたりから発想、閃きがあるかどうかというところ・・・とても難しいとは思うけど・・・
 ・一応、かの有名?な村田清風の有名な詩の一節ということ・・・

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<29-2向け模試>の補足説明 ~文章題~(前編)

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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(注意)<29-2向け模試その1~その5>の解答に触れている部分があるので、これからチャレンジしようとされている方はスルーして下さい。
ーはじめにー
・模試に関するコメントを寄せていただいた方、自身のブログなどに解答内容などを開示していただいている方には、あらためて感謝申し上げます。
・とても参考になるとともに、模試を作ってよかった(お役に立てた)と思えることもありました。本記事は、コメントやブログへの返信だけでは言葉足らずだったことを補足するため、また、他の方へ、さらに参考となるかもしれない内容もあるため、(お礼の意味も込めて)、ここに開示するものです。
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●今回の<29-2向け模試その1~その5>に触れる前に・・・前編・・・
●ヒマだから、私が受検しだした<24-1>から直近<29-1>(全16回分)までの文章題の書き問題全160問を調べてみた・・・

・1級漢字を含む熟語 117熟語 (時系列で、それぞれ、7、6、5、8、8、8、7、7、10、8、7、8、7、8、7、6個)
・それ以外の熟語    43熟語 (時系列で、それぞれ、3、4、5、2、2、2、3、3、 0、2、3、2、3、2、3、4個)

<特徴1>
①もっと1級以外の熟語が出題されていると思ったら、そうでもなかった・・・大体2~3個ぐらいか・・・ただ、最近は3、4個と、ちょっと1級以外の熟語の数が多くなっているような気がする・・・しかも漢字は簡単でも熟語となると難しい熟語となっている(「諸彦」「居諸」「朝宗」「迂拙」など)
②1級熟語は「書き問題」よりは難しい熟語が多いが、一般的によく目にする熟語なので難度は大したことはない感じ・・・
③熟字・当て字の“書き問題”がある・・・縮緬(ちりめん)、蝙蝠傘(こうもりがさ)・・・
 *最近では、文章題でなく、書き問題で<斑気>(むらき)を書かせる問題があった・・・。
 *一般的にかなりの通用度のある熟字・当て字は“書き問題”にもなることがあるってことか・・・。
<特徴その2>
①複数回出題の熟語・・・「邯鄲」「須臾」「訓詁」・・・
②漢検が好きな漢字(笑)・・・「万“頃”(ばんけい)」「“頃”刻(きょうこく)」 「田“疇”」「“疇”昔」・・・

●過去16回分の書き問題のうち、1級熟語以外の熟語
(時系列で) 
3( 勃勃 孝順 間諜 ) 
4( 賦(フ)す 鬱乎 江渚 一粟 ) 
5( 星宿 揺曳 生得 余(予)輩 万頃 )
2( 汲汲(汲々) 粟中 )
2( 坦途 厭(いと)う ) 
2( 赤縄 同穴 ) 
3( 集(すだ)く 比周 出師 ) 
3( 因由 貪利 郷原(愿) ) 
0(ー) 
2( 宛(えん)として 頃刻(きょうこく) ) 
3( 家産 器皿 閏(うるう) )  
2( 方寸 謂(いい) ) 
3( 諸彦 江湖 居諸 ) 
2( 神(御)輿 雲集 ) 
3( 繡口(錦心) 簾中 嘉(よみ)す )  
4( 朝宗 膏血 迂拙 祖考 )

●過去16回分の標準解答・・・書き読みとも・・・*読み問題がたまに書き問題になることもあるので念の為・・・なお、本当は、文意・文脈から解くべき問題・熟語もあるので、あくまで参考までの掲載です・・・厳密には文章題そのものに当ることが肝要です。

<24-1>
(書き)艱難 勃勃 徘徊 瀟洒(瀟灑) 稟賦 孝順 慷慨(忼愾) 杞憂 間諜 讒奏
(読み)屯蹇(ちゅんけん) 愴(いた)む 枉(ま)げて 毎(つね)に 煙靄(えんあい) 嫩緑(どんりょく) 鬱葱(うっそう) 鹵莽(ろもう) 凶歉(きょうけん) 漫(みだ)りに
<24-2>
(書き)嘯(いて) 烏鵲 鬱乎 舳艫 賦(フ)す 江渚 (滄海の)一粟 須臾 沈淪 疇昔 
(読み)幽壑(ゆうがく) 故(ことさら)に 困(くる)しめ 槊(ほこ) 麋鹿(びろく) 眇(びょう)たる 猜忌(さいき) 攀援(はんえん) 忠愨(ちゅうかく) 寒窶(かんく)
<24-3>
(書き)繽紛 霰 靡(かして) 星宿 揺曳 困憊 生得 簇出 余(予)輩 万頃 
(読み)瑩朗(えいろう) 顫(ふる)える 裹(つつ)みて 篩(ふる)い落せし 屢見(るけん) 纔(わず)かに 耳(のみ) 抔(など) 椎髻(ついけい・すいけい) 田疇(でんちゅう)
<25-1>
(書き)汲汲(汲々) 蓴羹 粟中 翫(玩)弄 琴瑟 邯鄲 怯懦 攘夷 天誅 剽悍・慓悍 
(読み)豕(いのこ・い) 一榻(いっとう) 睥睨(へいげい) 鐺裏(とうり) 瓦缶(がふ) 敲(たた)き 糾(ただ)せば 顰(ひそ)み 狎(な)れ 恃(たの)む
<25-2>
(書き)坦途 髣髴(彷彿) 縋(すが)る・攀(すが)る 陋劣 嫋嫋(嫋々) 万籟 裨補 厭(いと)う 敵愾 宮闕
(読み)舒(の)び 凭(よ)る 白堊(はくあ・はくあく) 山巓(さんてん) 聳立(しょうりつ) 罅隙(かげき) 富贍(ふせん・ふうせん) 怡然(いぜん) 公衙(こうが) 耕耨(こうどう)
<25-3>
(書き)媚態 花蕾 荊棘 荒蕪 塵埃 天稟 赤縄 細瑾 同穴 拮据
(読み)恃(たの)む 瑕(きず) 垢膩(こうじ・くに) 掩(おお)い 窘蹙(きんしゅく) 不羈(ふき) 鬩(せめ)ぐ 螽羽(しゅうう) 困阨(こんやく) 蹉跌(さてつ)
<26-1>
(書き)瑪瑙 袱紗(帛紗・服紗) 玲瓏 婆娑 揉(搓)まれる 須臾 集(すだ)く 比周 苟且 出師
(読み)葡萄茶(えびちゃ) 袷(あわせ) 嬌(なまめ)かしき 挈(ひっさげ)たる 漫(そぞ)ろ 遑(いとま) 簷馬(ふうりん・えんば)(孤灯)一穂(いっすい)(の光・・・) 徘徊(はいかい) 薨(こう)じ
<26-2>
(書き)咆哮 雷霆 稠密・綢密 因由 街衢 汚穢 貪利 面諛 郷原(愿) 狷介
(読み)毬(いが) 僵(たお)れて 纏(まと)い 躓(つまず)いて 軒楹(けんえい) 庭砌(ていせい) 闕(か)く 労劬(ろうく) 倚頼(いらい) 跌蕩(てっとう)
<26-3>
(書き)呻(き) 鏝 疼(く) 稗史(小説) 嗜(耆)む 巨擘 纏綿 淫(婬)靡 屹立 社稷
(読み)黜陟(ちゅっちょく) 緘黙(かんもく) 閹奴(えんど) 夐(はる)か  嚮(さき)の 鄙猥(ひわい) 搏噬(はくぜい) 迄(およ)びて 綢繆(ちゅうびゅう) 偸安(とうあん)
<27-1>
(書き)燦(粲)然 宛(えん)として 朝暾 澎(彭)湃 汎汎・泛泛 島嶼・嶋渚 頃刻(きょうこく) 睫・睫毛 縮緬 真鍮 
(読み)縹緲(ひょうびょう) 絢煥(けんかん) 縷々(るる) 藕糸(ぐうし) 倏忽(しゅくこつ・しゅっこく) 繚繞(りょうじょう) 雁金額(かりがねびたい) 刳(えぐ)られた 稍(やや) 鏤(ちりば)んでいる
<27-2>
(書き)覿面 双鬢 家産 侘・佗(わび)しい 器皿 跋渉 霄壤 須臾 閏(うるう) 廁(かわや)
(読み)俤(おもかげ) 纔(わず)か 顳顬(こめかみ) 烹調(ほうちょう) 街衢(がいく) 一柬(いっかん) 輒(すなわ)ち 歠(すす)って 毎(つね)に (筆を)秉(と)る
<27-3>
(書き)睥睨(俾倪) 叱咤 躊躇 訓詁 晨星 煩瑣 囹圄・囹圉 方寸 提撕 謂(いい)
(読み)循(したが)って 冉々(ぜんぜん) 俟(ま)ちて 邇(ちか)き 穿鑿(せんさく) 罕(まれ)なり 落寞(らくばく) 一跌(いってつ) 忿戻(ふんれい) 秉(へい)といい操というも・・・
<28-1>
(書き)睚眥 屠(る) 鞅掌 塵埃 筐(篋)底 諸彦 江湖 箕裘 邯鄲 居諸
(読み)(名を)藉(か)りて 瞋恚(しんい・しんに) 瀛海(えいかい) 童丱(どうかん) 鑽味(さんみ) 疎鹵(そろ) 稍(やや) 厭飫(えんよ) 玩愒(がんかい) 竅関(きょうかん)
<28-2>
(書き)靉靆 羹 誂(え) 神(御)輿 蕭条 黎民 諷諫 疇昔 雲集 操觚
窈窕(ようちょう) 蟠(わだかま)れば 炙(あぶ)り 規箴(きしん) 羈絆(きはん) 倣(なら)い 釁(きん) 陟(のぼ)す 黜(しりぞ)く 闕(か)くる
<28-3>
(書き)繡口(錦心) 贖・貲(あがな)う 恬(てん)として 簾中 嘉(よみ)す (賢遠ざかり)佞(ねい)親しむ 狡猾 奢侈 訓詁 滔滔
(読み)塵寰(じんかん) 熾(さか)ん 淪胥(りんしょ) 譎黠(けっかつ) 酖毒(ちんどく) 逾(こ)ゆる 傷(そこ)ない 繁衍(はんえん) 鏨砕(さくさい) 遏(とど)めて
<29-1>
(書き)朝宗 蝙蝠(こうもり)(傘) 轆轤 玻璃 滴瀝 商賈(估) 膏血 迂拙 介冑 祖考
(読み)万弩(ばんど) 衣袂(いべい) 突兀(とっこつ) 闔都(こうと) 擯(しりぞ)け 賜賚(しらい) 鷙鳥(しちょう) 搏撃(はくげき) 大蠹(だいと・たいと) 耆旧(ききゅう)
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熟語の読み・一字訓読(その339):拌 范 笵 泛(ホウ)

2017年08月22日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その339)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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<拌:ハン、す(てる)、さ(ける)、わ(る)、かきま(ぜる)>
(漢検2)
・読みは同様。
・意味 :①かきまぜる。「攪拌(カクハン)・(コウハン)」 ②さける。さく。わける。わる。類)判 ③すてる。
・攪拌(カクハン):かきまわすこと。かきまぜること。「・・・機」「コウハン」の慣用読み。

*「拌」については、「新・手賀沼散歩1101(その2)不堪佃田 佃 這坊子 邁  拌 2014年11月01日 | 新・手賀沼散歩(漢字修練)」にて案内済みだが、あらためて、以下のとおり。

 す(てる):拌命(ハンメイ)=命がけ
 さ(ける):拌蚌(ハンボウ)=はまぐりを裂く 
 わ(る) :拌捨(ハンシャ)=わける、わけすてる
 かきま(ぜる):拌入、拌和、攪拌 :まぜる、かきまぜる

 (注1)「拌蚌(ハンボウ)」は、大字源では、“まばぐりを割って珠を取ること。”となっているので、「わ(る)」にも対応するかも。
 (注2)既出問題で、
    「③攪拌(  ) ー 攪(  )ぜる、拌(  )ぜる
     ③攪拌(かくはん、こうはん) ー 攪(ま)ぜる、拌(かきま)ぜる」 
    としているように、 「攪(ま)ぜる」「拌(かきま)ぜる」と訓読みが異なるので注意する要がある。
   (参考)
    攪:カク、コウ、みだ(す)、ま(ぜる)
 
<范:ハン、いがた、かた、のり>
(漢検2)
・読みは同様。
・意味:①はち(蜂)。虫の名。 ②かた。いがた(鋳型)。 ③のり。規範。 類)②③笵(ハン)・範
・熟語掲載ナシ。
(既出)「熟語の読み・一字訓読(その236) 苴 苳 范 苻 苹 2016年04月20日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-」
 <范:ハン、いがた、かた、のり> *「くさカンムリ」の「范」の熟語はほとんど人名。
 ・いがた、かた:「笵」に通ず。
 ・のり:「法」「範」に通ず。

<笵:ハン、のり、いがた>
(漢検2)
・読み:ハン のり *“いがた”訓掲載ナシ。
・意味:①かた。いがた(鋳型)。 ②のり(法)。法律。 類)①②范(ハン)・範 (参考)「範」の異体字とする説もある。
・熟語:熔笵(ヨウハン):鋳型の考古学上の呼称。
(既出)「熟語の読み・一字訓読(その195)」
 <笵:ハン、のり、いがた>   *「笵」は「範」
 ・のり:軌範(笵)、範(笵)例、軌範(笵)・・・
・いがた:笵金=鋳込む、範(笵)型=鋳型、笵埴=型で土器をつくる、鎔範(笵)・・・
 (*いがた:土でつくるのが「型」、金でつくるのが「鎔」、竹でつくるのが「範・笵」・・・)

<泛:ハン、ホウ、う(かぶ)、う(かべる)、ひろ(い)、あまね(く)、くつがえ(す)>
(漢検2)
・音・訓とも全部掲載アリ。
・🈩ハン ①うかぶ。うかべる。ただよう。「泛舟」 ②ひろい。あまねく。「泛論」 類)①②氾(ハン)・汎(ハン)
 🈔ホウ くつがえす。ひっくりかえす。
・下つき:🈩 飄泛(ヒョウハン)・浮泛(フハン)
・大見出し:泛かぶ(う-かぶ) 〈泛子〉(うき) 泛称(ハンショウ) 泛泛(ハンパン) 泛論(ハンロン)

*泛・・・“ホウ”音の熟語が「泛駕(ホウガ之馬)」「泛(ホウショウ)」以外に無いか調べたが、やはりなかった・・・だから、“ホウ”音の熟語は、「泛駕(ホウガ)之馬)」「泛(ホウショウ)」だけ覚えておけば大丈夫のようだ・・・

(参考)「汎(ホウショウ)」

漢検2:水を形容する語。 
大字源:🈔ホウ(漢音)フ(呉音) くつがえす。ひっくりかえす。
    「大后酒恐、自起泛ㇾ孝恵巵」 同)覆 (*この漢文はよくわからないから無視。でもこれも“ホウ”と読むようだ・・・)
    🈪ホウ(漢音)ボウ(呉音)①水の音 ②(畳韻)「汎(ホウショウ)」は、声のかすかなさま。
*漢検2と大字源では解釈・意味が違うようだ、ははは。

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