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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その7 賈 待賈

2015年11月07日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その7>

●27-③の受検勉強(“点取り”試験のための学習という意味)を開始する前に、残りの吉田松陰全集からの語彙ピックアップ作業を完了させようと思って、今、同全集の第4巻と第7巻を借り出して読み出している。第8巻と第10巻もまだ読んでいなかった・・・。この4巻で全10巻すべて読むことになる。「書籍などからの熟語抜萃」カテゴリーで、そのうち、記事にして案内しようかと思っている。単なる熟語じゃ記憶に残りづらいので、なるべく、前後の文章と一緒に収録したいと考えている。(実は遅遅として進んでいないので、こうやって公開して宣言してプレッシャーを与えることでなんとか前へ進ませようとしています(^^;)) *目標:11月中には残りの4巻すべて読了&収録!!
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
・引き続き、第2版から・・・
・今回は「明らかに“音分け”で読むような意味・熟語だと思われるのに、“音分け”していないもの」を問題にする(^^;)
①賈:コ、カ、あきな(う)、あきな(い)、う(る)、か(う)、あたい
・賈人、賈船、書賈、商賈、良賈、賈衒・・・第2版に掲載されている熟語。すべて「コ」音読みで、「あきな(う)~か(う)」までの訓に対応する熟語。
・残りの訓の「あたい。類:価」となっていて熟語の掲載はなし。調べたら、
「賈貴(キ)」=高価 *字通のみ「コキ」
「飾賈(ショク)、賈()を飾る」=掛け値をする。*字通はなし。字通以外はすべて「カ」音読み。
「待賈」・・・これは「タイコ」と「タイカ」の両方の読みがあるが、大漢和の説明が“音分け”を明確に分かりやすくしている。漢字源もほぼ同様の説明だった。
 ア.「待賈(タイコ)、賈(コ)を待つ」=良い商人が現れるのを待っている(→賢者が聘を待って仕える意味)
 イ.「待賈(タイカ)、賈()を待つ」=“一説に”「タイカ」と読み、良い価(売値)を待って売る(→時機を待って仕える意味)
・このように、「価」に類する場合は、「カ」音の模様・・・ただし、漢検第2では、他の所ではしているような「音分け」の説明はしていない・・・なぜなんだろう・・・???
 (注1)字通は、「待賈(タイコ・タイカ)」となっているが、意味は「善賈(ゼンコ)を待って売る」だから、明らかに「コ」音読みの説明の方だと思われる。ただ、「タイカ」の方の説明はなし。この辺が、音分けしていない混乱のもとかも・・・(ーー)
 (注2)大漢和の、イ.の説明は「タイカ」読みが“一説”のような書き方をしているが、「待」の方に載っている「待賈」を見ると、同様の説明あるも、今度は「タイコ」の方が“一説に(タイコ)と読み・・・”となっている。どうしたんだ、大漢和!!どっちが“一説”なんだ!?
 (注3)この熟語は、「論語・子罕褊」にある孔子の言葉だそうだけど、そういう有名な文句でも意味や読みの解釈が分かれているんだ・・・しっかりしろよ、論語の研究者!っていうか、漢文学者?古典の学者さんたち?・・・なにしろ、その辺りの学者や研究者さんたち!

👍👍👍 長くなりそうなので、①の「賈」のみで、今日はおしまい 👍👍👍



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