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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●日居月諸=居諸
・記憶に新しい<28-1>の文章題で、
「・・・キョショを玩愒するの際、正に以て氷釈理順することを得たり。・・・」(杉田玄白「解体新書」凡例より)で、「キョショ(居諸)」を書かせる難問(?)が出題された・・・。
・以下のとおり、漢検2、漢検四字熟語辞典からでも推測できないことはないが、かなりな難問だったかも・・・でも、広辞苑には、「居諸」そのものズバリの熟語が掲載されていた・・・。
・今度、いつかは、光陰=居諸の類義語問題で出るかもね・・・
(漢検2)
日居月諸(ニッキョゲッショ):①日よ、月よ。君と臣、君主とその夫人、父と母のたとえ。〈『詩経』〉 ②月日が過ぎ去ること。「居」「諸」はともに助字。
(漢検四字熟語辞典)
日居月諸(ニッキョゲッショ):日よ月よ。君と臣、また国君とその夫人、、また父母にたとえる。「居」「諸」は語末の助字。「日や月や」とも読む。
(広辞苑)
居諸(キョショ):日居月諸の略。「居」「諸」は助辞。日月をいう。光陰。三教指帰「・・・矢の如くして」
(注)「三教指帰」(さんごうしき・さんごうしいき)は、空海による、宗教的寓意小説に仮託した 出家宣言の書。(ウィキペディア)
●日就月将=就将
・<29-2向け模試>での訓読み問題で「29.日に就り、月に将(すす)む」の“就(な)り”を読ませる問題を出題しました。
・この文言は、漢検2に、
「日に就(な)り月に将(すす)む(ひになりつきにすすむ)」:学業が日に月に進んでいくこと。また、物事が日進月歩でよくなっていくこと。〈『詩経』〉とあるとおり・・・。
・また、「日就月将」は、漢検四字熟語辞典の大項目「日進月歩」の類義語として小さく掲載されている・・・。
・この「日就月将」は、「28-3に向けて <四字熟語&故事成語類>その34 2017年01月31日 | 四字熟語 」記事にて、
日就月将(にっしゅうげっしょう):(=日進月歩の意) 「日に就(な)り、月に将(すす)む」
*「就(な)る」:1級対象 「将(すす)む」:現行訓読みにはナシ。
と、案内済み。
・今回、大字源で、「日居月諸=居諸」並の熟語を発見・・・
就将(シュウショウ):(大字源)学問・徳行が日々に成り、月々に進むこと。将は、進むの意。日進月歩。「日就月将」(詩経)
*語選択あるいは、日進月歩の類義語として出題されるかも(^^)
*尤も、「居諸」は広辞苑に載っていたが、「就将」は載っていないから、出ないかもしれないけど・・・でも、他にも「居諸」と同じように、文章題で出るかも・・・ということで、以下のとおり、<余談1>&<余談2>にあるようなことも調べてみた・・・
<余談1>
・青空文庫内の文例検索
検索の仕方が悪いのかもしれないが、「就将」での文例は見当たらなかった・・・あるかもしれないけど・・・
<余談2>
・ネット上では、幾つか「就将」でヒットした・・・その中のひとつ、「牛窓北小学校」(瀬戸内市)の「学区の概要・学校の沿革」にまさに、この“就将”のことが書かれていた・・・
「 本学区は、牛窓町北部に位置し、錦海湾を望む畑作のさかんな農業地域です。
本校は明治5年に開校し、同8年に、山田方谷先生が詩経の中の“日就月将"を引用して「就将小学校」と命名されました。「就将」とは“日進月歩"の意味に解されています。以来、昭和37年に「牛窓北小学校」と校名が変更になるまで、その名は存続していました。この間“就将の心を温(たず)ねる"を本校教育のモットーとして、就将の心が引き継がれてきたため、学区全体に“就将"へのあこがれとそれを誇りに思う気持ちが強く残っています。
現在も「豊かに生きる就将の子を育成する −就将の心を温ね 大きな人間になる−」を教育目標に掲げ、「輝く瞳 光る汗の子どもたち」をめざす子ども像として、“就将"の輝かしい伝統をいつまでも伝えていこうとしています。」
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●日居月諸=居諸
・記憶に新しい<28-1>の文章題で、
「・・・キョショを玩愒するの際、正に以て氷釈理順することを得たり。・・・」(杉田玄白「解体新書」凡例より)で、「キョショ(居諸)」を書かせる難問(?)が出題された・・・。
・以下のとおり、漢検2、漢検四字熟語辞典からでも推測できないことはないが、かなりな難問だったかも・・・でも、広辞苑には、「居諸」そのものズバリの熟語が掲載されていた・・・。
・今度、いつかは、光陰=居諸の類義語問題で出るかもね・・・
(漢検2)
日居月諸(ニッキョゲッショ):①日よ、月よ。君と臣、君主とその夫人、父と母のたとえ。〈『詩経』〉 ②月日が過ぎ去ること。「居」「諸」はともに助字。
(漢検四字熟語辞典)
日居月諸(ニッキョゲッショ):日よ月よ。君と臣、また国君とその夫人、、また父母にたとえる。「居」「諸」は語末の助字。「日や月や」とも読む。
(広辞苑)
居諸(キョショ):日居月諸の略。「居」「諸」は助辞。日月をいう。光陰。三教指帰「・・・矢の如くして」
(注)「三教指帰」(さんごうしき・さんごうしいき)は、空海による、宗教的寓意小説に仮託した 出家宣言の書。(ウィキペディア)
●日就月将=就将
・<29-2向け模試>での訓読み問題で「29.日に就り、月に将(すす)む」の“就(な)り”を読ませる問題を出題しました。
・この文言は、漢検2に、
「日に就(な)り月に将(すす)む(ひになりつきにすすむ)」:学業が日に月に進んでいくこと。また、物事が日進月歩でよくなっていくこと。〈『詩経』〉とあるとおり・・・。
・また、「日就月将」は、漢検四字熟語辞典の大項目「日進月歩」の類義語として小さく掲載されている・・・。
・この「日就月将」は、「28-3に向けて <四字熟語&故事成語類>その34 2017年01月31日 | 四字熟語 」記事にて、
日就月将(にっしゅうげっしょう):(=日進月歩の意) 「日に就(な)り、月に将(すす)む」
*「就(な)る」:1級対象 「将(すす)む」:現行訓読みにはナシ。
と、案内済み。
・今回、大字源で、「日居月諸=居諸」並の熟語を発見・・・
就将(シュウショウ):(大字源)学問・徳行が日々に成り、月々に進むこと。将は、進むの意。日進月歩。「日就月将」(詩経)
*語選択あるいは、日進月歩の類義語として出題されるかも(^^)
*尤も、「居諸」は広辞苑に載っていたが、「就将」は載っていないから、出ないかもしれないけど・・・でも、他にも「居諸」と同じように、文章題で出るかも・・・ということで、以下のとおり、<余談1>&<余談2>にあるようなことも調べてみた・・・
<余談1>
・青空文庫内の文例検索
検索の仕方が悪いのかもしれないが、「就将」での文例は見当たらなかった・・・あるかもしれないけど・・・
<余談2>
・ネット上では、幾つか「就将」でヒットした・・・その中のひとつ、「牛窓北小学校」(瀬戸内市)の「学区の概要・学校の沿革」にまさに、この“就将”のことが書かれていた・・・
「 本学区は、牛窓町北部に位置し、錦海湾を望む畑作のさかんな農業地域です。
本校は明治5年に開校し、同8年に、山田方谷先生が詩経の中の“日就月将"を引用して「就将小学校」と命名されました。「就将」とは“日進月歩"の意味に解されています。以来、昭和37年に「牛窓北小学校」と校名が変更になるまで、その名は存続していました。この間“就将の心を温(たず)ねる"を本校教育のモットーとして、就将の心が引き継がれてきたため、学区全体に“就将"へのあこがれとそれを誇りに思う気持ちが強く残っています。
現在も「豊かに生きる就将の子を育成する −就将の心を温ね 大きな人間になる−」を教育目標に掲げ、「輝く瞳 光る汗の子どもたち」をめざす子ども像として、“就将"の輝かしい伝統をいつまでも伝えていこうとしています。」
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「就将」ですが、旧字体でも調べてみましたが、青空文庫には無さそうですね…。
Wikipediaを調べると、「就将」と名の付いた小学校(過去も含む)が他にも見つかりました。
「米子市立就将小学校」
「徳島市福島小学校」:1873年 - 就将小学校と改称。
「松阪市立漕代小学校」:横地学校と法田学校が1883年(明治16年)4月に統合して就将学校となり…
「広島市立袋町小学校」:1873年(明治6年)2月 - 小町に「就將館」として創立。
「米子市立就将小学校」の命名の由来が「戊申詔書」とあったので、調べてみたところ、「日ニ就リ月ニ將ミ」と確かにありました。
(戊申詔書)
https://ja.wikisource.org/wiki/%E6%88%8A%E7%94%B3%E8%A9%94%E6%9B%B8
「就将」はあまり使われていないようですが、「日に就り月に将む」という言い回しは使用されているようですね。
(慶應義塾百年史)
https://books.google.co.jp/books?id=VedGAAAAIAAJ&pg=RA4-PA88&dq=%22%E6%97%A5%E3%81%AB%E5%B0%B1%E3%82%8A%E6%9C%88%E3%81%AB%E5%B0%86%E3%82%80%22&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjhn8byq_fVAhUKerwKHY8pBsgQuwUINDAC#v=onepage&q=%22%E6%97%A5%E3%81%AB%E5%B0%B1%E3%82%8A%E6%9C%88%E3%81%AB%E5%B0%86%E3%82%80%22&f=false
大辞林の項目にもなっているようで、「就(な)り」という訓の出題が急速に怪しく思えてきました(笑)
模試で間違えたので(苦笑)、記事にしていただいて良い復習になりました。
ありがとうございます
昔は“流行っていた”言葉なんでしょうかね(笑)
こちらこそ、どうもありがとうございました。勉強になりました。