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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その4

2017年05月14日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第4回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)
●今回の29-1向け模擬試験(第1回~第5回)は、新出問題(特に読み問題など)も多いせいか、初心者や初合格をめざす方にはレベルが相当高いようです・・・点数は気にせず、なんとか50%ぐらいはいくように頑張ってほしいもんです・・・やってて為にはなるとは思うんですけどね・・・漢検2辞典からの出題もありますが、いわば“先取り”で出題しているものも、一部あります・・・ので、その点、お含み置き願います。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.篁篠、風を懐い、蒲桃、陰を結ぶ
2.君主の万歳を唱え人民が嵩呼す  
3.舂簸の形は其の功の象なり   
4.杠秤で重量物を量る     
5.実は莨莠のごとき人物である 
6.糜粥を僅かに呷啜する   
7.救恤のため窖廩から穀物を供出す 
8.紫闥より綴輅で出御する    
9.連弩を以て、之を射す   
10.貌状、儻蕩として備えなし 
11.流猋、激しく櫺軒を打つ   
12.流猋、激しく櫺軒を打つ  
13.室、懸磬の如く、野に青草無し
14.割臂の盟をもって終身の誓いとなす 
15.懃懃として慰誨すること、骨肉を踰ゆる 
16.猛獣をよく擾馴す 
17.塗、艱屯として進み難し 
18.池溝の水が淤淀のため流れず  
19.衣裳、丹綺離婁なり 
20.珍味の鱲子を堪能する    
21.劇場の落し公演があった 
22.勇み立ってる馬に乗って出陣する
23.今時珍しいの屋根の家屋だ   
24.胸がいて吐き気がする 
25.彼の性格は普段からかだ  
26.息ががって今にも絶えそうだ 
27.災禍を免れるためにう   
28.声もらかに詩を詠ずる   
29.医者とっていると常不断起こされる 
30.厭世を覚え、緇門に入った   

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.雨、サンサンと降る 
2.そんなタワゴトは誰も信じない   
3.テンカンの発作に見舞われた 
4.闘病の甲斐あり、病がセンカする    
5.髷の根もとにテガラを掛ける  
6.生活苦でコントンに瀕する 
7.功名を妬んで友をセイハイする 
8.セイハイに抜きんでた才能を発揮する 
9.会場に屏風ハンソウを設えた 
10.刃傷によるハンソウが残った 
11.結果通知をロウシして待つ 
12.無益なロウシを心から悼む    
13.コウゼンとして美しい瑠璃に見入った 
14.滑稽な語りに会場がコウゼンとどよめいた    
15.セキレキに翫(な)れて玉淵を窺わず 
16.霖雨がセキレキと降り頻る  
17.才学ユウチョウにして人にすぐれたり  
18.そんなユウチョウな事は言っていられない 
19.クヌギ林を散策する
20.エソで蒲鉾をつくる

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.ひとりぽっちでいること
2.知識が広く記憶のよい人
3.道理にかなった善いことば。
4.気性や言葉の鋭いたとえ
5.凡人・平凡な人のたとえ
<語群>
(しゅんぐ、ほうぼう、けいぼく、とこく、しょちゅう、しょうげん、けつりつ、きとく)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )懲創 ( 2 )之僕 ( 3 )面諛 ( 4 )棘路 ( 5 )弄月
名声( 6 ) 天罰( 7 ) 破戒( 8 ) 毛骨( 9 ) 釈根( 10 ) 
<語群>
(しょうふう、かんし、しょうぜん、せきじん、きこう、てきめん、ざんてん、むざん、かいもん、あいきょう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.非常にたやすいことのたとえ
2.名医のたとえ
3.射撃の技術がすぐれていること
4.こじつけて、もっともらしく言うこと
5.乱世を治めて、正しい平和な状態に戻すこと
<四字熟語群>
( 管窺蠡測 耆婆扁鵲 撥乱反正 膏粱子弟 発蒙振落 竜蟠虎踞 郢書燕説 百歩穿楊 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.紡錘 2.黄鼬 3.山丹 4.甘蕉 5.紫薇
6.木蠹虫 7.石花菜 8.茅膏菜 9.落霜紅 10.牛皮凍

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.寅虔 - 2.寅む   
イ.3.負贏 - 4.贏う    
ウ.5.趣駕 - 6.趣す    
エ.7.芟斫 - 8.斫る    
オ.9.拉致 - 10.拉く  

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.惷愚 2.晨暾 3.吻合 4.童丱 5.懈怠
6.重祚 7.余輩 8.性急 9.推敲 10.飛泉
<語群>
(ふくへき、らっき、そご、かっきん、ききゅう、がもん、けんきゅう、すいれん、ちょうたく、えいご)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.シセキを弁ぜず 
2.ケンチ相和す  
3.江河はロウシを実(み)たす能わず
4.エイヨウの餅の皮
5.モクすれば即ち心覆る
6.釣して綱せず。ヨクして宿を射ず
7.燭、バツを見(あらわ)さず
8.至貴はケンベンなくして栄える
9.笠上にリュウを頂く
10.色、厲にして、内、ジンなり

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)たとえばローマのごとき、その初めにおいては全国の人士みな兵士となり、みな農夫となり、生産武備相協同していまだ分離するを見ず。・・・吾人はまた聞くマニオス・キネリオスなる人あり。武勲赫々威名四隣を圧するの豪傑なり。しかして身は1.デンリョに帰り、2.ボウオクに住し、3.ショウダイの田園を耕し、開散みずから安んずるもののごとし。おりしも氏はア.竈辺に踞し蕪菁を煮つつありたるに敵国の使者来たり巧言もって黄金を贈る。氏笑ってこれを斥けて曰く「余はかかる晩餐をもってみずから足るものなり。なんぞ黄金をイ.須いん。余はみずから黄金を懐にするよりもこれを懐にするの敵国を征服するをもってむしろ栄光となすなり」と。もって当時の兵すなわち農、農すなわち兵たるの事情を察すべし。しかれども、その近傍の諸種族と生存の競争いよいよ繁くいよいよ激するに従い、市民はことごとく戦争をもってその専業となし、農業のごときはまったく奴隷の手に放任し、これよりして武備の機関いよいよ発達し、防御の性質は一変して攻略となり、その兵鋒向かうところ天下に敵なく、カルタゴを滅ぼし、ギリシアを略し、エジプト、シリア、パレスチナを捲くに及んで、天下の富はことごとくローマに蒐集したりといえども、その蒐集したるは経済的の吸引すべきの引力ありてしかるにあらず。これみなただローマ人の腕力をもって各地より掠奪し来たるものにして、ローマの都府雄麗天下に冠たりといえども、一の特有産物とてはなく、ローマ人はただその奪掠し来たりし金銀をもって、その奪掠せられたる各邦の産物と交易〔もしこれを交易というを得ば〕したるのみ。
・・・
かのフェニキアのごときはしからず。地もっとも瘠せ、国もっとも小なるにかかわらず、その生産機関の発達すべき境遇を得たるがゆえにその進歩は実に著しく、なかにもそのツロの人民は航海の知識、製造の熟練、商業の盛大をもって、上古の歴史にその大名を輝かせり。彼みずから地中海の帝王となり、その進取の気象は一躍してヘラクレスの海峡を越え、ブリテン島に赴き、バルチック海湾に達し、至るところその土人をもって得意者となし、至るところその土地をもって故郷とし、ついに植民地を地中海の海岸に設くる四十に越えたり。吾人はかつて『旧約聖書』においてツロの繁昌なるを知れり。

なんじツロよ。なんじは海門にありて多島衆民の市をなすものか。なんじかつて曰くわれは実に全実なりと。なんじの境は海の中心にあり。しかしてなんじを建造するものはもってなんじの美を尽くせり。彼はセニルの松をもってなんじの板となし、彼はまたレバノンの柏香木を取りてなんじのためにウ.檣を作り、彼はバシャンのエ.橡をもってなんじのオ.漿を作る。アッシリアの隊はキッチムの諸島より携え来たるの象牙をもってなんじの椅子を作れり。なんじの張りてもって帆とするところのものはすなわちエジプトより来たれる4.ブンシュウ。かつなんじを覆い纏うところのものはすなわちエリシヤ諸島より携え来たれるの青と紺との布なり。シドンとアルワダとの居民はこれなんじの舟子たり。ツロよなんじがうちの知者はなんじのカ.柁師たり。ゲバルの老練者とその知者とはなんじの舟を修復するの人たり。洋海の諸舟、およびその舟子はみななんじのうちにありてなんじの貿易を経営せんと欲す。・・・(「将来の日本」徳富蘇峰)

(B)忍び込むと云うと語弊がある、何だか泥棒か間男のようで聞き苦しい。吾輩が金田邸へ行くのは、招待こそ受けないが、決して鰹の切身をちょろまかしたり、眼鼻が顔の中心に5.ケイレン的に密着しているキ.狆君などと密談するためではない。――何探偵?――もってのほかの事である。およそ世の中に何が賤しい家業だと云って探偵と高利貸ほど下等な職はないと思っている。なるほど寒月君のために猫にあるまじきほどの義侠心を起して、一度は金田家の動静を余所ながら窺った事はあるが、それはただの一遍で、その後は決して猫の良心に恥ずるような6.ロウレツな振舞を致した事はない。――

ほのかに承れば世間には猫の恋とか称する徘徊趣味の現象があって、春さきは町内の同族共の夢安からぬまで浮かれ歩く夜もあるとか云うが、吾輩はまだかかる心的変化に7.ソウホウした事はない。そもそも恋は宇宙的の活力である。上は在天の神ジュピターより下は土中に鳴く蚯蚓、おけらに至るまでこの道にかけて浮身を8.ヤツすのが万物の習いであるから、吾輩どもがク.朧うれしと、物騒な風流気を出すのも無理のない話である。回顧すればかく云いう吾輩も三毛子に思い焦がれた事もある。三角主義の張本金田君の令嬢阿倍川の富子さえ寒月君に恋慕したと云う噂である。それだから千金の春宵を心も空に満天下の雌猫雄猫が狂い廻るのを煩悩の迷いのと軽蔑する念は毛頭ないのであるが、いかんせん誘われてもそんな心が出ないから仕方がない。吾輩目下の状態はただ休養を欲するのみである。こう眠くては恋も出来ぬ。のそのそと小供の布団の裾へ廻って心地快(ここちよ)く眠る。
・・・
しかしながら猫といえども社会的動物である。社会的動物である以上はいかに高く自ら標置するとも、或る程度までは社会と調和して行かねばならん。主人や細君や乃至御おさん、三平連れが吾輩を吾輩相当に評価してくれんのは残念ながら致し方がないとして、不明の結果皮を剥いで三味線屋に売り飛ばし、肉を刻んで多々良君の膳に上すような無分別をやられては由々しき大事である。吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆に出現したほどの古今来の猫であれば、非常に大事な身体である。千金の子は9.ドウスイに坐せずとのケ.諺もある事なれば、好んで10.チョウマイを宗として、徒らに吾身の危険を求むるのは単に自己の災いなるのみならず、また大いに天意に背く訳である。猛虎も動物園に入ればコ.糞豚の隣りに居を占め、鴻雁も鳥屋に生擒(いけど)らるれば雛鶏と俎を同じゅうす。庸人と相互する以上は下って庸猫と化せざるべからず。庸猫たらんとすれば鼠を捕らざるべからず。――吾輩はとうとう鼠をとる事に極めた。(「吾輩は猫である」夏目漱石)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その4 標準解答>
(一)
1.こうしょう:たけとささ 2.すうこ 3.しょうは:米をうすでつき、ぬかを箕であおり除く 4.こうしょう 5.ろうゆう:ひよすとはぐさ。ともに悪草。善に似て実は悪いもののたとえ。 6.こうせつ:すいのむ、すする 7.こうりん:穴蔵と倉庫。また、そこに収められた穀物。 8.ていろ :金で飾った王の車 9.れんど 10.とうとう:気ままで締りがないさま。物にとらわれないさま。 11.りゅうひょう:暴風。 12.れいけん:れんじの手すり 13.けんけい:家の中になにもないこと。がらんどう。すっからかん。貧窮のたとえ。 14.かっぴ 15.きんきん:ねんごろなさま。親切なさま。懇懇。 16.じょうじゅん:ならす 17.かんちゅん:艱阻と同じ。屯はなやむこと。山道や人生の行路が険しいことのたとえ。険阻。 18.おでん:どぶ泥がたまる。泥でよどんで流れない。 19.りろう:模様などの鮮明なさま 20.りょうし:からすみ
21.こけら(木屑) *漢検2は、<木屑こけら>の所に「“杮”とも書く」とあるのみ。22.はや(る) *「逸(はし)る」訓もあるが適当でない 23.くさぶき *“いばら”ではチトおかしいだろう・・・ 24.むかつ(いて) 25.やぶさ(か) *「吝(けち)な・・・」は漢検2読みで追加。 26.ふさ(がって) 27.まじな(う) 28.たか(らか) 29.とな(って)*「隣(とな)る」という動詞があるのは初めて知った・・・。 30.くろかど
(二)
1.潸潸 2.戯言・囈・譫 3.癲癇 4.痊可 5.手絡 6.困頓 7.擠排 8.儕輩 9.半双 10.瘢瘡・瘢創 11.僂指 12.浪死 13.恍然 14.哄然 15.磧礫 16.淅瀝 17.優長 18.悠長 19.椚 20.鱛
(三)
1.孑立:孤立。 *けつりゅう・げつりゅう・げつりつ とも読む
2.書厨  *漢検2意味②
3.昌言:道理にかなった善いことば。善言。美言。嘉言。
4.鋒鋩
5.鶏鶩
(四)
問1
(1)哀矜 (2)紀綱 (3)讒諂 (4)槐門 (5)嘯風 (6)藉甚・籍甚 (7)覿面 (8)無慙 (9)悚然・竦然 (10)灌枝
問2
1.はつもう *物の上の覆いを取り除き、木の葉を振るい落とす。。「蒙を発(あば)き落を振るう」 2.ぎば 3.せんよう 4.えいしょ 5.はんせい 
(五)
1.つむ 2.てん 3.ひめゆり 4.バナナ 5.さるすべり
6.きくいむし 7.てんぐさ 8.いしもちそう 9.うめもどき 10.へくそかずら
(六)
1.いんけん - 2.つつし(む)*つつしみうやまう。
3.ふえい - 4.にな(う) 
5.そくが - 6.うなが(す) *乗物の用意をせきたてる 漢検2掲載熟語(読みもあり)
7.さんしゃく - 8.き(る) *草を刈り木を切る
9.らち・らっち - 10.ひ(く)
(七)
1.英悟 2.落暉 3.齟齬 4.耆旧 5.恪勤
6.復辟 7.我們 8.悁急 9.彫琢 10.水簾
(八)
1.咫尺:あたりが暗くて、ごく近くの物事もわからないこと。
2.壎篪
3.漏卮
4.栄耀:度を越したぜいたくのこと。ぜいたくに慣れ、餅を食べるのにも皮をむく意から。「栄耀に餅の皮を剝(む)く」ともいう。「エヨウのもちのかわ」とも読む
5.沐 :髪を洗うとき頭を下にさげるので、心臓も逆さになり、そのため正常の考えを失うようになる。 
6.弋 
7.跋:ともしびのもえさしを客に見せない。客に主人の接待の疲れをさとらせないため、という。(礼記) *燭跋:ともしびのもえさし
8.軒冕
9.笠  *「笠上頂笠」  類)屋上架屋
10.荏 :(論語)外見上は威厳があるが、内面は気弱な人をいう。
(九)
1.田閭 2.茅屋 3.掌大 4.文繍 5.痙攣 6.陋劣 7.遭逢 8窶 9.堂陲 10.超邁
ア.そうへん イ.もち(いん) ウ.ほばしら エ.つるばみ(他に、「とち」「くぬぎ」訓あるも文庫ではこのルビ・・・) オ.しる(他に、「のみもの」「おもゆ」訓あるも文庫ではこのルビ・・・) カ.だし キ.ちん ク.おぼろ ケ.ことわざ コ.ふんとん

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類義語問題 ・・・ほとんどお遊び(続)・・・

2017年05月14日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●入院前に、漢検2に沿って「音訓整理(準1以下)」を調査しながら、都度、公開していましたが、1000頁前で挫折して中断を余儀なくされていました。が、このたび、入院後、チマチマと調べていて、一応、全部調べ終りました・・・辛いので、公開は29-1後、体調を見ながらということになりそうなのであしからずご了承ください・・・<(_ _)>。一応、全部やりあげたあと、29-1向け模試を作成していますので、一部、公開に先立ち、模試に反映しているものも一部あります・・・。
●しかし、やっててわかったのですが、意外に、準1以下の漢字のところに、1級漢字を含む熟語なんかが紛れ込んでいて、侮れない(というか、やっぱりいいかげんな)辞典だということを認識した(笑)でも、そういう熟語をネットや手元の辞典なんかで調べていると、その熟語に関連する故事成語とか言い回しなんかを発見するので、それはそれで、楽しい時間を過ごせた・・・・。
●29-1向け模試(第4回)は、この後、配信する予定です・・・。
●扨、“仙才”が二人も出て、また、昨日の閲覧数も意外と多かったので、好評(?)かと思い、また、“おあそび”で、(続)類義語問題をつくってみました・・・楽しんで遊んでみてください・・・試験には絶対に出ないと思います、たぶん・・・でも、ほとんど、漢検2辞典にある熟語などです・・・半分以上できた方は“茂才”(笑)、(ちょっとバーを上げて)80%以上だと“仙才”です(驚&笑)  
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<類義語問題> (注)解答はすべて2字以上の熟語で解答すること。

1.擡頭 2.鍍金 3.袈裟 4.鼇頭 5.槐門
6.文鎮 7.八尺瓊勾玉 8.雪花菜 9.九年母 10.寧馨

<語群>
(たいかい、めっき、とうし、あと、じふ、けいさん、こうきつ、きんげん、けつじょ、ほうほう)
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<解答>
1.闕如・欠如
  *闕如・欠如(=闕字・欠字:そのすぐ上を一字か二字あけて書くこと)
 *漢検2意味③「文章を書くとき、貴人の姓名などを文中で改行し、一字または二字分ほかの行よりも上に出して敬意を表す書式。一字上がるのが一字擡頭、二字上がるのが二字擡頭。」 *擡頭=台頭
 *漢検2意味②「闕字:天子や貴人に関する語は敬意を表すため、その上を一、二字分あけて書くこと。類)闕如 「欠字」とも書く。
 *広辞苑「平出:・・・敬意を表すため、行を改めて前の行と同じ高さに書くこと」・・・これにしようかと思ったけどヤメタ・・・
2.滅金(メッキ) *漢検2掲載熟語。広辞苑にも「滅金・鍍金(メッキ)」とある。
3.方袍
 *デジタル大辞泉:「方袍」・・・袈裟(けさ)のこと。形が方形であるところからいう。
4.大魁  *科挙首席合格者 「状元(じょうげん)」も類義だが、「状元」は漢検2にはナシ。
5.金鉉 *三公のこと、槐樹・・・。
6.卦算(圭算):文鎮 *形がそっくりだからとの由。
7.璽符 ・・・これはできそう?
8.豆滓(トウシ)=雪花菜・・・これは以前出したかも・・・
9.香橘(コウキツ・くねんぼ)=九年母 ・・・これも当て字の“くねんぼ”の熟語が浮かべば簡単かも・・・
10.阿堵・・・これもなんとかなりそう・・・「寧馨児」「阿堵物」から連想できそう・・・いずれも「この、あの、このような」という意味の中国・六朝時代の俗語の由。
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類義語問題 ・・・ほとんどお遊び・・・

2017年05月13日 | 類義語・対義語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●昨日、漢検1級29-1申し込んだ・・・あと1か月ちょっと先か、体調がどうなるかわからんけど、とりあえず手続きはしておいた・・・「折角5千円も払うんだから、骨のある問題にしてほしいもんだ・・・」と、いつもならいう所だけど、今回は自信なし(苦笑)・・・あと、目がもう少し回復すると良いのだが・・・
●漢検協会さんへの照会・・・この間照会した件、まだ返事こないなあ・・・
●29-1向け模擬試験・・・新出問題も多いせいか、信頼できる方々のコメントを拝見すると、初心者や初合格をめざす方にはレベルが相当高いようですね・・・点数は気にせず、なんとか半分ぐらいはいくように頑張ってほしいもんです・・・やってて為にはなるとは思うんですけど・・・漢検2辞典からの出題もありますが、そのうち、漢検2からも出るんではないか、特に今回は年度第1回目なのでありうると思ってるんですけどねえ・・・出題範囲というのがまだよくわかっていないのかもしれませんが、どうなんでしょうか・・・
●29-1向け模試は、あと2回(第4回、第5回)作成する予定です・・・もうほぼできていますけど・・・復習できる時間を確保できるようにしたいため、なるべく前倒しで案内しています。
●扨、今日は、<神・横>戦も中止・・・午後も何もすることがないので、模試づくりもちょっと小休止して、“おあそび”で、類義語問題をつくってみました・・・楽しんでみてください・・・試験には絶対に出ないと思います、たぶん・・・でも、ほとんど、漢検2辞典にある熟語などです・・・半分以上できた方は“茂才”です(笑)
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<類義語問題>
1.銚釐 2.蒙鳩 3.羅紗綿 4.釈迦頭 5.摩尼
6.巴旦杏 7.嫁期 8.霹靂砧 9.後略語 10.行纏
<語群>
(しょうりょう、ほうしゅ、けつご、らいふ、ばんれいし、けいきん、とうよう、へんとう、たんぽ、ようしょう)
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<解答>
1.銚釐(ちろり):湯婆(タンポ・トウバ)
2.蒙鳩(モウキュウ) =鷦鷯(ショウリョウ・みそさざい)
3.洋妾(ヨウショウ・らしゃめん)=羅紗綿
4.釈迦頭(シャカトウ)・仏頭果(ブットウカ) =蕃茘枝(バンレイシ)
5.宝珠(ホウシュ・ホウジュ)=摩尼(マニ)
6.扁桃(ヘントウ)=巴旦杏(ハタンキョウ) *アーモンド
7.桃夭(トウヨウ):嫁入り時・嫁期・婚期  ・・・これは出る可能性はある・・・ 
8.雷斧(ライフ):天狗の鉞。霹靂砧(ヘキレキチン)。
9.後略語 =歇後 *漢検2掲載・・・これはもしかしたら出るかも
10.脛巾(ケイキン・はばき)=行纏(コウテン・はばき) =脚絆
 (参考)漢検2:〈行纏〉はばき:昔、旅や作業をするとき、すねに巻きつけた布。脚絆(キャハン)。「脛巾」とも書く。

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その3

2017年05月12日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第3回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●コメント等を拝見すると(漢検・過去問はあまり無くて新出問題が多いせいか)、上記期待値よりは10~20点程度は下がるようですので、あまり気にしないで楽しんでください。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その3>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.管窺を嗤咲される 
2.岡巒糾紛として雲を吐く 
3.雲動き、野馗に風馳す  
4.羔犢の臑肉を喰らう  
5.卦筮で吉兆を得る  
6.故実を澡熨す 
7.鸞軫に鸞纛を掲げて出座する 
8.鹹鹵の荒地に辟易する    
9.門衢に乞食が屯する   
10.是非を明覈し、賞罰を必ず行う  
11.王妃の宝靨を拝顔する栄を得る    
12.宮闕より竜轜が出立する   
13.野鴿、深竇を翔る  
14.流盻し姿媚を発す  
15.災厄により人庶流迸す 
16.後昆のために茂猷を貽す 
17.溟濛たる山岳を迥眺する 
18.巨履も小履も同賈である   
19.木罌を繋いで渡水用の桴とす 
20.功業を誇詫す         
21.会合はやかな雰囲気に終始した
22.雌のが1羽で泳いでいる 
23.何のあってか郷党にまみえん 
24.朝早くに出かける 
25.徳、厚く、信、し  
26.に日に新たにして、日日新たなり  
27.糸鮪はキハダの別称である   
28.孝子、しからず  
29.国境を警固する守備兵がに集まる 
30.定木で矩形を書く 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.昆虫のギタイはなかなか見分けがつかない 
2.ほのかにカビの臭いが漂う 
3.クコ茶には延寿の効果があるという 
4.この夏はショキアたりでひどい目に遭った   
5.神前に玉串をホウテンする 
6.江戸時代、田舎侍はアサギウラと嘲られた  
7.ジンゼンとして日を過ごす   
8.木のオウゴで唐櫃に収めた太鼓を担ぐ 
9.ラデン細工の漆工芸品を鑑賞する 
10.遊びホウけていたので受検に失敗した 
11.病気にカズけて参加を断る 
12.嘆けとて月やはものを思はする カコち顔なる我が涙かな  
13.オウヨウたる大河へ漕ぎ出す   
14.何事にも動ぜずオウヨウに構える   
15.風俗がカイタイし人心が乱れる  
16.公金をカイタイし遯竄した    
17.ワイン品評会で香りのよいホウジョウを試飲する 
18.ここは地味がホウジョウな土地だ 
19.キクイタダキは頭頂の中央が黄色いのが特徴だ
20.エリを仕掛けて魚を捕らえる

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.ことばを美しく飾り立てて人を罪に陥れること
2.親しい友人の氏名・住所を記した帳面
3.衣服がみすぼらしい人をあざけっていう語
4.城の外囲い。外城。
5.まごころに感じること。まごころが通じあうこと
<語群>
(じょうこう、おんじゃく、ふかく、ふんぞうえ、ばいきん、かんぷ、きんらんぼ、てんきぼ)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )不霊 ( 2 )一新 ( 3 )替否  ( 4 )才高 ( 5 )玉折
一裘( 6 ) 福善( 7 ) 飄飄( 8 ) 兵戈( 9 ) 肉山( 10 )
<語群>
(そうじょう、らんさい、ほりん、ろうろう、りんかん、いっかつ、りゅうじょ、めいがん、かいん、けんか)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.死後、極楽浄土に行けるように心から願うこと
2.善悪を区別することなく人の真似をすること
3.ばらばらに離れ散ること。めちゃめちゃになった様子。さんざん。
4.物事や規則などにとらわれすぎて、融通のきかないこと
5.始めのない無限の世界

<四字熟語群>
( 煩言砕辞 膠柱鼓瑟 東施効顰 無始曠劫 黄中内潤 欣求浄土 師資相承  乱離骨灰 )
 
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.巻丹 2.杜松 3.雀榕  4.交喙 5.小筒
6.杜夫魚 7.赤翡翠 8.拶双魚 9.小茄子 10.傀儡子

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.褫奪 - 2.褫ぐ 
イ.3.婬逸 - 4.婬れる
ウ.5.値遇 - 6.値う 
エ.7.徽言 - 8.徽い   
オ.9.扛轎 - 10.扛ぐ

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.仰望 2.綿密 3.叡悟 4.長生 5.吻合
6.蒼生 7.蜚語 8.襯染 9.叱正 10.細流 
<語群>
(ずさん、かげん、しんしゃ、ようこん、ついどん、ていご、けんりゅう、みんぼう、ふかん、ふせい)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.グンシツ、褌中に処る
2.積悪の家には必ずヨオウ有り
3.ホンドの基は高きを成す能わず
4.ユウショウに飽く 
5.口を守ること、カメのごとし 
6.エジキに毒なし 
7.コウテン親無し、惟、徳を是輔く 
8.ボウには恭を思う 
9.鳩にサンシの礼あり、烏に反哺の孝あり
10.梅は食うともサネ食うな

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)常備軍の創始と火器の発明とはその時代を問えばほとんど同時ともいうべく、その関係を問えば実に精妙不思議なる因縁を有するものにして、これを解説することをばしばらく他の議論に譲り、吾人はただかの常備軍は火器によりて成り、火器は高価なる経費によりて立つものなることを明言しおくをもって満足せざるべからず。看よ看よ今日において宇内を1.ヘイゲイする通邑大都のごときも、近世史の始めにおいては実に憐れむべき微少なるものにして、彼らはいかにして封建豪族、2.シチョウア.一抓一攫を免れたるか。ただ王政の大翼中にその隠所を求めたればなり。
ただ一見せば欧州は腕力の世界なり。少しくこれを観察するときには裏面にはさらに富の世界あるを見、兵と富とは二個の大勢力にして「いわゆる日月イ.双び懸りて、乾坤を照らす」のありさまなるを見るべし。しかれどもさらに精密にこれを観察せば兵の太陽はその光輝燦爛たるがごとしといえども3.セキキすでに斜めに西山に入らんとする絶望的のものにして、かの富の太陽は紅輪ウ.杲々としてまさに4.ハンテンに躍り上らんとする希望的のものなるを見るべし。しかして今さらに一層の思考を凝らすときはこの絶望的の光輝も、エ.畢竟するにかの希望的の光輝に反映して5.ショウジに幻出したるものにして、これをたとえばかの月はもとより光輝なきものなれどもただ太陽の光輝に反映して美妙の光を放つがごときを見るべし。それ月の光は太陽の光なり。もし太陽の光を除き去らば月光とて別に見るべきものはあらざるなり。今日において兵の勢力あるは富の勢力を仮りたればなり。もし富の勢力を除き去らば兵の勢力とて別に見るべきものはあらざるべし。おもうに世の活眼家はこの道理をたやすく承認すべし。昔時において武備のために存在したる生産は今日においては一変して生産のために存在するの武備となり、その目的は一変して手段となり、その手段は一変して目的となり、君臣主僕その位地を顛倒し、昔時においては汗を流し骨を折り、かの武士に奉じたる商人農夫を保護せんがために、今日においてかのワーテルローの豪傑ウェリントンのごとき大将軍も、トラファルガーの英雄ネルソンのごとき水師提督も、血戦奮闘するに至りしは、吾人が天理人道のために祝せざるべからざるところなり。(「将来の日本」徳富蘇峰)

(B)白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等猫族が親子の愛を完くして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを6.ソウメツせねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。また隣りの三毛君などは人間が所有権という事を解していないといって大いに憤慨している。元来我々同族間では目刺の頭でも鯔の臍でも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている。もし相手がこの規約を守らなければ腕力に訴えて善いくらいのものだ。しかるに彼等人間は毫もこの観念がないと見えて我等が見付けた御馳走は必ず彼等のために掠奪せらるるのである。彼等はその強力を頼んで正当に吾人が食い得べきものを奪ってすましている。白君は軍人の家におり三毛君は代言の主人を持っている。吾輩は教師の家に住んでいるだけ、こんな事に関すると両君よりもむしろ楽天である。ただその日その日がどうにかこうにか送られればよい。いくら人間だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く猫の時節を待つがよかろう。
・・・
我が儘で思い出したからちょっと吾輩の家の主人がこの我が儘で失敗した話をしよう。元来この主人は何といって人に勝れて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる。俳句をやってほととぎすへ投書をしたり、新体詩を明星へ出したり、間違いだらけの英文をかいたり、時によると弓に凝ったり、オ.謡を習ったり、またあるときはヴァイオリンなどをブーブー鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。その癖やり出すと胃弱の癖にいやに熱心だ。7.コウカの中で謡をうたって、近所でコウカ先生とカ.渾名をつけられているにも関せず一向平気なもので、やはりこれは平宗盛にてキ.候を繰返している。みんながそら宗盛だと吹き出すくらいである。この主人がどういう考になったものか吾輩の住み込んでから一月ばかり後のある月の月給日に、大きな包みを提げてあわただしく帰って来た。何を買って来たのかと思うと水彩絵具と毛筆とワットマンという紙で今日から謡や俳句をやめて絵をかく決心と見えた。果して翌日から当分の間というものは毎日毎日書斎で昼寝もしないで絵ばかりかいている。しかしそのかき上げたものを見ると何をかいたものやら誰にも鑑定がつかない。当人もあまりク.甘くないと思ったものか、ある日その友人で美学とかをやっている人が来た時に下のような話をしているのを聞いた。
「どうも甘くかけないものだね。人のを見ると何でもないようだが自ら筆をとって見ると今更のようにむずかしく感ずる」これは主人の述懐である。なるほど詐りのない処だ。彼の友は金縁の眼鏡越しに主人の顔を見ながら、「そう初めから上手にはかけないさ、第一室内の想像ばかりで画がかける訳のものではない。昔以太利(イタリー)の大家アンドレア・デル・サルトが言った事がある。画をかくなら何でも自然その物を写せ。天に星辰あり。地に8.ロカあり。飛ぶにケ.禽あり。走るに獣あり。池に金魚あり。枯木に9.カンアあり。自然はこれ一幅の大活画なりと。どうだ君も画らしい画をかこうと思うならちと写生をしたら」
「へえアンドレア・デル・サルトがそんな事をいった事があるかい。ちっとも知らなかった。なるほどこりゃもっともだ。実にその通りだ」と主人は無暗に感心している。金縁の裏には嘲るような笑いが見えた。
元来主人は平常枯木寒巌のような顔付はしているものの実のところは決して婦人に冷淡な方ではない、かつて西洋の或る小説を読んだら、その中にある一人物が出て来て、それが大抵の婦人には必ずちょっと10.ホれる。勘定をして見ると往来を通る婦人の七割弱には恋着するという事が諷刺的に書いてあったのを見て、これは真理だと感心したくらいな男である。そんな浮気な男が何故コ.牡蠣的生涯を送っているかと云うのは吾輩猫などには到底分らない。或人は失恋のためだとも云うし、或人は胃弱のせいだとも云うし、また或人は金がなくて臆病な性質たちだからだとも云う。どっちにしたって明治の歴史に関係するほどな人物でもないのだから構わない(「吾輩は猫である」夏目漱石)
👋👋👋 🐔 👋👋👋

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その3 標準解答>
(一)
1.ししょう :あざけりわらう 同)嗤笑 蚩笑 2.こうらん:やま。巒は丸い山。 3.やき:のみち 4.こうとく *子羊と子牛 5.かぜい:うらない 6.そうい:洗って火のしをかける。転じて、改善するたとえ。 7.らんとう:天子の旗。鸞旗。*鸞軫(らんしん:天子の車。) 8.かんろ:塩分が多いこと。また、その荒地。 9.もんく:門前の道路。10.めいかく:明らかに調べる 11.ほうよう:玉のようなえくぼ。美人の笑顔。 12.りゅうじ・りょうじ:天子の喪の車 13.やこう:のばと。 14.りゅうけい:ながしめ。横目にみる。同義)流眄(りゅうべん) *姿媚:しなを作って媚びること 15.りゅうほう:ながれはしる 16.もゆう:りっぱなはかりごと 17.けいちょう:はるかに眺める、遠方を眺める 18.どうか:同じ値段。 19.ぼくおう:木でつくった甕(かめ) 20.こた:ほこる。「誇」も「詫」も、ほこる。「詫(ほこ)る」
21.おだ(やか) 22.おしどり 23.かんばせ:面目・対面 24.せり 25.かた(し) *「徳厚信矼」(荘子) 書下ろし正確かどうか不詳。 26.まこと 27.いとしび 28.とぼ(し) *論語 29.たむろ *漢検1は訓読み未掲載。 30.さしがた *音読みなら“クケイ”(=長方形)。「矩」に現行訓では「さし」は無いが、漢検2・大見出し「矩形(クケイ):・・・“さしがた”とも読む。」とある。
(二)
1.擬態 2.黴 3.枸杞 4.暑気中(たり)・癨(たり) 5.奉奠 6.浅葱裏 7.荏苒 8.朸 9.螺鈿・螺甸 10.惚(「耄ける」「呆ける」も可と思うが・・・) 11.被(ける) 12.託(ち)*「喞(ち)」でも〇か・・・。 13.汪洋 14.鷹揚 15.壊頽 16.拐帯 17.芳醸(=芳醇ほうじゅん) 18.豊饒 19.鶎 20.魞
(三)
1.貝錦(ばいきん):漢検2掲載熟語(意味説明なし)(転じた意味)ことばを美しく飾り立てて人を罪に陥れること *漢検四字熟語にも「萋斐貝錦(せいひばいきん)」あり・・・「萋斐」が対象外なので読んでいない人が多いかも知れないが、読んでいれば、意味説明もあるので簡単かも・・・。
2.金蘭簿:「金蘭」(漢検2掲載)の意味がわかっていれば簡単か・・・。
3.温石(おんじゃく):漢検2掲載熟語(意味説明もあり) 
4.郛郭:漢検2掲載(意味説明なし)①城の外囲い。外城。 ②防壁。また、防ぎ保つことのたとえ。
5.感孚:漢検2掲載 (広辞苑)まごころに感じること。まごころが通じあうこと
(四)
問1
1.冥頑 2.輪奐 3.献可 *「可を献じ、否を替(す)つ」:君主に善いことを進言し、悪いことをやめさせる。君主を輔佐する。「献替」。 4.柳絮 5.蘭摧
6.一葛 ✕一褐 7.禍淫 *漢検2掲載 「善に福し 淫に禍す」とも読む。 出典「書経」 8.踉踉 *漢検2掲載 *目的もなくふらふらと歩くさま。「飄飄踉踉たる旅の空」 9.搶攘(槍攘) 10.脯林
問2
1.ごんぐ 2.こうひん 3.らり *漢検四字熟語辞典では大見出しでは「乱離拡散(らんりかくさん)」。小見出しの類義語で「乱離粉灰(らりこっぱい)」「乱離骨灰(らりこっぱい)」
 (参考)乱離粉灰・乱離骨灰
  「らりこはい」とも読む。「乱離」は「羅利」とも書き、「骨灰」は「粉灰」「骨敗」「 忽敗」とも書く。*広辞苑だと「乱離骨灰・羅利粉灰(らりこっぱい)」となっている・・・。が、ここは漢検・四字熟語辞典に倣ったほうが無難か・・・。 
4.こうちゅう *(柱に膠して瑟を鼓す=琴柱に膠をつけて瑟を弾く) 5.こうごう
(五)
1.おにゆり 2.ねず 3.あこう(赤秀・榕) 4.いすか 5.ささえ(*「竹筒」も“ささえ”  6.かくぶつ 7.あかしょうびん 8.さっぱ 9.こなすび *サクラソウ科の多年草 10.くぐつ *<傀儡>も“くぐつ” *“くぐつシ”・“カイライシ”は「傀儡師」
(六)
1.ちだつ 2.は(ぐ) 3.いんいつ 4.たわむ(れる) 5.ちぐう・ちぐ 6.あ(う) 7.きげん *ためになるよいことば。善言。美言。嘉言。 8.よ(い) 9.こうきょう 10.かつ(ぐ) *あ(げる)➪あ(ぐ)でも〇になるかどうか不詳だが、この分野ではこういう出題はないのではないか・・・訓読みや文章題などの分野ではありそうだが・・・。ま、「あ(ぐ)」でも〇かも・・・。
(七)
1.俯瞰 2.杜撰 3.椎鈍 4.夭昏 5.牴牾
6.民氓 7.訛言 8.親炙 9.斧正 10.涓流   
*夭昏:漢検2掲載熟語
*蒼氓 そうぼう 人民。「民萌」でも可。 
*訛言:流言・飛語・蜚語  *漢検2で「訛言 類)流言」とあることから。
*襯染(しんせん・しんぜん)=近づいてその感化を受けること=親炙 *広辞苑にはないが、他の国語辞典(大辞林)などでは掲載されている。この熟語を回答させるとすると超難問か・・・。
*叱正・斧正 *ともに漢検2掲載熟語
*涓流(けんりゅう)*漢検2掲載熟語 *小さい流れ 
(八)
1.群蝨:見識が狭く、安逸を貪っているたとえ
2.余殃
3.畚土
4.熊掌:美味しいご馳走をたらふく食べる意味
5.瓶:水がめが水を外に漏らさないように、口を慎んで軽々しく言わないこと *他の“かめ”でもOKかも知れないが、出典は「瓶」。なお、“亀”はダメだと思う(笑)。
6.得食:えしょく”と読んでるものもある。好きな食べ物は、少しぐらい食べすぎてもお腹を害うことが少ないものである 類)好物にたたりなし 好きな物に祟りなし
7.皇天:天は公平で特定の人にひいきすることはなく、徳行のある者を助ける  *1級受験者は「昊天(こうてん)」と間違えやすい。「昊天罔極=昊天、極まりなし」「昊天、成命あり」 *「昊天」は広い空、大空の意。
8.貌:表情や態度には、常に慎みが表れるように心掛けよという戒め。孔子が君子の心掛けについて述べた言葉から。〈論語〉
9.三枝
10.核・実
(九)
1.睥睨 2.鷙鳥(注:青空文庫では「鷲鳥」となっていたが誤植と思われるので「鷙」に修正した) 3.夕暉 4.半天 5.霎時 6.剿滅 *「勦滅」でも可か。 7.後架 8.露華 9.寒鴉 10.惚
ア.いっそう イ.なら(び) ウ.こうこう エ.ひっきょう オ.うたい カ.あだな キ.そうろう ク.うま(く) ケ.とり コ.かき
👋👋👋 🐔 👋👋👋
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諸田玲子 「今ひとたびの、和泉式部」

2017年05月12日 | 読書
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●う~ん、とても興味のある本だったのだが、途中で挫折・・・私にしては珍しい・・・心身とも健全でなかったせいかもしれないが・・・退院後に読んでいたけど、途中で断念して返却した・・・
●和泉式部の周辺人物が感情移入しにくい、あまり有名でない人物たちだったのも一因かも・・・
●でも、直接的でない、藤原道長や清少納言、紫式部なんぞも端役的に出てきたりして、面白そうだったんだけどな・・・
●これは、また、借り出して、ゆっくり読んでみたい一冊ではあった・・・

👍👍👍 🐔 👍👍👍 とりあえず、記録にとどめて、あとで思い出すように・・・👋👋👋


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宮部みゆき 「希望荘」

2017年05月12日 | 読書
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●「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」に続く杉村三郎シリーズの最新刊・・・といっても、8か月ぐらい待たされた・・・。
●長編じゃなく短編4作だった・・・「聖域」「希望荘」「砂男」「二重身」・・・
●その後の“杉村三郎”のことが書かれていて、それなりに面白かったけど、長編じゃないと、やはり厚みがないようか・・・
●でも、入院中にベッドで読んでいたので、ところどころ記憶が曖昧(苦笑)・・・とりあえず返して、またしばらくしたら借りてみようかな。尤も、前作の「ペテロの葬列」は面白かったという印象だけで、ほとんど内容を覚えていない・・・いつもの事だが、愕然とするな(苦笑)・・・

👍👍👍 🐔 👍👍👍

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その2

2017年05月11日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●29-1向け掲題模試(第2回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●コメント等を拝見すると(漢検・過去問はあまり無くて新出問題が多いせいか)、上記期待値よりは10~20点程度は下がるようですので、あまり気にしないで楽しんでください。
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(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その2>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.名山大沢、饒衍たり 
2.京師に宿雪無くも、春、燠沐ならず 
3.驕易な態度に辟易する  
4.効尤、非礼なり  
5.更徭の戍卒となる  
6.鳥、嚶嚶と急囀す  
7.白馬、黄金勒を嚼齧す 
8.湧泉、滑滑として流行絶えることなし  
9.竹竿、嵌竇に接す          
10.遍路の友人の行暉を祈念する 
11.度々の遣使、その禍福を暁譬す 
12.貧賤に食物を饋詒す 
13.法を慢り盟約に倍奸す 
14.懾慴として前へ進まず 
15.懿鑠の美により于に登上す  
16.毎朝、尭曦に遥拝する    
17.食材の苦甜を吟味する    
18.皆、を為し獄に下る  
19.遊猟後、獲物の鳥獣を禽獮す     
20.麝臍から香料をとる    
21.川のが荒々しく波立っている 
22.鮨屋で小鰭を握ってもらう 
23.二人の親密な関係をく  
24.税金を厳しくてる 
25.風邪で全身がい  
26.胴が太く口の小さいを打楽器でつかう 
27.その女性のの結び目が解れていた   
28.人生を登山にえる  
29.数本の藁をって一本の縄にする 
30.夕餉のために米をぐ 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.近くの川がボウチョウして堤防が危うい
2.酔いれて醜態を曝した  
3.鉦鼓をバチで打ち鳴らす  
4.首をげ替える
5.ヌカルミに嵌って歩きづらい 
6.神社境内にコナラの高木がある 
7.日、すでにサンカンにして煌煌と照る  
8.シカり、ご名答だ  
9.ヒセイ戴月で懸命に働く  
10.世のヒセイを正すべくデモに参加した 
11.この仏像はハンカを組んでいる姿だ
12.政令などがあまりにハンカで厳しすぎる  
13.道徳や文化のタイトウが顕著で嘆かわしい 
14.タイトウたる春光に心を馳せる 
15.異聞キタンを収集する 
16.過去の悪しき行状にキタンの念を抱く 
17.シャのかかったような場景が脳裏に蘇る  
18.シャを欲するの色をあらわす  
19.ゴザを敷いて坐る
20.ドジョウ鍋を食する

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.きわめて近いことのたとえ
2.一匹のいけにえの牛、または豚    
3.目的を達成するための手段      
4.かくれた道理(事理)を探し求める 
5.上品でまじりけのないこと

<語群>
(しゅそく、とくせい、さくいん、がび、びしょう、がじゅん、ていせん、ことく)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )虎搏 ( 2 )月替 ( 3 )弥久 ( 4 )沈舟 ( 5 )為宇
竜門( 6 ) 厭離( 7 ) 弊衣( 8 ) 単文( 9 ) 沐浴( 10 )
<語群>
(えど、こうじつ、てんがく、はこ、じょこん、りょうじょう、こしょう、しょうげき、はっこう、にちりょう)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.善政で国がよく治まっていること
2.名前に本質が伴っていないこと
3.親孝行のたとえ
4.非常にやかましい音の例え
5.内容のない文章や議論をあざけっていう語

<四字熟語群>
北窓三友 蜩螗沸羹 蛙鳴蝉噪 皮相浅薄 草満囹圄 典例故実 南箕北斗 老莱斑衣 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.点点 2.竹柏 3.半色 4.兄鷹 5.猿子
6.黄連花 7.黒三稜 8.射干玉 9.小灰蝶 10.戦捷木

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.郁文 - 2.郁ん    
イ.3.澳溟 - 4.澳い     
ウ.5.煦嫗 - 6.嫗める      
エ.7.蟄伏 - 8.蟄もる    
オ.9.躓顚 - 10. 躓く    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.吻合 2.穣歳 3.羽化 4.騁才 5.劈頭
6.四阿 7.親睦 8.微痾 9.易者 10.鳳輦 

<語群>
(こうじゅん、らんよ、ようか、とうかい、ばいぼくしゃ、しょうよう、はいち、けんさい、とうび、ていし)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.一家をキチョ
2.未だ覚めずチトウ春草の夢
3.命長ければホウライを見る  
4.徳の流行するは、チユウして命を伝うるより速やかなり。
5.シュクバクを弁ぜず 
6.時、利あらず、スイ、逝かず 
7.ベンペキを友 とし、善柔を友とし、便佞を友とするは、損なり。
8.セッキ骨を銷す
9.方寸の木も、シンロウより高からしむべし
10.キャラの仏に箔を置く  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)悲しいかな、我が日本に在っては、未だこの点において外国と1.キッコウする事が出来んのである。で公徳と申すと何か新しく外国から輸入して来たように考える諸君もあるかも知れんが、そう思うのは大なる誤りで、2.セキジンも夫子の道一以て之を貫く、忠恕のみア.矣と云われた事がある。この恕と申すのが取りも直さず公徳の出所である
・・・
やがて時間が来たと見えて、講話はぱたりとやんだ。他の教室の課業も皆一度に終った。すると今まで室内に密封された八百の同勢は3.トキの声をあげて、建物を飛び出した。その勢いと云うものは、一尺ほどな蜂の巣を敲き落したごとくである。ぶんぶん、わんわん云うて窓から、戸口から、開きから、いやしくも穴の開いている所なら何の容赦もなく我勝ちに飛び出した。これが大事件の発端である。
吾輩はたまらなくなって台所へ這い出した。まずへっついの影にある鮑貝の中を覗いて見ると案に違わず、夕べ舐め尽したまま、イ.闃然として、怪しき光が引窓を洩る初秋の日影にかがやいている。御三(おさん)はすでに炊き立たての飯を、御櫃に移して、今や七輪にかけた鍋の中をかきまぜつつある。釜の周囲には沸き上がって流れだした米の汁が、かさかさに幾条となくこびりついて、あるものは吉野紙を貼りつけたごとくに見える。もう飯も汁も出来ているのだから食わせてもよさそうなものだと思った。こんな時に遠慮するのはつまらない話だ、よしんば自分の望み通りにならなくったって元々で損は行かないのだから、思い切って朝飯の催促をしてやろう、いくら居候の身分だってひもじいに変りはない
この間しめ出しを食った時なぞは野良犬の襲撃を蒙って、すでに危うく見えたところを、ようやくの事で物置の家根へかけ上がって、終夜顫えつづけた事さえある。これ等は皆御三の不人情から4.ハイタイした不都合である。こんなものを相手にして鳴いて見せたって、感応のあるはずはないのだが、そこが、ひもじい時の神頼み、貧のぬすみに恋のふみと云うくらいだから、たいていの事ならやる気になる。にゃごおうにゃごおうと三度目には、注意を喚起するためにことさらに複雑なる泣き方をして見た。自分ではベトヴェンのシンフォニーにも劣らざる5.ビミョウの音と確信しているのだが御三には何等の影響も生じないようだ。御三は突然膝をついて、揚げ板を一枚はね除けて、中から堅炭の四寸ばかり長いのを一本つかみ出した。それからその長い奴を七輪の角でぽんぽんと敲いたら、長いのが三つほどに砕けて近所は炭の粉で真黒くなった。少々は汁の中へも這入ったらしい。御三はそんな事に頓着する女ではない。直ちにくだけたる三個の炭を鍋の尻から七輪の中へ押し込んだ。とうてい吾輩のシンフォニーには耳を傾けそうにもない。仕方がないから6.ショウゼンと茶の間の方へ引きかえそうとして風呂場の横を通り過ぎると、ここは今女の子が三人で顔を洗ってる最中で、なかなか繁昌している。(「吾輩は猫である」夏目漱石)

(B)「またあるいは本年一月二十六日プロシア国国会においてビスマルク公がプロシア国領分にあるポーランド人を放逐するの議案を発したるがごとき、一としてその運動の方向を卜すべからざるものはあらず。これを要するにその運動は直接にも間接にもただ国家の権力を増長して一個人を呑滅するにあるは昭々として火を見るがごとく、帝国の権力はウ.駸々乎として7.サンチュウが桑葉を食うがごとく、今はすでに喫し尽くしほとんど剰すところなきに至れり。人つねにいう。第十九世紀の運動は自由主義の運動なりと。しかれども吾人はこれを断言せんとす。ゲルマン帝国の運動は専制主義の運動なりと。吾人はただゲルマン帝国といい、ゲルマン人民といわず。なんとなればただ国家ありて一個の人民あらざればなり。いわゆる理論の天国にして実際の地獄とはそれこの国のエ.謂ならん。しかりしこうして露国のごときはさらにはなはだしきものあり。露国の惨状はいやしくも眼あるものはこれを観、耳あるものはこれを聞くべし。ゆえに吾人はこれを8.チョウチョウするを要せず。ただ左に一篇の詩を掲ぐるをもって充分なりと信ず。けだしこの詩は千余年前シナの詩人がその時事を9.フウシしたるものにして、その沈鬱悲壮の音はあたかも今日露国の現状を描写するに適当なるを覚うるなり。
・・・行人の弓箭各腰にあり。爺嬢妻子走って相送り、塵埃見えず咸陽橋。衣を牽き足を頓す・・・。哭声ただちに上って雲霄をオ.干す。道傍過ぐる者行人に問えば、行人ただいう点行(注1)頻りなりと。あるいは十五より北のかた河を防ぎ、すなわち四十に至りては西のかた田を営む。さるとき里正(注2)カ.裹頭を与う。帰り来たれば頭白うしてまた辺をキ.戍る。辺庭流血海水成す。武皇辺を開いて意まだ已まず。君見ずや漢家山東の二百州、千村万落荊杞を生ずるを。たとい健婦のク.鋤犂把るあるも、禾はケ.隴畝に生じ東西なし。いわんやまた秦兵苦戦に耐うるをや。駆らるること犬と鶏とに異ならず。長者問うことありといえども、役夫あえて恨みを伸べんや。かつ今年の冬のごとき、いまだ関西の卒を休めず。県官急に租を索むるも、租税いずれよりか出でん。信に知る 男を生めば悪しきを。かえってこれ女を生むは好し。女を生めばなお比隣に嫁するを得、男を生めば埋没して百草にしたがう。君見ずや青海のコ.頭、古来白骨人の収むるなし。新鬼は煩寃し旧鬼は哭す。天陰り雨湿うて声10.シュウシュウたり。・・・
 世人願わくはこの詩を読んで東洋詩人得意の大言となすなかれ。実に露国の残酷なるありさまはこの巧妙なる句をもってすら充分には描写するあたわざるに苦しむなり。もしこれを疑う人あらば請う北海の朔風に櫛り、寒山の氷雪に浴し、鉄鎖に繋がれてシベリアの採鉱場に苦役する虚無党の罪人に向かってこれを問え。(「将来の日本」徳富蘇峰)
(注)点行:召集令が出て戦争に徴発されること (注2)里正:さとのおさ、村長。
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その2 標準解答>
(一)
1.じょうえん:豊かで有り余る。富足。 2.いくもく:暖かく湿り気のあるさま。気候の温潤なこと。 3.きょうい:おごり高ぶって人を侮る 4.こうゆう:他人の過ちを知りながら、そのまねをすること 5.こうよう:交代で辺境の地の守備に当たる。 6.きゅうてん:いそがしくさえずる 7.しゃくげつ:歯でかむ 8.こつこつ:水の湧き出て流れるさま 9.かんとう:うつろ、あな 10.こうき:旅路の幸運
11.ぎょうひ:わかりやすく諭す 12.きい:おくる。食物や物品をおくる 「饋」も「詒」も、おくる意。 13.はいかん:そむきおかす 14.しょうしょう *おじおそれる 15.いしゃく:うるわしく盛んなこと 16.ぎょうぎ:①さしのぼる朝日 ②堯帝のように立派な徳 17.くてん :にがさとあまさ。転じて、食物の味。 18.こうとう:互いに引き合って仲間をつくる 19.きんせん:とらえて殺す 20.じゃせい:麝のへそ
21.はやせ 22.こはだ 23.せ(く) 24.わりあ(てる)  *他に、考課 - 課(はか)る、課(こころ)みる 25.だる(い) 26.ほとぎ  *“かま”訓あるも不適切。 27.わげ 28.なぞら(える) 29.あざな(って) 30.よな(ぐ)
(二)
1.暴漲:激しい勢いで水がみなぎること。 「利根川-し中川堤防また危し /日乗 荷風」2.痴 3.桴(ばち)・枹(ばち)・撥(バチ) *「捩(ばち)」は琵琶のばちのようだから、✕かも・・・。枹と桴は、打楽器をたたく棒・・・。「撥(バチ)」は弦楽器用だが、“また、太皷などを打って鳴らす棒状の道具”(漢検2)ともあるので〇か△・・・
4.挿 5.泥濘・濘 6.小楢・小枹 7.三竿 8.然(り)・兪(り) 9.披星 10.秕政 11.半跏 12.煩苛 13.頽唐 14.駘蕩 15.奇譚 16.愧赧 17.紗 18.炙 19.蓙 20.鯲
(三)
1.眉睫 *意味は広辞苑から。漢検2掲載熟語 *「目睫(もくしょう)の間」から連想できるかも・・・ 2.特牲 *漢検2掲載熟語 3.蹄筌 *漢検2掲載熟語  4.索隠 漢検2掲載熟語 *広辞苑・漢検2ともにあり。 5.雅醇 *漢検2掲載熟語 *「雅馴」は、“言葉づかいが正しく、筆遣いが馴れていること。文章などが上品でおだやかなこと” 
(四)
問1
1.竜攘 2.日陵 3.曠日 4.小隙 5.八紘 6.点額 *漢検2掲載 7.穢土 8.破袴 *漢検2・1369頁 9.孤証 10.抒溷
問2
1.れいご・れいぎょ 2.なんき *漢検2掲載 3.ろうらい 4.ちょうとう 5.せんそう
(五)
1.ちょぼちょぼ 2.なぎ 3.はしたいろ 4.しょう 5.ましこ
6.くされだま 7.みくり 8.ぬばたま 9.しじみちょう 10.なつめやし
(六)
1.いくぶん ― 2.さか(ん)
3.おうめい ― 4.ふか(い)  *ふかくてくらい意。ふかい意の場合「オウ」音。
5.くう ― 6.あたた(める)
7.ちっぷく ― 8.とじこ(もる)
9.ちてん ― 10.つまず(く)
(七)
1.背馳 2.歉歳 3.蛹化 4.韜晦 5.掉尾
6.亭子 7.交詢 8.小恙 9.売卜者 10.鸞輿
*「交詢」は過去問(語選択:「付き合いを親密にすること」で出題あり)
*「穣歳(じょうさい)」。他に、稔歳・豊年など。
(八)
1.機杼:機織りでいろいろの柄 を織り出すように、独自の言論や文章を編み出して一派を立てる
2.池塘 3.蓬莱 4.置郵 *(孟子):有徳者の感化が行なわれる早さは、早馬による郵便よりも早い。(それほど人民は仁政を待望している。)
5.菽麦:非常に愚かなことのたとえ 6.騅 7.便辟 8.積毀
9.岑楼:漢検2掲載熟語 *高くそびえている山。(一説に、山のように高くそびえた御殿とも。)また、山の峰と高殿。「孟子」:一寸の厚さの木でも、高い所に置けば高楼より高くすることができる。 10.伽羅
(九)
1.拮抗 2.昔人 3.鬨 4.胚胎 5.美妙 6.悄然 7.蚕虫 8.喋々(喋喋) 9.諷刺 10.啾々(啾啾)
ア.い イ.げきぜん ウ.しんしん エ.いい オ.おか(す) カ.かとう キ.まも(る) ク.じょれい(漢検2「鋤犂(じょれい)」、「犂鋤(りじょ)」と振ってある。“じょり”でも可とは思うが・・・) ケ.ろうほ コ.ほとり

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漢検1級 29-1向け模擬試験問題 その1

2017年05月07日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「漢検1級29-1に向けて ~今後の学習計画策定のために(お知らせ)~」で予告しておりました、掲題模試(第1回)を配信します。
●今回の29-1向け模試は、同記事で予告していたとおり、初心者(初合格を目指している方)やリピーターの方ともに楽しめる内容にすることを企図しています。すなわち、
 ・初合格目指している方でも160点前後は十分取れるレベル(漢検四字熟語辞典、漢検漢字辞典(第1版)、過去問5年分ぐらい、市販の各種問題集や参考書などをある程度こなしているレベルを想定)
 ・一方でリピーターでも190点を超えるのはちょっと難しいレベル
と、両方のニーズを充たせるような内容とすることを企図しています。
●ごく一部の問題を除いて、漢検2辞典からそれほど外すことのないようにしているので、お役には立つかと思います(音読み問題・文章題以外は、ほとんど漢検2掲載熟語、および、その熟語から派生している問題としています。)

●さて、第1回の出来はいかがでしょうか・・・今回はリピーターの方にはちょっと易しめかもしれませんが・・・いただけるコメント次第で第2回以降のレベルや内容を考えたいと思っていますので、よろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(注)音読みは基本的には<漢検2>および<大字源>の読みにしています。他の読み方もあるかも知れませんので、解答以外の読みもあるようでしたらお知らせいただけると有り難いです。

<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その1>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.漁人の曖迺が聞こえてくる  
2.縄で罔罟を為る  
3.上風の餮切たるを忌む   
4.客歳は饑癘に悩まされた年であった 
5.餽餉するも受くる所なし  
6.賜諡を得る誉れに与る  
7.君子は夬夬たり     
8.麤癲の人、近づくべからず  
9.前代を仰ぎ惟い、厥の官を訓迪す 
10.高楼からの麗矚に歎息する 
11.舟を河に汎かべて晋国に帰糴す 
12.懸車、余暉を斂める 
13.培塿に松柏なし 
14.赤い玫瑰の花が咲いている 
15.俗悪な売僧がはびこっている 
16.山柤の果実は薬用となる   
17.逋欠の罪を追求された   
18.京都の妙心寺退蔵院のには国宝「瓢鮎図」がある 
19.藻梲は、もと、天子の宗廟の飾りであった
20.民、労れる、以て小愒すべし
21.実矧で板を接合する 
22.阿波の水門を渡る  
23.歳のせいか、けたことを言う 
24.で装丁を飾る  
25.花きて風雨多し 
26.草花を花筐に入れる 
27.稲をでたたいて籾をとる  
28.牝鶏、す          
29.糸をで巻き取る       
30.江戸時代、粗悪な銑銭が流通した 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.ヒグラシが“かなかな”と鳴いている 
2.長患いでとうとうミマカった
3.ウワバミのように酒を流し込んで飲む   
4.思いがけない功績で手厚いユウショウにあずかる 
5.そろそろ、モノウい梅雨時を迎える  
6.ユウヨウとして迫らぬ態度で接する 
7.メイモウたる霧の中をさすらう 
8.白雲が噴泉の如くホウボツとして下から湧き上がる
9.ごセイボクの段、お喜び申し上げます  
10.これがまあ終のスミカか雪五尺 
11.五条大橋のオバシマに凭れて川の流れを眺める 
12.浮世のシガラミから解放された 
13.ツルバミ色は古くから日本人に親しまれてきた色だ 
14.盆にコウヒの掃苔を行った 
15.論文のごコウヒを乞う 
16.自分を仙才だとヨウゲンする 
17.ヨウゲンで人を惑わす    
18.根拠のないヨウゲンが流布する 
19.ガロンは体積の単位のひとつだ
20.鯔の成長したのがオオボラだ  

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.雲のある空。転じて、高い地位のたとえ
2.物を与えて救うこと
3.人の権利や体面をおかすこと。ふみにじる。
4.事実をわかりやすく説明すること。また、その記述。 
5.国運が盛んで世の中が平和に治まっていること 
<語群>
(ぎんかん、えんぎ、うんしょう、せんめい、じゅうせん、せんしん、しょうへい、じょうじょう)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10

( 1 )同契 ( 2 )塗足 ( 3 )虎視 ( 4 )蜜語 ( 5 )邪侈 
肉袒( 6 ) 南橘( 7 ) 妻梅( 8 ) 馬牛( 9 ) 蓬頭( 10 )

<語群>
(けんよう、ほくき、りょうじょう、こうめん、ほうへき、きんきょ、てんたい、ふんゆ、しかく、てんげん)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.戦いに大敗すること
2.簡素な飲食物。また、清貧の生活に安んじることのたとえ
3.つまらぬ人間を重く用いることのたとえ
4.衰えたものが勢いを取り戻すこと
5.永遠に光彩を放つ

<四字熟語群>
以杙為楹 死灰復然 箪食壺漿 三軍暴骨 箪食瓢飲 下臈徳人 彪炳千古 朝盈夕虚

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.胡臭 2.脛衣 3.蜒蚰 4.甘藷 5.被綿 6.鴨舌草 7.長寿花 8.天鼠矢 9.杜父魚 10.偽瓢虫

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.婀娜 - 2.娜やか    
イ.3.阨困 - 4.阨しむ    
ウ.5.倡佯 - 6.佯う     
エ.7.冒疾 - 8.冒む    
オ.9.鞅掌 - 10.鞅う    

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.燕雀 2.魚眼 3.投錨 4.生光 5.釐婦
6.瞑眩 7.訪問 8.瞳孔 9.老生 10.稚子

<語群>
(しょき、げんうん、ぼうし、うそう、こうひ、かんぷ、かいがん、かいらん、こうこく、きくし)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.皮切りのイッキュウ 
2.フソの嚇
3.後生畏るべし、来者い難し
4.肴は気取り、酌はタボ 
5.ショウホを履に薦く
6.キンボウに名を掛く。
7.ヨウジュ弍(うたが)わず、身を脩めて以て之を俟つは、命を立つる所以なり
8.イインの任  
9.ソウユ且に迫らんとす 
10.ゴマメの歯軋り  

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)余が友徳富猪一郎君さきに『将来の日本』と称する一冊子を編著し、これを余に贈り、あわせて余の一言を求めらる。余不文といえども君と旧交のあるあり。あにあえて君の好意を空しゅうすべけんや。余これを読み、その第一回より第十六回に至る、毎回あたかも新佳境に入るの感なきあたわず。けだしその論や卓々、その文やア.磊々、余をしてしばしば巻をおおい覚えずイ.快哉と呼ばしめたりき。それ君の著書たる、広く1.ウダイの大勢を察し、つまびらかに古今の沿革に徴し、いやしくも天意の存するところ、万生の望むところ、早晩平民主義をもって世界を一統すべくこれに抗するものは亡び、これにしたがうものは存し、一国民一個人のよくその勢いに激し、その力に敵すべからざるを説き、これを過去現今の日本に論及し、ついに将来の日本を図画し、その取らざるべからざる方針を示すに至り筆をとどむ。
 これを要するに、君の図画するところは他なし。すなわち公道正義をもって邦家の大本となし、武備の機関を一転して生産の機関となし、圧抑の境遇を一変して自治の境遇となし、貴族的社会を一掃して平民的社会となすにあり。しかして君の論旨中含蓄するところの愛国の意は全国を愛するにあり。全国を愛するは全国民をしておのおのその生を楽しみそのよろしきを得せしむるにあり。これ実に君の活眼大いにここに見るところあり。2.マンコウの慷慨黙々に付するに忍びず・・・一篇の著書とはなりなり。しかしてこの書初めて世に公布する客年十一月にあり。いまだ四ヵ月を経ざるにすでに再版に付し、またこれを三版に付せんとす。なんぞそれ世人購求の神速にして夥多なるや。けだし君が論鋒の卓々なるによるか、はたその文章の磊々なるによるか。しかりしこうして余は断じていわん。君がこの論を吐く徒論にあらず。・・・天下の志士汲々これを読む・・・。これ天下大勢のしからしむるゆえんなり。ああこれ天下の大勢今すでにここに至れるなり。(明治二十年二月  西京  新島襄 「将来の日本 徳富蘇峰 三版序」)

(B)徳富猪一郎君は肥後熊本の人なり。さきに政党の諸道に勃興するや、君、東都にありて、名士の間を往来す。一日余の3.ロを過ぎ、大いに時事を論じ、痛歎して去る。当時余ひそかに君の気象を喜ぶ。しかるにいまだその文筆あるを覚らざるなり。
 すでに西に帰り、信書しばしば至る。書中雅意ウ.掬すべし。・・・去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年及び教育』という。これを朋友子弟にエ.頒かつ。主意は4.タイセイの理学とシナの道徳と並び行なうべからざるの理を述ぶるにあり。文辞活動。比喩艶絶。これを一読するに、・・・春風のごとく、これを再読するに、凜乎として秋霜のごとし。ここにおいて、余初めて君また文壇の人たるを知る。
 今この夏、またこの書を5.コウし、来たりて余にオ.るに刊行のことをもってす。よってこれに答えてカ.曰く。この文をもってこの挙あり。なんぞ詢るの用あらん。しかるに詢る。余いずくんぞ一言なきを得んや。古人初めて陳ぶるに臨まば6.キコウ多からざらんを欲す。その小成に安んずるをおそるるなり。今君は弱冠にして6.キコウ多し。願わくは他日キ.忸れて初心を忘るるなかれ。余初めて書を刊して、またいささか戒むるところあり。今や7.ウセツの文を録し、ク.恬然として愧ずることなし。警戒近きにあり。請う君これを識れと。君笑って諾す。すなわちその顛末を書し、もって巻端に弁ず。(「将来の日本」序  明治十九年十二月 田口卯吉 識)

(C))熊本の徳富君猪一郎、さきに一書を著わし、題して『将来の日本』という。活版世に行なわれ、いくばくもなく売り尽くす。まさにまた版行せんとし、来たりて余の序を請う。受けてこれを読むに、けだし近時英国の8.セキガクスペンサー氏の万物の追世化成の説を9.ソジュツし、さらに創意発明するところあり。よってもってわが邦の制度文物、異日必ずまさになるべき云々の状を論ず。すこぶる精微を極め、文辞またケ.婉宕なり。大いに世の10.キックツ難句なる者と科を異にし、読者をして覚えず快を称さしむ。君齢わずかに二十四、五。しかるに学殖の富衍なる、老師宿儒もいまだ及ぶに易からざるところのものあり。まことに畏敬すべきなり。・・・輓近の文士往々にしてしかり。これ直諛なるのみ。余のはなはだ取らざるところなり。これをもって来たり請う者あるごとにおおむねみな辞して応ぜず。今徳富君の業を誦むに及んで感歎措くことあたわず。破格の一言をなさざるを得ず。すなわちこれを書し、もってこれをコ.還す。(「将来の日本」再版の序 明治二十年一月中旬 高知 中江篤介 撰)
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<29-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その1 標準解答>
(一)
1.あいだい(=欸乃:舟うた、漁人のうたごえ) 2.もうこ 3.てつせつ(:かすかに動く音のさま)*上風(じょうふう):かざかみ  4.きれい(飢えと流行病。飢餓と疫病。) 5.きしょう:食べ物を贈る。また、その食糧。 6.しし:天子から臣下に諡(おくりな)を与えること 7.かいかい:思い切りよく決断するさま *漢検2は「夬夬」の読みフリなし。 8.そてん:粗野で気ちがいじみた心 9.くんてき:おしえみちびく 10.れいしょく:美しい眺め。美観。 11.きてき:米をおくる 12.よき :①夕日、夕日の光 ②有り余る恵み ③偉人や偉業のなごり *懸車:①官職を退くこと ②70歳の異称 ③夕方。たそがれ前の一時。 13.ほうろう 14.まいかい・ばいかい(当て字訓では“はまなす”) 15.まいす 16.さんさ(:さんざし(バラ科の落葉低木)) 17.ほけん:税のがれ。税の未納。 18.ひょうねん 19.そうせつ 20.しょうけい:=小憩 *「いこ(う)、休む」意のときは“ケイ”音。
21、さねはぎ 22.みと 23.ほう(けた) *惚(ぼ)ける、惚(ほう)ける 24.のぎ *切箔の一種。他に、稲などの毛先の意味あり。「芒」とも書く。 25.ひら(きて) 26.はながたみ *“はなかご”とよめなくもないが、漢検2以下、“はながたみ”で通用。はなかごは花籠。 27.からさお 28.あした 29.つむ 30.ずくぜに
(二)
1.蜩・茅蜩 2.身罷(る)・薨(る) 3.蟒蛇・蟒(蠎) 4.優賞 5.物憂(い)・嬾(い)・慵(い)・懶(い) 6.悠揚 7.溟濛 8.蓬勃 (*蓬勃(ほうぼつ):①雲が起るさま ②風が吹き起るさま ③光のかがやくさま ④香気がただようさま) 9.清穆 10.住処・栖・棲 (*「棲」は微妙か。) 11.欄 12.柵 13.橡 14.考妣 15.高批 16.揚言 17.妖言 18.謡言 19.呏 20.鮱
(三)
1.雲霄 2.贍賑(=賑贍) 3.蹂践(=践蹂 *<類義語>蹂躙(じゅうりん) 4.演義(えんぎ) ✕衍義(えんぎ):(広辞苑)意味をおしひろめて詳しく説明すること。また、その説いたもの。 5.昇平・升平・昌平 (広辞苑掲載熟語)*漢検2熟語は「升平・昇平」 ✕承平:代々太平が続くこと(広辞苑)平和な世が長く続くこと(漢検2大見出し)
(四)
問1
(1)枌楡 (2)霑体 (3)竜驤 (4)甜言 (5)放辟 (6)牽羊 (7)北枳 (8)子鶴 (9)襟裾 (10)垢面 
問2
1.ばくこつ 2.たんし 3.いよく 4.ふくねん 5.ひょうへい・ひゅうへい
(五)
1.わきが 2.はばき 3.なめくじ  *げじ・げじげじは「蚰蜒ユウエン」 4.さつまいも 5.きせわた 6.こなぎ 7.きずいせん 8.くすね 9.かじか 10.てんとうむしだまし
(六)
1.あだ ― 2.しな(やか) 
3.やくこん ― 4.くる(しむ)
5.しょうよう ― 6.さまよ(う)
7.ぼうしつ ― 8.ねた(む) *漢検2掲載熟語  同)「冒嫉」 
9.おうしょう - 10.にな(う)*物を担ったりささげたりして急いで走るさま。
(七)
1.鴻鵠 2.蟹眼 3.解纜 4.初虧 5.鰥夫
6.眩暈 7.叩扉 8.眸子 9.迂叟 10.鞠子
*魚眼・蟹眼  *大きな泡・小さな泡
*鞠子(キクシ):おさなご、稚子(チシ)。  漢検2熟語
*初虧:漢検2掲載 初虧(しょき):欠け始め  生光(せいこう):食の端が抜けた状態
(八)
1.一灸 2.腐鼠 3.誣 4.髱 5.章甫 6.金榜(:科挙に合格する。出世して高官となる) 7.殀寿(夭寿) *孟子。立命館の由来。 *「夭寿」でも〇だろう・・・。 8.伊尹 :伊尹が引き受けたような天下の重い任務 9.桑楡(*死期が迫っている) 10.鱓 (「古女・田作」は当て字でOKかどうか不詳。漢検2にはこの当て字見当たらず?以前の過去問ではあったような記憶あるが・・・)
(九)
1.宇内 2.満腔 3.廬(注:原文は「リョ」となっていたが「ロ」に修正しています)4.泰西 5.稿 6.奇功 7.迂拙 8.碩学 9.祖述 10.佶屈

ア.らいらい イ.かいさい ウ.きく(す) エ.わ(かつ) オ.はか(る) カ.いわ(く) キ.な(れて) ク.てんぜん ケ.えんとう コ.かえ(す)

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漢検協会さんへの照会案件その1:“謄翻”は誤植? “囁囁”の読みは?

2017年05月05日 | 過去問等の深掘りシリーズ
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●漢検2辞典等を学習中に生じた、以下の2点につき、現在、漢検さんに照会中です。が、ご返事いただいても、その一部または全部を開示することはできないようですが・・・。

①(このブログでも皆さんに照会していた、H23-3の過去問にあった)「一隅に囁囁の語が起った」の「囁囁」の読みについて
②漢検2および漢字ペデイアにあった(「翻」の項目にある下つき熟語の)「謄翻」・・・他の辞典には調べた限り、この熟語は見当たらない。「騰翻(とうほん:高くあがってひるがえる)」の熟語ならあるので、誤植ではないか?

以下は、照会中の全文の内容・・・
「以下の2点につき照会させていただきます。
1.「謄翻」は「騰翻」の誤植ではないですか?
 漢検漢字辞典(第2版)および漢字ペデイアに、「翻」の下つき熟語として「謄翻」とありますが、調べた範囲では「謄翻」の熟語は見当たらず、「騰翻」という熟語はありました・・・誤植と思われるのですがいかがでしょうか?
2.「囁囁」の読みについて
 H23-3の過去問題集に取り組んでいたところ、音読み問題に「一隅に囁囁の語が起った」という設問があり、標準解答が「しょうしょう・しょうじょう」となっておりました。
調べたところ、
字通では「しょうしょう」(ささやく)
大漢和では「しょうしょう」(多言する)   (注)大漢和・・・照会文にはここを“大字源”と書いてしまって送信してしまったが・・・
大字源では「じょうじょう」(よくしゃべるさま)
とありました(他の漢和辞典(漢字源・新漢語林)には「囁囁」の熟語掲載なし)
ア.「じょうじょう」と読んでも正解扱いとなるのでしょうか?
イ.標準解答の「しょう“じょう”」の読みとなっている辞典などがみあたらないのですが、「しょう“じょう”」と読んでいる辞書等あれば教えてください。
ウ.設問の文意は“ひそひそとはなすさま”なのか“多言、よくしゃべるさま”なのかどちらなんでしょうか?後学のために、これもご教示いただければ幸いです。

以上、よろしくお願いいたします。  」

👍👍👍 🐔 👍👍👍 他にも照会したい件あるのですが、とりあえず上記照会結果を待って、さらに照会してみる予定ではあります・・・

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熟語の読み・一字訓読(その72:準1以下):乏少(ボクショウ) 亡状(ムジョウ・ブジョウ)

2017年05月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー準1級以下-
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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★★★その後も数々のお見舞いのコメント、ありがとうございます。日に日に回復していて頭はだいぶクリアになっていますが、まだ、目が疲れるので長時間学習にはちょっと辛い状態が続いています・・・★★★
・・・とはいえ、“ママチャリ”は取り上げられてしまうし、静養する以外、他にすることがないので、“悪逑”の眼を盗んで、矻矻と漢検2を見たりして、その後の色んな作業を開始しています。
<漢検2調査(準1以下の漢字も含めたすべての悉皆調査)>あと400頁ぐらいで完了・・・
<模試づくり>上記と同時併行で問題作成中・・・文章題の原案は事故前にすでに幾つも完成済み。その他の分野別問題も相当数作成済みなのですが・・・。なんとか連休明けには開示していきたいと思ってます・・・本番1か月前あたりには開示してないと学習・復習する時間が取れませんもんねえ・・・。
<29-1受検>まだ申し込んでいないが、どんな状態でも受検するつもり・・・なにしろ“受検”することが趣味なんで逃したくはない・・・どんな状態、どんな受検(&結果)になるか、今から楽しみ・・・
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●乏:中学…ボウ、とぼ(しい) 準1…ホウ
<漢検2>
・意味 :とぼしい。足りない。まずしい。「欠乏」「貧乏」
・下つき:窮乏(キュウボウ)・欠乏(ケツボウ)・耐乏(タイボウ)・貧乏(ビンボウ)
・大見出し:乏しい(とぼ-しい) 乏少(ボクショウ)
 乏少(ボクショウ):物がとぼしく少ないこと。 「ボウショウ」とも読む。

*乏少・・・なぜ、“ボク”ショウと読むのか、前から気になっていたので調べた・・・
*調査したけど、いまいち、よくわからない・・・現行、“ボク”音はないが、昔から通用している読みのようだ・・・

<国語辞典、漢和辞典>・・・ほぼ、各辞典とも“ボクショウ”“ボウショウ”両読みのようだ・・・
(goo国語辞書)
ぼうしょう【乏少】:とぼしいこと。十分でなく足りないこと。また、そのさま。ぼくしょう。「―な知識」
(デジタル大辞泉)
ぼうしょう【乏少】:とぼしいこと。十分でなく足りないこと。また、そのさま。ぼくしょう。「乏少な知識」
ぼくしょう【乏少】:①とぼしく少ないこと。また、そのさま。「所従なども―なりけり」〈平家・三〉 ②貧乏なこと。また、そのさま。「―の藤太とて、いと貧しき者侍り」〈伽・福富長者〉
(大辞林(第三版))
ぼうしょう【乏少】:とぼしく少ないこと。十分でないこと。また、そのさま。ぼくしょう。 「その土地…百物-なるが故に/西国立志編 正直」
ぼくしょう【乏少】:とぼしい・こと(さま)。 「其の直物の-なれば/今昔」
(広辞苑)
乏少(ぼうしょう):とぼしく少ないこと。ぼくしょう。
乏少(ぼくしょう):(ホクショウ、ボウショウとも)①とぼしく少ないこと。②貧乏。
(大字源)
(“ボク”音の表記なし。ただし「乏少(ボクショウ・ボウショウ)」とあった)
乏少(ボクショウ・ボウショウ):とぼしい

●亡:小学…ボウ 高校…モウ、な(い) 準1…ム、ブ、に(げる)、ほろ(びる)、うしな(う)
<漢検2>
・意味 :①ほろびる。ほろぼす。「亡国」「興亡」対存 ②うしなう。「亡失」「損亡」 ③ない。なくなる。死ぬ。「亡霊」「死亡」 ④にげる。「亡命」「逃亡」
・下つき:興亡(コウボウ)・死亡(シボウ)・存亡(ソンボウ)・損亡(ソンボウ)・逃亡(トウボウ)・滅亡(メツボウ)・流亡(リュウボウ)
・大見出し:亡い(な-い) 〈亡骸〉・〈亡軀〉(なきがら) 亡げる(に-げる) 亡君(ボウクン) 亡国(ボウコク) 亡国の音(ボウコクのオン) 亡失(ボウシツ) 亡年の友(ボウネンのとも) 亡八(ボウハチ) 亡命(ボウメイ) 亡羊の嘆(ボウヨウのタン) 亡羊補牢(ボウヨウホロウ) 亡霊(ボウレイ) 亡びる(ほろ-びる) 亡状(ムジョウ) 亡者(モウジャ)

 亡状(ムジョウ):①これといった善行や手柄がないこと。 ②礼儀に欠けていること。また、そのさま。無礼。不作法。「無状」とも書く。「ブジョウ」とも読む。

*「亡状」は“ムジョウ”か“ブジョウ”のようだが、国語辞典などでは“ボウジョウ”とも読んでいるのが多い・・・通用性から、“ボウジョウ”と読んでも✕にはできなさそう・・・
*漢和辞典(大字源)だと、“ムジョウ”か“ブジョウ”のようだ・・・「ボウ」音と「ブ・ム」音の、音による意味分けがあるようだ・・・漢検2ではそこまで触れていないが・・・

<国語辞典、漢和辞典>
(goo国語辞書)
ぼうじょう【亡状】:《よい行状がない意》無礼な振る舞い。無法な 行為。「―を極める」
(デジタル大辞泉)
ぼうじょう【亡状】:《よい行状がない意》無礼な振る舞い。無法な行為。「亡状を極める」
(大辞林 第三版)
ぼうじょう【亡状】:〔「亡」は無の意。よい行状がないこと〕 無礼な言動。無状。
(広辞苑)
無状・亡状(ムジョウ):①取り立てていうほどの善い行いや功のないこと ②無礼。ぼうじょう。
亡状(ボウジョウ):無礼な言行。ぶじょう。むじょう。

(大字源)
亡:🈩ボウ(漢音)モウ(呉音)・・・①にげる ②なくなる ③ない(しぬ、うしなう、あったものがなくなる・・・) ④ほろびる ⑤わすれる・・・
  🈔ブ(漢音)ム(呉音) ・・・①ない(存在しない、いない) ②まずしい

亡状(ブジョウ・ムジョウ):よい態度・行状がないの意で、無礼。無作法。同)無状(ムジョウ)

*亡(ム、ブ)読みの熟語は、他に、「亡聊(ブリョウ・ムリョウ)」があった・・・
亡聊(ブリョウ・ムリョウ):心配事があってゆううつなさま。また、つれづれ。徒然。聊は、安んじ楽しむ意。同)無聊 (「無聊」の読みは(大字源では)“ムリョウ、ブリョウ”となっていた・・・。)

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