翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

日英は日本語との闘いか!?

2008年09月19日 | 英語・翻訳
日英は日本語との闘い、過言ではありません。

もちろん、良文も多いですが、悪文も多いのが現実。
そして、これは私文書、公文書を問いません。(@_@)

原稿を書いている本人はその主題の背景、知識などが豊富なので、勢い、主語、目的語など省略しがちなのでしょう。
さらに、文法を意識しないと能動態と受動態の無差別使用という事態も。

もちろん、翻訳者の側も、灰色の脳細胞(^^)を駆使して対処するのですが、苦戦する場合もあります。。。

例えば、  

① "Aが歩いていたところ、Bが現れ、殴打された。"

   殴打されたのは誰か? そして犯人は?(金田一少年登場(笑))
 
② みんなが好きな「委託○○」

 「委託」する側なのか「委託」される側なのか。

と、まぁ、この類いの例はたくさん、たくさん…∞

かくして、今日も楽しく闘いを続けるのであります。(^O^) 
 
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法令翻訳データ更新(商標・特許)

2008年09月09日 | 英語・翻訳
法令翻訳データが更新されました。(Renewalだそうで…す)

商標法と特許法です。

法令翻訳データはこちら。

(いつも書いていますが)
ご利用にあたっては、必ずご自分の判断と責任において。<(_ _)>
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お品のある訳語(笑)

2008年08月28日 | 英語・翻訳
法律翻訳者を標榜している以上、訳語は(一応)格調高く、をモットーにしてはいるのですが(一応)

時として(=場面により)、平たい言葉、ちょっと○○の悪い!?言葉を使いたくなることもあります。(~o~)

例えば、

詐欺、欺罔(ギモウと読みます)などの言葉の代わりに、"いんちき"!(爆)

えっ?お品がなさ過ぎる? おバカモードですか??? 

はい~、確かに品がないです。結局理性が誘惑に勝って、訳語候補から落とすんですけどね。(あたりまえだー)

でも、こちらの方がインパクト!?があって、お客さまが読んだ瞬間に「☆☆☆!」となりそうな…、あるいは見限られるか…(笑)

この類いは結構いっぱいあるのですが、その度に迷った末、というか”楽しんだ”末(^O^)にマットーな訳語に落ち着くのであります。

<とらおの一句>
「この品が 誘惑するな あたりまえ」 秀! 
(注:とらおは右サイドバーに棲息するブログペットの名前です。)


Comments (2)
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やっぱりストーリー

2008年08月27日 | 英語・翻訳
以前にも書いたと思うのですが、翻訳ではストーリーを追うって大事です。

以下、実例。
最初の3分の一は何が何だかわからない状態で、
「くるしぃー、イヤだ~(笑)」とついボヤキの連続。
次の3分の一で、「おっ?これは・・・」とヒントをつかみ
最後の3分の一で、おぼろげながらも全体像がつかめ、

全体を通して考えたときに、
はっきりとストーリーが見えてきます。
そのときの嬉しさっていったら!
「キャぁー、あなうれしぃ 」(^_^)

時間も最初の3分の一に一番かかることが多いかも。
なにしろ、わけのわからんものを訳している状態ですから。(苦々・・・)

ハイ、これはいつも言っている「全体をつかめ」「全体の一部として考える」ってことに繋がるのです。。。
初心者にありがなのですが、
つい、その部分だけを見て、訳してつなげる=部分訳の連鎖=になってしまう。
しかし、これはどこかでストーリーに綻びが生じやすいのです。(本人は気づかない場合が多い。)  

くれぐれも、全体をみて下さいね。(いつも同じこと言ってますねぇ(~_~;))
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あぁ、定義

2008年04月25日 | 英語・翻訳
似て非なる言葉が何種類か出てくるとします(定義なし)。これ、全部同じことを意味してるとします。

定義して、訳語を統一すれば、何とすっきりした英文が出来上がることだろう・・・と思ったことありませんか?(>_<)

しかし、翻訳者の作業には【範】というものがありますから、お客さまの了解がある場合を除き、勝手に改変(←この言葉、イメージ悪ッ)することはできません。

かくして、いかなる状況下においても読みやすい英文を目指して訳語を工夫し(例えば、過去分詞の位置を変えてみる等)、今日もパコパコたたくのであります
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中国語は難しい

2008年04月18日 | 英語・翻訳
中国語は難しいです(>_<)

え?中国語もできるのかって?
 できまっせん...

そういえば、翻訳学校講師時代の冊子に「印象深かった仕事は?」という質問に対して確か「中国語と韓国語が混じった日本語原文の英訳」って答えたような記憶が・・・。

いったい何年経っているんでしょうね、それから。 
同じようなことやってますねぇ。
でも、好きだからこそ、できる作業とでも申しましょうか。  

捨てたパソコンには中国語ソフトも入れていたのですが。
あれっ?今は標準装備だったっけ?

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【英訳】監査報告ひな型

2008年04月04日 | 英語・翻訳
日本監査役協会が「英訳  監査役(会)監査報告ひな型」を発表しました。

同協会の電子図書館には、

「英訳 内部統制システムに係る監査の実施基準」
「英訳 監査役監査基準」
「英訳 監査役会規則(ひな型)」

なども掲載されています。

日本監査役協会の電子図書館はこちら。
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ラテン語の行く末

2008年01月19日 | 英語・翻訳
法律翻訳の世界は、ラテン語をちりばめる格調高い文章だという認識が一般的にありますが、(英訳で)"ラテン語を(なるべく)使わない"という風潮もあるようです(@_@)

う~む、確かに、エンドユーザに読みやすく(分かり易く)するという趣旨は理解できます。
しかし、そうなると、どんどんフツーの文章に近くなるような。。。

そういえば、駆け出しの頃、英訳でラテン語をいくつか入れたところ、ネイティブに英語のフツーの表現に直されたこともありましたねぇ。
もっとも、これが現在の風潮と同じ軸にあるかどうかは不明

個人的には、結構ラテン語の世界も好きです。(注:あくまでも法律翻訳の範囲内での知識ですょ。)適所に使用すれば、ピリッと文章が引き締まる感じもしますしね。

ラテン語=英語の辞書サイトもお気に入りに登録していたのですが、そのサイトもいつの間にか消えていました(>_<)

時代の流れといえば、それまでですが。(←何だか未練たっぷり) 

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法令翻訳対訳辞書(内閣)

2007年11月11日 | 英語・翻訳
内閣官房の「標準対訳辞書」ですが、昨年ダウンロードされた方は、改訂版(2007年3月)が出ておりますのでご注意下さいね。

たとえば、
旧版では「株式会社」=Business Corporation
  だったのですが
 改訂版では、「株式会社」=Stock Corporation
  に修正されています。。。(@_@)

法令翻訳データはこちら

(なお、ご利用はご自身の判断に基づき行ってください。)
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法令翻訳データ更新(刑法)

2007年11月02日 | 英語・翻訳
法令翻訳データが更新されました。

待望の?刑法です(^_^)

ダウンロードするときは(言うまでもなく)日英併記の方が便利です。

法令翻訳データはこちら

たとえば、数量表現の確認として・・・
 §12 「一月以[上]二十年以下」(データは”上”が抜けていますので。) ⇒ not less than one month but not more than 20 years
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