花歩る木

山と旅がすきです

芸大美術館 興福寺仏頭展

2013-11-10 12:36:56 | 美術館

11月7日 東京芸術大学美術館の
      「国宝 興福寺仏頭展」を見てきました。

        1300年の歴史を誇る、奈良・興福寺から、国宝 銅造仏頭と国宝十二神将立像 他
     が、東京芸大美術館で拝観できます。
     雨の降る日でしたが、上野駅から芸大美術館までは、それらしい人のつながりが
     出来ていて、会場もかなりの賑わい。4~50代の人が多かったのには意外でした。 

        
      雨の上野公園                  芸大美術館を入った所
 
     白鳳時代の薬師如来像で頭部だけが伝わる「銅造仏頭」(685年)  が今回の中心。

     穏やかな表情をたたえた仏頭ですが、火災で首から下がない。頭も後ろから見ると
     抉り取られたような穴が空いていて痛々しい。
     幾多の苦難に耐えてなお前を向いている目が魅力的なのです。

     

     
    国宝 十二神将像(鎌倉時代 初期)          写真はNHK「日曜美術館」より

    東金堂の守りの任に当たった十二の神達。運慶、快慶で知られる「慶派」の仏師の
    作と言われる。12体(頭に夫々干支をのせている) は、尊い仏を禍から守る任を
    もったスーパーヒーロー達です。かっては極採色に塗りつぶされていたとか。

    興福寺を訪ねてもこんなにまとまった国宝、重文の仏にお会いすることは
    困難でしょう。前から、横から、後ろから、、、拝観させてもらえました。
    

    芸大の北側を降りていくと、谷中、根津、千駄木に隣接します。
    空襲を免れたために、古い街並みが今も残り、散策にもってこいです。

    地元で長年愛され続けている名物喫茶店「カヤバ珈琲」 で、ランチを食べました。
    人気店ですので、しばらく外で待ちましたが、待ったかいがある昭和レトロの
    懐かしい居心地のよいレストランでした。

     

    アカデミックな雰囲気の上野の森と、昔ながらの家並みの並ぶ町は、
    お勧めしたい散策のコースでした。