11月7日 東京芸術大学美術館の
「国宝 興福寺仏頭展」を見てきました。
1300年の歴史を誇る、奈良・興福寺から、国宝 銅造仏頭と国宝十二神将立像 他
が、東京芸大美術館で拝観できます。
雨の降る日でしたが、上野駅から芸大美術館までは、それらしい人のつながりが
出来ていて、会場もかなりの賑わい。4~50代の人が多かったのには意外でした。
雨の上野公園 芸大美術館を入った所
白鳳時代の薬師如来像で頭部だけが伝わる「銅造仏頭」(685年) が今回の中心。
穏やかな表情をたたえた仏頭ですが、火災で首から下がない。頭も後ろから見ると
抉り取られたような穴が空いていて痛々しい。
幾多の苦難に耐えてなお前を向いている目が魅力的なのです。
国宝 十二神将像(鎌倉時代 初期) 写真はNHK「日曜美術館」より
東金堂の守りの任に当たった十二の神達。運慶、快慶で知られる「慶派」の仏師の
作と言われる。12体(頭に夫々干支をのせている) は、尊い仏を禍から守る任を
もったスーパーヒーロー達です。かっては極採色に塗りつぶされていたとか。
興福寺を訪ねてもこんなにまとまった国宝、重文の仏にお会いすることは
困難でしょう。前から、横から、後ろから、、、拝観させてもらえました。
芸大の北側を降りていくと、谷中、根津、千駄木に隣接します。
空襲を免れたために、古い街並みが今も残り、散策にもってこいです。
地元で長年愛され続けている名物喫茶店「カヤバ珈琲」 で、ランチを食べました。
人気店ですので、しばらく外で待ちましたが、待ったかいがある昭和レトロの
懐かしい居心地のよいレストランでした。
アカデミックな雰囲気の上野の森と、昔ながらの家並みの並ぶ町は、
お勧めしたい散策のコースでした。