業務日誌

旅行会社に勤めていた30代男の雑記・業務日誌

京都・宿坊に泊まる

2009-07-26 | 京都
京都2日目の宿は、宿坊・智積院会館。ここは朝の勤行への参加が義務になっている。

       

部屋は10畳の和室。エアコンやTVもあり広くて清潔で快適。トイレ・洗面所・浴室は別。部屋には歯ブラシ・タオル・浴衣の備品もあり、テーブルの上には、お茶セットとお茶菓子が用意されていた。ポットには湯も沸いている。各客室の入口には、歓迎○○様の札も。風呂は1階で共同。湯船はそこそこ広くて、シャンプーやボディーソープ、ドライヤーは揃っている。今回貸切状態でゆっくり浸かれた。門限は22時。風呂は22時半まで。朝食が付いて6,500円はかなりお得。チェックインの際、オリジナルの手ぬぐいがもらえる。フロントの対応も非常に親切で好感がもてる。

朝の勤行は6時から始まる。5時半に館内放送がかかり、5時45分にフロントへ集合。今回の宿泊者は3組で、皆一人旅だった。僧侶の方が迎えに来て一緒に金堂へと案内してくれる。金堂では修行僧あわせて40名くらいの僧侶が一斉にお経を唱える。金堂に力強く響き渡るさまは荘厳なものだった。お焼香もさせていただく。約40分の読経が終り、続いて隣の明王殿で行われる護摩祈祷では、勢い良く炎が上がる中で太鼓を叩きながらお経が唱えられる。壮観でとても神秘的な感じだった。ここでもお焼香をさせていただく。終了後、お守りをいただいた。

       

お勤めの後は、院内の名勝庭園と国宝障壁画を僧侶の方が案内してくれる。
書院では庭を眺めながらお茶とお菓子(煎餅)をいただきながら話を聞く。

          

そしてぐるっとまわりながら豪華な襖絵を一通り見た後、最後に収蔵庫で長谷川等伯の国宝障壁画を鑑賞。僧侶がいろんなエピソードとともに解説してくれるのでとても興味深い。絵の素晴らしさと技術には驚くばかり。そして最後にお勤めに参加した宿泊者だけにみせてくれるというある絵の仕掛けを見せてくれた。これには感動。これは宿泊者だけの特権なので言わないように、とのことなので秘密。
これで朝のお勤めは終了で、食事処へ移動して宿泊者全員で朝食。いろいろと話をしながらいただきます。朝食は美味しく、特に湯豆腐がとても美味。

早朝から充実した時を過ごせて心もすっきり。
貴重な体験ができて、かなりおすすめ。


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