【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

琉球放浪2024秋雨 『 伊是名島沖にて初めてGTに出逢った!の巻 』

2024年11月11日 | 旅三昧!釣り三昧!
3ヶ月ほど前から計画していた伊是名島釣りキャンプ〜




昨年11月以来1年ぶりとなる久米島の親友ナカの故郷の島へまた出向く事になったのだが、ここに来て悪天候の為にキャンプテントが張れそうにないとの事で、前日に急遽伊是名島の古民家を借りてそこで3泊しようという流れになった。

今回は久しぶりに久米島からはリョーマ、那覇からはツーさんも参戦する事となった。

今回2日間の釣行の内のまだ天気がマシな方の1日をチャーター船、もう1日はオカッパリからのショアキャスティングという当初の予定通り、僕はオフショアキャストタックル2本、オフショアジギングタックル2本、ショアキャスティングタックル1本を用意した。

そしてドカットケースは既に久米島のナカに宅配便で受け取ってもらっているのだ。

全く話は変わるが、昨日の米国大統領選挙でトランプが大統領に返り咲いた。アメリカ至上主義を進めると強く謳っているだけあり、直近は円安に振れるだろうが長い目で見れば必ず円高株安の動きとなるはずである。今の日本株高は実力が伴っていない株高だと思う。イスラエルやウクライナの問題もどうなるのであろう。トランプはNATOへの注力を本当に抑えるのであろうか… 




それはさておき、前日の伊是名島の天気はこんな感じである。ナカとリョーマらこれを書き始めた遠征前日の今日のフェリーで久米島から那覇まで移動する事となっている。

出発の朝、目覚ましを5時20分にセットしていたのだが何故か午前3時に目が覚めてしまいゴロゴロしていても寝れないので早めに伊丹空港に向かう事にした。そして伊丹空港に着くと眠気が襲ってきた。

沖縄上空は分厚い雲で綺麗な紺碧の海を一瞬たりとも眺める事なく飛行機は那覇空港に降り立った。外は雨が降り続いている。この時期のこの雨は大変珍しく台風の影響による線状降水帯が奄美から沖縄にかけて覆っている様である。

那覇空港でナカとリョウマと再会し久米島からフェリーに乗ってやってきたナカのクルマに乗せてもらい運天港へ向けて北上した。途中、釣具屋に寄ったり、ビールを箱で買ったり肉を買ったりしつつ名護で僕のリクエストから沖縄そばの店に入った。




ほのぼの美味い!

運天港からフェリーで伊是名島へ。




一年ぶりの伊是名島、早速古民家に移り荷を解く。翌日からの釣りタックルを組み立てる。




この夜は、ナカが持参した小さなコンロで室内BBQで肉を焼き野菜を焼いた。同じくナカが持参してくれたシーバス12年のボトル、魔王の4合瓶、そして伊是名の泡盛を飲みつつ気持ち良く酔っ払っていった。リョウマが風邪を引いたようで咳が大変辛そうであった。

翌朝6時に目を覚ますも大雨である。流石にこれでは釣りに出れそうにない。早朝に島で唯一開いている個人商店にて朝メシを買い店先のベンチで食べる。久しぶりの『 朝すば 』も美味かった。

古民家に戻りしばらくすると少し雨が弱まった様子にて、3人カッパを着て昨年訪れたポイントへショアキャスティングに出向く。干潮から満ち潮のタイミングにて腰近くまで浸かりながらポッパーを投げる。途中一度だけ僕のポッパーに魚が食いつくもミスバイトに終わった。

しかし徐々に雨は強くなり、とてもじゃないけどこれ以上は釣り継続不可能と判断した僕らはビチョビチョになりながら古民家に帰還し交互に温かいシャワーを浴びて暖を取ったのであった。

お昼はカミヤマ食堂でカレーとソーキそばをそれぞれ食べた。

午後からももう一度、ロッドを持って海へ向かったのだが大雨による水潮で海は濁りとてもじゃないが魚を釣る事はできなかった。リョウマだけが伊是名ビーチにて10センチ強の小児虐待ミーバイを釣り上げそそくさとリリースしていた。

夕方のフェリーでツーさんが合流。前日の残りの肉、新たに買った野菜を用いてこの夜も室内BBQである。ツーさんはナカが持参した魔王の4合瓶を美味い美味いと1人でロックでほとんど飲んで酔っ払っていた。そしてリョウマと僕はシーバス担当として負けずとグビグビ酔っ払っていった。

翌日釣りメインの日、朝になってもマエダ船長と連絡が付かずどうなる事かと不安であったがナカがマエダ船長の自宅を訪ねて寝坊の船長を起こす事により朝8時半より無事出港となった。

さて、僕の旅前からの今回の遠征の目標は昨年にラインプレイクしたGTのリベンジもしくはカスミアジをキャストで釣り上げるというものであった。

沖に出て皆んなそれぞれがそれぞれなりに考えてきた自分の釣りを始める中、僕は最初、浅場にてポッパーを投げて海面をボコンボコンとアピールさせて誘い出しを狙うも魚からの反応がない。そこで1秒に1m沈むとされるシンキングプラグにてそこの水深を船長に確認し底付近から中層を引く方針に切り替えた。

そして船長がこの辺りはGTの群れが入るポイントと話した直後に僕のプラグがグン!と力強く引っ張られた!

「 ヒット!ヒット!」(内心の声)

直ぐに船長も船首で投げていた僕の異変に気づき、魚に引っ張られ後ろに踏ん張る僕が吹っ飛ばない様に僕の背中を支える。




キツキツに締めたにも関わらず、ドラグが出てラインが出される。

「 GTです!」 船長の声

「 わかっている!わかっている! 」(内心の声)

僕は船首から足場の安定しているデッキの真ん中に体を移動させた。

ナカが闘う僕を茶化してくるもそれに応える余裕すらない強い引きである。




PE4号のラインがギリギリの状態なので、出来るだけ相手が引っ張る時は巻かずに堪え、相手が弱るのを待って少しずつラインを回収した。幸い魚は深い水深の方向に泳いでくれているので時間を掛けてとの船長のアドバイスであった。




最後に水面に姿を現したGTは船長推定27kgの大物であった。








遂にやった!

昨年のリベンジ達成である!

船中の仲間は皆んな喜んでくれた。

その後、船長は皆のタックルを考えライトジギングポイントをランガンするもジグへの反応は全くといってなく、唯一オモックにタイラバのスカートやサビキを用いるツーさんだけが五目釣りよろしく数を釣り上げこの夜の食材を調達してくれたのであった。

この夜は僕が魚を捌き刺身、その粗を使ってナカが味噌汁と豆腐チャンプルを作り最後の晩餐となった。

しかし楽しい事はあっという間である。

翌日、那覇への帰り道に浦添にあるジュンの天ぷら屋さんにナカとリョウマとお邪魔して美味しい天ぷらを食べた。久しぶりに元気そうなジュンと会い、また皆んなで一緒に釣りに行こうと話した。

ここのところかなり負け越していた沖縄雑魚釣り遠征だったが、ここにきてようやく勝ち戦が出来て大変満足な旅となった。




実の所、久米島のマグロジギングは南紀白浜でも可能となった今、GTやカスミアジへのオフショアキャスティングやインリーフキャスティングこそが僕的には最も楽しい沖縄での釣りとなりつつある昨今、今回の旅でもしみじみその事を痛感したのであった。

次回の沖縄釣り旅は3月半ばとなる。次回も沖縄にいる仲間と楽しい時間が過ごせればと思いつつ、今帰りの伊丹へのフライトの機中にてコレを書いている。






伊是名島バンザイ!