朝8時すぎ目がさめた。
久しぶりに歩こうと思い立ち、着替えて、棚の引き出しの奥のほうから万歩計をひっぱり出してポケットに突っ込み外に出た。
琵琶湖までいつもの通り歩いていたのだが、近江大橋が歩いて渡れることを思い出し、近江大橋の側道を歩いた。
『近江大橋』
とても天気が良く気持ちが浮つくくらいの眺望である。琵琶湖にはたくさんの小さなボートが浮かんでいる。ブラックバス釣りである。
長い近江大橋を草津側まで渡りきり、新しく出来た西日本最大のイオンモール手前を右に、琵琶湖畔を右手に進路を変える。
石碑があった。琵琶湖の最大水深は103.6Mらしい。意外と深いんだな。
しばらく歩くと、関西のさまざまな大学の漕艇部がある一帯になる。湖畔ではカヌーなどを励む学生たちがたくさんいた。のどかである。
さらに歩くと琵琶湖の対岸が次第に近づいてくる。そして琵琶湖が瀬田川(淀川)になる、その境界の辺りに立て札があった。
瀬田川[淀川](国土交通省管轄)=琵琶湖(滋賀県管轄)と書かれてある。
その境目より、河川と分類され、国土交通省管轄になるようである。
そのすぐそばに、驚くほど小さく寂れた漁港があった。何を採るのだろうか。しじみぐらいしか思いつかない。
湖面を流れ行く風が本当に心地いい。
やがて一号線にぶつかったところを右に折れ、家へ引き返そうかと考えていたのだが、気持ちが良いので、そこを通り過ぎ、『瀬田の唐橋』まで歩くことにした。
『瀬田の唐橋』
その昔、東から京の都に入るにはこの橋を渡らねばならず、防衛上の重要地点であったらしい。『唐橋を制するものは天下を制す』とまで云われてきた橋である。
その唐橋を渡り、石山商店街に入る。
気持ちは更に紫式部で有名な石山寺まで行こうかと思うのだが、ひ弱な足がそろそろ悲鳴をあげだしたので家の方向へ、知らない細道を入っていった。
しばらくすると東レの工場地帯に入る。道が分からないので、行ったり引き返したり。
つま先が痛い。
どうにかこうにか家にたどり着いて万歩計を確認したら14576歩。約2時間半、8キロ強のハイキングであった。
久しぶりに自分なりにはイケテル休日の午前であった。