就活のルール〜 あの頃も今も
最近、就活のルール廃止という話題が目につく。娘がその年頃だという事もあるのかもしれない。ただそもそもこれまでも表向きだけの就活ルールである。インターンシップなどと謳ってルールを遵守しているように見せたり全くもって謎なのである。
僕が大学3回生の頃は、どうやって調べたのか当時、名前の通っていたサークルのトップの面々や大阪大学学祭実行委員長といった人らにリクルート社から突然連絡が入り、リクルート社が出していた『就職ジャーナル』という雑誌を更に良くすべく学生の立場からの屈託のない意見を東京に行ってその編集長にプレゼンしてほしいなどというかなり割りの良いアルバイトをさせてもらったのだが、それは所謂、リクルート社の良い人材確保の為の青田買いであったと後になって気づいたのであった。
しかしながら僕はそのお誘いをキチンと断り、KODAK社に進んだのであった。
当時、僕は学生の頃からサラリーマン修行は3年と内心決めており、3年で最も多く学ぶ事が出来る環境として、また将来グローバルな仕事をするに当たり、世界中の誰もが知っている企業を選んだのであった。
僕はその3年間、お陰様で本社で中軸の仕事に携われる事が出来、今尚尊敬する諸兄らに感謝しきれないくらいたくさんの事を学ばさせてもらった。選抜されて語学学校にも行かせて頂いたし、外資系企業ばかりが集まるビジネスセミナーにも多数参加し企画書を如何に書くかという事なども教わった。そして頂いた給与を貯めてその後のカナダトロント留学に投資したのである。
今でも僕の社会人としてのベースはこの3年間にある。
いずれにせよ何が言いたいかというと、優秀な企業が少し知恵を絞ればルールもヘッタクレもないと思うし、僕のように企業から学ぶだけ学ばせてもらって辞めてしまう輩もいるのだ。
良い人材を取ろうと思えば、例えば初任給を30万円にすればよいし、例えば完全週休3日制などにすれば良いのだ。
あの頃も今も、就活に表向きなルールなど全く不要だと思う次第である。
年功序列などという形態と同じくらい古臭い考え方だと思っている。