前にも書いたが、「復活」は二度目を見て特別な感想を持つタイプの作品ではない。
ある意味、わかりやすい筋書きだったということ。また、いかにもドラマだということ。
ただ、いかにも善人と思われたシンヒョク・ガンヒョク兄弟の母の再婚相手が実は一番のワルだったという落ちを再度見て、何故か和歌山カレー事件を思い出した。
もし林真須美が真犯人でなかったら? と考えると面白い推理小説が書ける。
殺人に使われたのは砒素。普通、推理小説なら、砒素を使える立場にある人間があえてすぐにばれることがわかっていながら砒素で殺人を起こすことはない。だから、林一家を陥れようとする別の真犯人があえて砒素を使ったのだというストーリーの方がそれらしい。
真犯人がもし善人の顔をしてどこかでほくそ笑んでいたとしたら・・・・。
あと、余談になるが、証言を有力な証拠とする現在の裁判のあり方には問題があるという。何故なら人は見てもいないことをいかにも見たかのように思い込んで簡単にストーリーを作ってしまう能力を持っているからだそうだ。真実と作り話のより分けが悪気なくできないのが人間の脳みそなのだそうだ。だから、証言はあくま真実を解明するための手助けであって、証明は物証や実態など客観的なものの積み重ねによるものでないといけないという意見がある。
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