原題は「独弧天下」。時代は南北朝時代で後の隋の初代皇帝となった楊堅と皇后の独弧伽罗の物語。
なかなか面白かったです。独弧家には3人の姉妹がいて、三人三様のキャラクター。そして、独弧を得たものは天下をとるとのお告げがあって、長女と次女は皇后の座を狙い、また男たちも独弧の娘を娶ろうとする。
皇后の相を持つ女性を娶れば天下が取れるという筋書きは、今までにも見たことがある。しかし、今回は1人の女性の相ではなくて、独弧家の娘3人がまずは対象なので面白い。皇帝の器ではない頼りない宇文毓に嫁いで皇后となり、裏で夫をたしなめる賢くて強い長女の般若、目的のためなら手段を選ばず色目や涙を駆使する次女の曼陀、おてんばで頭のいい三女の伽罗は2人の姉ほどの欲はない。
見所は、般若の恋人で朝廷で実権を握る宇文護の尊大でずる賢い存在が、常に独弧家と対立するところ。しかし宇文護の般若に対する愛は一途で、それだけに話は複雑になる。はっきり言って、楊堅と伽罗よりも、こっちの方が存在感があったかも。
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