2度目の「魔王」鑑賞も第8話まできた。
2度見ても、いや、2度見ると1度目よりもさらに疲れるドラマだ。
1度目は、未知との遭遇で、どうなるかなどうなるかな・・とわけも解らず見進んだわけだが、2度目はストーリーがわかっていて、細かいディーテールとか演じ方とかに神経を尖らせながら見ている。
ただ、神経を云々ということを差し置いて、あまりに残酷な復讐劇に疲れると言った方が当たっている。
相手をとことん苦しめないと気がすまない、その「とことん」具合が半端でなく、キム・ジウさんという脚本家の頭脳の奥深さが怖い。
このドラマ、ただエグさを見せるドラマではなく、全編を見れば、復讐する側の悲しさとか、どんな人間にもある復讐心と、罪を犯してしまった人間がどう生きるべきか、加害者と被害者が人としてそのことにどう向かい合うべきかを問うているのだが・・・。
ただ、薄っぺらでなくこの難しい課題を描くには、「とことん」であり、「エグく」描かねばならなかったのだろう。
最初に「魔王」を見たときに受けた脚本への感動。これは2度見ても同じで、オム・テウンの演技がいいとか悪いとか、映像がどうとか、そういうものが吹っ飛んでしまうくらい計算された脚本に感心させられる。
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