タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

きつねに騙されたようなはなし

2022-10-06 08:25:19 | 山歩きから
年数ばかりが長くて、人さまに誇るようなものは何もないタカ長の山歴ですが、ラッキーだったと思っていることは二つあります。

その一つは道迷いをして予定通り下山できなかった、と言うようなことが無かったこと。もう一つは雷の怖さを経験していないことです。後者など特にラッキーだったと思います。

    

だからといって、道迷いと言うか、道間違いのようなことはあります。道間違いなど珍しいことではないので、道迷いとは明確に区別する必要があると思います。

登山を始めて間もなくのころ、広島の登山者がトレーニング場所としている白木山に行きましたが、どこでどう間違えたのか山頂にたどり着くことが出来なくて、あえなく敗退した経験があります。下山時間が遅くなって人さまに迷惑をかけたわけではないので、これは「道迷い」なのか「道間違い」なのかよく分かりません。でも、山頂に立てなかったのですから、失敗であることだけは間違いありません。

    

そのようなこととは別に、今でも理解出来ない経験をしたことがあります。その舞台はわが裏山、極楽寺山の向こうにある泉水峠。

    

その日タカ長は玖島から泉水峠を超えて廿日市に向かっていました。峠道はしっかりした道です。大峰山を背にして泉水峠に登りました。

泉水峠の地形はなだらか、道が錯綜していたり、藪をこいで歩いた記憶もありません。地図の道を左から右に歩き、急な下り坂が近くなったころ、「あそこまで行ったら海が見える」と足を速めました。

そして、、、、その場所に行ったら、、、、、、、目の前には、、、、、海ではなくて、、、、何と何と大峰山が見えたのです。

地図にある道を左から右へ歩いていた。峠の上で錯綜した道を歩いた記憶も、道を間違えた認識もありません。それなのに、目の前に見えるはずの海が無くて、大峰山が見えている。きつねに騙されたのでしょうか?

今でも理解できない経験です。

    

    

先日紹介した、学生だったタカカノたちを連れ出して、下山が遅くなって学生寮の舎監の先生に叱られたのはこの大峰山登山。

地図の外にある湯来温泉から歩き始め、北側から大峰山に登って飯盒炊飯の後、玖島に下山してバスが通る玖島別れまでのロード。

その頃はその程度の登山は普通でした。タカ長が籍を置いたことがある広島山岳会では廿日市駅から泉水峠を越えて玖島に下り、そこから大峰山に登って湯来温泉までの登山、それもわざわざ重いザックを背負っての登山をする人もいました。

そのようなハードな登山は軟弱なタカ長は参加出来ませんでしたが、それもこれも大峰山や泉水峠をめぐる、懐かしい思い出です。

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