「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

築地本願寺和田堀廟所、仏像ガール講演

2010-11-03 23:00:06 | 仏教
杉並区のお寺の本堂で、仏像ガールを見た。
その話を聞いた。

昨日久しぶりに書いたブログがきっかけで、ふと、
自分のパソコンのブラウザのあるブックマークが
目に留まった。
「仏像ガール|仏像をポップに楽しむためのサイト」
(http://www.buddha-girl.com/)
という題名のそのhpを昨日クリックした。

前にもhpを訪れて、自分と同じように
仏像に興味がある、その彼女は、
見仏界では有名人だ。
正直、最近、それほどhpをおとづれることも
少なかったのだが、なぜだか、目に留まり
クリックして、「スケジュール」のリンクを選んだ。
すると、なんと明日(11/3の今日)講演があるではないか!
なんという偶然というか、ラッキーというか。
仏像ガールの講演は、全国であるようだが、
たいていは有料であったりするようで、
今回は無料のようであった。


ちょうど着いたとき、和泉元也の狂言が行われていた。
本堂のガラスごしにその様子が見れたが、
途中から入場するのもなんだし、
特に興味がないので、中には入らなかった。
外で池のこいを眺めながら、
お目当ての講演が始まらないかと待っていると、
元也さんのおよめさん「はのあき」が外に出て
歩いているのも見えた。

和泉元也の狂言も終わり、講演が始まった。

仏像ガールは、年齢の割りに若い感じで、声も若い。
まあ普通にかわいいし。


で、仏像ガールの話。

2007年5月から、「見仏」に関する講演活動をはじめた。
そのときは「仏像ガール」としてではなかった。
その3ヶ月後、「仏像ガール」としての講演がはじまった。

見仏のきっかけは、小学校時代のいじめを受けた背景。
そのころ、父の余命3ヶ月の宣告を聞き、父の死後、
死ぬのが怖くなることもあったりして、
そんな中で、高校生のころ、お寺めぐりをはじめた。
(彼女の地元は、鎌倉で、)鎌倉のお寺めぐりをはじめた。
お寺へいくと、なぜか安堵感を得られる。気持ちが落ち着く。
そのときは、仏像とか仏教とかに思い入れはなかった。

お寺といえば、京都。高校生のとき、京都へ行った。
最初に三十三間堂を訪れ、そこで、たくさんの仏像を見て
感動して、涙そうそうになった。そして、仏像が
好きなんだということにあらためて気づいた。
(ここで、自分ももらい涙しそうになった。
 仏像好きを共感したから。
 三十三間堂を見て同じように感動したから。)

大学にも進学し、仏像に関する勉強もした。
でも仏像に関する知識が増えた弊害がでた。
つまり、学問的知識がある故に、仏像を見ても
「見た目製作年は新しいな・・・」「木造だな・・・」
という印象で、感動がなくなってしまった。
「感じる」という感情がなくなってしまっていたためだと
気づいた。そこで、見仏時には、最初から仏像のパンフなど
見ないで、「感じ」てから、パンフを見るようにした。



ここで、見仏で全国を回ったときのめずらい仏像の話。
大きく引き伸ばした写真を見ながら、ときに
3択のクイズ形式で、聴衆に問いかけたりの話。
(仏像がレアすぎて、こんなのもあるんだと
 思い、仏像の奥の深さを感じた)

1.岡山のぶんえい石仏
 石に刻み込まれたお地蔵さんの顔の部分だけが
 ある町でみつかった。
 顔だけなので、ちょっとさびしいということで、
 地元の人がコンクリートの体をつけて設置。
 のざらしはかわいそうだと、屋根もつけた。

2.粘土と木の実でできた仏像
 あるところで、小学生が粘土と木の実で
 できた仏像を作った。
 (写真を遠めでみた限りは、何でできている仏像か全く
  わからなかった。)

3.首なしの如来
 沖縄の首里城の近くの円覚寺。戦争でお寺が破壊。
 戦争終結直後は、首里城の近くの人たちは、収容所に
 収監されていて。その後、収容所からでたとき、
 地元の人たちは、散乱した仏像の破片を寄せ集めて
 仏像を修復した。ただ、悲しいかな、首から上は、
 見つからなかったか爆風で粉砕されたかで、
 首なし如来になってしまった。

仏像には、このように、人の思いがつのっている。
(たかが仏像と思う人もいるかもしれないが、
 過去の人たちがどれだけの思いで、仏像にかかわり、
 仏像を愛していたかということを考えれば、
 敬意を払うべき存在だと、自分は思う)



最後に:
仏像ガールを見れてよかった。話を聞けてよかった。
仏像ガールは、常にこやかに話をされるし、話し方、
発声もスムーズで聞きやすかった。
左右全体もくまなく見渡しての話し方もいいし、
自分もこういう話し方ができたらいよいなあと思う。
時に、舞台俳優のように、小芝居がかった抑揚で
話をされたりもして、
話し方についても参考になった。
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四ツ谷駅のBIG ISSUE売り子

2010-11-02 00:56:07 | エピソード
先日、JR四ツ谷駅の東京駅方向の出口をでたあたりで、
BIG ISSUEの売り子さんがいた。
とてもとても、にこやかな表情で、雑誌「BIG ISSUE」を
手に取り売っていた。

「BIG ISSUE」の売り子は、ほとんどホームレスだろう
と認識している。
売り子といってもたいていは、中年以上のおじさん。
雑誌をいくらかで仕入れて、300円で売っている。

なんかいたいたしく、そして少し元気になってもらおうと、
「BIG ISSUE」の売り子を見かけたときは
ときどき雑誌を買う。
久しぶりの購入だったし、「おつりはいらない」と言い、
500円を差出し、そして、そのおじさんから
「ありがとうございました。」

買ったその雑誌の中に書いてあったことであるが、
雑誌を買う人は、女性が多いそうだ。

サラリーマンとかは、自分たちはまじめにやってんだ、
あんたらは、まじめにやっていないからそうなっているんだと
冷たい反応らしい。
決して本人だけが悪いだけではないはずなのに。

ちょうど、自分が買おうとする少し前、サラリーマンが
ややめずらしいものを見るかのように、
そのおじさんを見ていた。


仏教では、お布施という考えがある。
決してお布施を意識して、雑誌を買ってあげている
わけではない。が、結果的に
お布施になっているかもしれない。

インドでは、サドゥー(行者)がいて、
家を出て旅を続け、修行を行っている。

見方を変えると、ホームレスの人たちは、
サドゥーに類似するところが
あるのではないかと思う。雨風、寒さ、暑さをしのいで、
忍耐強く生きている。一種の修行者と
いえなくもないかもしれない。



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