講師:吉岡秀人、ジャパンハート創設者、小児外科医
大阪生まれ、少年時代、鉄道のガード下に
戦争から帰ってきた兵士が物乞い。彼らは、手が無かったり
足が無かったりする、一方では、大阪万博が行われていて
はなやかだった。
このころ、韓国では軍事政権、中国では多数の餓死者、
カンボジアでは、政権によって国民の4分の1が殺された。
そのころから人を助けたいという思いが芽生えていた。
10代の終わりにはじめてミャンマーに行った。
(そのころ、日本では医学生。)
それをきっかけに何度も行っていた。
そして1995年、医療活動をしてくれないかと頼まれた。
病気でたくさんの子供がなくなっていた。
当時軍事政権下。
(ここから10年前のテレビ番組の映像が流れる。
ナレーションや、雰囲気を見ると情熱大陸だと思われる。
日本人の医師がボランティアで外国で医療活動に従事していた。
お金のない患者からはお金は取らない。医療現場で大忙し。
今回の講師の姿だった。)
東南アジアでは、死んだら生まれ変わると言われている。
現在活動中の地域の近くにあるパゴダ(仏塔)がある。
そこには、戦死した多くの日本人の名前が刻まれている。
現地で、戦争で20万人ほどの日本人がなくなったと言われている。
当時、赴任したころ32万人あたりたった1人の医者しかいなかった。
ミャンマーは日本の人口の半分もいるのに。
医療費は全額負担。たくさんの人がまともな治療が受けられない。
(ここで再びビデオや写真の映像。顔に腫瘍ができて
膨れ上がっている子供。その他悲惨な病気の映像。やや軽めでは
みつくちの少女の映像。)
みつくちは日本でもたまに生まれるが日本ではすぐに手術する。
その少女は手術によって、今は結婚している。
医療を受けられない人のために、ミャンマーへ。
(今はカンボジアやその他東南アジアでも)
医療設備が悪く停電することもよくある。
普通なら1日点滴する治療も、電気が来ないので
注射で済ませたりする。
どうしても手術が必要なときは、太陽の光を使って手術。
汗びっしょりになりながら。
1996年から、数千件の手術をしてきて今に至る。
ミャンマー、カンボジア。ガンの治療もしている。
ガンの治療をする症例も少ない。ガン治療をしないと
みるみる内に子供は弱り死んでいく。
一方で、ガン治療をしてもよくならないとき、
子供は抗がん剤の影響で苦しみ、治らないまま死んでいく。
つらく悲しい。
日本であれば、必ずガン治療をする。
治らないだろうガンで苦しむ子供たち。
何がしたいかとたずねた結果、
日本に遊びにつれてくる。(写真もまじえながら)
東京のディズニーランド、伊豆のサボテン公園・・・。
伊豆のサボテン公園につれてきた10代の子供は、
その後なくなった。
そういう状況で医療に従事していると、
”生きているだけで幸せ”と感じることもある。
現地では処置できない、首の横に大きな腫瘍の2歳の子供。
処置できず自宅に帰していた。
気になって、何ヵ月後見に行ってみた。
もう亡くなっているかもしれない。
治療を再開するという思いはなく訪れた。
訪問すると、子供は生きていた。
そして再び訪れる。
思い切って聞いてみる。日本に来る?
助からないかもしれないけど、日本で治療する?
そして日本へ。現地では治療ができない手術。
岡山の恩師の病院で手術。手術成功。
手術代金はいくらですか?指三本で示された。
300万円でいいんですか?いや30万円だよ。
そんなに安い料金で・・・。
これで味をしめて、何度も手術のために
病気の子供を日本につれてきた。
(聴衆、少し笑う)
その後、4年経って6歳になった子供が
元気な姿で会いにきてくれた。
今現在、現地で小児科医療センターを作った。
今の時点では、なんとか寄付でまかなえている。
毎月交代で、日本の大学病院などのチームが
来てくれ、治療にあたってくれている。
沖縄の小児科の先生は常駐して長期で
働いてもらっている。
近くにある日本人の名前が刻まれている仏塔に
毎日お参りする。どんな思いを亡くなった日本人は
もっていたのだろうと思う。
あるとき、(夢の中で?)”日本のことをよろしく”
というメッセージをもらった。
(講師からの最後の言葉)みなさん、
日本のことをよろしくお願いします。
*******************
近くに座っていた女性は、ハンカチをだして
目をぬぐっていたと思われる。
感動したお話だった。
通常の講座の回よりも人が多く、
ジャパンハートに賛同されていたり、知っていた人も
多くいたのかもしれない。
最後の、日本のことをよろしくは、
代弁すると、東南アジアで医療でがんばっていますので
みなさん、寄付もよろしくお願いします。
ということだと思った。
お金に余裕のある方は、よろしくお願いします。
それにしても、現地の政府は違うことに労力をかけているのか
医療を軽んじていることには少し怒りを覚える。
日本の中にも、余計なところに労力をかけ、
貧困などの不幸をもたらしているところも見られる。
本来、責任を負うべきところが、責任を負っていないのは
どうなのかと思う。
ジャパンハートのホームページ:
https://www.japanheart.org/
大阪生まれ、少年時代、鉄道のガード下に
戦争から帰ってきた兵士が物乞い。彼らは、手が無かったり
足が無かったりする、一方では、大阪万博が行われていて
はなやかだった。
このころ、韓国では軍事政権、中国では多数の餓死者、
カンボジアでは、政権によって国民の4分の1が殺された。
そのころから人を助けたいという思いが芽生えていた。
10代の終わりにはじめてミャンマーに行った。
(そのころ、日本では医学生。)
それをきっかけに何度も行っていた。
そして1995年、医療活動をしてくれないかと頼まれた。
病気でたくさんの子供がなくなっていた。
当時軍事政権下。
(ここから10年前のテレビ番組の映像が流れる。
ナレーションや、雰囲気を見ると情熱大陸だと思われる。
日本人の医師がボランティアで外国で医療活動に従事していた。
お金のない患者からはお金は取らない。医療現場で大忙し。
今回の講師の姿だった。)
東南アジアでは、死んだら生まれ変わると言われている。
現在活動中の地域の近くにあるパゴダ(仏塔)がある。
そこには、戦死した多くの日本人の名前が刻まれている。
現地で、戦争で20万人ほどの日本人がなくなったと言われている。
当時、赴任したころ32万人あたりたった1人の医者しかいなかった。
ミャンマーは日本の人口の半分もいるのに。
医療費は全額負担。たくさんの人がまともな治療が受けられない。
(ここで再びビデオや写真の映像。顔に腫瘍ができて
膨れ上がっている子供。その他悲惨な病気の映像。やや軽めでは
みつくちの少女の映像。)
みつくちは日本でもたまに生まれるが日本ではすぐに手術する。
その少女は手術によって、今は結婚している。
医療を受けられない人のために、ミャンマーへ。
(今はカンボジアやその他東南アジアでも)
医療設備が悪く停電することもよくある。
普通なら1日点滴する治療も、電気が来ないので
注射で済ませたりする。
どうしても手術が必要なときは、太陽の光を使って手術。
汗びっしょりになりながら。
1996年から、数千件の手術をしてきて今に至る。
ミャンマー、カンボジア。ガンの治療もしている。
ガンの治療をする症例も少ない。ガン治療をしないと
みるみる内に子供は弱り死んでいく。
一方で、ガン治療をしてもよくならないとき、
子供は抗がん剤の影響で苦しみ、治らないまま死んでいく。
つらく悲しい。
日本であれば、必ずガン治療をする。
治らないだろうガンで苦しむ子供たち。
何がしたいかとたずねた結果、
日本に遊びにつれてくる。(写真もまじえながら)
東京のディズニーランド、伊豆のサボテン公園・・・。
伊豆のサボテン公園につれてきた10代の子供は、
その後なくなった。
そういう状況で医療に従事していると、
”生きているだけで幸せ”と感じることもある。
現地では処置できない、首の横に大きな腫瘍の2歳の子供。
処置できず自宅に帰していた。
気になって、何ヵ月後見に行ってみた。
もう亡くなっているかもしれない。
治療を再開するという思いはなく訪れた。
訪問すると、子供は生きていた。
そして再び訪れる。
思い切って聞いてみる。日本に来る?
助からないかもしれないけど、日本で治療する?
そして日本へ。現地では治療ができない手術。
岡山の恩師の病院で手術。手術成功。
手術代金はいくらですか?指三本で示された。
300万円でいいんですか?いや30万円だよ。
そんなに安い料金で・・・。
これで味をしめて、何度も手術のために
病気の子供を日本につれてきた。
(聴衆、少し笑う)
その後、4年経って6歳になった子供が
元気な姿で会いにきてくれた。
今現在、現地で小児科医療センターを作った。
今の時点では、なんとか寄付でまかなえている。
毎月交代で、日本の大学病院などのチームが
来てくれ、治療にあたってくれている。
沖縄の小児科の先生は常駐して長期で
働いてもらっている。
近くにある日本人の名前が刻まれている仏塔に
毎日お参りする。どんな思いを亡くなった日本人は
もっていたのだろうと思う。
あるとき、(夢の中で?)”日本のことをよろしく”
というメッセージをもらった。
(講師からの最後の言葉)みなさん、
日本のことをよろしくお願いします。
*******************
近くに座っていた女性は、ハンカチをだして
目をぬぐっていたと思われる。
感動したお話だった。
通常の講座の回よりも人が多く、
ジャパンハートに賛同されていたり、知っていた人も
多くいたのかもしれない。
最後の、日本のことをよろしくは、
代弁すると、東南アジアで医療でがんばっていますので
みなさん、寄付もよろしくお願いします。
ということだと思った。
お金に余裕のある方は、よろしくお願いします。
それにしても、現地の政府は違うことに労力をかけているのか
医療を軽んじていることには少し怒りを覚える。
日本の中にも、余計なところに労力をかけ、
貧困などの不幸をもたらしているところも見られる。
本来、責任を負うべきところが、責任を負っていないのは
どうなのかと思う。
ジャパンハートのホームページ:
https://www.japanheart.org/