「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

東京国立博物館 東寺

2019-04-13 16:20:33 | 見仏(特別展)
はるばる京都の東寺から出張してきている仏を
見に行った。

朝早かったので、それほど混雑も無くよかった。


■金剛夜叉明王
これでもかという足の親指を立てた遊び足。

■軍荼利明王
怒髪と光背の炎がまじりあい相乗効果。
怒髪がより大きく見える。

■降三世明王
シバと妻パールバーティを踏みつけている。
ただ、踏みつけられているのは、普通の人間風なので
ちょっとかわいそう。

■大威徳明王
牛に乗り、足三組。
足の1つの親指が跳ね上がり遊び足。

■帝釈天
日本一男前の仏だと思う。
今回なんと撮影OK。帝釈天のみOK。
東寺もトーハクも太っ腹。
もちろん自分も撮影(写真)。
SNSには帝釈天の写真が飛び交っているだろう。
どうしてもフラッシュたく人がいるので、
見張りの人は、フラッシュたいて撮らないでと
さんざん注意していた。

■如来4体
ややインパクトはない。
金箔が強いのが少し違和感があった。
江戸時代あたりにでも
金箔を塗りなおしたのだろうか。

■菩薩4体
古さ感でシンプル。
こちらのグループもインパクトは薄い。

■持国天、増長天
持国天、増長天のどちらか一方だったが、
邪鬼はおしりを正面向けながら踏まれていて、
かわっていると思った。


今回来なかった立体曼荼羅の
一部の方達は、実物大くらいのパネル写真で
展示されていた。


■その他立体曼荼羅以外の印象的な仏
昔あった西寺の地蔵菩薩、
今までに見ない変わった表情の地蔵菩薩だった。
兜跋毘沙門天(とばつ びしゃもんてん)、
地天女がこの仏をささえ、その両脇にいる鬼は
くつろいでいる感じ。ほほえましい。


東寺に今行っている観光客は
残念な思いをしていると思う。
主役級の一部が不在なので。


今回、心外だった出来事があった。
下からのLEDライトがどのように
効果があるんだろうと、
LEDライトの前に数秒手をかざしたと思ったら
見張りの人が走ってきて、
「さわらないでください」。
触ってないので「触ってませんけど」と言うと
「手をかざすこともお断りしています」と言われた。
もうちょっとお手柔らかに言ってくれると
いいのになと思った。
LEDライトのスペシャリストが設定したライトが
どんな風だろうと確かめたかっただけなのだが。
ほぼほぼ、仏像にとって何の影響もないことなのに。

まあ、展示仏で満足できたので
よしとしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする