海外ではこの1月から発売されていたみたいですが、7/17にVixenからCelestron製の初心者向け天体望遠鏡Starsense Explore 3機種が発売になるようです。
https://www.vixen.co.jp/post/200626k-2/
望遠鏡本体そのものはごくごく普通の初心者向けのスペックなのですが、結構斬新な天体導入支援機構が備わっている点がすごい。
天体望遠鏡の導入支援としては自動導入のGo Toと星図ソフトを見ながら自分で望遠鏡を動かして導入するPush To方式の2種類がありますが、これは後者の方式。
https://www.gizmodo.jp/2020/01/constellation-recognition-telescope-starsense-explorer.html
顔認証ならぬ星座認証を搭載した望遠鏡「StarSense Explorer」 #CES2020
スマホが星座のナビゲーションになります。夜空を見上げて、オリオン座や北斗七星を見つけるのはカンタン。ですが、いろいろな星座を観測しようとい...
なにが斬新かというと、従来のPush To方式はSkysafari等の星図ソフトとエンコーダが付いた架台が必要であったのが、この望遠鏡ではエンコーダが不要であること。
代わりにスマホが持っている機能(カメラ、GPS、ジャイロ等)をフル活用し、Plate Solvingで正確な天体の位置を検出して、導入支援を行っているようです。
Cloudy nightsでの書き込みを見ていると、導入誤差は±0.25度程度みたいで、実視界1度ぐらいの低倍率ならば、ほぼアイピースの視野内に導入できることになりますね。
こういうのをずっと待ってました。
エンコーダ不要ですよ!
安価に構築できそうやし、どんな望遠鏡架台にも使えそう。
必要なのはスマホを載せるクレードル(アダプタ)と専用の無料アプリ(ただし、アプリを有効化するパスコードが必要。現時点では望遠鏡を購入しないといけない)とスマホのみ。
どんな望遠鏡にも取り付けられるような汎用型のスマホアダプタを単体で売ってくれればありがたいのですが。
今のところ、Celestron社はその意向はないようです。
初心者だけでなく、中級者、上級者からの要望が強くなってくれれば市場に登場してくるかも。
海外ではこの装置欲しさにこの望遠鏡セットを購入し、自分の望遠鏡用に換装したり、アダプタそのものを自作してアプリのみを利用しようとしている強者がいるようです。
私も最初は同じようなことを思いつきましたが、Skysafari単独では導入精度はおおざっぱで、現実問題として使い物にはなりそうにありません。
このStarsense explorerには期待してます。
ただ、今のところ、望遠鏡とセット販売になっているので、この機能を利用しようとすれば、望遠鏡の方は不要でもセットで買わざるを得ないのが残念。
望遠鏡ではなく、望遠レンズでの天体導入支援をお考えだったのですか。
200mm望遠レンズならば、ひょっとしたら使えるかもしれませんね。
精度は悪くても、焦点距離が短くなればなるほど、どこかの焦点距離を切るところで視野には入ってくるはずなので。