樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

9.11

2009-09-12 00:33:17 | 日記
2001.9.11 
忘れもしない WTC 崩壊の映像
もう8年も経ってしまったのか・・・

何人の人があの日に人生が変わったのだろうか。
兄はあの日の朝、あのビルへ向かっていたらしいが
何かのいたずらで時間に間に合わず、命を拾った

私は、WTCとはまったく関係はないが、
あの日から別の道を歩き出した。

生かされている、何かの理由で生かされている
ならば精一杯、自分ができることをしなきゃ
バチがあたる・・・

そう思う日がまた巡ってきた。



安心感

2009-09-06 23:13:47 | 日記
日曜日の夜、金沢市民芸術村ミュージック工房というところであったJAZZのコンサートへ出かけた。場所は元紡績工場の跡地を利用した工房で、レンガ造りの工場を手直ししていくつかの工房を市民に貸し出しているところ。太鼓の練習、劇団の上演、コンサートなどなど使い方はさまざま。職人大学校も併設し、若い芸術家を育ててもいる。工房の前には広~い芝生もあり、市民の憩いの場でもある。

さて、久しぶりの生の音♪
鈴木良雄(b)と増尾好秋(g)デュオコンサート
あの渡邊貞雄の「カリフォルニアシャワー」の時代に二人とも貞雄さんのメンバーで、一緒に各国・各地のツアーを回っていた(そのときのドラムはあのツノダマサヒロだって?!)。今ではこの二人、日本モダンジャズ界の重鎮になっている。もう60に手が届く(届いてる?だろう)その二人が再び音を合わせる。

派手さもないしアグレッシブな熱い音ではないけれど、二人の気心知れた心地よいハーモニーと音の厚み、そして若かれし頃の思いをいとおしむような柔らかい音に心がほぐれる。

日曜日の終わりにはこの安心感が何より

夏のもどり

2009-09-06 22:45:59 | 日記
夏の暑さがぶり返した。
風通しの良いベランダに長椅子を持ち出し、寝転びながら本を読んでいたが、暑い!
夏の日差しによろめいて、午後海へ出かけた。

8月の終わりの週末に来た時とは大違いに賑わう波打ち際。腰まで海に浸かって「貝とり」をしている親子がいる。要するに潮干狩り。(日本海は引き潮がないので、潮干狩りができない。だから海に浸かって足先をぐりぐりと砂に潜らせて、足の指で貝を採る=貝とり)
車を波打ち際に停めてしばし潮風にあたる。海の色も夏の季節のように蒼い。いい風!
               


本当はこの近くにある「そばや」に行くのが目的だったのだ。
お店に入った途端、顔見知りになった朴訥とした親父さんが、「おお!丁度いいところに来たわい。打ちたてが食べれるよ!」と。そう、打ちたては湯がく時間は10秒以内。即美味しい冷えた水できゅっと冷やす。しっかりしたコシとぷ~んと蕎麦の味、美味しい!長野の蕎麦とは比較にならないほど、しっかりしている。

そういえば、先日鯖談義をした友人と「蕎麦談義」にも盛り上がったっけ。福井は知る人ぞ知る「おろし蕎麦」、自慢ができる蕎麦やがいたるところにある。世の中蕎麦に関しては薀蓄を持っている人が多いのでちょっと怖いが、11月の新蕎麦が出回る季節にでも「蕎麦談義」をと思っている。しばしお待ちを。

その友人、打ち立ての福井の蕎麦をどうしても東京に卸したくて急速冷凍してくれるそば屋のオヤジ(姉御)を探している最中。どなたかいませんかあ~?
でも、手っ取り早く、そば屋のおじさんを拉致して東京でお店出させた方がいいのではないかいな?と過ぎ行く夏に思いをもどした。

50歳最後の山

2009-09-05 23:07:57 | 日記
もういくつ寝ると誕生日・・・

51を前に常念岳に登る予定だった。
50歳になった時、最初の山は記念すべき槍ヶ岳だった。
その向いに端整に聳え立っていた常念岳。そこに行きたかった。
十五夜の月夜の今日、常念から月を眺めたかった。
これが自分へのプレゼントだと。

その夢は叶わず、だったので白山系のチブリ尾根へ入った。

ここはブナの原生林が残るステキな山。
ロード オブ ザ リングに出てくるエントのような木々とその木々が集う林
湧き水も豊富、植生も豊かな、自然そのままの山。

今日出会った花、今までに少しづつ覚えてきた。
まずは アキノギンリョウソウ(銀竜草)、別名ゆうれいそう
まるで「もののけ姫」にでてくる「コダマ」のよう


その他、下のほうではアキギリ(紫)、ツリブネソウ(ピンク)、ミズヒキ、サワアザミ、トラノオ(白)、上の方ではカライトソウ(ピンク)、リンドウなど

もう実がついているものも多かった。
  私の好きなゴゼンタチバナもほれ、このとおり実がついている
       
 もう一つ私の好きな実、
           
           オオシラビソの松ぼっくり、この色、なかなか大人っぽい

そして、雪かと思わせるほどに白い綿毛を沢山風に乗せている どろの木

ここの樹々は もう幾年もの間ここに生きているのだろう。
ここに根付いた時から、ここの環境に文句ひとつ言わず、動くこともせず
雪が重くて辛くても幹を曲げてでもまた上へ上へ伸びていく。
環境を享受し何十年と生き続け、朽ちたとしてもここの土に返る樹々
私が死んでも彼らはここに佇んでいる

そんな樹々の中に立つと、背中から世俗の重さを吸い上げてくれるよう
だから、私はここへ足を向けるのだろう