朝の段子川筋を散歩した。この季節、目を愉しませてくれるのは水鳥だけだ。
川下の佐鳴湖の方から2,30羽ほどのシラサギの群れが飛来し、目の前の川中に舞い降りた。散開した群れをよく見るとコサギだった。中にダイサギが2羽、長い首で目立っている。これほど数が多いサギの群をこの川で見たことがない。単独か多くて2、3羽までだった。ここ数年、湖畔の整備が進んで、サギの生育条件が良くなっているのかもしれない。
この川では、オオバンの群れもよく見かけた。この鳥は、平瀬で採餌するサギ類と違って、水深のある場所で遊泳しながら水中に潜り採餌する。同じ採餌の仕方をするカルガモと共にいることが多い。オオバンが群れ泳ぐあたりは川幅が広く水の流れが緩やかになっている。
岸辺に菜の花が咲く頃には、大きなコイが群泳し、カメも数多く集まる。そこに合流する小川の橋の上からパン屑などを撒く人がいて、橋上に人影が現れると、鳥も魚もカメも我先に競い合い橋の下に寄り集まる。皆餌付けされてしまっている。散歩の人も川の生き物も、気温水温が最低になるこのひと月が辛抱のしどころだ。
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