道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

シジュウカラのスクランブル

2012年04月03日 | 自然観察

前のブログでエントリーした巣箱入居のシジュウカラ、毎朝5時を過ぎると、美しい声で鳴いて目覚めさせてくれる。スズメはこれより朝寝坊、騒ぎ出すのは日が昇ってからだ。続いてキジバトが鳴き始める。最も朝寝坊なのは、横着者(貪食なところが人に好かれない)のヒヨドリではないか?

あるとき、ヒヨドリがシジュウカラの巣箱から2mほど離れた枝にとまった。たちまち2羽のシジュウカラ(カップルだと思う)が何処からともなく現れた。ヒヨドリのごく近くの枝先に跳び移り、機銃のような鳴き声をけたたましく発して威嚇する。まるでスクランブル発進した戦闘機みたいだ。ヒヨドリはそれを無視して巣箱まであと50cmというところまで接近したが、激しさを増すシジュウカラの警戒行動を嫌気してか翔び去った。ジジュウカラもこれを追って視界から消えた。


日本の領空を国籍不明機が侵犯する
と、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対象機に接近、侵犯を通告のうえ領空外に追い払う。この緊急発進がスクランブルだ。

黒っぽいヒヨドリの羽色はいかにも識別不能な大型の偵察機に見える。一方のシジュウカラは、羽毛の色あいと機敏な動きが戦闘機を想わせる。野鳥の世界でも、種の生存を賭けて、緊迫したスクランブルが日々発生している。

巣箱の卵や雛を狙う敵は、他の野鳥、蛇、リスなどいくらでもいる。無事雛が巣立つまでは、親鳥に気の休まる暇はないだろう。観察する私もこの小鳥から見れば敵の一種、蔭ながらそっと見守るしかない。

暖かくなると、蛇が最も危険な存在になる。そろそろヘビノボラズ仕掛けでも作って、蛇の進入を遮断しなくてはならない。野鳥の保護もなかなか手が掛かる。

 

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