道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

遠州横須賀三熊野神社大祭

2012年04月08日 | 民俗・芸能
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掛川市横須賀の三熊野神社大祭を見物に行った。祢里と呼ばれる山車が、古い町家の建ち並ぶ旧道を行き交う。

家々は正面を紅白の幔幕で飾り、戸口を開け放している。仕事で都会に出ている家族や親戚がこの日寄り集い、一家眷属を挙げて祭りを楽しんでいるのだろう。邸内から賑やかな笑い声が表通りまで聞こえてくる。

歴史的には江戸享保に遡るこの祭りの見どころは、祢里の正面で面を着けた踊り手の滑稽な手振り身振りの面白さと、江戸時代から受け継がれてきたお囃子。祢里の曳き手達の法被姿には、垢抜けた江戸の風情が漂う。特に白足袋はだしの足もとが粋である。

見物には、祢里に灯りが点る夜が好適なのだが、この日は気温が2月並に下がったうえに強風が吹き荒び、寒くて堪らず午後4時頃で引き揚げた。

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