道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

ブルーベリー狩りの余禄

2022年07月17日 | 旅・行楽
今日(7/14)のセミの声は朝から盛大で喧しさを感じた。「皆さん、本当の夏ですよ〜」と聞こえる。

長男夫婦が双方の両親をブルーベリー狩りに誘ってくれた。孫たち抜きでの行楽は、滅多にない。

行った先は、岡崎市の田園地帯にある〈ブルーベリー・ファーム〉だった。大粒のブルーベリーが、1町歩ほどの圃場に、鉢植え栽培されている。

ブルーベリーを時間無制限食べ放題というが、ブルーベリーだけで満腹するのは、生まれて初めての体験だった。
始めは品種の違いを味較べしたりしていたが、直ぐに判らなくなった。果実だけを飽食しても、我々はどうも猿と違って脳が満足しない。やはり人間は、炭水化物とかタンパク質・脂質を摂らないとダメだと知った。

食べ飽きたら休憩所で休み、何回でも圃場に行って食べて好いのだが、食傷というのか、1回食べただけで、再び食べる意欲が起こらない。

そのうち、辺りが騒がしくなって来た。園の説明では、この日、テレビ番組のロケが予定されていたらしい。
クルーが出演者を囲むように、圃場に向かう。園内の客が観衆に変わる。
テレビには関心がないので、老生野次馬の群れには加わらず、泰然自若として休んでいた。

しばらくして、クルーは私の居る休憩所から10mほど離れた別棟のロケ用休憩所に戻り、此処で出演者2人の談話の収録が始まった。
観衆から「はるな愛」「村上佳菜子」の囁きが漏れて来た。

「ナニ!元スケーターの村上佳菜子?」かつて熱く応援していた好いたらしいタレントである。
老生齢も忘れ機敏に動き、カメラマンの背後の方向から、腰掛けている村上佳菜子嬢の正面像を撮った。幾つになってもミーハーは治らない。
すぐにスタッフから観衆に、撮影禁止の触れが回った。人垣は崩れ、〈はるな愛〉の野太い声だけが、聞こえていた。

旅先で、映画・テレビのロケに会うことはしばしばあった。その度に野次馬と化し、旅のスケジュールを狂わせた。野次馬根性は、老いて益々旺んである。

ブルーベリー狩りは、図らずもお好みタレントの収録ロケ観覧おまけ付きということで、私には絶好の行楽となった。帰りの車中で、ひときわ上機嫌だったことは言うまでもない。

休憩所

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