今日(7/14)のセミの声は朝から盛大で喧しさを感じた。「皆さん、本当の夏ですよ〜」と聞こえる。
長男夫婦が双方の両親をブルーベリー狩りに誘ってくれた。孫たち抜きでの行楽は、滅多にない。
行った先は、岡崎市の田園地帯にある〈ブルーベリー・ファーム〉だった。大粒のブルーベリーが、1町歩ほどの圃場に、鉢植え栽培されている。
ブルーベリーを時間無制限食べ放題というが、ブルーベリーだけで満腹するのは、生まれて初めての体験だった。
始めは品種の違いを味較べしたりしていたが、直ぐに判らなくなった。果実だけを飽食しても、我々はどうも猿と違って脳が満足しない。やはり人間は、炭水化物とかタンパク質・脂質を摂らないとダメだと知った。
食べ飽きたら休憩所で休み、何回でも圃場に行って食べて好いのだが、食傷というのか、1回食べただけで、再び食べる意欲が起こらない。
そのうち、辺りが騒がしくなって来た。園の説明では、この日、テレビ番組のロケが予定されていたらしい。
クルーが出演者を囲むように、圃場に向かう。園内の客が観衆に変わる。
テレビには関心がないので、老生野次馬の群れには加わらず、泰然自若として休んでいた。
しばらくして、クルーは私の居る休憩所から10mほど離れた別棟のロケ用休憩所に戻り、此処で出演者2人の談話の収録が始まった。
観衆から「はるな愛」「村上佳菜子」の囁きが漏れて来た。
「ナニ!元スケーターの村上佳菜子?」かつて熱く応援していた好いたらしいタレントである。
老生齢も忘れ機敏に動き、カメラマンの背後の方向から、腰掛けている村上佳菜子嬢の正面像を撮った。幾つになってもミーハーは治らない。
すぐにスタッフから観衆に、撮影禁止の触れが回った。人垣は崩れ、〈はるな愛〉の野太い声だけが、聞こえていた。
旅先で、映画・テレビのロケに会うことはしばしばあった。その度に野次馬と化し、旅のスケジュールを狂わせた。野次馬根性は、老いて益々旺んである。
ブルーベリー狩りは、図らずもお好みタレントの収録ロケ観覧のおまけ付きということで、私には絶好の行楽となった。帰りの車中で、ひときわ上機嫌だったことは言うまでもない。
休憩所
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます